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2023年9月の読書メーターまとめ

ばたやん@かみがた
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2023年9月に読んだ本
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2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ばたやん@かみがた
ネタバレ《鳥瞰的見地からする悪意と挑発》巻初と巻末、風俗嬢らの痴態の描写に挟まれた本編には「悪意」の漲りを感じる。それは自他ともに「弱者男性」任じる田中くんの登場・彼との性描写で最高潮に達する。ただ、主人公が劣位にある弱者の境遇に恨み節を連ねるだけでは、これだけのインパクトを読者に与えるべくもない。己に縁遠いものに呪詛吐く訳もない、と述懐する所に自他を上から見下ろせる聡明さを感じる。終盤のエゼキエル書の引用は、正に神の高みにいる著者からの現世の全ての人々へのメッセージであろうか。十分に楽しめ、また力づけられた。
が「ナイス!」と言っています。

2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ばたやん@かみがた

2023年8月13冊4499ページ5894ナイス→ https://bookmeter.com/users/822995/summary/monthly/2023/8 そうか。月が変わったのか(自覚なし)。台風と下期見直しが頭痛の元。本の方は相変わらずまぁまったりと。うわぁ、崩れてきた!今月もよろしくどすどす。

かすみん
2023/09/01 17:54

台風がどんどん来て、半期が終わりますね(;'∀')今月もよろしくお願いします🎑

ばたやん@かみがた
2023/09/01 18:00

たいふうさんたちへ。にしにいるプーさんが、自分のところのけいざいがうまくいかない、ひがしのわじんどもがかってにどくのみずをながす、とか言っていらついてます。ぜひみんなでつぎつぎ行ってあげてなぐさめてあげてください。 1ねん1くみ ばたやんやん

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2023年9月の感想・レビュー一覧
13

ばたやん@かみがた
ネタバレ《ため息しか》わぁ、どいつもこいつも体と命削ってるな、という感慨のみ。オリバーでなく、ピート、ガイに焦点当たった巻。登場人物全員が同じ行動原理に基づき進んでいくのは相当に頭悪いと思うが、目を離せないのは何故だ?
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ばたやん@かみがた
《結構頑張っている&不足な点》(1)国家の意思決定のための情報収集や防諜を指す「インテリジェンス」。「日本は全然なってないよ」というイメージを持つことが多いですが、実状はどうなのか。敗戦直後から現在に至るまでの歴史を説き起こして探っていきます。 (2)占領期から第2次安倍政権までの5つの時期に章を分かち、それぞれの時代における現在の内閣情報調査室(内調)はじめ、警察、公安、外交、防衛などの各セキュリティ機関の変遷をたどっていく読みやすい構成です。戦前のタテ割り状況を色濃く引き継いだ(1/5)
ばたやん@かみがた
2023/09/29 15:16

国際秩序を維持していく上で必須となる相手国との間で軍事情報の包括保護協定を結ぶことは出来なかったことを考えあわせると、インテリジェンスのために欠いてはならないものであることが理解できましょう。 (4)a)一応の完成を見せながらも、残る課題を本書は提起しています。サイバー空間でのセキュリティ対策やコロナ後急速に注目されるようになった経済安全保障への対応とそのための民間や学術界との連携の必要性。英語圏における通信傍受協力体制であるファイブ・アイズ参加には、行政傍受を現憲法では予定していない(4/5)

ばたやん@かみがた
2023/09/29 15:16

ことがネックになっているとのこと。 b)一方で著者は、国家によるインテリジェンス活動が国民の不安を惹起する可能性があることを見逃しません。国会でのチェック、国会議員がインテリジェンス機関のトップに就くなど更なる民主的コントロールの必要性が紹介されています。その必要性に応えるべく、与野党議員は勿論のこと、我々有権者もインテリジェンスに高い関心を払うべきでしょう。本書はその入門書として相応しい内容です。(5/5)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《鳥瞰的見地からする悪意と挑発》巻初と巻末、風俗嬢らの痴態の描写に挟まれた本編には「悪意」の漲りを感じる。それは自他ともに「弱者男性」任じる田中くんの登場・彼との性描写で最高潮に達する。ただ、主人公が劣位にある弱者の境遇に恨み節を連ねるだけでは、これだけのインパクトを読者に与えるべくもない。己に縁遠いものに呪詛吐く訳もない、と述懐する所に自他を上から見下ろせる聡明さを感じる。終盤のエゼキエル書の引用は、正に神の高みにいる著者からの現世の全ての人々へのメッセージであろうか。十分に楽しめ、また力づけられた。
が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《いつもの三雲さん節》一応「正妻」いるんだけど、主人公の周りにどんどん女の子が増えて行くところとか。サブタイは「種馬」「NTR」とか酷いけど、展開はバトル寄りで「俺TUEEE!」の王道なところも三雲さんらしい。昔からのテンプレラノベな感じで割りと満足。ん~ん、他に書くことがない。深遊さんと組んで先行しているシリーズはまた趣が違うんだろうか?
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ばたやん@かみがた
《結論簡単だが、実行が難しい訳》(1)300頁になんなんとする本ですが、結論は割りと簡単。国の債務について混乱を引き起こさず持続可能性を追及するには「①需要を傷つけデフレに陥ることのないよう、中央銀行や財務省の財政金融当局が安定した環境を整え②時期尚早に走ることなく適切なタイミングで財政引き締めに転じ③何よりも経済成長を保つことを心掛けること」というものです。上手く管理すれば公的債務は、その国の経済と国民に幸をもたらす。そのことおよびそれが如何に達成されにくいかを、(1/5)
ばたやん@かみがた
2023/09/25 17:27

