読書メーター KADOKAWA Group

2024年11月の読書メーターまとめ

イシカミハサミ
読んだ本
16
読んだページ
6824ページ
感想・レビュー
16
ナイス
326ナイス

2024年11月に読んだ本
16

2024年11月のお気に入り登録
1

  • かなで

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

イシカミハサミ
長編。 シリーズの始まりから 金烏代・長束の側近として怪しい威圧感を放っていた 路近を中心としたエピソード。 路近という人物は恐怖はあるけれど、 読者視点ではかなりわかりやすい。 ただ味付けが絶品というか、 周りの人物の配置、各エピソードの絡まり方が、 ほんとうに緻密。 清賢の教師ぶりがいい。 翠寛の在り様も潔い。 路近と安近という兄弟の対比もいい。 短編よりも山内の話より人物の話をしてるの面白い。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

イシカミハサミ

2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5516ページ ナイス数:387ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/794442/summary/monthly/2024/10

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
16

イシカミハサミ
平谷美樹さんの著作100作目の記念作品。 舞台は江戸末期。 幾度も舞台にされてきた激動の時代を、 当事者でありながら当事者になりきれなかった目線から描く。 将軍がいなくなる。 江戸が東京になる。 それほどわかりやすい変化ではないけれど、 今も当時も同じ、目まぐるしく変化する時代。 こういう終わり方、すごく好きです。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
事情により、 学校の理事長の家で家政夫をすることになった主人公。 家にはそれぞれの分野で輝く4姉妹。 コメディとシリアスのバランスのいい作品はどれも面白い。 スニーカー文庫でストレスなく読めた作品はかなり久しぶり。 まだ続きそうな雰囲気もあるので楽しみにしています。 ミステリー要素をどう足せるのかは気になるところだけれど。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
最近続いていた 〇〇の国の数学シリーズではなくなって、 切り口の明快さは少し減退。 その分ちょっと違ったテイストのエピソードが多かった。 全体のストーリーとしては大きな動きはなく。 このシリーズもそろそろエンディングに向けて 展開を見せてほしいところ。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
一度は読んでみたかった柚月さん、 直木賞ノミネートを機にちょうどあった文庫から読んでみた。 個人的に医療(特に西洋医療)にはひねくれた感情があることもあって 久しぶりの本格的な医療モノ。 ロボットアームでの手術という 近代的な要素を足したくらいで、 ほかの部分は医療モノとしては こすり切られたようなテーマの詰め合わせ、という感じ。 いろいろなテーマを扱いながら きっちり定番を詰め込める手腕が 実績につながるんだろうな、という感想。
イシカミハサミ
2024/11/24 02:21

以下、登場人物たちへの所感。 西條泰己:主人公/人間は出世欲の下僕という私見から逃れられない視野狭窄男。 真木一義:ライバル/どんな理由があっても患者に絶対助かる、と言う医者は信用できない。 雨宮香澄:秘書/社会に母の論理を持ち込む。“だから女性は”という言論を引き込む存在。 曾我部一夫:院長/“患者と向き合う”という行為をただ字義どおりにやった医師の行きつく先の見本のような存在。ある意味ではもっともリアリスト。

が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
「鳳凰編」は大和朝廷と仏教の話。 殺して殺して殺して殺して仏の道にすすむ。 現代では認められない表現だろうな。 個人的にも別に好きな表現ではないけれど。 なんとなく無為に生きるか。 衝動にかられ常に何かを為すか。 何が善いとか、何が悪いとか、そういう話ではないんだろうな。 これまでの火の鳥のストーリーと比べると女性キャラもかなり印象的な役割。 藤原氏よりも橘氏とか吉備氏が悪い奴に描かれていて、現代から見ると珍しい解釈に見える。 当時としてはどうだったんだろう。 歴史解釈の主流が気になる。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
1巻の雰囲気からもう少し不穏かな、と思っていたけれど、 想像よりはるかにタイトル通りな2巻。 向こう側ではいろいろあるようだけれど。 まだ“猿を使役する”という特殊設定も大した役割になっていないし、もうちょっとストーリー的な山場も欲しかったり。 あんまり主人公にオラオラされると困るな。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
紅玉いづき版“十二国記・陽子の物語” 剣と魔法の世界観にくらべて、 ストーリーはめでたしめでたしなファンタジーで、 著者が紅玉さんじゃなければあまり楽しめなかったかもしれない。 これまで重ねてきた筆がこの作品を読ませる。 おさげ髪にセーラー服という少女性が、 全てを護る鎧を纏う女騎士に出会う。
イシカミハサミ
2024/11/20 01:59

こういう作品の主人公の少女は 精神を女性の肉体から切り離したところで自立することが多いけれど、 この物語ではおさげを切り、セーラー服を脱ぎ捨て、 それでも女性の身体で自立しようとする。 マントという男性性に庇護は受けるけれど、 自立というものが、独りで立つというだけのものではないと教えてくれる。

