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2024年9月の読書メーターまとめ

ダイナマイトダディ❨DD❩
読んだ本
12
読んだページ
3658ページ
感想・レビュー
12
ナイス
591ナイス

2024年9月に読んだ本
12

2024年9月のお気に入り登録
2

  • coffee
  • ぐり

2024年9月のお気に入られ登録
3

  • coffee
  • ぐり
  • 茜

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。人は誰しも、自分が一番可愛い。他人からは身勝手にも思えるそんな自己愛は、普段は理性や社会性というオブラートに包まれ、隠されている。意識してそれを表出させれば傲慢ということになり、うまく隠せていれば善良と捉えられる。しかしそんな善良さも、無意識の内に相手に伝わってしまうことがある。そして善良さとは傲慢の反語ではなく、光の当たった傲慢さにできた、影の部分であることを知る。人は誰しも、傲慢さと善良さを併せ持つ。うんざりするような傲慢や善良、それを超える信頼関係を、人は愛と呼ぶのかも知れない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ダイナマイトダディ❨DD❩

自主的夏フェス終了。え?どの本が対象だよという感じで、今年は少なかったなー。印象に残っているのはやはり「この夏の星を見る」2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2336ページ ナイス数:391ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/870086/summary/monthly/2024/8

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
12

ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。ノンフィクション。2人を殺害し、無期囚となった著者。3部構成で、まずは最初に自らの事件を振り返る。神童として鳴らし、成長後もいわゆる成功者。それがなぜ殺人に手を染めることになったのか。今に至るまでの心境、心情の変化を含め綴られる。次に同囚の面々について。徹底的に観察し、話を聞き、人となりや事件への向き合い方を語る。そして自分の今後。今の心境。矯正や教育の施設として機能していない刑務所。あまりにも自己中心な同囚達。執着や保身、想像力や共感性の欠如。知能面も含め、問題山積。しかしよく出版できたよね…。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。とても穏やかで、心安らぐ時間を過ごさせてもらった。素敵な時間が流れる物語。とある理由で心に傷を負ったヒュナム洞書店の店主、ヨンジュ。店員として、客として、友人としてそこに集う面々。皆、等身大の悩みや問題、苦しみを抱えている。周りの面々に時には励まされ、時には癒され、そして思いがけない一面に気付かされたりしながら、日々を一所懸命に過ごしている。そんな日々を通して生きること、働くこと、愛することを改めて考える。そんな、哲学書の一面を持った本だと思う。ずっと手元に置いておきたくなる一冊。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。正義なき力は暴力であり、力なき正義は無力である。真に強いものは弱いものをたたくことはないが、弱いものはさらに弱いものをたたく。そんな中、人はどう生きていけばいいのか。死生観や倫理観は、人生の中で形作られて行くのだと思う。人生とは他人との関わりの連続であり、自己の価値観ですら他人の影響を受ける。一方、主人公のホリガイを見ていると柳の木を思わせる。少しの風でも揺らぐけれど、どんな強風にも折れることがない。そして最後には元の位置に戻っている。人生の喜びや哀しみ、そのすべてを呑み込んで、自分を生きている。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。壮観、圧巻、絶景。読むと言うか、見ると言うか、眺めると言うか、愛でると言うか…。本とは、買って(集めて)、眺めて、そして読んで楽しむものなのだなぁ…とつくづく感じた。本棚30棹とか、直線距離で40m以上とか、蔵書15万冊とか(全部読んでるの?!)、およそ個人のレベルを超えた絶景が広がる。ひたすらに心踊る。あぁ、こんな空間に身を埋めることができたら、どんなにか幸せだろうか…。色々な方の本棚を見ていると、自分ならこう並べる、の嗜好が見えてきてそれもまた楽し。気付くとついペラペラしてる本(笑)。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。イタリア人と言えば、陽気、ナンパ、適当そう…(勝手な想像でごめん)。そんなイメージを30年の経験をもって言語化してくれる、イタリア人の気質を知ることができる一冊。一言でイタリア人と言っても、どの地方かでその気質は大いに異なる。そうなんだね。目から鱗。自分がイメージしているのは、どうやら南よりの方らしい。それはルーズだったり適当なのではなく、彼らのルールに従っているだけのこと。そしてそこにはそれなりの理屈がある。仕事、人生、家族、恋愛、食事…あらゆる場面の解説で納得。さらっと読めて楽しい本。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。連作短編集。アドラーは、すべての悩みは対人関係の悩みである、と看破したけれど、そんな対人関係に疲れ切った東京人が、心安らぐ場所で一人癒されるお話…かと思ったら、少し違った。各話の主人公たちは皆、確かに心安らぐ場所を持っている。そこで自らを振り返りひとときの休息を得る。しかし疲れた心を芯から解きほぐしてくれるのは、場所ではなくて人。対人関係はすべての悩みの源だけれど、それを癒してくれるのもまた、人だったりする。日々自分のことで精一杯だけれど、少しだけ他人のための余白を心の中に持てたらいいなと思う。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。人は誰しも、自分が一番可愛い。他人からは身勝手にも思えるそんな自己愛は、普段は理性や社会性というオブラートに包まれ、隠されている。意識してそれを表出させれば傲慢ということになり、うまく隠せていれば善良と捉えられる。しかしそんな善良さも、無意識の内に相手に伝わってしまうことがある。そして善良さとは傲慢の反語ではなく、光の当たった傲慢さにできた、影の部分であることを知る。人は誰しも、傲慢さと善良さを併せ持つ。うんざりするような傲慢や善良、それを超える信頼関係を、人は愛と呼ぶのかも知れない。
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。これまで以上に騒々しく、エンディングのカタルシスに向けて疾走する最終巻。賭場に浮気(?)発覚に一大文芸賞の発表にと、様々なことが同時多発的、同時進行的に進む。その賑やかさは前作までをも凌ぐほど。そしてこれは、愛と成長の物語だったのだと知る。誰かが誰かを助け、誰かが誰かを思う。そんな相手の思いや自分の思いには中々気付けないのだけれど、プリズンホテルのお節介な面々は、図らずもそれに気付かせてくれる。そんな思いに気付いた時、人は、今までよりも少しだけ優しく、素直になれる。多くの人に読んで欲しい。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。学校生活にも、社会生活にも馴染めない主人公、あかり。そのせいで家族関係もギクシャクしているのだけれど、そんなあかりが精を出し、人並み以上に頑張っているのが推し活。推し活を通じて人と繋がり、社会と繋がり、自らの存在意義を見出だす。学校からも、バイト先からもドロップアウトしたあかりには推し活が全てになる。しかし、そんな推しがいなくなる-。推しがいなくなったあかりには、何が残るのだろう。人は、生きる支柱を失った時、どうやって生きていくのだろう。辛くても、苦しくても、人生は続く。続いていく。
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。初水生作品。同業の興味で手に取った一冊。うまいこと偶然が起きるなぁとか、いや、それはやらないだろ(クライアント先の従業員と勝手に話しちゃう、従業員から聞き出した秘密を経営陣に漏らしちゃう)とかはあるんだけど、全体として綺麗にまとまっていい感じ。特に、クライアント先の倫理観なんてそんなもんよね、と共感できる。大企業相手じゃないからね。クライアントからは無理筋の相談が多く、でもそれには実は裏があって…というところが読ませるなぁ。ただ、息抜きのはずの読書が仕事の延長に感じられてしまうのが...ね(笑)
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。3作目の本作のテーマは命と愛。指を失いながらも山を目指し山に生き、山を棲みかとする男、武藤嶽男。その山に死を求める少年。20年に渡り救急医療に携わり、数多の命を助け見届けてきた看護婦長、通称血まみれのマリア。終末期医療に携わり患者を安楽死させた経験を持つ医師、平岡。そしていつもの先生、親分。今回もバラエティに富んだ面々が集まった。愛の表現方法を知らず、相手の命を奪うことでそれを証そうとする木戸。命ある限り人には生きる義務があると謳うマリア。賑やかな表面にとらわれそうだが、中々に深い。
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。短編集。初結城氏。なんとなく感じる違和感。何かがおかしい。その何かは見えないのだけれど、感じる空気感。気のせいかな?と思いつつも、ボタンをかけ違えたような気持ち悪さを拭えない。そして、少しだけ視点を変えることで見えてくる真相。その差は少しなんだよね。少しなんだけど、決定的な違い。そこから、かけ違えたボタンが合っていくところが面白くて一気読み。そして読後感は最悪(笑)。最悪だからこそ面白いんだろうね。結末の不穏さを感じさせる各編のタイトルがまた、いい感じ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/11(2393日経過)
記録初日
2017/11/06(2579日経過)
読んだ本
791冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
256529ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
791件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
職業
専門職
現住所
神奈川県
自己紹介

基本、読書の記録用ですが、皆さまの感想なども参考にしつつ、視野を広げていきたいと思っています。ミステリ好きですが、色々読むようになりました。
原田マハさん大好き、村上春樹氏は心の故郷、ほむほむは心の友、ライガーは神。プロレス、ガンダムLOVE❤
読んだら必ず感想を書くこと (できる限り読後すぐのリアルタイムで)、感想は文字数制限内に収めることをマイルールとしています。

小さい頃はひとまねこざるが大好きでした。岩波のこどもの本シリーズがずらりと家にあったなぁ。その影響で本を読むことに目覚めたのかも。本だけは (漫画はダメ) 小遣いとは別に好きなだけ買ってよいと言われて育つ。

小学生時代に少年探偵団シリーズにはまり、📕を読み漁るようになる。その影響で、長いことミステリ中心の読書。中学時代は赤川次郎。高校時代に村上春樹氏に出会い衝撃を受ける❨初めて読んだ村上朝日堂ではまり、ほどなく発売されたノルウェイの森で完全にやられる❩。大学時代からしばらく海外ミステリにはまり、これでもかと読みまくる(キース・ピータースンの「幻の終わり」とピーター・ラヴゼイ「偽のデュー警部」、ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」、ホームズ、ポアロ、フロストシリーズあたりが特に好き。モース主任警部シリーズもいい)。チャンドラーの影響でハードボイルドに傾倒した時期も。

読書好きが高じて、大学時代は横浜の有隣堂でバイトをする。しかし書店初心者だったので、配属は参考書・辞書売場(笑)。しかし社割ですべての本が一割引。天国だった。買いまくった。文庫の色カバーはグレー一択 (番号で選ぶなんて邪道だと未だに思っている。笑)。最近は国内回帰、でも色々読みたいと思う気持ちは変わらない。

2024年3月、再び海外ミステリブームが訪れつつある。
2024年8月、辻村深月さんとの相性の良さは運命ではないかと勝手に感じ始める( ´艸`)

辻村深月、森絵都、森見登美彦、三浦しをん、小川糸、瀬尾まいこ、大宮エリー、角田光代、群ようこ、垣谷美雨、三上延、津村記久子、小林由香、益田ミリ、上橋菜穂子、今村翔吾など、読メで出会えた素敵な方々。敬称略。

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