危機の度ごとに債務残高の積み上がりが危険視され「財政の持続性が無くなった」として、先に見た②とは真逆の「時期尚早」な緊縮へと情緒的に走ってしまう、との指摘が成されています。日本では債務残高とは裏腹に最近まで低金利を更新し続けて来たのに。いや、金利を上げる必然性が無かったと言うことでしょう。19世紀以降については①基礎的財政収支(プライマリーバランス)②債務残高を発散・収束させる基礎となる経済成長率と金利の大小(ローマ―条件)③通貨下落による外国通貨建債務の負担増減など(4/5)

ばたやん@かみがた
2023/09/25 17:27

①②以外の第三の要素であるストック・フロー調整、以上の3点について各国の債務残高の増減に与える寄与度を、本書は克明に時代を追って示していきます。日本においては①のプライマリーバランスの債務残高に与える影響のみが新聞紙上等に出ますが、それも公的債務を考える上において非常に偏った考え方であることを、本書は示しているのです。(5/5)

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ばたやん@かみがた
《ユルさと表裏一体な無責任・無関心をどう捉える》(1)前著『「低度」外国人材 』 https://bookmeter.com/books/17441865 に続く本邦の一次産業等の低賃金労働を担う実習生としてベトナムから来日、そこから逃げ出した不法就労者(「ボドイ」と称される)のルポ。今回は、彼らが異国の地で繰り広げた犯罪の実相について迫って行きます。差し入れの缶ビールと食糧を片手に食事をボドイと共にする取材手法は、彼らの行き当たりばったりのその日暮らしを浮かび上がらせ、(1/7)
ばたやん@かみがた
2023/09/19 14:43

それは様々な人権侵害やそれに対する海外からの批判、本書で扱った犯罪を誘発するばかりではない。いずれは枯渇するであろうアジア各地にいる「低度人材」に頼らざるを得ない産業を従来からの形のまま延命させることは是か否か、という難問を我々日本国民に突き付けているのです。バス運転士などこれまでは思いもよらなかった分野での労働についても外国人登用が叫ばれるようになっています。日本人と同等の資格や日本語能力を求めたうえで同じ労働条件で雇うのか、自動運転など人手の要らぬ形を目指すのか。(6/7)

ばたやん@かみがた
2023/09/19 14:43

実習生やボドイの手を経て生産されてきた牡蠣や桃などの農水産物やコンビニ弁当は、今後到底今までの価格では手に入れられないものと覚悟を決めるのか。本書が突き付ける現実は、我々一人一人と無関係なところにあるのではないのです。(7/7)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《過酷な設定が紡ぐ人間模様》1年にたった数日、囚人に少女を苛み殺させることで監獄の暴動が防がれるって、んなアホな、俺なら…と考えてしまったように、メインの設定は読者の関心をそこに釘付けする効果しか持たない。それよりも「性の供犠」にまつわった人々の人間模様に焦点が当たっている。生贄たちの絶望とそれでも残る生への意志、仲間同士の闘争、騙す側の心理、絆される看守、身近な者が贄に選ばれた囚人の取った行動、運良く免れた者による真実探求etc.いずれもこの設定を前提とするならば選び取られたと思わせる一級品である。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《若い二人の快き門出》「ボリシェビキやその輩がそんなに甘いものかよ」と私の内なる声は嘯くが、まぁ平行世界における革命期のロシア・ソ連と思えばいいんでしょ。そう考えれば、哀切極めた皇帝一家殺害のあらまほしき後日譚と、かの怪僧の謎の力を上手い組み合わせを背景にした、若い男女の門出の物語として気持ちよく読めました。従って、二人が橇に乗って旅立って行ったのは「いづこでもない何処か」であって、そして永遠に消え去って行ったものと信じたい。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《顔しかめる部分と真っ当さと》育児放棄されお腹空かせたJC、命を取り合う最前線へ赴かされるJK、ゴミ箱漁りのホームレスJS。ああ、安定の「ぶんころり」胸糞案件かと思いましたよ。しかし、それ以外は実にマトモ。佐々木の転職前職場での人間関係、ぴーちゃん含め異世界で知り合った人たちとのそれがご都合主義的に良好。現世での少女たちの境遇との対比を狙っているのかと思いましたが、現在のところタイトルロール二人が行き来しているだけの両世界が今後どう絡み合って行くのか、次巻以降見ものである。
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ばたやん@かみがた
《ある中国人政商の興隆と没落》(1) a)香港・海外で学び'89天安門事件後に中国でのビジネスに関わるようになった著者。あるやり手の女性経営者ホイットニー(著者共々中国出生で中国名はあるが、読者が圧倒的に西側諸国に多いことを考慮して二人とも一貫して英語名で表記されます。)と出会ったことで人生が拓けます。彼女は温家宝総理(在職2003‐2013)の夫人・張培莉のお気に入りであり、中国の政官界と実業界が分かち難く結びつき合うことで生まれた「黄金郷」におけるビジネスの親分・子分の間柄でした。(1/5)
ばたやん@かみがた
2023/09/12 15:35

