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2023年12月の読書メーターまとめ

ばたやん@かみがた
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感想・レビュー
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5557ナイス

2023年12月に読んだ本
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2023年12月のお気に入り登録
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2023年12月のお気に入られ登録
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  • kuroma831
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2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ばたやん@かみがた
ネタバレ《懐かしさと現代性と》70年代の傑作選①治虫『アトムの最後』全編何処にも救いがない。収録作品のうち横山光輝までの男性作家のものは、キャラクター描くというより科学技術の進歩の行く末など大状況の描写に力を入れ、諦念漂う作品多いと思う。②零士『ヤマビコ13』や、美人姉妹に頼まれたら公民権の1つや2つ…どこまでも酷い話や。③康隆『急流』筒井さんの小説を絵解きしただけじゃ?④望都『遊び玉』マイノリティへの疎外など後年のテーマがこの頃から。ここに収録された女性のSFの書き手は筆を折った人も見るが、(1/)
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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

ばたやん@かみがた

2023年11月17冊4712ページ4923ナイス→ https://bookmeter.com/users/822995/summary/monthly/2023/11 ふむ、もう師走ですか、あとひと月で…というのも陳腐なので、大東亜戦争開戦から82年、あれキリが悪いな。明くれば東日本震災から13年、ますますキリ悪い。ええい、こうなったら、紀元は2684年…と、相変わらずジタバタしながら生きてます。今年最後の月となりました今月もよろしく。

かすみん
2023/12/02 15:58

キリがいいものが意外と無いですね(;'∀')今月もよろしくお願いします🎄

ばたやん@かみがた
2023/12/02 18:16

残念です。今月もよろしくお願いします。

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2023年12月の感想・レビュー一覧
10

ばたやん@かみがた
ネタバレ《これは失敗》イラストと気持ちダダ漏れメイドちゃんは大変目の保養なのだが。悠くん、御曹子の境遇を離れて「普通の高校生」らしくしたいと言いながら、上げ膳据え膳全て実家掛かりというのが矛盾でしょ?愛坂とくっつこうが、何も無かろうが、はたまた性愛に溺れようが、全て祖父の掌中という時点で詰んでいる。二人とも「籠の鳥」なら、どちらもそこから出る行動起こさなきゃ始まらない。が、本巻では全くそれが見られない。(1/2)
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《懐かしさと現代性と》70年代の傑作選①治虫『アトムの最後』全編何処にも救いがない。収録作品のうち横山光輝までの男性作家のものは、キャラクター描くというより科学技術の進歩の行く末など大状況の描写に力を入れ、諦念漂う作品多いと思う。②零士『ヤマビコ13』や、美人姉妹に頼まれたら公民権の1つや2つ…どこまでも酷い話や。③康隆『急流』筒井さんの小説を絵解きしただけじゃ?④望都『遊び玉』マイノリティへの疎外など後年のテーマがこの頃から。ここに収録された女性のSFの書き手は筆を折った人も見るが、(1/)
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ばたやん@かみがた
《データがもたらす改革への強い意思》(1)著者の今年度ノーベル受賞が手に取った最大の理由ですが、人類最大の難題の一つと言える「男女格差」について確かな視点を与えてくれる書として読み終えました。平明な論旨が展開され非常に読みやすい。米国大卒女性の120年に及ぶ社会進出の様子を5つの時期に分けて振り返ってゆき、それでも残っている格差の理由を三章に分けて検討していく構成も読者の理解を助けるでしょう。(1/4)
ばたやん@かみがた
2023/12/23 20:52

しかし、それは前代の残滓に過ぎず、決定的要因は「職場での長時間拘束を必要とする働き方」にあるのだ、と説くのです。上級管理者さらに経営層に進むには全身全霊上司や取引先に「奉仕」することが求められる。その代償として時間辺り報酬は高くなって行くが、同時に家庭や育児を行うには、パートナーのうち1人が家庭に軸足を置かざるを得ない。妻がこちらを選好することが圧倒的に多く、こうして男性のフルタイムによる高い報酬と女性のパートタイムによる補助的業務とそれに見合う低い報酬が併存することになるのだ、と。(3/4)

