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2024年4月の読書メーターまとめ

すのさん
読んだ本
4
読んだページ
1074ページ
感想・レビュー
2
ナイス
35ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

すのさん
日本社会はメンバーシップ型を前提とした社会設計になっており、ジョブ型への移行は簡単にできることではないように感じる。雇用と教育システムの密接な絡み合あっており、メンバーシップ型では特定のスキルを求められずに採用されるため、学校も何でもできる可能性のある素材を育てるという教育の在り方になる。教育と職業訓練の結びつきが弱く、それゆえ学生が卒業後に様々な職に付くための費用を公的に補助しようという発想も広がらない。真っ白な素材を企業が訓練し、様々なジョブを与えるというシステムとなっている。
すのさん
2024/04/07 08:13

また、法律との隔たりもあり、法体系はジョブ型でありながら、社会はメンバーシップ型であるというギャップを判例法理で埋めている。 戦後日本では生活コストを公的保障ではなく、個別企業の賃金で賄うという考えが生まれる。生活給として作られた年功賃金制は、高度成長期には能力に基づく賃金体系であるのだと説明原理を変える。年功制を前提としてた社会は教育費などの生活コストを私的費用で賄うという方向へ働き、公的な社会保障とはならなかった。新自由主義の台頭のもとで私的負担は自己責任論とも結びつき、正当化されていく。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
2

すのさん
日銀による10年間にわたった異次元緩和をドキュメント仕立てで描く。日銀内での勢力争い、ポスト争奪戦。異次元緩和の裏では濃厚な人間ドラマが垣間見られ、大変読みやすく面白かった。「①異次元緩和の誕生と変貌、②「リフレ派」と呼ばれる論者たちの勃興と退陣、③路線転換をめぐる水面下の攻防」以上三つのテーマを時系列で記録している。財政と金融のバランス、金融が扱うべき範囲の考え方が人によって異なるのが気になる。黒田総裁下、日銀主導で行われた政策はほぼ財政ファイナンスといえるように思える。
が「ナイス!」と言っています。
すのさん
日本社会はメンバーシップ型を前提とした社会設計になっており、ジョブ型への移行は簡単にできることではないように感じる。雇用と教育システムの密接な絡み合あっており、メンバーシップ型では特定のスキルを求められずに採用されるため、学校も何でもできる可能性のある素材を育てるという教育の在り方になる。教育と職業訓練の結びつきが弱く、それゆえ学生が卒業後に様々な職に付くための費用を公的に補助しようという発想も広がらない。真っ白な素材を企業が訓練し、様々なジョブを与えるというシステムとなっている。
すのさん
2024/04/07 08:13

また、法律との隔たりもあり、法体系はジョブ型でありながら、社会はメンバーシップ型であるというギャップを判例法理で埋めている。 戦後日本では生活コストを公的保障ではなく、個別企業の賃金で賄うという考えが生まれる。生活給として作られた年功賃金制は、高度成長期には能力に基づく賃金体系であるのだと説明原理を変える。年功制を前提としてた社会は教育費などの生活コストを私的費用で賄うという方向へ働き、公的な社会保障とはならなかった。新自由主義の台頭のもとで私的負担は自己責任論とも結びつき、正当化されていく。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/11/01(2374日経過)
記録初日
2017/10/12(2394日経過)
読んだ本
617冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
197128ページ(1日平均82ページ)
感想・レビュー
521件(投稿率84.4%)
本棚
10棚
職業
営業・企画系
自己紹介

読書備忘録。
幅広い分野の本を読みたいと思っています。

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