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2024年3月の読書メーターまとめ

∃.狂茶党
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感想・レビュー
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2024年3月に読んだ本
18

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 佐倉

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

∃.狂茶党
むちゃくちゃ分厚くて読むのが難儀。 全9巻ではダメだったのか。 冒頭から、関東大震災関連の記事。 震災ドキュメント。 震災の被害から復興の様子ときて、東京論へ。 切れ目なしのようであるが、『東京人の堕落時代』となると、ちょっと思想強めである。 驚くのは、学生の私信が検閲を受けており、警察の押収したものだかなんだかが記者に開示されているところ。
∃.狂茶党
2024/03/29 00:35

アンケートによれば、夢野久作の女性観はベタベタに保守的なんだけど、小説に出てくる活動的な女性たちとその辺が結びつかない。 ある種の怯えに似た魅惑を、行動する女性に抱いていたんだろうか。 久作の手紙も収められてるが、候文である、時代劇みたい。 本書は『定本 夢野久作全集』であるが、過去の全集には収録されていたいくつかの作品が確証がないことを理由として収められていない、どうしても気になる人はちくま版全集などを探す必要があるようだ。

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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

∃.狂茶党

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:6117ページ ナイス数:428ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/8542/summary/monthly/2024/1 『間主観性の現象学』など割と重ための読書。『金剛寺さんは面倒臭い』はおすすめ。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
18

∃.狂茶党
作者がどの程度考えてから描き始めたんだろう。 物語の始まりから遠く、結構な速度で世界が広がっていく。 正直基本設定が破綻を含んでいるから、自然な物語には無理があるんだけど、それ以上に、無理を突き詰めているようにおもう。
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∃.狂茶党
ようやく物語に爬虫類が絡んでくる。 温血動物とはだいぶ遠い存在のよう。 この世界で、両生類や魚類はどうなってんだろう。 単純に生態系、エコシステムが循環しづらいとおもうんだけど。 あ、鯨や海獣の扱いどうなってんのかな。 やっぱ戦争よりはるか前に、人間によって設計された世界って考えないとおかしい気がする。
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∃.狂茶党
この世界で犬とはって疑問に作者が回答してくる。 近い過去、戦争の後に人為的?に改良された種族。 なんかだいぶ無理があるが、この設定だと犬族の歴史は極めて短い。 これは種族による寿命の違いって問題を引き寄せてくるが、鼠も亀も同じ学校にいるから、かなり難しい。
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∃.狂茶党
トロフィーとしての女体というグロテスクな世界を抉ってくる。 かなりえげつない暴力描写で、読んでてダメージを喰らう。
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∃.狂茶党
食欲の問題と性欲の問題。 この漫画では両者は同じものとして描かれる。 このことが、この漫画を少年漫画とも少女漫画とも言い切れないところに位置付けさせてると思う。 少年漫画はほとんどの場合、シリアスに性欲と向き合ってこなかった。 少年漫画で性的なイベントは、景品のように描かれてきた。 しかしここでは、女体は標的であり欲望と直結している。 けどこれは基本的にBL、なのでは、実験装置としての世界設定、キャラクター設計。
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∃.狂茶党
食事、卵の問題が解決。 鶏などが無精卵を提供。 駝鳥などもいるから、駝鳥の卵も流通してる可能性があるが、日頃会話してる相手の卵を食べるってのは、なかなかグロテスク。 校章のデザインについての書き込みを見ると、爬虫類も学校にいるっぽい。 そういや隕石祭は恐竜にも関係してる。 作者はおまけまんがなども執筆しており、週刊連載でよく余裕あるなと感心してしまう。
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∃.狂茶党
タンパク質の摂取は、豆と卵と乳と虫のようである。 この世界草食動物と肉食動物が入り混じって学校に行っているが、乳製品はどこから入手するのか、卵は鳥の卵なのか。爬虫類の可能性も僅かに残るけど。 学校の生徒に鳥がいないのなら、卵の問題は、気にしなくてもいいんだけど。 あと気になるのは、犬種がいること、それって人間がいたってことよね。 山犬のようなものは自然発生したとしても、そっから品種に分かれるには人為が必要。
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∃.狂茶党
月が丸くない、歪な形。 勢いのある描線で描かれる擬人化された動物たち。 SFではないので、この世界設定を突き詰めて考えるってのはなさそうだけど、人間ってものがなぜいないのかは気になる。 『けものフレンズ』のように謎解きが登場する可能性はゼロではないが、いろんな評判からすると望み薄げ。
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∃.狂茶党
むちゃくちゃ分厚くて読むのが難儀。 全9巻ではダメだったのか。 冒頭から、関東大震災関連の記事。 震災ドキュメント。 震災の被害から復興の様子ときて、東京論へ。 切れ目なしのようであるが、『東京人の堕落時代』となると、ちょっと思想強めである。 驚くのは、学生の私信が検閲を受けており、警察の押収したものだかなんだかが記者に開示されているところ。
∃.狂茶党
2024/03/29 00:35

