読書メーター KADOKAWA Group

2024年2月の読書メーターまとめ

Inzaghico
読んだ本
8
読んだページ
3117ページ
感想・レビュー
8
ナイス
104ナイス

2024年2月に読んだ本
8

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • cinos

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Inzaghico
熾烈な韓国の就職活動や会社勤めからドロップアウトした人々の物語だ。主人公のヒュナム洞書店店主は、燃え尽き症候群になり会社を退職、書店がやりたいという気持ちだけで、地元民以外は客が来なさそうな場所に書店を開いた。彼女は、最初は半ば自分の居場所として店を開くが、常連客がつくにつれて、公器としての書店の使命を考え、次に店を継続させるためにはどうすればいいかを考えるようになる。 みんながみんな未来に向けて頑張れるわけじゃないし、「今ココ」のほうが向いている人もいる。そんなことを考えながら読み終えた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

Inzaghico

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:2816ページ ナイス数:188ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/793867/summary/monthly/2024/1

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
8

Inzaghico
熾烈な韓国の就職活動や会社勤めからドロップアウトした人々の物語だ。主人公のヒュナム洞書店店主は、燃え尽き症候群になり会社を退職、書店がやりたいという気持ちだけで、地元民以外は客が来なさそうな場所に書店を開いた。彼女は、最初は半ば自分の居場所として店を開くが、常連客がつくにつれて、公器としての書店の使命を考え、次に店を継続させるためにはどうすればいいかを考えるようになる。 みんながみんな未来に向けて頑張れるわけじゃないし、「今ココ」のほうが向いている人もいる。そんなことを考えながら読み終えた。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
壮大な虚構だが、それを支えているのが揺るぎない事実と真実。その質と量たるや、事実として存在するアメリカ文学(とイギリス文学)の作品と人物を、ここまで縦横無尽に展開するには、相当の学識がないと無理だろう。フィクションでこそあるが、アメリカ近現代文学史として読んでも抜群に面白い。いわゆるマイノリティ文学(民族的にも性別的にもジェンダー的にも。「アジア系アメリカ文学」というように、アメリカ文学の前にXXがつくものの総称として)が抵抗・対立からマジョリティとの同化へ、という流れも文中できちんと踏まえられている。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
「履歴」を読み、みんな同じ悩みを抱えていると知って安堵する。ある人物の名前を思い出したいのに、周辺情報ばかり出てくるという症状を取り上げている。3日間思い出せなかった鈴木宗男の秘書の名前にププッとなり、クエンティン・タランティーノを思い出す時のヒントに隣近所に迷惑なくらい大声で笑った。だって「しゃくれ」「梶芽衣子のファン」ですよ。「しゃくれ」だけだと茂造とかアインシュタインの稲田くんが出てくるな、わたしだと。 文庫版あとがきにツボちゃんが登場して、しんみりする。小学校の先輩だったのか。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
初佐野洋だったが、初めてがこれだったのは大当たりだろう。原稿用紙20枚程度のショート・ミステリが23篇収録されている。それぞれの作品の最初と最後を、見習い天使のつぶやきで挟むというスタイルが洒落ている。ときには見習い天使の手違いで、笑ってしまう(もしくは笑うに笑えない?)結末になることも。 陰惨なものもなく、オチはたいてい笑い(微笑、苦笑、噴飯ものなど)で終わるのも肩が凝らなくてよい。小泉喜美子といい、こういう作家がいたんだよなあ、と昔を懐かしんで思わず遠い目になる。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
よく推理小説は5W1H(いつ(when)、どこで(where)、だれが(who)、なぜ(why)、なにを(what)、どうした(how))の小説だと言われるが、本作ではwhyにびっくりたまげた。途中まで、なんとなく内容があっちにいったりこっちにいったりしていて、なかなかページが進まなかったのだが、宝石館を所有する帆村一家の謎が解明されるにつれて、俄然面白くなった。日記をつけている少年の家庭教師である女子学生の推理が快刀乱麻を断ち、気持ちよい。彼女をもうちょっとクロースアップしてもよかったのではないか。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
クイーンや乱歩が認めた傑作を含む6編が新訳、初訳で登場(帯の要約)。表題作の「孔雀屋敷」が、ミステリでもあり、ちょっとホラー要素も入り、時空を超えたファンタジー風味もありで、完成度が高い。最後のくだりが切ない。 「初めての殺人事件」は、誰からも恨みを買っていないはずの人間が殺された事件を、ちょっとピントの外れた正義感の強い警官が解決する話。解説に「ファースを狙った作品ではないか」とあるが、同感。それにしてはあまり笑えるものでもないが、ま、イギリスのファースは腹を抱えて笑うものではないからね。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
大乱歩から横溝、赤川次郎、変化球で荻野アンナ、最後に大谷崎など総勢12名の作家による「銀幕(=映画)」をテーマやモチーフにした広義のミステリを収録。 荻野アンナの「ヴィヴィアン・リー失踪事件」に笑いつつかすかにフェミニズムを思い、霞流一の「首切り監督」に、よくもこんな設定と解決策を思いつくな、と驚愕し、横溝の「あ・てる・てえる・ふぃるむ」の横溝節を堪能し、横溝へのオマージュである小林久三の『「悪魔の手毬唄」殺人事件』で、また『悪魔の手毬唄』が観たくなり(読みたくなりではないのが角川映画に毒された世代)。
が「ナイス!」と言っています。
Inzaghico
2002年、著者は姉と友人と共に、カイロに独立系書店「ディーワーン」を誕生させた。子どもと一緒で、書店も大きくなるにつれて外部の影響を受けて自分の意志をもち、手に負えなくなる。一個の人格(?)をもった書店は愛おしいが、枷、軛でもあった。 著者の父親はイスラム教徒、母親はキリスト教徒(コプト教)、使用人を数人抱えて、姉と著者はインターナショナルスクールに通う。その後、著者はロンドンで暮らす。こういう環境で育った経営者が、下層階級の従業員とどう折り合いをつけるのか(つけないのか)というのも読みどころだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/23(2463日経過)
記録初日
2017/09/23(2463日経過)
読んだ本
893冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
270754ページ(1日平均109ページ)
感想・レビュー
854件(投稿率95.6%)
本棚
2棚
性別
血液型
A型
外部サイト
自己紹介

好きなものを好きなように読んでいます。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう