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2025年1月の読書メーターまとめ

まぶぜたろう
読んだ本
7
読んだページ
2775ページ
感想・レビュー
6
ナイス
160ナイス

2025年1月に読んだ本
7

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まぶぜたろう
電車の中で読むのが恥ずかしくなるような毒々しいカバー絵にも関わらず、中身は端正なパズラー。冒頭の謎は魅力的だし、様々な可能性を丹念に吟味するあたりが、さすが倉知淳、真面目で律儀で論理的なのだが、その分、意外性には欠けるか。容易に想像しうる結末に落ち着いた。ま、仕方ないんだろーねー、ここまで書ければ十分かもしれない。中では、既存のトリックをうまくアレンジした表題作が気に入った。ある仕掛けも効いている。(◯◯◯●●)
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
6

まぶぜたろう
「ライディング〜」のみ再読。昔amazonで初めて買ったブツでした。それはともかく、本作が最も素晴らしい。他二編同様、肩透かしで終わるのだが、心の揺れを描く細かな描写に圧倒される。「浮かびゆく男」はさすがのヒューマンもの。爺さんと同性婚女性のふれあいが感動的。表題作はキングが後書きに書く「腹立たし」い派。アメリカンジョーク満載の会話が煩わしく、気持ちはわかるが、やはりこの結末にはガッカリする。にしてもスモールタウンを描かせたらキングはやっぱ凄いね。てかキングに都会が舞台の作品ってあったっけ?(◯◯◯●●)
が「ナイス!」と言っています。
まぶぜたろう
ケイパーものであり、コンゲーム風でもある主人公の職業(?)がまず魅力的。さらに、あらすじに記されている「謎」がたちまち解明され新たな物語が立ち上がるなど、予測のつかない、謎が謎を呼ぶ展開が嬉しい。過去が現在に次第にリンクしてくる展開も巧く、その中で主人公と「ミスター・スミス」との頭脳戦が展開されるのだ。主人公のサポート役がいかにもご都合主義的だったり、ボスの組織に現実味がなかったり、妙に軽い筆致も気にはなるのだが、ここまで書いてくれれば文句はない。次作が楽しみな作家が増えた。(◯◯◯●●●)
が「ナイス!」と言っています。
まぶぜたろう
著者は「古都」以降の市川崑に付き、後に平成ゴジラの監督になった人だそうだ。市川崑にゴジラを撮る企画があったとか、そういう話かと思った。■ゴリゴリの映画人なのだが、腰が低いというか優しいというか、差し障りのあることに一切触れないので、正直つまらぬ。晩年(和田夏十死去以降)の低迷とか醜聞とか、知りたいことはいっぱいあるのに、一般的な撮影苦労話や人情譚に終始し、市川崑という人、その演出が全く見えてこない。著者は相当買われてたみたいだが、それがなぜかもわからない。これじゃ崑ちゃんゴネてるだけの変な人だし。
が「ナイス!」と言っています。
まぶぜたろう
初コロナを発症し熱に浮かされつつサクッと再読。オーソドックスな(ある意味、普遍的な)題材と一歩間違えば陳腐になりかねない叙情性。しかし「そのろうそくを吹き消してくれ、ローラ」という力強い言葉が「追憶の劇」を単なる「センチメンタル」な世界から「リアリスティック」なものへの変容を促す。と書いたものの、やっぱちょっと甘過ぎる気がしなくもないすね。
が「ナイス!」と言っています。
まぶぜたろう
電車の中で読むのが恥ずかしくなるような毒々しいカバー絵にも関わらず、中身は端正なパズラー。冒頭の謎は魅力的だし、様々な可能性を丹念に吟味するあたりが、さすが倉知淳、真面目で律儀で論理的なのだが、その分、意外性には欠けるか。容易に想像しうる結末に落ち着いた。ま、仕方ないんだろーねー、ここまで書ければ十分かもしれない。中では、既存のトリックをうまくアレンジした表題作が気に入った。ある仕掛けも効いている。(◯◯◯●●)
が「ナイス!」と言っています。
まぶぜたろう
007世界とは一線を画してきたシリーズだが、ついに本作でラインを踏み越え、ほとんどSFみたくなってきた。これから大丈夫すかマーク?一方でジェントリーとゾーヤの逃避行はやけに暗く、昭和枯れすすきな情念がつきまとい、これまた大丈夫すか?と。悪役の設定とか、AIのバグで全てすませちゃったりとか、結構行き当たりばったりな作で、シリーズ中ではかなり落ちる。でも、ジェントリーとゾーヤの土砂降りの一車線の人生な感じ、その中でささやかれる二人っきりのユーモアとかが良くって、私はかなり好きでした。(◯◯◯●●●)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/10/29(2668日経過)
記録初日
2017/10/26(2671日経過)
読んだ本
664冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
252600ページ(1日平均94ページ)
感想・レビュー
590件(投稿率88.9%)
本棚
8棚
URL/ブログ
https://ameblo.jp/mabuse-tarou/
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