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2024年3月の読書メーターまとめ

花嵐
読んだ本
9
読んだページ
3720ページ
感想・レビュー
9
ナイス
112ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

花嵐
★★★☆☆ 長編ミステリ。全体を通してじんわりと嫌な感じの雰囲気に包まれている。その嫌さは他の作品の「ボトルネック」にも通じるところがあるが、そちらとはまた違った嫌さがこの作品にはあった。最後に真相は明かされるものの、事件の詳しい背景は曖昧なままで終わったのがちょっと拍子抜けした。が、主人公の口から事件の真相が語られるところはやっぱり興奮したなぁ。つらい境遇の主人公だが、それでも負けないでいようという逞しさに読後感は救われた思いがした。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

花嵐

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:6898ページ ナイス数:140ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/876669/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
9

花嵐
★★★☆☆ 初読み作家さん。いわゆる特殊設定ミステリ。この本のインスパイア元であるダーシー卿とマスター・ショーンのシリーズは「知らんなぁ…」と思っていたが、「魔術師が多すぎる」の書名を見て「ああ、タイトルは知ってる!」となった。特殊設定ミステリなので色々と設定が凝っているためちょっと理解しづらいところもあるが、概ねエンタメミステリとしては面白い部類だと思えた。作中に「法水」や「金田一」に「蒲生邸」などの名称も登場するので、ミステリ好きとしては思わずニヤリとしてしまう。
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花嵐
★★★☆☆ 連作短編集。若き芸術家が集った「パンの会」を、いわゆる「黒後家蜘蛛の会」的なミステリで彩った一冊。想像していたよりはだいぶミステリになっていたが、最後の話では少々色々な内容を詰め込み過ぎた感は否めない。日本という国にかつてあったであろう風景や生活が描写されているのに、どこかしら異国情緒めいた趣が感じられる。それが明治という時代の特異性のなせるわざなのかどうなのか…。
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花嵐
たまには小説以外も読んでみようということで手に取った一冊。本書はタイトルにあるとおり、日本近現代文学の名だたる文豪たちが書いた小説の中の「女」にフォーカスを当てている。その小説が書かれた時代の作家たちのゴシップもちらっと書かれているが中身はそれだけではなく、文豪たちの「女」というものの書き方に対しての容赦ないツッコミもありで、全体を通して中々に愉快痛快な内容になっていた。個人的にはやっぱり江戸川乱歩の「人でなしの恋」に対する批評が一番面白く思えたが、谷崎潤一郎の「痴人の愛」に対する論評も良かった。
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花嵐
★★★☆☆ 初読み作家さん。帯に「唯一無二のイスラーム神秘主義本格!」と書かれているとおり中身は中々に濃い。徹頭徹尾、現代日本を生きる私などには理解できな謎や動機が跳梁跋扈している。しかしそれでも最初から違和感はあったので、読者が何かしらは最後に到達できるようにはしていたんだろうとは思う。第七章の詩人ファリードで明かされた事柄はそれはそれで事実なんだろうが、私にはまだ隠された何かがあるような気がしてならない。そこには隠された神秘があるのではないか、と。
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花嵐
★★★☆☆ 再読。短編集。一年以上ぶりの再読のわりにはどの話も読みだしたら「ああ、こういう話だったなぁ」とか、「これはああいうオチだったよな」とかを全話思い出せた。どれも怪談っぽい話なので読者は自由気儘に「これにはこういう因縁話があるんじゃないか」とか、「こんな話にはあのオチが相応しい」とか思って何かしらの関連性を見出そうとするがそれらは全て無駄に終わる。だって嘘だもの。どれだけ意味をくみ取ろうとしても意味はない。だって嘘だし。これはそういう話たちである。
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花嵐
★★★☆☆ 短編集。中身は主に手紙の体裁で綴られている。ある話では不幸があり、またある話では幸福な話がありで、内容はバリエーションに富んでいる。今ではもう懐かしいとも言える、手紙という媒体を模した文体が殊の外面白かった。気に入ったのは「葬送歌」「ペンフレンド」「鍵」かな。特に「ペンフレンド」のオチは予想できたものだったけど、それ故にそれを思い付いた男のいじらしさが愛しいと感じた。
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花嵐
★★★★★ 矢吹駆シリーズ第五弾。いわゆる孤島もの。長編なので途中で中弛みするかもしれないと思っていたが、そんな事態にはならず最初から最後まで物語のスピード感は維持され止まらなかった。きっとその速度感から犯人も犯行を止められなかったんじゃないか、と錯覚してしまいそうになるぐらいには。こういう結末には陰惨な口笛が似合うような気がする。それにしても物語の合間に挟まれた探偵小説論の探偵イコール犯人、もしくは犯人に匹敵しうるという可能性の話は結構面白かったなぁ。そこらへんの観念の話は直感的にはわかる気がする。
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花嵐
★★★☆☆ 長編ミステリ。全体を通してじんわりと嫌な感じの雰囲気に包まれている。その嫌さは他の作品の「ボトルネック」にも通じるところがあるが、そちらとはまた違った嫌さがこの作品にはあった。最後に真相は明かされるものの、事件の詳しい背景は曖昧なままで終わったのがちょっと拍子抜けした。が、主人公の口から事件の真相が語られるところはやっぱり興奮したなぁ。つらい境遇の主人公だが、それでも負けないでいようという逞しさに読後感は救われた思いがした。
が「ナイス!」と言っています。
花嵐
★★★☆☆ 都市伝説的怪異が実体を持って襲ってくるのを物理的に対処して殲滅していく話。ミステリではなく、今まで読んだ似鳥鶏作品の中で一番近いと思ったのは「100億人のヨリコさん」かな。全体的にユーモアはいつもの似鳥鶏作品にしては少なめだが、垣間見えるブラックさはいつもの似鳥鶏だったので安心した。個人的には個々人のエピソードで一番刺さったのは豊後さんの話だったなぁ。結局一番の変態は主人公だったね…。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/31(2155日経過)
記録初日
2018/05/25(2161日経過)
読んだ本
1009冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
372763ページ(1日平均172ページ)
感想・レビュー
1006件(投稿率99.7%)
本棚
25棚
性別
年齢
34歳
現住所
香川県
URL/ブログ
https://taittsuu.com/users/7188flower000
自己紹介

学生時代は本の虫でした。今は主にミステリ関連の本ばかり読んでいます。
特に好きな作家は森博嗣、京極夏彦、古野まほろ、綾辻行人、有栖川有栖などなどなどなど。好きな作家が多すぎて困りますね。本棚を作っている作家が特に好きな方々になると思います。読メ登録前に読んだ本は今一度読んだうえで登録していこうと思います。
適当に絡んでくだされば適当に喜ぶという単純な生き物です。宜しくお願いします。

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