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2026年1月の読書メーターまとめ

劇団SF喫茶 週末営業
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2026年1月に読んだ本
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2026年1月のお気に入られ登録
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  • 轟直人

2026年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

劇団SF喫茶 週末営業
若い頃に読んだ時は辛気臭い話だと思ったが、改めて読むとしみじみと良い。当時の社会やそこに生きる人間を感じることができる。謎解きや推理などのパズル要素はおまけのようなもので、疲れた中年刑事がおでんを食べたり夜行列車で地方に行くのが楽しい。若い刑事とのコンビも良い。
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2026年1月の感想・レビュー一覧
17

劇団SF喫茶 週末営業
シリーズ第二弾。前作に続き面白いのだが、、人類の闘争本能は素晴らしく、苦難を乗り越えた人類はこの宇宙に対し正当な支配権がある、という結論ありきなのでは。高度な文明を持つ神のごとき崇高な存在ガメニアンに認められた人類スゴイ、という作意が見えてしまい、そのため全ての設定が都合良く用意されてはいまいか。人類スゴイと言わせるために遠くから連れてこられたガメニアンが可哀想である。作者は晩年にはトンデモ科学と陰謀論方向に行くようだが、すでに初期からその兆候はある。
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西太后といえば世界三大悪女、政敵を皆殺し、国の危機を顧みず贅沢三昧のイメージだが、どうやら後に作られたプロパガンダらしい。中共が恥辱の100年と呼ぶ1840年以降の激動の中国では誰が皇帝だろうが列強の侵略は不可避だが、わかりやすい悪役として西太后が責任を負わされた形か。実際の西太后はわりと普通の人で、衰退する中国にあって現状維持しようと、いかにも皇帝権力が健在であるかのように大袈裟に振る舞っていたようだ。西太后が京劇を好み自らをキャラ化して演じていたという指摘が面白い。良書。
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江藤淳は『成熟と喪失』の頃、敗戦後の日本は母的な自然状態から切り離され、父的な権威を失った状態に耐えねばならないと語り、それを第三の新人の小説群に見出した。だが江藤淳はその状態に耐えられずやがて巨大な父を必要とするようになり、アメリカこそ我々日本人を操る邪悪な存在だと名指す。また妻を母代わりにして依存する。江藤は日本国と自分を同一視し、まず日本国の尊厳を回復することで自分の尊厳も回復するはずだと倒錯する。これは江藤淳だけではなく右派左派問わず戦後の日本人が陥った思考の一例であろう。
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腸内細菌かいかに人体に影響を及ぼすか。各種疾患、肥満、精神状態まであらゆる分野に影響がありそうだ。腸内細菌はその人が食べるものによって容易に変化する。現代人は抗生物質や強迫観念的な殺菌によって人体に有益な細菌まで殺してしまう。本書ではまだ研究段階、再現性が確認されてないものも多数あるが、今後大きな展開を見せそうな面白さがある。
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米国は黄金の1950年代の後、泥沼のベトナム戦争を受けて71年ニクソンショック、ブレトンウッズ体制崩壊。一方中国は76年に毛沢東が死去し改革開放。そこから50年、米中で世界を二分するG2状態に。この間日本は何をしていたか?日本経済好調の80年代には政治経済軍事で米国依存から脱却すべきとの議論もあり、当時の日本の状態から見ても不可能ではなかった。だが度重なる米国からの恫喝に怯えて自主独立を諦め、その後なし崩し的に米国依存を強め無力化、現在では祈るしかない状態。そもそも日本には中国のような長期的戦略が無い。
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ネタバレ時代を切り取った風俗小説として楽しい。中年刑事がおでんを食べ銭湯に行き夜汽車に乗る。これだけで十分読ませる。しかし推理小説の整合性としては疑問が残る。一番目の殺人は犯人が現在の立場を守るためのやむにやまれぬ衝動的殺人だが、二番目以降は必然性のないカジュアルな殺人で、現場に犯人アピールを残す愉快犯。過去を隠したいのか目立ちたいのか一貫性がない(これを犯人の破滅願望と読むことも可能ではあるが)。ただ、欧米推理小説においては犯罪という混沌にたいして論理的一貫性を与えることで秩序が回復するが、対して本作では→
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毛沢東や鄧小平に比べてあまりに地味な江沢民だが、1989年天安門事件後の混乱した政局を調整するバランス型の政治家らしい。本書は1994年刊行。あと20年成長を続ければ先進諸国を追い抜くとあり、そのために中国は牙を隠して協調路線を取っている段階。すでにこの頃からアメリカと対峙して独自の立ち位置を確立しようとしており現在の強さの一因が窺える。一方で山積みの問題、腐敗、格差、少数民族問題、周辺諸国との軋轢などもすでに出ており解決策を模索する様子がある。(習近平以降は全て力でねじ伏せている)。勉強になった。
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毛沢東の評伝は敬愛か憎悪かによらず歪んだものが多い。その点本書の記述はまとも。毛沢東は1893年生まれ(ヒトラーの4才下で同時代人)。30才までは田舎で革命を志す夢想家。中国旧来の秩序に反抗。1921年に陳独秀が共産党を結党すると最初期から参加。毛沢東は実務家として頭角を表す。この辺りまでは普通の人。その後1934年から地獄の逃避行「長征」、1945年から蒋介石との内戦。この頃の経験(殺戮、裏切り、暴力)がその後の独善的な支配に繋がった感じか。5〜60年代の大躍進、文革には他人の話を聞かず反省もしない。
劇団SF喫茶 週末営業
2026/01/13 21:35