アンケートによれば、夢野久作の女性観はベタベタに保守的なんだけど、小説に出てくる活動的な女性たちとその辺が結びつかない。 ある種の怯えに似た魅惑を、行動する女性に抱いていたんだろうか。 久作の手紙も収められてるが、候文である、時代劇みたい。 本書は『定本 夢野久作全集』であるが、過去の全集には収録されていたいくつかの作品が確証がないことを理由として収められていない、どうしても気になる人はちくま版全集などを探す必要があるようだ。

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∃.狂茶党
初版の付録として、『ノスタル爺』の初出が収められている。 これが、単行本収録版よりかなり短くて、骨子はできているものの、情感的な側面がだいぶ違う。 雑誌版に満足がいかなかったのか、それともページの都合で削った場面を復活させたのか、忙しい中で結構大胆な改稿。 未読は、付録の雑誌版と、一コマ漫画。 藤子・F・不二雄の一コママンガって生まれて初めて読むかも。
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∃.狂茶党
第一章は夢野久作による評伝。 『近世快人伝』 九州右翼のビッグネームと、博多っ子代表の魚屋が取り上げられてる。 この魚屋の評伝が面白い。 仁輪加に生きた外道であり、落語や講談のようになってる。 私は、夢野久作に限らず、右翼系の話には乗れないが、久作は九州の右翼の元締めたちの中で育った人で、小説でもなんでもそういった地金が時々剥き出しになるのにちょっと退いてしまう。
∃.狂茶党
2024/03/23 00:51

第二章は、能楽・芸能評。 右翼よりも馴染みが少ないので、久作が何を語ってるかがよくわからないが、大変真摯な評であるように思う。細かすぎて伝わらないのだけど。 具体的な演目を離れたエッセイなどは、何書いてるかわかるんでたすかる。 第三章は、探偵小説関連。 ここが一番読んでて楽しい

∃.狂茶党
2024/03/23 00:52

第四章はそのほかの文章。 新聞雑誌などの記事。 非常に胡散臭い、外国人が日本を絶賛する文章がある。 こういうのは未だにあるけど、偽外国人だったり、およからぬところから金もらってる外国人だったりする。この場合、久作のなりすましにおもえる。 『ドグラ・マグラ』のモデルについての横山茂雄の文章が興味深い。

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∃.狂茶党
中央公論社から出ていたバージョン以来、三十何年ぶりかの再読。 未読作品もいくつかあるし、かなり忘れている。 短編ということで、大胆な終わり方をしている作品も多い。 これは、藤子・Fが親しんできた黄金時代のSF短編小説の技法だろう。 だから本書は、SF黄金時代の姿を現在に伝えるタイムカプセルでもある。
∃.狂茶党
2024/03/17 10:56

『カイケツ小池さん』はのちにリメイクされるけど、今日重要な問題となってる、正義フォビアのようなものが感じられて、ちょっと複雑な気持ち。 この調子で全話感想書いてると長くなるのでこの辺で。 巻末に収められた作者の発言が貴重です。

