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Mamoさんの感想・レビュー

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Mamo
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現世から隠れて存在する世界〈隠〉。そこには季節の呼び名が五つある。冬から春にかけて雷が絶え間なく鳴る時期を〈雷季〉と呼ぶ。隠に暮らす少年・賢也は、墓町と呼ばれる場所に忍び込んで以降、日常が崩れ去り苦難が待ち受けることになる。現世で暮らす佐竹茜にも、隠からの魔の手が───現世と異世界を跨いで紡がれるローファンタジー。 流石は恒川光太郎さん、物語の世界に引き込む力は一級品で、世界観や設定も読んでいてワクワクするものばかり。エンタメとしてはあっさりとしたオチだったが、読書に浸ると言う意味では最高の時間であった。
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堂島が新聞部部長を降り、新部長の座に就いた瓜野。これまで以上に多くの部員と人間を巻き込んで木良市内で起こる連続放火事件を追うことになる。そんな躍起になる瓜野に、小佐内が注意を促す。一方小鳩は、彼女である仲丸が三股している事を同級生から知らされる。彷徨う恋心と野望が渦巻く事件の決着は如何に─。 今回も、堂に入った米澤さんお得意の手腕で見事なミステリーでした。なんとなく話の予想はできても、具体的な理由はわからせないその絶妙な操り具合がさすがと言ったところ。瓜野、よく頑張った。後はゆっくり休めよ…さて短編集へ!
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Mamo
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互恵関係を解消した小鳩と小佐内。小市民として慎ましく生きようとする二人に、それぞれ恋人ができた。小鳩と仲丸、小佐内と瓜野。一向に恋人らしい事をしない二組。その裏でやっぱり事件は起きている。エスカレートする連続放火事件。新聞部の瓜野は、犯行の予測に尽力するが── いつもの二人とは打って変わって、仲丸と瓜野という新たなカードが切られたことにより、物語の流れ方は変わるものの、いつもの日常で起こる小さな推理は健在。この事件がどういう収束を迎えるのか? 謎多き人物たちの正体は? ……続きも楽しんで読みまする。
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Mamo
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白血病で亡くなった恋人・アキの遺言に則って、遺骨を撒く為にアキの両親と共にオーストラリアへ向かう朔太郎。その道中に彼は彼女と共に過ごした、蒼く清く澄み切った愛を育んだ輝かしい数年間を振り返る。実写映画とTVドラマで社会現象となった『セカチュー』の原作小説。 ……なるほど。日本人が好む御涙頂戴のエンタメ全振りの小説を想定していたので、読んでみてかなりビックリした。かなり味わい深い純文学といった感覚。祖父の人生観や、アキの死後空虚な世界で独り佇む朔太郎の虚しいモノローグなど、文章が哲学みを帯びてて面白かった。
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Mamo
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麻薬密売組織〈ドゴ・カサソラス〉の最高幹部、バルミロ。抗争に敗け、組織が壊滅するも急死に一生を得る、。逃亡先のインドネシア・ジャカルタで、医療業界を追放された元心臓外科医、現臓器売買ブローカーの末永充嗣と出逢い、互いの再起の為に新たな闇ビジネス〈心臓密売〉を開始する…… 激動の犯罪小説だった。倫理観ゼロの犯罪者たちが織りなす、新たな闇社会のビジネスの構築から崩壊までを描いた極上ノワールサスペンス。アステカ神話を織り交ぜながら、様々な人物の思惑が錯綜し、現実の秘密裏に混沌が生まれるこの感じ、最高でした!
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Mamo
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地球外生命体〈オラクル〉の異能力によって、脱出不可の亜空間に集められた26人の参加者。行われるのは、一人に一つずつ与えられた異能力を駆使して闘う早押しクイズ×デスゲーム。クイズに不正解or自分の異能力を当てられると即死亡。新感覚デスゲームの幕開け…異能力の使い方がとてもクレバーで、なおかつ異能力バトルに頼り切らずにクイズの本質的な面白さを魅力的に描いているのもポイントが高い。展開の予測の付かなさまで一級品。物語のテイストがコロコロ変わりながらも、クイズの趣深さという物語の本質は揺るがなく続く極上娯楽小説。
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歌う事でしか大きく声を出せない住所不定の路上シンガー、キリエ。彼女のマネージャーを名乗る謎の女、イッコ。二人と不思議な絆で結ばれた男、潮見夏彦。そんな三人の数奇な運命を遡り辿る人間讃歌群像劇。主題歌『キリエ・憐れみの讃歌』を音楽番組で聴いて曲に嵌り、それをきっかけに読みたいを思い、手に取った一冊。なんと悲しくて美しい物語なんだろう。 物語としての美しさは皆無で歪な形をしているが、それ故に上手くいかない人間関係や展開の数々が、その歪さが正に「人生」の惨たらしさを明確に表している。この痛々しい物語に憐れみを。
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東京都野方署に、暴行で逮捕された男がやって来た。スズキタゴサクと名乗る謎の男は、取調室で突如「自分の霊感によると、十時に爆発が起こる」と言い出す。言葉通り、同時刻に秋葉原で爆発した。スズキは「爆発はあと三回ある」と宣った。警察はスズキを連続爆破テロの容疑者と見做す。情報を聞き出すため、警察vsスズキの取調という名の知能戦が始まった。  前半まで読んで、読書ペースが鈍ったのでスランプと断定し一度本棚にしまったが、どうしても続きが読みたかったので読了。面白すぎる! 最高にイケてるエンタメ小説だった!
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Mamo
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死海に浮かぶ十八の諸島が廻り、人と魔物が住まう世界で、〈語り部〉達が島々を旅し見聞きした話を、冬至の日に夜通し語る為に開かれるのが〈煌夜祭〉。今宵はどこかの廃墟で二人の語り部が相対する。二人が紡ぐ壮大な物語が幕を開ける。 序盤は童話や御伽噺のような物語が続き、このファンシーな感じはいつまで続くのかな? と思っていたら、第五話の「王位継承戦争」から一気に骨太ファンタジーへと化けた。哀愁漂うエピローグと外伝も見事。作者の後書きを読んだ時、僕がこの本に出会ったのには大きな意味があると思った。多崎礼さん、有難う!
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Mamo
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ネタバレ生理が来るのが嫌で、病的に少食を繰り返す松井まどか。"かけがえのない他人"という関係に憧れて、同性の教育実習生である海野とお試しで交際している。今の歪んだ社会に、不器用ながらに挑む一人の女子高生の日常と青春の物語。 比喩表現が物凄い独特でとっつきにくく読むのに時間が掛かったが、とても面白く素晴らしい表現ばかりで、読んでいて飽きなかった。今の時代、マイノリティの存在が確立してきたせいで、その人たちよりも更にカテゴライズの外に存在する、『マイノリティの中のマイノリティ』って生きづらいんだろうな、と思った……
0255文字

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/03/23(2526日経過)
記録初日
2018/03/23(2526日経過)
読んだ本
208冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
69412ページ(1日平均27ページ)
感想・レビュー
180件(投稿率86.5%)
本棚
18棚
性別
血液型
B型
外部サイト
自己紹介

阿呆の道より他に、我を生かす道なし。
面白き事は良き事なり。

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趣味にアニメと読書と音楽。

集中力が乏し過ぎて読破スピードが死ぬほど遅いライト読者
億万長者とか万能の力とか望まないからせめて人並みの集中力を下さい。


基本は好きな作家のミステリー・サスペンス・SFを読み漁ってます。作家に偏りがあるのは悪しからず。

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