読書メーター KADOKAWA Group

2025年1月の読書メーターまとめ

紙狸
読んだ本
13
読んだページ
4356ページ
感想・レビュー
8
ナイス
139ナイス

1/11/41/71/101/131/161/191/221/251/281/31185966186681187396188111188826189541190256ページ数623625627629631633635637639冊数読書ページ数読書冊数
1/11/41/71/101/131/161/191/221/251/281/316210623262546276629863206342ナイス数ナイス数

2025年1月に読んだ本
13

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

紙狸
2024年刊行。韓国政治の専門家として定評がある木村幹氏が全斗煥の伝記を書いた。木村氏が全斗煥政権の関係者にインタビューを行っていたし、全斗煥自身が2017年に自伝を出した(2021年に死去)。書くべき時期が熟して生まれた本。1931年生まれ、貧しい家庭の出身の全斗煥は、「民族主義」の洗礼は受けずに、むしろ「反共主義」の影響を受けた。全斗煥は粛軍クーデター、光州事件という権力掌握の過程の暗部で知られるが、その政権は韓国の経済成長を軌道に乗せた。プロ野球、テレビのカラー放送など一般国民の娯楽に力を入れた。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
8

紙狸
2024年刊行。韓国政治の専門家として定評がある木村幹氏が全斗煥の伝記を書いた。木村氏が全斗煥政権の関係者にインタビューを行っていたし、全斗煥自身が2017年に自伝を出した(2021年に死去)。書くべき時期が熟して生まれた本。1931年生まれ、貧しい家庭の出身の全斗煥は、「民族主義」の洗礼は受けずに、むしろ「反共主義」の影響を受けた。全斗煥は粛軍クーデター、光州事件という権力掌握の過程の暗部で知られるが、その政権は韓国の経済成長を軌道に乗せた。プロ野球、テレビのカラー放送など一般国民の娯楽に力を入れた。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
2024年刊行の前ドイツ首相アンゲラ・メルケル氏の自伝。購入したが700ページ以上ある大冊で読み通すファイトはない。でも読みたい。それでaudibleも購入して通勤電車で聞いた。時に自宅で本で確認。2か月弱で最後まで聴けた。東独での幼少期、学生生活、科学者活動の部分が面白かった。ロシア語の勉強が好きで、東独駐留ソ連兵相手に会話の練習をした。学生時代にウクライナ東部で語学コースに参加し、コーカサスまで旅行した。30代半ばでベルリンの壁崩壊。後半は政治家の活動記録。まえがき、あとがきはメルケル自身の朗読。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
2020年刊行。原著の初版は2011年刊行。訳者解説によると、著者アンドレアス・レダー氏は「ドイツで最も精力的に活躍している現代史家のひとり」だという。東西ドイツ統一を、国際関係、東ドイツ国内、西ドイツ国内という多角的な視角から描く。統一の対外的側面(統一ドイツのNATO帰属問題など)は、東西ドイツと戦勝4か国(米英仏ソ)による「ドイツに関する最終規定条約」で決定された。統一プロセスをすべての交戦国との講和会議で座礁させないために、選ばれた道だった。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
2005年刊行。昨年亡くなった政治学者、猪口孝氏の著作。国際関係について多数の著作を残したが、これは一般向けの新書。副題は「9・11後の日本外交」。国連外交についていいことを言っている。小泉首相が日本の安保理常任理事国入りの希望をあらためて表明した。国連には3つの機能があり、実効的な順番でいえば、①人類的価値の普及②経済社会的向上の手助け③平和・安全保障の確保だ。日本にとって国連の価値も、この順なのではないかと主張する。常任理事国入りがますます非現実的な目標になった今日、耳を傾けるべき見解だ。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
2011年刊行の増補版。国際司法裁判所(ICJ)は国連の機関で、国対国の訴訟を扱う。第1次大戦後に設立された国際連盟の機関としては常設国際司法裁判所があった。ICJはその後継機関と言える。著者は元ICJ裁判官。各種判例についての記述に加え、ハーグにおける裁判官の生活ぶりといったやわらかい話も。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
2022年9月刊行。ブックレットであり、国際法の専門家でない人が国際刑事裁判所(ICC)についてバランスのとれた知識を得られる好著。国際法に反した個人を裁く裁判の歴史(ニュルンベルク裁判、東京裁判から始まり、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所とルワンダ国際刑事裁判所、そしてICC)。ICCを論じるには、まず扱ったアフリカの事件について知ることが重要だと分かった。著者、尾﨑久仁子氏は、元ICC裁判官。ICCがプーチン露大統領に対する逮捕状を出す前だが、ロシア・ウクライナ戦争勃発の緊張感は伝わる。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
2013年刊行。共著者のうち村井友秀氏の論考「『抗日』中国の大戦略と日本の鈍感」を読む。村井氏はロングセラー『失敗の本質』でノモンハン事件を担当していた。ある時期に毛沢東の戦略研究に力を入れたと見られる。日中戦争は当時「事変」と呼ばれたというくだりでは、プーチン露大統領がウクライナ侵攻を「戦争」ではなく「特別軍事作戦」と呼んでいることを連想した。毛沢東の戦略を簡単に言えば、中国は負けなければ勝ち、ということだ。実際、日本軍による日中戦争での最大の作戦「大陸打通作戦」は1944-45年に行われた。
が「ナイス!」と言っています。
紙狸
この第2版は2014年発行。国際刑事裁判所(ICC)の根拠条約「ローマ規定」発効は2002年。ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争で逮捕状を出したことで注目を集めた。この本は国際法の専門家の共著で、かなり専門的だ。概観が得られそうな章を読んだ。伝統的な国際法は「国家」の責任を問うたが、ICCは個人の戦争犯罪を追求する。人類にとってchallengeなのだと分かった。ICCは当初アフリカの事件を連続して扱ったが、アフリカ連合(AU)は近年ICCの活動を封じ込めようとしているとある。気になる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/16(2683日経過)
記録初日
2017/10/31(2668日経過)
読んだ本
640冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
190913ページ(1日平均71ページ)
感想・レビュー
472件(投稿率73.8%)
本棚
0棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

仕事の関係で、外国事情に関する本を読んできました。幅を広げたいです。

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう