2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5268ページ ナイス数:336ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/794442/summary/monthly/2024/9
終盤だいぶまともになる、というか、 おそらくはその伸びしろを含めてエンタメとして描いているのだろうけれど、 個人的には、少なくとも法廷のシーンに関しては、 最初からフルスロットルの方が好み。
さらりと伊勢神宮の式年遷宮の理由に触れているのだけれど、一般にはこちらの方がインパクトが大きいような気もした。 「老朽化の防止」とか「職人技の継承」とか言われているけれど、どれも副産物のようにしか思えなかったので、こういう理由なら納得。
適応の努力をしなくても元が整っていれば苦なく生きられるのか。 タイトルになっている“オーラの発表会”は完全に不思議ちゃんのそれ。 みんなが一堂に会するシーンはとてもよかったけれど。 主人公が男性だったらこんな物語は成立しないだろうな、とは思った。
※1 補足 娘の母離れ(母殺しというワードの強さを説明するほどの紙幅がないのでここではマイルドに)には母の娘離れがセットになる。 というか、おそらくはそちらのほうが難しい。 母から娘を話した時に起こる母の痛みに娘はどうしても同情してしまうように思う。 それを感情を切り離して実行するか、代替物をどうにかして用意するか。 いずれにせよこのテーマは奥が深い。
作中ではあまり社会の多様化と母娘のすれ違いについては書かれていなかったように思うけれど、多分にありそう。 多様化で実際に多様化したのは主に女性の人生。 男性は“父が上に立つ縦の構造”だけが言われていたけれど、“父に勝つ”を定義するときのわかりやすさはいらない摩擦を減らしていると思う。 それに比べて“母に勝つ”を定義しようとするときの難解さたるや。 そもそも“勝とう”という発想に至らないところに混沌の根源がある。
読む本はほぼフィクション。
ライトノベル・ミステリー・時代小説が中心。
漫画は嗜む程度に。
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巻末に俳優の宮崎美子さんと宮部さんの対談を収録。 普通に対談30分くらいを動画で見たい組み合わせ。