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2026年7月の読書メーターまとめ

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2026年7月に読んだ本
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2026年7月のお気に入り登録
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  • ショースケ

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  • 銀さん
  • ショースケ

2026年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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暴力と何より好きな新道依子。暴力団会長の愛娘、内樹尚子のボディガード兼運転手にスカウトされる。人形のような美しさと慇懃無礼さを持つ尚子と次第に心を通わせる。映画「テルマ&ルイーズ」「フライドグリーントマト」のように展開するシスターフッドもの。アクション作品として読み進めると、ミステリ的なサプライズで背負い投げを喰らう。依子は変に道徳ぶったりしないし、ヤクザ連中が変に義侠心を出したりしないのがいい。容赦ない暴力や痛みの描写はヒリヒリするくらいだし、全体の乾いた感じがいい。これからも著者の作品を追いかけたい。
が「ナイス!」と言っています。

2026年7月の感想・レビュー一覧
11

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津軽の田舎町。祖母に学んだ津軽三味線もやめ、友達もできないさえない女子高生。訛りにコンプレックスを持ち引っ込み思案でコミュ力低め、そんな彼女が自分を変えるため青森駅前のメイド喫茶でアルバイト。こんなベタな設定の話が実に読ませる。最後には彼女とお店を応援したくなるほどに。同僚や店長、客のキャラ、板柳町民が弘前市や青森市に抱く感覚、三味線演奏の描写など優れた点がたくさん。教養小説(ビルドゥングスロマン)とは、主人公が失敗や出会いを通して内面的に成長する過程を描いた小説だそうだが、だとすれば本作は優れた教養小説
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高齢者が心身に不自由があっても自宅で暮らせるよう地域で支えられる仕組み「地域包括ケアシステム」。理屈はわかっても、特に福祉界隈の外の人にはイメージしづらい。これを事例やエビデンスを交え丁寧に説明してくれるのが本書。まちづくりと福祉、双方の関係者をつなぐ架け橋のような内容で参考になります。 「自分らしさ」を大切に、時代を切り開いて生きてきた団塊世代。高齢者になった彼らには「弱者を支える福祉と現役世代の負担」という固定観念ではなく、自己実現を果たしながら暮らせる新たな価値観が必須。そのために活用できるのが→
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2026/07/29 17:06

地域包括ケアシステム。福祉施設や医療・介護人材の不足による在宅医療介護という福祉的な観点だけでなく、自発的な居場所や町内会、公共交通、コンビニといったまちづくりの観点が不可欠。 徘徊ではなく、花鳥風月を愛でながら歩き回るという逍遥という日本文化。公共施設だけでなくコンビニ。介護予防のサロンではなくスナックやバンド活動で交流をする居場所。こうした、まちづくり視点からの活動を福祉の制度や考え方を活用して行うことが、誰もが生涯活躍でき、ワクワクするまちができるのではと感じた。

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ネタバレ2026本屋大賞2位。物語は伯母の葬儀からはじまる。その後に起きた事故から暗転する人生。行ってはいけない。彼女の周囲の人が思うように読者も思いながら頁を捲る。先を読むのが苦しくて進まない。失踪者を描いた映画「蒸発」、宮部みゆき「火車」のように、全てを避けるように西へ西へと流れていく。「いつまでも続いていくもの、不変なものなど一つもない。いつかはその日が来て、ひととひとは、こうやっていとも簡単に疎遠になってしまうのだ」と彼女が独白するように。だが旅はいつか終わる。最後にその兆しを感じさせ物語は幕を閉じる。
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2005年刊行作品の改訂版。違和感のない自然な直しが変わらぬ口触りを作っている。初出版を購入済みでも、巻末附録「吉田篤弘ロンリー・ハーツ読書倶楽部『つむじ風食堂を読む』」は読み価値がある。自作を語るひとりがたりの読書会の記録を編集したもので例えばこんな記載。 ・「人と人が出会うということ、ときには、集まるということ」 ・ふだん使わない言葉を使ってる「美しい」「懐かしい」「寂しい=孤独」「素敵」 ・小劇場で夜上演されるささやかなお芝居をイメージ ・食堂の主人でなく、客達の話を書きたかった。だから名はない食堂
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「郡上から駕籠訴のため江戸に来た五人は、たしかにこれまで半七が見たことのない相貌を持った人たちだった」「おのれを律し、課せられたおのれの使命を果たそうと日々努めているのが傍で見ていてもよくわかった」 佳作ながらも力作が多い飯嶋和一。成し遂げることができなかった無名の人物をリアルに描写し、ほろ苦さを感じさせながらもその清々しさが心に残る作品が多い。本書の舞台は9代将軍徳川家重治世の江戸。領主のの苛斂誅求に苦しむ農民たち。幕臣への直訴や領主への一揆、その裁判の行く末が描かれる。
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2026/07/22 21:42