(2) a)格差が拡大しきってしまい、また全国あらゆる都市で不良資産を抱えるようになった現在の中国の有様は正にこの時代に種を播かれていたと言うべきでしょう。と同時に訳者も指摘していますが、著者自身も決して清廉潔白な告発者などではなく、中国共産党幹部とその輩と共に破局への途を踊り歩き、更に先導していた一味と言えます。 b)それ故に、国民そっちのけの腐敗や結託の様が迫真の力を以て読者に迫って来るばかりではない。著者は「緩さ」の方向から現在の「締め」の方向へと中共が舵を切り直した(4/5)

ばたやん@かみがた
2023/09/12 15:36

転換点を習体制が成立した2013年ではなく、リーマンショックが起き胡・温体制の2期目が始まった2008年であった、と振り返ります。トップが誰であれ、共産党の本質は全ての人民をコントロールを目的としており反対者と目した者は圧殺しさること。我々金儲けに長けた民間人は彼らを肥え太らせるだけに煽てられ利用され、用済みとされたら捨てられたのだ。――悔恨と共に語られる回顧は実に説得力があります。(5/5)

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ばたやん@かみがた
《初期サピエンスと変わらぬ認知能力》(1)今世紀に入ってからDNA分析により我々サピエンスとの種としての分岐が40万年以上前に遡ること、更に我々の一部に彼らの系統由来のDNAが残されていること、デニソワ人という比較的彼らに近いしかし明確に異なる第3の系統の人類がいたこと等、次々と新知見が得られるようになったネアンデルタール人。残された歯石による食性把握等の化学分析や3次元レーダーを用いた住居復元など最新技術を用いて把握できた彼らの衣・食・住含めた生活全般に関して語られます。(1/3)
ばたやん@かみがた
2023/09/13 16:31

(2) a)明らかになった範囲では、石器や骨角器などの道具製作・食性の拡がり・狩猟の様子・老幼や障碍者らへのサポートなど、生活の広い範囲において同時代にいた我々の祖先たちと引けを取らないことが伺え、著者もその点を強調します。 b)そうしますと、我々が生き伸び彼らが滅んで行った原因に否が応でも関心が集まる訳ですが、著者はサピエンスに比べネアンデルタールが人数が圧倒的に少なかったことに触れる位で、これといった直接的な優劣には言及しません。但し、洞窟絵画や彫刻などの芸術面について、(2/3)

ばたやん@かみがた
2023/09/13 16:32

初期サピエンスやネアンデルタールの何れもがラスコー洞窟(2万年前)のような目を驚かす作品を作れなかった、としています。 c)今日我々が当たり前のように駆使する認知能力を得た「認知革命」が初期サピエンスの集団内で起こったことを伺わせる内容ですが、我々の考える「人間らしさ」が如何に長い年月を掛け段階を追って集団内に広がって行ったか、という結論になりそうです。そう考えますと、ネアンデルタールや初期サピエンスさらにデニソワ人含めた化石人類に共感の情が湧きますし、それが本書の狙いでしょう。(3/3)

が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《ここがターニングポイント?》(1)作者様ぁ~?露出愛語が欠乏してますよ?アーリャ様のお口から繰り出されるあの尊い御言葉のいちいちに、政近くんと共に吐血するのが本作読む醍醐味なんですけどぉ~!妹ちゃんはスッポンポンで体張ってくれたり、前巻に続くコスプレ百花繚乱、下ネタ先輩(耳年増)投入あったりは楽しめましたけど。まぁ、政近と下ネタ仮面のボケツッコミは、やはり本作は関西ノリに慣れた人間には笑いのツボを突きに来ているな、と思いましたよ。(1/3)
が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《「2番目」が孕む問題》自己卑下する割にはスペックの高さを持ち合わせる主人公真樹だが、ヒロインである海の側に深刻な問題が潜んでいたところがミソ。常に「2番目」であることが影響しており、また最大の親友である夕にその問題が起因している所に一筋縄での行かなさを感じさせる。だが、それが読者の前に出来してからの展開や真樹の対応も生温く、海の問題を正面から捉えているとは感じられなかった。設定のユニークさ、シリアスさの割には人物間の葛藤とそのカタルシスが十分描かれなかったということか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/04(2386日経過)
記録初日
2018/01/04(2386日経過)
読んだ本
1318冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
416632ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
1296件(投稿率98.3%)
本棚
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性別
外部サイト
自己紹介

積ん読、借り本優先なので、感想のアップは遅くなります。

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