晩年には身体はボロボロ、歯も欠けて視力も弱り、それでも何人もの女性と関係を持っていたという。明らかな政策の失敗も周りは誰も毛沢東を批判できない。おぞましい晩年。

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1851年科挙に失敗した洪秀全が夢を見て悟る。俺はヤハウェの子でありイエスの弟だと。5人の仲間を引き連れて南京を占拠。当時は1840年アヘン戦争の敗北による増税や政府への不満から洪秀全に賛同するものが多数。全てを皆で平等に分け与える政策で支持を集める。だが1856年の天京事変。No2の楊秀清が宗教的権威を手に入れようと洪秀全と対立。内ゲバにより組織は分解。その後多少は立て直すも1964年に洪秀全が死亡。食糧が無く最後は草を食べていた。この内乱による死者は2000万人とある。
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若い頃に読んだ時は辛気臭い話だと思ったが、改めて読むとしみじみと良い。当時の社会やそこに生きる人間を感じることができる。謎解きや推理などのパズル要素はおまけのようなもので、疲れた中年刑事がおでんを食べたり夜行列車で地方に行くのが楽しい。若い刑事とのコンビも良い。
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下巻も面白い。2000年代に入りサイバーテロの規模も拡大。アメリカを狙うお馴染みの面々、中露、イラン、北朝鮮が台頭。個人情報を盗み、車、飛行機、送電線、原発などあらゆる所にトラップが仕掛けられいつ攻撃されてもおかしくない状態という。興味深いのは、アメリカが個人情報の保護を強く主張する動機として、これはアメリカの自由を守る聖なる戦い、十字軍であると著者は冗談めかして書くが、これは本質だろう。個人情報保護は彼らにとっては内面の自由を守る戦い、私の内面を覗けるのは神のみという信念に基づいているから熱心なのでは。
劇団SF喫茶 週末営業
2026/01/09 23:08

対して日本は、村社会や相互監視、誰かに見守られていたいという感覚が強く、欧米式の個人情報保護の概念よりも、中国のデジタル毛沢東主義のほうが親和性が高いのでは。日本的なデジタル天皇制みたいなものを作るべきでは。本書の後半は終末論的な色合いが濃くなり、善と悪の世界最終戦争がすぐに始まるだろう、悪の権化トランプ当選で世界は破滅に向かっている、デジタル真珠湾攻撃に備えよ!と盛り上がっており、やはりアメリカ人はこういう世界観が好きなのだなーと再認識する。怖い国である。