ばたやん@かみがた
2023/12/23 20:53

(3)謂わば「合理的選好」の結果としての男女格差ですが、勿論著者はこのような事態を良しとしません。男女や夫婦に分断強いる長時間拘束・高額報酬の働き方の見直しこそ変えるべきだとして、男女格差の少ない薬剤師や獣医などの例を紐解いたり、コロナで脚光浴びたリモートワークなどに着目し、代替性ある標準化された業務への移行を模索します。米国の例が当然中心になりますが、日本においても思い当たる節は大いにあるのではないでしょうか。是非一読を。(4/4)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《変人・変態さん集合》途中まで機能不全家庭から女の子を救う話かと思ってたが、違った。既述の家で失われた母の愛を「売春紛い」(“援交”“パパ活”も本質を反らす言葉と思う)で埋め合わせるヒロイン。ネコを被ってその彼女を「人形の様に壊れていくのをみたいの」と宣う級友。少女のみならず少年も裸にして撮影するのに性的興奮覚える成人男性。あぁ、なんちゃってJKに身をやつして未成年男子を食いまくる成人女子もいたな。(1/2)
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《転機の章》あれだけの困難克服した後の敗戦だと、そりゃ泣くわな。魁生くんもキツかったが、彼からああいう言葉引き出しただけでも今は良しとせん。塞ぐあかねを心機一転させたのが、一門全面参加する地元との祭り。その真っ最中に妹弟子に追いまくられ前々巻辺りから考え込むことが増えたグリコも転身を決断する。亮二も他一門の師匠からお呼びがかかり、何やら志ぐま一門全員が転機を迎えた予感。壮年の一生や志ぐま(後1人誰だ?)と祭りを楽しんでいたうらら師匠、あなたの年齢はおいくつなのだ?(地雷)
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ばたやん@かみがた
《気骨ある経済記者が日本の50年を振り返る》(1)元日経編集委員で現在も産経の編集委員・論説委員をされている田村秀男さんが、自身の記者生活と共に70年代以降の日本経済の動きを振り返ります。田村さんの著作に共通するのは、財務省や日銀などの経済官庁が流す「解説」を有難がって加工しただけの日本の経済記事とは全く違う、ご自身が現場で摑んで来た情報を自身で習得した経済学の知識で読み解き世に送り出す点です。本書でもアベノミクス評価や米国との為替・金融・通商政策巡る交渉などで如何なく発揮されています。(1/2)
ばたやん@かみがた
2023/12/19 17:31

(2)そのように背中に一本筋を通した田村さんの権力や会社に対する姿勢も凡百と一線を画します。安倍氏など経済観では共通することも多い政治家に対しても自分からは近寄らず、批判的視点を確保する。自分や部下が確固とした根拠や視点に立って報じた記事に対して、官庁や外国に忖度するため社内の他部署が出した否定する方向の記事に対して敢然と憤りを発する。福澤諭吉の「独立自尊」を体現されていると思います。それは日本の真の自立を願う著者の姿に重なって行きます。(2/2)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《悪魔等についての蘊蓄を楽しむ》西洋の悪魔学と日本の土俗を、閉鎖的集落を舞台に融合させた、というのが最大公約数的な評ですかね。そこに、思春期初期に萌え始めた異性への憧れを青海苔のようにまぶして、と。終盤の悪魔に憑かれたようになった暴徒どもは、藤野裕子『民衆暴力』か『デビルマン』を思い出したが、主題からは外れている。そういう人々が見当たらない事情とか、あの通路が何処へ続いているかなどは直ぐ読み取れましたが、フーダニットを読み解く上では決め手にはならない。(1/2)
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《死穢の上に咲く百合》何れも見目麗しいJKとJDが手を取り合ってキャッキャウフフするお話です。口の悪いツンデレ叔父さんも萌えます。……ただし、かつての平安京の如き魑魅魍魎と怨霊が夜な夜な徘徊する我が京都でなぁぁ!/撫子は初っ端から、アマナは終盤においてその正体明かされるが、重要なのは他から拒まれようと自ら身を遠ざけようと“忌み子”として育った共通点にある。闘いで血肉が乱れ飛ぶ有り様は生臭いが、やがて寄る辺なき2つの魂が互いを必要とする必然性を生み出す。読者よ喜べ、ここに極上の百合の美酒が醸し出されるを。
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ばたやん@かみがた
《「まぁそんな所でしょ」な実際の歴史》(1)「関ヶ原で家康から小早川への『問い鉄砲』は作り話」「長篠での火縄銃による『三段撃ち』は不可能かつ必然性なし」「桶狭間での信長軍による義元軍への攻撃は迂回奇襲でなく正面からのもの」…歴史小説に親しんだ方なら驚き、更に戦国史に首を突っ込んでいる方なら常識とされている著名合戦に関する新説がオンパレードです。通説との対比、新説が唱えられるようになった史料の根拠や理由など背景説明も十分、さらにそれらに対する著者の意見なども付されており読み応えあります。(1/3)
ばたやん@かみがた
2023/12/11 17:03

