
いる希釈もされないまま大量のトリチウムが海洋に放出されていることを指摘する等)実に多彩です。(3)そして著者は、これらの力技は政府機関でしか出来ないこと、カウンター工作の前提となるユーザ特定等の為の情報収集を可能にするには民主主義国にあっては必ず法制化が必要となることを訴えます。WW2でのトラウマの影響でそのような体制整備に最も及び腰なのが日独だということ。だが、中露の工作によって社会分断が実現すれば元も子もない、団結を保っている今のうちに決断を、と促す声には熱量が籠っています。必読!(3/3)
【感想に追記】本書では、特に「資産保全」や「余生を日本」の人々を中心に、中国人新移民たちは日本語取得に不熱心で日本社会に溶け込もうとせず、同胞たちで閉鎖的コミュニティ形成しがちなことがレポートされてます。まるで安田峰俊氏が描くベトナム人脱走実習生らの「ボドイ」の富裕層版ですが、日本人にとって双方ともに自国社会を分断に追いやる原因となることは言うまでもありますまい。岩屋前外相がビザ緩和で迎合図ろうとしたのも、こういった中国人富裕層な訳ですね。
日本経済、安全保障、各国事情、生物学、リテラシー、歴史etc.と脈略なく読んでる様に思えますが、最近それらで得た知見が横同士で繋がり合って一つの見通しが形作れるようになって来たのが、何とも楽しいし嬉しいですね。
本書でも登場した阿古先生の1年前の文章 https://www.fnn.jp/articles/-/704919?display=full これほど彼我の違いを抉った文章知らない
若い活動家達は何者にもなることなく、何の成果残すことなく70年代末に尻すぼみの様に収束して行きます。日本の2015年におけるSEALSの末路を彷彿とさせますが、ウィルソンの主張の様に役立たぬどころかその後の人生を滅茶苦茶にする思想的カルトへの警戒と避けることを若者に呼びかけるのは、至極当然と言えるでしょう。(3)著者は本書の終わり近くになって登場しますが、ウィルソンの学問的営為の社会的価値を早くから見抜きピュリッツアー賞に推薦するなど、長年にわたり彼と親交育んで来た人物です。(6/7)
自然科学についての著作も多くウィルソンの学問的遍歴とその持つ意義についての記述の正確さも保証できると思います。最後の頁、死の直前のウィルソンが著者に日本の折り紙の数理的魅力と、それを自身の成果に結びつける意欲を訥々と語るところは涙が出る程美しい。このシーンに巡り合える為にここまで読み進めて来たのだ、と思わすものでした。全ての学問的営為に敬意を、そしてそれを根絶やしにしようとするイデオロギーとは戦いを。一読されたし(7/7)
去年の夏はこれに行ってきました。 https://www.setabun.or.jp/exhibition/20240427-0901_itojunji.html
1つでも減らす為に、「内省的かつ心理的に開かれた組織風土」の実現に向けた具体的手立ても紹介されています。(3)個人や組織が知らず知らずのうちに過失を犯してしまう―そのこと自体好ましくないですが、より罪深いのは確信的かつ意図的に「誤った」場合でしょう。SNSを使って流布する誤情報等が問題視されますが、ワクチン接種や「原発処理水放流」等への忌避意識、誤った慰安婦強制連行等をいたずらに広めた点ではメディアが意図的に行った偏向報道が大きな役割を果たしています。(3/4)
それらの報道についての事後分析では「我々の政治的立場が正しいのだから、権力は常に間違っているのだから」「エビデンスに基づかず耳目を集めやすい“情報”を流すのは正しいことだ」と一種の思い上がりがあったことが指摘されています。正しく本書が指摘している過ちを生み出す「獲得されたドクマチズム」そのものでしょう。我々のリテラシーをより研ぎ澄ましたものにするためには非常に有益な本です。(4/4)
との交わりについて。周知のとおり、日ソ中立条約を破ったソ連が当時満州にいた大量の日本人官民シベリアへ抑留したのは1945年秋以降のことで、1941年から数年間収容所にいた少年達とは年代が全く合わない。岡田嘉子のようなソ連への日本人亡命者がスパイとして拷問・収容されていた事例はあるが数は知れている。従ってこれは著者による創作と考えられる。だが、ペトロネレを初め被収容者が最低の環境下にあって未だ見ぬ外国を憧れるのに史実とは別のリアリティを感じる。リトアニア人達を連行するとき、移動先をアメリカだ、(4/5)
アルゼンチンだと、ソ連兵が口から出まかせを言うとき、そのような憧れすら利用し踏みにじっていたことに成りはしないか。本作が翻訳出版されたその数日後、ロシアの侵略によるウクライナ戦争が始まった。そしてその戦地ではアルギス同様に子どもを含む強制連行が相次ぎ、たった今平和な家庭が破壊され続けていることを忘れてはならない。(5/5)
先述した「巡礼」は、2人と彼女たちの訪問先の人物とのこれまでが回顧されて、思わず目が潤んだ。長かった「航海」が無事帰港を迎えたことを喜びたい。完結おめでとうございます!
