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2025年12月の読書メーターまとめ

やまはるか
読んだ本
6
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感想・レビュー
6
ナイス
148ナイス
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2025年12月に読んだ本
6

2025年12月のお気に入り登録
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  • 山下奈绪

2025年12月のお気に入られ登録
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  • 山下奈绪

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やまはるか
 ある眼科医の診察室からはじまった視界が真っ白になって失明する伝染性の疾患がまたたく間に広がり国家も社会も機能を失う。ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの代表作の一。極めて特異な設定の物語で読んだことは一生忘れない自信があるが、物語がどう収束していたか忘れてしまい、その関心から再読した。「わたしははただの通りすがりに過ぎません」物語にとって象徴的な言葉で、物語を読む自分は通りすがりでさえないが、唯一無二の物語を深く受け止めている。今回はサングラスの娘と黒い眼帯の老人の関わりが強く印象に残った。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
6

やまはるか
 「つれて行ってやるんだからな。日記をつけるのだぞ」と夫武田泰淳に云われ、「まことに犬が星見た旅であった。楽しかった。糸が切れて漂うごとく遊び戯れながら旅をした」と。終盤、モスクワのホテルでブルガリア人の席で「ここは遠きブルガリア」が合唱され、続いてロシア人の席で「ステンカラージン」終わると日本人に向け「恋のバカンス」の合唱が始まる。「いいなあ。な?いいと思うか」と泰淳が鼻づまりした声でいい「あのテーブルに行こう。な。百合子も行け。一緒に行け」生き生きと活写され、遠い旅先の一番の盛り上がりが伝わる。
が「ナイス!」と言っています。
やまはるか
 20世紀のはじめの10年に生まれたイタリアの作家モラヴィル最晩年の17の短編集。「妻は愛人の所へ出かけていく。この事実に慣れることができるものかどうか、苦しまずにいられるものかどうか、確かめてみたい」夫に隠すことなく妻が愛人を持つ。三島由紀夫にありそうな話が幾つか出て来る。モラヴィルが何ゆえにそれを主題としたのか読んだだけでは不明であるが、隠れてする不倫なんかではない。そんな夫婦の関係を濃密に描いた表題作が一番に読みごたえがあった。
が「ナイス!」と言っています。
やまはるか
 ある国の首都の選挙で総投票の70パーセント以上の白票出た。やり直し選挙ではさらに増えて83%となった。政府の機関は密かに市から脱出、武装した軍により首都が閉鎖される。民主主義国家に対する挑戦とみなした政府は警視ほか2名の警官を首都に潜入させる。政府に手紙が届いて、「白の闇」で唯一視力を失わなかった眼科医の妻の存在が知らされる。ハッピーな話にならない。権力中で最も強大な国家権力、そういうものをサラマーゴは描いた。「白の闇」で展開され「見ること」で結論に至った。図書館本を何度も借り直してようやく読み終えた。
山下奈绪
2025/12/28 16:15

ジョゼ・サラマーゴの『見ること』、政府と市民の関係、権力の恐ろしさを鋭く描きながら、民主主義の脆さを突きつけられる作品ですね。「白の闇」で描かれた世界の不条理がそのまま延長され、「見ること」で結末に至る構成の重みも印象的です。読み終えるまでに時間がかかるのも納得の濃密さがあります。 ところで、読んでいて、あなたは眼科医の妻の存在や行動に特に共感したり印象を受けたりしましたか?

が「ナイス!」と言っています。
やまはるか
ユダヤ防衛同盟の創始者ラビ・メイル・カハネを銃撃した犯人の息子の手記の形式。共著者にジャーナリストの名が記されていている。最後にFBI本部で数百人の捜査員を前にスピーチを行い、講演後に泣きながら彼の前に現れた女性が、父親の事件の捜査員の一人だったと。「エル・サイード・ノサイルの子どもたちがどうなったのか、いつも気になっていました。あなたたちが彼の道に続くのではないかと恐れていたんです」テロリストの息子はテロリストになるか反テロの平和主義者のどちらかになる必然性が高い。二つの道から逸れることは難しいのかも。
が「ナイス!」と言っています。
やまはるか
 ある眼科医の診察室からはじまった視界が真っ白になって失明する伝染性の疾患がまたたく間に広がり国家も社会も機能を失う。ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの代表作の一。極めて特異な設定の物語で読んだことは一生忘れない自信があるが、物語がどう収束していたか忘れてしまい、その関心から再読した。「わたしははただの通りすがりに過ぎません」物語にとって象徴的な言葉で、物語を読む自分は通りすがりでさえないが、唯一無二の物語を深く受け止めている。今回はサングラスの娘と黒い眼帯の老人の関わりが強く印象に残った。
が「ナイス!」と言っています。
やまはるか
 武田百合子「犬が星見た」に描かれたロシア旅行のあとを訪ね、ウラジオストックからバイカル湖畔イルクーツクまで、境港からウラジオストックまでの船旅も含め13日間の旅行記。観光より現地の料理に興味をもって取材し、ロシア料理の材料や味について、それと現地の人の魅力について具体的に書かれている。肩の力を抜いて楽しむことができた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/15(2793日経過)
記録初日
2018/05/17(2791日経過)
読んだ本
678冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
197193ページ(1日平均70ページ)
感想・レビュー
659件(投稿率97.2%)
本棚
2棚
性別
自己紹介

 読書メーター登録から5年で読んだ本は400冊、登録前の5年間は600冊だった。これまで気の向くままに読んで来たが、近ごろはそれ以上に本と向き合っている。読書時間が増えているのに読む量は減っている。読書は理解と鑑賞の度合いだから、川の流れが急流から中流、やがて下流域へと移れば、流れの速さも川底の様も変わるのだろう。

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