ノンフィクション作家沢木耕太郎が初めて刊行した歴史小説「暦のしずく」。江戸幕府の不都合な真実を上演して幕府に厳罰を受けた講釈師・馬場文耕を描いた作品。本書は同じ時代を舞台としている。とは言っても本作のテーマは文耕が扱った郡上一揆騒動の訴訟の経緯と帰結。沢木作品からは「文耕という人物の爽快さ」が、本作からは「農民たちの勇気と幕府の非情さ」が感じられる。小説手法で人物像を描き出すノンフィクション作家、コツコツと集めた歴史資料で郡上一揆騒動の真実に肉薄しようとする歴史小説家、その描き方の違いを読むのも豊かな読書

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「みっともない」この言葉は見てくれの悪さだけでなく、見苦しさ、品位がなさも意味する。杉浦日向子のエッセイを読んで感じるのが「みっともなさ」への嫌悪。携帯電話やアンチエイジングに関する内容がそう。数字や時間に汲々とせず自然体で生きることも随所にあり、酒、食、湯に関するエッセイからは、江戸民のゆっくりだが確かな生をも感じる。闘病しながら書いた「時を、丸ごと、受け入れて、今の生命を、ことほぎたい」「時は止められず、過去には戻れない。リセットできないからこそ、今を見つめたい。」に心の揺れと生きる姿勢が表れている。
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古典に目覚めるきっかけと三宅香帆が紹介していた本書。サラダ記念日から5年後頃に出された、伊勢物語エッセイ。古典の教科書でよく読んだ筒井筒、竜田川、交野の桜(春の心はのどけからまし)だけじゃない伊勢物語。時に自身の恋愛話や短歌を交えながら、学生から大人までわかりやすく解説。「殺し文句は永遠に」「いやな男」「だから出世しない」「結婚モラトリアム」と各編のタイトルだけで雰囲気が伝わる。歌を代作する「代筆の妙技」は戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」のようなラブレター代筆を想起させる。高校時代に出会いたかった本。
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お昼に職場でお弁当。片手にはスマートフォン。となると、画面には文字少なめのInstagramとか。美麗な写真と無駄のない短文。本書の体裁はそんな層に向いている。見開きでほぼ正方形。開いたまんまでも本が閉じない。軽井沢での森暮らしの日常写真と短文(英文付き)。移住者の生活を含め、暮らしの一部を切り取り読者に提示。タウンガイドと異なり暮らしの本質が垣間見える。モリノイエは、建築事務所とデザイン事務所による建築ブランド。当然、住宅の販売促進もあると思うが、軽井沢の森暮らしをブランディングする本であることは確か。
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花森安治「ぼくらの暮らしを、まもってくれるものは、だれもいないのです。ぼくらの暮らしは、けっきょく、ぼくらが守るより外にないのです。」 産業直結する理系分野に比べて役立たないと見られがちな人文分野(宗教や歴史、哲学、社会、文化など)。近年、応用が利くポータブルスキル「リベラルアーツ」「人文知」として注目されてきている。文化人類学者によるアナキズム論の本書はその好例。 テロも辞さない国家転覆の思想や活動家は本書に出てこない。取り上げられているのは、アフリカ少数民族や日本の村の寄合、自由交易堺、現代の災害
makoto018
2026/07/08 13:01

(熊本地震、パンデミック)など、国家がない・機能しない社会の話。人類学の視点で「民主主義」「政治」「経済」などが論考されるが、事例が具体的だから興味深いし退屈しない。現代社会が機能するのは「政治」「経済」の恩恵ではなく、それらは便利化を求めた結果生まれたものであったのが主客転倒し我々を圧迫していないか。 鶴見俊輔の定義は「アナキズム=権力の強制がない相互扶助社会を理想とする思想」。その上で、「くらしのアナキズム」は、いわゆる住民自治や共助、顔の見える関係づくりなど、ボトムアップで自然に生まれる動きなのだ

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暴力と何より好きな新道依子。暴力団会長の愛娘、内樹尚子のボディガード兼運転手にスカウトされる。人形のような美しさと慇懃無礼さを持つ尚子と次第に心を通わせる。映画「テルマ&ルイーズ」「フライドグリーントマト」のように展開するシスターフッドもの。アクション作品として読み進めると、ミステリ的なサプライズで背負い投げを喰らう。依子は変に道徳ぶったりしないし、ヤクザ連中が変に義侠心を出したりしないのがいい。容赦ない暴力や痛みの描写はヒリヒリするくらいだし、全体の乾いた感じがいい。これからも著者の作品を追いかけたい。
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makoto018
母親という重い荷物を抱える2人。はからずも、自己開示と秘密の共有という最短ルートを辿って、『同じ群れの仲間』であることに気づく。それが恋に変わるのは自然だし、生活や境遇が変わる中で擦り切れていくことも必然。予想しうるラストだしエピローグも。それでも沁みいる余韻を残すのは凪良ゆうの力か。北村先生、瞳子さん、植木さんと、2人を取り巻く大人たちに救われる。世間の常識や倫理観ではなく、自分を縛る鎖は自分で選ぶ。結婚、仕事、子供の有無に関わらず自由で居続けること。自由を手に入れても、人は何かに属しているということ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/11/07(5760日経過)
記録初日
2012/01/01(5340日経過)
読んだ本
1276冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
393782ページ(1日平均73ページ)
感想・レビュー
734件(投稿率57.5%)
本棚
37棚
性別
血液型
A型
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