そう?それはまぁともかく「責任ある積極財政を推進する議員連盟」https://sekkyokuzaisei.jp/ 日経が相変わらず「別働隊」だとかdisってますが、勉強会動画見てるだけでもこの間にノーマルなマクロ経済政策が自民若手議員の間に浸透していることが良く割りますね。時々、変な論者も交じっておりますが
(2)巧妙なロシアの「影響力工作」を通じて2024年に親露派極右の泡沫候補があわやルーマニア大統領に就きかねない事態があった。日本でも沖縄において、中国王朝に朝貢していた史実等を盾に本土との分断工作が中国により進められている実態が明らかにされています。著者の示す対抗策は、「運営元の報告→アカウント削除」「大量通報」等SNS上の機能を使ったものの他に、工作の実態曝露、工作者の身ばれ、逆工作(例えば「汚染水工作」に対して逆に「処理水」がクリーンなこと、たった今、中国の原発群から福島では実施されて(2/3)
いる希釈もされないまま大量のトリチウムが海洋に放出されていることを指摘する等)実に多彩です。(3)そして著者は、これらの力技は政府機関でしか出来ないこと、カウンター工作の前提となるユーザ特定等の為の情報収集を可能にするには民主主義国にあっては必ず法制化が必要となることを訴えます。WW2でのトラウマの影響でそのような体制整備に最も及び腰なのが日独だということ。だが、中露の工作によって社会分断が実現すれば元も子もない、団結を保っている今のうちに決断を、と促す声には熱量が籠っています。必読!(3/3)
と考えていた家康は不意を突かれたが、すぐさま西軍主要大名に調略を仕掛け、小早川秀秋の寝返り・吉川広家との和睦も開戦前に終わっていた。従って9月15日の戦は小規模・短時間なものに留まり、到底『天下分け目』と形容できるようなものでない。天下人家康が不満分子を無事に仕置きした、とするのが実態に近い。」通説との対照や著者の説への異論も併記されているのはポイント高いところです。(2)a)一読思ったのは、やはりこの時代、中央と大名の関係もそうですが、大名権力も有力家臣や国衆の連合体に過ぎなかったこと。(2/3)
戦国期と同様、調略が戦局をここまで決定付けた要因でしょう。b)そして、当たり前なのですが、各アクターの思惑とは別に、時には偶然にも左右されて歴史は作られていくものであるということ。後世から結果を知る我々は、全ての盤面を想定して行動する役者が彼らの中にいた、とつい想像しがちですが、そんな人物は不在だということ。確かにそういう存在を想定してこそ司馬作品のような人間ドラマが出来上がるのでしょうが、そこはフィクションと史実との峻別を読者もしていかねばならないのでしょう。(3/3)
積ん読、借り本優先なので、感想のアップは遅くなります。
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(2)巧妙なロシアの「影響力工作」を通じて2024年に親露派極右の泡沫候補があわやルーマニア大統領に就きかねない事態があった。日本でも沖縄において、中国王朝に朝貢していた史実等を盾に本土との分断工作が中国により進められている実態が明らかにされています。著者の示す対抗策は、「運営元の報告→アカウント削除」「大量通報」等SNS上の機能を使ったものの他に、工作の実態曝露、工作者の身ばれ、逆工作(例えば「汚染水工作」に対して逆に「処理水」がクリーンなこと、たった今、中国の原発群から福島では実施されて(2/3)