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2024年11月の読書メーターまとめ

Inzaghico (Etsuko Oshita)
読んだ本
6
読んだページ
2234ページ
感想・レビュー
6
ナイス
70ナイス

2024年11月に読んだ本
6

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • kurazo

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Inzaghico (Etsuko Oshita)
さすが大乱歩ともなると、対談相手が幅広い。幸田文や小林秀雄に話を聞いたりもしている。幸田文も露伴も探偵小説好きだったそうだ。露伴は文にとって厳しくて怖い存在なのかと思ったら、案外仲良しだったようで意外だった。幸田文がヴァン・ダインや小栗虫太郎のファンだったとは。露伴を訪ねてきた客に「失礼ですが、XXの道を通っていらっしゃいましたか」なんてホームズ張りの推理までしてしまう茶目っ気もあった。それを露伴は脇でにやにやしながら見ていたという。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

Inzaghico (Etsuko Oshita)

2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1799ページ ナイス数:97ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/793867/summary/monthly/2024/10

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2024年11月の感想・レビュー一覧
6

Inzaghico (Etsuko Oshita)
さすが大乱歩ともなると、対談相手が幅広い。幸田文や小林秀雄に話を聞いたりもしている。幸田文も露伴も探偵小説好きだったそうだ。露伴は文にとって厳しくて怖い存在なのかと思ったら、案外仲良しだったようで意外だった。幸田文がヴァン・ダインや小栗虫太郎のファンだったとは。露伴を訪ねてきた客に「失礼ですが、XXの道を通っていらっしゃいましたか」なんてホームズ張りの推理までしてしまう茶目っ気もあった。それを露伴は脇でにやにやしながら見ていたという。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
カズオ・イシグロの『日の名残り』で、最後にアメリカ人の金持ちに仕える話が出てきたが、貴族が没落して新興勢力がのしてゆく様子が本書から窺える。ここに出てくる男性使用人は、しかたがないとは思いながらも、それを快く思っていない。著者は貴族という存在が否定的にとらえられている傾向があることを認めつつ、"noblesse oblige"がどれほど大変で重圧かを訴える。 執事にアルコール依存症が少なくないことも驚いた。アルコールに弱い人を執事にしたほうがいいのかしら(なんか違う気もする)。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
『みすてりい』に続き、こちらも不思議な物語が連なる。戦前からこんな不思議な話を書いていたのか、とちょっと驚くが、戦前のほうが不思議な話が受け入れられやすかったのかもしれない、とも思う。死んだ者が姿を現す話も多いが、その現れ方に日本っぽいウェットな思いが乗っている。 人間の強欲さや愚かさを笑うものもあれば、こんな高潔な人間がいたのかという話もあり、人間はひとくくりにできないものだな、としみじみ。認知の歪みで起こらなくてもいい事件が起こってしまう話は切ない。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
つねづねイギリスの強みは自虐に支えられた超ダークなユーモアだと思っているのだが、かの国の名産品?であるコメディアンも、芸を披露するのが難しい時代になってきた(日本でも、吉本新喜劇は絶対キー局でやらない)。左翼コメディと右翼コメディの従来の区別が通用しない、というのに時代の変化を見る。日本人の母親をもつウィル・シャープの”Flowers”というシットコムが、相当毒を含んでいるという。見てみたいな、これ。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
「みすてりい」と銘打ってはいるが、人智を超えた幻想的な話が多数で、乱歩の言葉を借りれば「奇妙な味」か。すとんと落とされて置いてきぼりにされたり、宙ぶらりんのまま(と思っているのはわたしだけかも)終わってしまったり。すべてに明快な答えや終わりがないのも、意外とよい。 「その夜」の時代を超越した闖入者の正体を明らかにされて思わずぽかんとし、「スタイリスト」で偲ばれる個人の強烈な自意識と自尊心に畏怖の念を抱き、「猟奇商人」の最後に虚を突かれてその後大笑いした。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
立派な初老(それも後半戦)のわたしはこれを読んでも手遅れかもしれないと思ったが、純粋に楽しかった。本の紹介をしながら自らの来し方行く末を重ねる手法。家族よりも本が大事(そういえば、鹿島茂の著書で『子供より古書が大事と思いたい』というタイトルの作品があった)、否、家族と本はどちらも大事だけど種類が違うというのが通底していて、家族は大変だったろうなあ。仕事以外は読書や趣味のために使いたい、というのだから。『本の雑誌』の目黒考二追悼号で、息子さんのエッセイが載っていて、それを読んでちょっとほっとした覚えがある。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/23(2648日経過)
記録初日
2017/09/23(2648日経過)
読んだ本
941冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
285828ページ(1日平均107ページ)
感想・レビュー
899件(投稿率95.5%)
本棚
2棚
性別
血液型
A型
外部サイト
自己紹介

好きなものを好きなように読んでいます。

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