イシカミハサミ
2024/11/20 01:59

ジェンダー論がうるさくなって、 男性にも女性にも強さが求められるような時代。 こういう物語に掬われることがあってもいい。

が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
面白かったけれど、 紺野天龍という著者名を聞いて 一度でもそのロジックに魅了されたことがある方におススメできる本。 紺野天龍という作家が、 その作家性をかけて、 シンデレラという雛形を使って、 全力で好き勝手に遊んだ作品。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
謎が明かされる後編。 前半はほっこりした話も多かったけれど、 後半はホラーのテイストも強め。 タイトルに相応しい真相。 終わっている物語ではあったけれど、 それでも先を示してくれる物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
いつもどおりごちそう味の百鬼夜行シリーズ最新作。 このシリーズでは毎度のことではあるけれども、 どこもかしこもヌヱだった。 現在進行形ではほぼなにも起こっていない物語が 1200頁超え。 素敵です。 もともと科学信仰には反対だけれど、 これほどすっぱりわかりやすい切り口は聞いたことがなかった気がする。 知っていることだけは知っているタイプの人物が登場して、 このシリーズのオマージュ的な化物語シリーズの 面目躍如(?)といったところ。
イシカミハサミ
2024/11/14 01:33

どれだけ科学が発展しても隙間に怪談は発生する。 そういうガス抜きは必要なものだし、 日本人はそういうのは上手いイメージ。 それでも大分下手になってきているよな。 人生に怪談を。

が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
ビービー主催のゲームに招待される御一行。 いつもよりもお祭り感マシマシ、ゲーム感マシマシ。 フカの天敵、ビービーの“中の人”の正体に迫る。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
建築が嫌いだった。 もう少し穿つと建築家が嫌いだった。 いまでも別に好きではないけれど。 考え方が少し変わる契機になったのは、 ウィリアム・メレル・ヴォーリズを主人公にした 門井慶喜さんの「屋根をかける人」だった。 本作の主人公、妻木頼黄も建築のための建築をする人だった。 景色を造る人だった。 “嫌い”なのは建築家ではなく、建築よりも名を遺そうとする 自称建築家だったんだと気づいた。 ラストシーンはずっとかみしめていたい素晴らしさ。
イシカミハサミ
2024/11/10 01:34

日本人建築家の目線から日本の“建築”が語られて、少し解像度が上がった。日本全体が欧化の流れになる中で、日本人は歴史的裏付けのない大掛かりな建築を立て続けにしなければいけなかった。これは歪みを生まないわけはなく、むしろこの程度に収まったことは誇ることなのかもしれない。

イシカミハサミ
2024/11/10 01:38

特徴的な建築は目を引くし代名詞にもなるのかもしれない。でもそれを求められて似たものを繰り返し建てていけば、それはありふれたデザインになる。ときには陳腐にも。 自分にとっての“いい建築”は景色に調和して我を極力削った美しさと均整のあるもののことを指すのだと思った。

が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
AIの発展で一部を除いてほとんどの労働がなくなり、 生存が保障された時代の職安を舞台にした6編の短編集。 ヒト、ムラ、カイシャ。 どのサイズの集団になっても、 人間が最小単位である以上不完全なものになるわけだけれど、 そこに対する皮肉の解像度が高すぎる。 どんな社会になっても、 どんな生活になっても、 営むのは結局、今も昔も未来もヒト、という当たり前の事実を 理解できる1冊。
イシカミハサミ
2024/11/08 01:58

お気に入りの文を引用 ――入院とかそういうトラブルをきっかけに冷えた家族が和解するとか、仲違いした人間関係でもちゃんと腹を割って話し合えば童話的なハッピーエンドが訪れると信じているのだ。めでたしめでたし。そういう生産者はみんな機械化されてほしい。

イシカミハサミ
2024/11/08 02:05

責任を取って辞めるための仕事、とか。 ずるいなぁ。 現代にもあるよね。 楽天球団の監督とか。

が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
めちゃくちゃ好みの味付けの卵焼きみたいな作品だった。 キャラクター、小ネタ、 どこも好きなテイストなんだけれど、 真ん中を走る物語が既視感溢れる王道ストーリー。 おしゃれなタイトルに 一風変わった物語を期待してしまったこちらの全責任ではあるけれど。 タイトルはファーストコンタクトの場だし、 その印象も評価軸の一つとして。 次回作があればあらすじは確認してしまうかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
長編。 シリーズの始まりから 金烏代・長束の側近として怪しい威圧感を放っていた 路近を中心としたエピソード。 路近という人物は恐怖はあるけれど、 読者視点ではかなりわかりやすい。 ただ味付けが絶品というか、 周りの人物の配置、各エピソードの絡まり方が、 ほんとうに緻密。 清賢の教師ぶりがいい。 翠寛の在り様も潔い。 路近と安近という兄弟の対比もいい。 短編よりも山内の話より人物の話をしてるの面白い。
が「ナイス!」と言っています。
イシカミハサミ
シリーズが始まってからずっと いろいろありそうな美丈夫、 桐比等のエピソードも少しずつ出るようになってきた。 天狗たちが狂言回しとしていい味を出してきていて、 読んでいて成田良吾的なバッカーノを思い出した。 明確な主人公がいる作品だし、 シリーズがどう展開するかはまだ読めない部分が多いけれど、 バカ騒ぎはどんどんやってほしい。 ところで今回の2話って必要だったのかな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/26(2641日経過)
記録初日
2017/10/06(2631日経過)
読んだ本
1213冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
390296ページ(1日平均148ページ)
感想・レビュー
1213件(投稿率100.0%)
本棚
14棚
性別
年齢
38歳
血液型
O型
現住所
奈良県
自己紹介

読む本はほぼフィクション。

ライトノベル・ミステリー・時代小説が中心。
漫画は嗜む程度に。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう