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2025年11月の読書メーターまとめ

りつこ
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感想・レビュー
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2025年11月に読んだ本
14

2025年11月のお気に入り登録
2

  • グラコロ
  • こみ木

2025年11月のお気に入られ登録
3

  • グラコロ
  • しのぶんぶん
  • こみ木

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

りつこ
うまくいかなかった結婚、祝福されない妊娠、移民、貧困、クスリ、アル中…悲惨だけど笑ってしまうユーモアがあったり、悲惨オブ悲惨で言葉を失ったり、これはこれできっと良かったんだろうと希望を感じたり、なんか身につまされたり…。この短篇集を読んでいろんな気持ちになった。 好きだったのは表題作と「エル・ティム」「友人」「哀しみ」「ブルーボネット」「泣くなんて馬鹿」「ミヒート」。 あとがきの慈愛と諦念ということばに、ああ確かに…となった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

りつこ

面白かったのは「その猫の名前は長い」「図書館 愛書家の楽園」「地下図書館の海」無人島のふたり:120日以上生きなくちゃ日記」「世界の果てのこどもたち」「やりなおし世界文学」「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」「いずれすべては海の中に」「赤い魚の夫婦」 2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:5156ページ ナイス数:586ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/7962/summary/monthly/2025/10

りつこ
2025/11/02 14:32

Achaさん、コメントありがとうございます。 空白の期間が長かったので読みたい本リストの増え方がすごくて、必死こいて読んでます笑。

Acha
2025/11/03 19:47

また色々参考にさせていただきます〜笑

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
14

りつこ
うまくいかなかった結婚、祝福されない妊娠、移民、貧困、クスリ、アル中…悲惨だけど笑ってしまうユーモアがあったり、悲惨オブ悲惨で言葉を失ったり、これはこれできっと良かったんだろうと希望を感じたり、なんか身につまされたり…。この短篇集を読んでいろんな気持ちになった。 好きだったのは表題作と「エル・ティム」「友人」「哀しみ」「ブルーボネット」「泣くなんて馬鹿」「ミヒート」。 あとがきの慈愛と諦念ということばに、ああ確かに…となった。
が「ナイス!」と言っています。
りつこ
ネタバレジャンルでいうと怪奇小説。何か分からないけど邪悪な何かがいる気配や自分の目で確かに見た強烈な光景、大きかったり小さすぎて聞き取りにくい声。見なかったことにしたいけどそうはいかずその後の人生に暗い影を落とす。影だけならいいけど決定的に自分の人生を蝕んでいく。そんな作品が多かった。 ストーリー自体は忘れてしまってもぞっとした場面は記憶に残って時々思い出してしまう気がする。 「学友」の書斎、「髪を束ねて」の白い体、「待合室」に案内したポーターの独特な首のひねり、「恍惚」のお婆さん、「奥の部屋」の自分の写真。
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りつこ
とても苦しみながら読んで途中何度か挫折しそうになって一時中断し他の本を読み終わってまた戻ってきてどうにか読み終わったんだけど、感想を登録しようとしてびっくり。以前読んだことがあって感想もあげていた!記憶喪失だよ、ママン…。 生と死の境目が曖昧で簡単に殺すし簡単に死ぬし簡単に生き返る。 寓話的な物語の中に流れるのは圧倒的な絶望で、熱がある時に見る夢のように理解できないルールがあったり自分で自分のことを全然思い出せなかったりする。 背負いきれない不幸と精神の荒廃にやられながら読み終えた。
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りつこ
「脂肪の塊」娼婦である「ブール・ド・スイフ(脂肪の塊)」は馬車の中で自分の持ってきた食料を他の乗客に分けてあげ、老婆の尼の「犠牲心」の話に心を突き動かされて行動する。一方上流家庭の夫婦や政治活動家は敵兵士官の慰み者としてスイフを突き出す算段をした上に実際そうした彼女を蔑み食べ物も分けてやらない。彼らの態度に傷つき自分のしたことを恥じて泣くスイフが哀れだがたくましさも感じる。 「テリエ館」は少女の清らかさに涙し宗教儀式でも号泣した娼婦たちが次の比にはケロッと仕事に戻る様がたくましくて面白い。
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りつこ
「野蛮なアリスさん」の印象が強いのだが打って変わって静かな作品だった。 立ち上がる影は不安や絶望に飲み込まれそうになると出てくるものなのか。 親の代から続く貧困、先の見えない未来、失われる居場所。そんな絶望的な状況の中で、思い合い寄り添い合い相手が傷つかないように心を砕く。 励ましたくて笑顔が見たくてちょっと無理をする。自分も不安だけど相手が意気消沈していたら「大丈夫」と声をかけて手をつなぐ。怖かったら話をする、歌を歌う。ささやかな日常が続きますようにと祈るような物語だった。
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りつこ
ネタバレタイトルと表紙に惹かれて読んでみた。 太古の時代に時を発見し「時の番人」となった男と、初恋に破れた少女と死ぬことを拒み冷凍保存という方法で死を出し抜こうと考える資産家3人の物語。 現代パートの二人(時の番人が神から地上で出会うようにと指名した人間)がなぜこの二人なのか?という疑問は正直最後まで読んでもぬぐい切れず…。良くも悪くもYA作品なのかな?感もあった。それでも3人の物語が交わるシーンには涙が溢れた。
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りつこ
別荘地で男女が熊に襲われて死ぬ。住み込みの雇われ管理人の男、本社から派遣されてきた女管理人、この別荘地に住む6組の夫婦。うまくいかなかった恋愛、暴かれた不倫、おしどり夫婦と呼ばれながら実は憎しみ合っていたり、何十年も円満でいたのに夫の癌で隔たりが生じたり…。恋愛も結婚も難しくて、それに翻弄され暴れまわるそれはまさに「猛獣ども」なのかもしれないと思ったり…。 覗き見をしているような背徳感を感じつつ、吸引力がすごくてあっという間に読んでしまった。
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りつこ
SF短篇集。 SF的な設定の中で、分かり合えそうで分かり合えないもどかしさ、一瞬だけ通じ合えた時の温かさを描いた作品が多かった。 誰かから受けた優しさや一歩踏み出さなかった自分への後悔がその後の人生の道しるべになっていく。 マイノリティや弱者側の視点をないものとしてスルーしてしまっていた自分に気づき歩み寄ろうとする姿も描かれていて、人はそれぞれ異なる認知的世界を生きているけれど、交わり合う瞬間もあるというところに、ほんの少しの希望を抱かせてくれた。 「地球の果ての温室で」も好きだったけどこの作品も好き。
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りつこ
芥川賞候補作と聞いて読んでみた。日本の英会話教室で教えるアメリカ人が主人公。3年間日本に住んで仕事はしていてもここが自分の居場所ではないと感じ、かといって故郷に帰りたいとも思わない。生活は続くが停滞している感は拭えず途方に暮れている。 日本人が英語になると途端にカジュアルで朗らかな感じになるところとか、言語と人格の関係も興味深かった。 硬さを感じさせる文章もこの人の文体になっているのが凄いし、教室のめんどくさいおじさんであるカワムラの日記が味わい深くて好きだった。
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りつこ
読メでどなたかの感想を読んで「読みたい」と思った本なんだけど、ものすごくよかった。 普段なら出会うことのない二人が火葬場で出会い旅行に行くことになりそれから季節に1度旅行をするように。 男(鳴宮)側の視点と女(藤間)側の視点、交互に語られるんだけど、藤間の特質を理解して受け止める鳴宮が素敵だし、自己評価が低くてずっと俯いて生きてきた藤間が鳴宮のおかげで視野が広がるのもいい。恋愛って自分を見出す行為でもあるということを思い出させてくれる。会話や空気感もすごくよくて読み終わるのが惜しかった。
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りつこ
大好きな角田さんの旅をテーマにしたエッセイ。面白かったのは旅ラン。ボルドーで行われるワインを飲みながら走る話はどこかで読んだことがあったのだが、仮装しながら走りながらワイン飲んで前菜食べてステーキ食べるって凄すぎる! 旅で向かう国や町との縁や、そこで出会った人、目にした風景、訪れた後に気づく自分自身の内面。 「空想も誇張も含めて、ひとりの心と体と感情ぜんぶを総動員して動くことが、旅」という言葉が心に残った。
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りつこ
ネタバレ主人公アダムはディベートの名手。語る内容よりも場の空気を支配し聴衆を巻き込み熱狂を生むことが勝利の秘訣。これはまさに今の政治家が戦略的に行っていること。母ジェーンがアダムがディベートの師匠にダメだしされているところを見て「我が子を間違った教育に差し出してしまった」と後悔するシーンに共感を抱いた。 子どもを公園に連れて行った時、全く会話の成立しない相手に対してアダムが怒りのあまり暴力に転じるところもリアル。 ラストが私にはピンとこなかったのだが解説を読んで(新たな発話の地平)そうだったのかと納得した。
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りつこ
まるでドラマを見ているよう…と思ったらシナリオのノベライゼーションだった。会話がほんとにいい。兄姉妹の力関係や性格が手に取るように分かるし、深刻な状況でもどこか笑っちゃうような家族の会話が楽しい。昭和だなぁ~と思う部分と色あせないなぁ~という部分があって絶妙だった。
かっこー
2025/11/04 22:33

ああああ、向田ドラマはシナリオのほうがすっごくいいんですよね…

りつこ
2025/11/05 09:38

おおお、そうなんですね! じゃ次回はシナリオを読んでみようかな。

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りつこ
ネタバレタイムループ物と聞いて飛びついたんだけど、とにかく息子がバカすぎて…。まだ中学生とかならわかるんだけど、いい大人だぜ?これだけ止めてくれた人がいたのにヤバいカジノに通い続け飲んだくれてのっぴきならなくなるとは…危険察知能力なさすぎ。とそっちが気になってしまい、夢中になれず。この結末も、あーまたそうやって最後まで甘やかしてーと思ってしまった。そもそも自分、サスペンスというジャンルも苦手なのかもしれない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/10/28(6256日経過)
記録初日
2008/10/29(6255日経過)
読んだ本
1833冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
577848ページ(1日平均92ページ)
感想・レビュー
1739件(投稿率94.9%)
本棚
25棚
性別
URL/ブログ
http://mritu47.hatenablog.com/
自己紹介

ホンヤクモノが好きだったのですが、最近日本の作家にも目覚めてきました。

【大好きな本】

コレクションズ(ジョナサン・フランゼン)
ヒストリー・オブ・ラブ(ニコールクラウス)
もしかして聖人(アン・タイラー)
13番目の物語(ダイアン・セッターフィールド)
抱擁(A.S.バイヤット)
日の名残り(カズオ・イシグロ)
螺旋(サンティアーゴパハーレス)
天使の恥部(マヌエル・プイグ)
白の闇(ジョゼ・サラマーゴ)
オリーヴ・キタリッジの生活(エリザベス・ストラウト)
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(ジョナサン・サフラン・フォア)
無垢の博物館(オルハン・パムク)
寝取る女(マーガレット・アトウッド)
未亡人の一年(ジョン・アーヴィング)
ウォーターランド (グレアム・スウィフト)
ベルリン3部作(クラウスコルドン)
魔法 (クリストファー・プリースト)
百年の孤独(G. ガルシア=マルケス)
ジェイ(エリザベス・バーグ)
ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり(ダニエル ウォレス)
第七階層からの眺め(ケヴィン・ブロックマイヤー)
残念な日々 (ディミトリ フェルフルスト)
蛙鳴(莫言)
待ち暮らし(ハ・ジン)
空高く(チャンネ・リー)
ベイツ教授の受難(デイヴィッド・ロッジ)
シネロマン(ロジェ・グルニエ)
すべての終わりの始まり(キャロル・エムシュウィラー)
素数たちの孤独(パオロ・ジョルダーノ)
ぼくを創るすべての要素のほんの一部(スティーヴ・トルツ)
静かなアリス(リサ・ジェノヴァ)
ノーバディーズ・フール(リチャード・ルッソ)
ラストオーダー(グレアム・スウィフト)
生存者の回想(ドリス・レッシング)
ストーンダイアリー(キャロル・シールズ)
楽園への道(マリオ・バルガス=リョサ)
哀れなるものたち(アラスター・グレイ)
ロンドン(エドワード・ラザファード)
アスタの日記(バーバラ・ヴァイン)
ミスフォーチュン(ウェズリー・ステイス)
冷血(トルーマン・カポーティ)
驚異の発明家の形見函(アレン・カーズワイル)
死を忘れるな(ミュリエル・スパーク)
シャルビューク夫人の肖像(ジェフリー・フォード)
ある家族の会話(ナタリア・ギンズブルグ)
パイの物語(ヤン・マーテル)
望楼館追想(エドワード・ケアリー)
世界の果てのビートルズ(ミカエル・ニエミ)
カレーソーセージをめぐるレーナの物語(ウーヴェ・ティム)
タイムトラベラーズ・ワイフ(オードリー・ニッフェネガー)
天使の牙から(ジョナサン・キャロル)
荊の城(サラ・ウォーターズ)
彼方なる歌に耳を澄ませよ(アリステア・マクラウド)
愛の饗宴(チャールズ・バクスター)
ハイペリオン(ダン・シモンズ)
精霊たちの家(イザベル・アジャンデ)
ブルックリン・フォリーズ (ポール・オースター)
よくできた女(ひと)バーバラ・ピム(バーバラ・ピム)
石のハート(レナーテ・ドレスタイン)
恋のお告げ (ブルースパーマー)
ジャイアンツ・ハウス (エリザベスマクラッケン)
シッピング・ニュース (E・アニー・プルー)
ジャン・クリストフ(ロマン・ロラン)
モンテ=クリスト伯爵 (アレクサンドル・デュマ)
エデンの東(ジョン・スタインベック)
カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー)

砂の女(安部公房)
センセイの鞄(川上弘美)
津村記久子]君は永遠にそいつらより若い
しゃべれどもしゃべれども (佐藤多佳子)
刺繍(川本晶子)
ラジ&ピース(絲山秋子)
夏の葬列(山川方夫)
いのちのパレード(恩田陸)
奇貨(松浦理英子)
死の泉(皆川博子)
雲をつかむ話(多和田葉子)
母の遺産―新聞小説(水村 美苗)
漁港の肉子ちゃん(西 加奈子)
鳥類学者のファンタジア(奥泉光)
旅のラゴス(筒井康隆)
宇宙のみなしご(森絵都)
ポケットの中のレワニワ(伊井直行)
俺俺(星野智幸)
ポプラの秋(湯本香樹実)
遠くの声に耳を澄ませて(宮下奈都)
桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
1Q84(村上春樹)
抱擁(辻原登)
死の棘(島尾敏雄)
西の魔女が死んだ(梨木香歩)

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