ウワデク
2024/03/18 22:09

自分も三十数年前に大判のを1巻だけ持ってました。当時中高生ぐらいでしたが何度読み返したかわからない。カンビュセスの籤は当時の自分にはめちゃめちゃ衝撃的でした。

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∃.狂茶党
新聞記者時代の童話をまとめてある。 『白髪小僧』新聞ではなく書き下ろし長編童話。 現実が次々に覆されるし、未完だしで、『ドグラ・マグラ』よりもよっぽど難解。 久作の手による挿絵が収められており、非常に美しい。 かなり適当な話から、よくわからない長編まで、さまざまだが、『豚吉とヒョロ子』がおもしろい。漫画かアニメの絵が浮かんでくる。
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∃.狂茶党
『超人鬚野博士』これは『犬神博士』の系列。 『犬神博士』の直接の続編ではないけど、設定的に続きのようなところがある。 ただ、可愛らしい犬神博士とは違って、鬚野博士は、だいぶ蛮カラ。 『人間レコード』この発想としては古典。 後発のあれこれ(『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』など)が、この作品を読んでいたのかどうかが気になる。
∃.狂茶党
2024/03/14 17:42

『少女地獄』 夢野久作の代表作の一つ、少女を主役とした三つの短編。 程なく作者が死んでしまい、これに続く作品が描かれなかったのは残念だが、割と書き飛ばすことの多い久作としては、例外的に丁重な作品。 この連作は思い入れが強かったと思われる。

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∃.狂茶党
雑誌の付録作品を集めたもの。 基本的にリメイクで、作者が気乗りしてなかったためか、えらく雑である。 行き当たりばったりのような展開が多く、一貫した漫画として読むと戸惑うのだが、そのことが夢のような展開になっている。 (表題作では、意味不明な夢の展開が描かれている。) 今まで読んできた手塚漫画で、最も完成度が低いけど、初期漫画特有の楽しさはあって、つまらなくはない。 自動筆記のよう。
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∃.狂茶党
* 三十数年ぶりに『ドグラ・マグラ』を読み始める。 とりあえず、文章練り上げてる。 読みやすいしわかりやすい。 これまで、作者が積み重ねてきた語りの文体がうまく機能してる。 以前は『ドグラ・マグラ』は、一気読みしてたんだけど、今回あまりページが進まない。
∃.狂茶党
2024/03/10 10:07

* 角川文庫の有名な米倉斉加年の表紙、内容を何一つ反映してない。 しかしあの絵は好きだ。 * 完成稿からは削除されたプロローグ、全体の解説になっていて、理解が進む。 話がよくわからないって人は、この削除された原稿を全集で読むといい。 久作は、ユングは知らなかったらしい。

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∃.狂茶党
『暗黒公使』何度も物語の道筋が書き換えられていく。 視点が固定されてるようで、手紙やらなんやらで、複数の視点が折り重なって、リアルタイムと、過去の出来事も混在化していく。 語りの手法は意識的なのか、視野が狭められた状態で、連れ回されるような読書。 右翼的な政治主張にちょっと引く部分はあるが、読者を引っ張っていく力も強い。 下巻は段落わけが増えている。 日本すごいって考えが露骨な反面、危機意識みたいなものも読み取れる。 不安でなければ、虚勢を張る必要もないですよね。
∃.狂茶党
2024/03/05 00:34

伏字に帝国のあり方を思う。

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∃.狂茶党
手塚治虫暗黒時代の連載作品。 リアルタイムでは単行本化されず、全集出版時に大幅に改稿されて『ダスト8』として単行本化されている。 生と死をめぐる連作。 のちの『ブラックジャック』に連なる作品だし、『火の鳥』ともテーマを共有してる。 打ち切りを喰らったので、強引に話をまとめているが、劇画の時代であり、少年誌が暴力と下ネタに彩られた時代に、人間ドラマとして、漫画として勝負している。
∃.狂茶党
2024/03/01 06:16

未完なので、色々中途半端ですが、けっして失敗作ではないと思うが、もう少し続いていたら、手塚の暗黒面が出てきてたんじゃないかな。 人工知能の話はちょっと石森っぽい。 韓国の話とか今だと少年誌に載せてくれないんじゃないかな。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/11/09(5648日経過)
記録初日
2008/10/10(5678日経過)
読んだ本
954冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
261240ページ(1日平均46ページ)
感想・レビュー
926件(投稿率97.1%)
本棚
10棚
性別
現住所
福岡県
外部サイト
自己紹介

音楽聴いたり、本読んだり。映画や、アニメも好き。落語も好き。

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