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中国現代史1972〜2014。1976年に毛沢東が死去。4人組も逮捕し文化大革命が終結。1978年から鄧小平は改革解放、従来の計画経済から市場経済へと移行。同時に政治的な改革の機運も高まるが、改革派の胡耀邦の死を契機に天安門事件。1989年からの江沢民には毛沢東や鄧小平のような革命に勝利した正統性が無いため、人民をまとめるためナショナリズムを煽る(中華民族の偉大な復興)。2002年には資本家が共産党員へ加入することを認める。中国は経済的な平等を目指す社会主義をやめ、今では開発主義とナショナリズムの政党に。
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「地球の意志」なる存在により人類の駆逐が始まる。パワードスーツが暴走し二人の男が危機に直面する中盤までは面白い。壮大なスケールに見せかけて設定はこじんまりした親子の話なので中盤までで用意されていた設定を使い果たした感がある。その後は思弁と妄想による世界の終わりが語られるが、現実感のない言葉遊びで読むのが辛い。金融資産が凍結し、世界で数百万の死者が出たことが閉じた人間関係の伝聞形式で語られるため上滑りしている。親に愛されなかった少女に全生物の母親の役割を押し付けることを救済としているが、いかがなものか。
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2008年刊行。強烈な李登輝が台湾の独自性を訴え、続く2000年当選の陳水扁は台湾独立を唱える。2008年当選の馬英九は中国との共存を掲げ、政治経済共に中国に接近。経済的な強まりが増大するにつれ中国無しの国家運営は考えにくく、現状維持を望む国民が大半。台湾も一枚岩ではなく様々な思惑が蠢いている。元々は日中戦争で日本と主に戦った蒋介石が逃れてきた出自ゆえ、日本への憎しみを抱く者も多数いる。中国、韓国、北朝鮮と違うのは、日本を打倒した事を戦後の建国神話に据えてないだけだ。
劇団SF喫茶 週末営業
2026/01/07 15:36

台湾が親日と言われるゆえんは、米中に板挟みの国際政治の中で日本がそれなりに台湾への理解を示してきたことや、近年になり観光ビザの緩和で訪日観光客が増えたことが挙げられる。逆に、台湾が自分達は中国人とは違うと認識が広まったのも、台湾に大量に押し寄せてくる中国人観光客を目の当たりにしたことが原因という話もある。

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ネタバレ上巻は面白かった。だが下巻は同じパターンの繰り返しで、求めていた物がすぐ手に入るなどあまりに都合よく物語が進む。と思わせておいて、、、後半は怒涛の展開、圧倒的カタルシス。途中のご都合主義的な流れも計算なのか。見事である。あらゆる設定がラストに向けて繋がるが、凡百の伏線回収ものとは迫力が違う。のし上がろうとする女の足元に過去の怨念が絡みつき、まるで社会全体が異物である女を引きずり降ろし排除せんとする異様な切迫感。ラストの病院シーンは確率的にありえなさそうなので妄想や夢オチ感があるが、戦慄が走る。
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2000年刊行。当時のトップ、中国の江沢民と台湾の李登輝に焦点を当てる。両者の生い立ちから詳しく辿るので人物像が掴める。両者は睨み合っており台湾を中国の一部とするか独立させるかを巡り日本と米国を巻き込んでの駆け引き。江沢民は温かい家庭で育ったので人を疑うことを知らず、独善的な李登輝に騙された続けた、というのが著者の理解のようだ。2004年にはいよいよ軍事的な最終決戦が行われるだろうと書いてある。
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2026年1冊目。松本清張はこんなに面白かったのか。銀行のお局女子行員・原口元子が、腐敗と汚職にまみれた権力者たちを脅し、銀座のバーのママとしてのし上がっていく。不正に金を溜め込む銀行や堕胎手術医に、金の流れを書いた黒革の手帖を手に女一人で立ち向かう。必殺仕事人のごとき痛快さ。こりゃ売れるわ。主人公の元子は孤独で、男性社会ゆえ仕事の希望もなく、銀行に閉じ込められ朽ちていく現状を打破したい衝動も説得力がある。銀座のバーの描写も雰囲気がある。脂ギトギト薄汚い昭和エロオヤジとの連れ込み旅館での駆け引きは圧巻。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/02/22(2929日経過)
記録初日
2018/02/02(2949日経過)
読んだ本
442冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
145205ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
240件(投稿率54.3%)
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