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2025年4月の読書メーターまとめ

no.ma
読んだ本
2
読んだページ
1114ページ
感想・レビュー
2
ナイス
92ナイス

4/14/44/74/104/134/164/194/224/254/28279966280149280332280515280698280881281064ページ数910911912913914915916冊数読書ページ数読書冊数
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2025年4月に読んだ本
2

2025年4月のお気に入り登録
1

  • 太宰コサム

2025年4月のお気に入られ登録
1

  • 太宰コサム

2025年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

no.ma
ネタバレ河内音頭のスタンダードナンバー「河内十人斬り」。城戸熊太郎の人生を追います。あかんではないかとツッコミを入れる町田康に驚きますが、疾走感のある文体にぐいぐい引っ張られます。私もあかんではないかと呟きながら読んでいました。どんな理由があろうと殺人は肯定できません。それでも熊太郎の自分の思考を言葉にできないもどかしさは分かります。死ぬまでに誰かに本当の自分をさらけだすことはできるのか。結局は自分が救われたいだけではないか。告白が胸に沁みます。
が「ナイス!」と言っています。

2025年4月の感想・レビュー一覧
2

no.ma
『告白』の「あかんではないか」はツッコミではなく半畳という技だったんですね。本書は町田康の文章の奥義を満載しています。無理やりまとめると、文章力をつけるには一冊の本を何度も読むこと、文章で大事なのは内容ということになると思いますが、ただし。当然のことながら町田康のセンスはナンピトも真似できないし、『ちからたろう』を千回も読めません。自分そのものの文章に辿り着く道は険しいのです。まずは雑な感慨ホルダに逃げず、自分に向き合うこと。これは人生の指南書でもあるように思えます。
no.ma
2025/04/19 13:29

「そうどすなー。もし田沼はんがチャーハン拵えてくれはったら、場合によっては間に合わんこともないこともないこともないこともない可能性がゼロとは言えないということができるのかもしれまへんけど、それも吉田はん次第なんやろか」みたいなことを言い、相手を驚愕させる。なぜ相手が驚愕するかというと、自分はリビングのカーテンをオーダーしたのに、突然、チャーハンとか言われて、意味がまったく訣らないからである。そして田沼と吉田というのも聞いたことがない名前である。kindle位置:1,209

no.ma
2025/04/19 13:31

瞬間の考えが文章になったその瞬間、それが推進力となって次の言葉が生まれてくる。そこから操作できない、物語が生まれる。それを改変できないものとして許容して、というのはつまり、やったことは取り返しがつかず、性別国籍その他を選んで生まれることはできないのと同じように諦めて、または許容して、または嘉納して先へ進んでいく、その意志こそが、文章のいけず、なのである。だから、文章のいけず、のやり方は、書き始めが結末と心得て、書くことによってそのとき生まれた観念と文章を混合して爆発させることである。: 1,410

が「ナイス!」と言っています。
no.ma
ネタバレ河内音頭のスタンダードナンバー「河内十人斬り」。城戸熊太郎の人生を追います。あかんではないかとツッコミを入れる町田康に驚きますが、疾走感のある文体にぐいぐい引っ張られます。私もあかんではないかと呟きながら読んでいました。どんな理由があろうと殺人は肯定できません。それでも熊太郎の自分の思考を言葉にできないもどかしさは分かります。死ぬまでに誰かに本当の自分をさらけだすことはできるのか。結局は自分が救われたいだけではないか。告白が胸に沁みます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/14(2787日経過)
記録初日
2007/01/14(6683日経過)
読んだ本
914冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
281009ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
322件(投稿率35.2%)
本棚
1棚
性別
自己紹介


本を読むと、何かを思う。
本など読まなくても、思えることはいくつかある。だが本を読まなかったら思わないことはたくさんある。人が書いた作品のことがらやできごとはこちらには知らない色やかたち、空気、波長を持つ。いつもの自分にない思いをさそう。読まないと、思いはない。思いの種類の少ない人になり、そのままに。そのままはこまるので、ぼくも読むことにした。

荒川洋治『読むので思う』p.19

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