(2)本書に取り上げられた最後の合戦である「大阪の陣」からでも400年余り経過していますが、その間先に見たような「通説」が形作られていく過程や作話する者にの意図などが伺えるのが面白い。「関ケ原の『問い鉄砲』」の場合は、神君家康を持ち上げる意図があったりしますが、「長篠の三段撃ち」の場合は江戸時代に原型ができ、近代になってヨーロッパから輪番射撃の知識が入って来るに及び「完成」して行ったことが明らかにされています。(2/3)

ばたやん@かみがた
2023/12/11 17:03

さらに、徳富蘇峰などの著述家や戦後は司馬遼太郎などの歴史小説家らが、「革命家・信長」のイメージを印象づけるのにうってつけの挿話として『三段撃ち』を好んで用いたのが、一般社会に広く流布していったと。ストーリーに酔い、そこから教訓などを得たりするのが歴史物語を読む楽しみですが、実際の歴史とは、歴史が正に今形作られている現在同様平凡で、「英雄」たちも我々と身の丈さほど変わらない人間と捉えるべきなのでしょう。それはそれとしての「歴史」の楽しみ方もあると思いますが、それはまた別稿でも。(3/3)

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ばたやん@かみがた
《朝鮮・韓国の「独立」を占うもの》(1)朝鮮・韓国についての通史は対象が儒教ですが『朝鮮儒教の二千年』(姜在彦)以来でしょうか。本書も李朝から現代までの六百年という長い時間を扱っていることもあり経済・文化的事象は省かれ、国内政争と侵略を含む外国との関係が中心となっています。しかし、著者の問題意識は、外国からの独立についての人々の歴史認識が、韓国民も含めて意外にいや相当に不確かであることへの疑問であり、このような切り口も納得行くものです。(1/4)
ばたやん@かみがた
2023/12/06 16:23

⑤関係を結ぶまでの外国への姿勢は総じて排外的、時に侮蔑的なものになる(小中華主義)(3)真にウンザリするものですが、著者は言及していませんが、現代の北朝鮮や残念ながら韓国においても同様な内輪揉めや対外姿勢を感じることができます。韓国なら、大統領選で政権交代する度に前大統領およびその支持勢力への報復人事、日本が韓国向け輸出管理の厳格化を行った際、防衛協力の一環としての日韓GSOMIA協定の破棄通告(その後、事実上撤回)を文在寅政権から行い、日米両国をいらたださせたこと等々が想起されます。(3/4)

ばたやん@かみがた
2023/12/06 16:23

(4)著者はそのような国内エリート層の伝統的な性質に起因して朝鮮の「独立」が不安定なものになり、ときに消失したと説きます。そして、冷戦下の米ソの対立が南北朝鮮の「独立」を早めたように、従属する相手のパワーバランスが「独立」を左右する力学を指摘して筆を置きます。このように内在する性質と周辺国のパワーの消長が、複雑な半島の歴史を見る際の視座となることに得心しました。(4/4)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/04(2378日経過)
記録初日
2018/01/04(2378日経過)
読んだ本
1316冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
416056ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
1292件(投稿率98.2%)
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性別
外部サイト
自己紹介

積ん読、借り本優先なので、感想のアップは遅くなります。

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