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2023年10月の読書メーターまとめ

きーこ
読んだ本
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読んだページ
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感想・レビュー
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ナイス
286ナイス

2023年10月に読んだ本
22

2023年10月のお気に入られ登録
1

  • 湖水

2023年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きーこ
短編集。内一編にドロップが登場するからか、色々な味のドロップをなめているような心地になる。甘いの、何味だろうとなめているうちになくなってしまうもの、平気な顔してなめていたのに最後のひと味にぎょっとして呑み込みたくないと思う前に喉の奥に消えて少し途方にくれるもの。次の味にすぐ掻き消されてしまうものもあれば、すべてをなめおわってもまだ後味が残るものもある。「レモンの目」「ごしょうばん」の味が濃く残る。「Droppin' Drops」はラストの形勢逆転というか、偶像が生身の人間になった艶やかさにドキリ、くらり。
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2023年10月にナイスが最も多かったつぶやき

きーこ

2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:5081ページ ナイス数:248ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/9074/summary/monthly/2023/9

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2023年10月の感想・レビュー一覧
22

きーこ
ネタバレ不滅の想いは甘くあたたかいものではなく、許さないと地を這うように追い続けていくもの。自らを囮に鬼舞辻をおびき出し、決着をつけようと命を賭した耀哉。それさえも致命傷にはならず、柱を集結させ戦いの火蓋は切って落とされた。そうだよね。ここにいるのは、鬼を恨み、鬼舞辻を倒すべく人生も、命も尽くしている人たちばかりなんだよね、と改めて思えば胸が重くなる。無限城での戦いはどうなるのか、鬼舞辻を朝まで引き留めることはできるのか。そして今一番はしのぶの戦いの行く末。上弦の弐、童磨に"分からせる"ことはできるのだろうか。
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きーこ
ネタバレさらさの代役を奈良っちとして予科寸劇は本番へ。一方、さらさは東京へ戻り9年ぶりに大先生と再会する。おじいちゃんとオスカル様を天秤にかけて揺らぐさらさをこの上なく青くさくも力強い言葉で繋ぎとめる暁也。おじいちゃんも近所のみんなも、あたたかくさらさを舞台へと後押しする。結局は、後悔しない方法ではなくて、どの後悔を選ぶか、ということ。それにしても本人は意思とは関係なく、さらさ界隈の人間関係は複雑でめんどくさいな。「姉」でてきたよ「姉」。そして早くも101期生の受験の季節。さらさたちはいよいよ本科生。感慨深い。
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きーこ
ネタバレ聖ぜんばいぃぃぃ…!本編は、杉本の葛藤と予科寸劇の稽古と文化祭の準備を進めながらの年末年始休暇からの本科生文化祭当日で、おじいちゃんが倒れたことで急遽東京に帰るさらさとその代役を買って出る奈良っち、という怒濤の展開なのだけど、それよりもリサ先輩のスピンオフなはずなのに強烈な爪痕を残していった聖先輩にすべてを持っていかれた。やり切れなくて、でもどうにもならない。夢を追い続けるには、才能と運と、資金が必要。欠けると何を掛けてもゼロ、というのが現実でなく極論であってほしい。どうか聖先輩の望む道が拓けますように。
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きーこ
いつかどこかのエディンバラを舞台とした冒険譚。旧市街で育ったカトリと新市街に越してきたリズが出会い、街に静かに蔓延する奇病の原因を究明していく。二人の思い切りの良さ、行動力、集めた事実から導き出した推論を次の行動に繋げていくその様子に、一緒に街を駆け回っているように気持ちが弾む。見返しの街の地図に本を開いた時点でわくわくして、地図が重要なアイテムとなる物語に、読みながらも読み終えてからもじっくり眺めてしまった。自分の感情や考えと照らし合わせるのではなく、先へ先へと物語を追うことを味わう読書。楽しかったー!
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きーこ
ネタバレポセイドンの家来をクビになったカワウソのコツメ。ひょんなことからコレットと出会い助けを求める。何をやっても上手くいかないコツメを、できないならやり方を変えればいいじゃない、と一緒に奮闘するガイコツ先輩たちほんと優しくて面倒見がいい。それにしてもコツメかわいい。見た目も舌っ足らずな言葉もひたむきさもまるっとかわいい。コレットと家来たちで一丸となってハデス様の看病するのもよきチームプレイ。ガイコツの骨をきしませるほど砂糖をとろっとろに溶かした空気が漂うのはもはやデフォ。どんどん煮詰めて濃く甘くなるのだろうな。
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きーこ
ネタバレイディオム"砂を吐く"の由来を思わず調べてしまった。今回はコレットの里帰りとカロンの百年に一度のメンテナンスが主で二人の絡みは少なかったけど、あの一言の破壊力よ…。コレットの兄姉弟子が続々登場して、コレットは確かに「家族」がいて帰る場所があるんだな、と嬉しくなるし、欄外の「ハデス様と通販」といい、番外編の「ハデス様ご招待ゲーム」といい、天界でのカロンのデレっぷりといい、ほんと家来たちがこぞってハデス様大好きで、その様子にもずっとにこにこしちゃう。ああかわいい。あとアテネ様がかっこいい。今後の登場も期待。
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きーこ
犬の赤毛が空の、海の、青に映えて、それがわくわくに拍車をかける。街中を連れられて行くのも、海辺をはしゃいで走り回るのも、帰り道電車の中、家の中、夢の中。すべてがチャーミングな犬。人間も。暑すぎたこの夏にぴったりだった一冊。読み終えたらうずうずして海に走りたくなっただろうな。とはいえ、日本の海は街と同じくらい暑くて人が多いだろうけど。犬と人間が通じ合って海へと向かうことに嬉しくなる。集めた石を持ち帰ることにもきゅん。人間は誰も連れ出してくれないけど、一人でどこまでもいけるはずだから、自分で自分を連れ出そう。
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きーこ
どこか大人びて、でも感情の発露も逃げ道の確保も上手くいかない。気持ちに振り幅はあるのに不思議と静かで、でも五感に張り付く。絶妙な湿度感の読書だった。みんなと"同じ"になりたくて、なれなくて、なれると信じてそのことに苦しんでいたあの頃の自分に手渡しても、きっと恥ずかしく情けないまま。「自分だけの孤独を大切に」することも分からず、各々に生存可能領域があるとも知らず、用意されたフィールドでもがき続けただろう。それでも、だから、残る傷に手を当てられたような気がした。治らない、消えない、でも、曇り空は明るむ。
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きーこ
ネタバレ『いいたいことがあります!』に続き、ジェンダーバイアスについて考えるきっかけとなる一冊。陽菜子と颯太。感じること、引っかかる部分、そこから考えることは異なる。呪いを解く方法が別の呪いをかけることでは、結局は変わらない。呪いに気づき、どういうものかを見極め、それを考えることでほぐし、無効化できるのかもしれない。そうして少しずつ変化していくのだろう。にょいの想定のように、唯一の原因がありそれを取り除けば済むわけではない。考えて、変えて、習慣とする。それを繰り返していく。何度も何度も言われたり、自戒したりして。
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きーこ
ネタバレ苦闘の末、上弦の肆を倒した炭治郎。またもや満身創痍。そして、太陽を克服した禰豆子。なぜかは分からないが、無事でよかった。無惨が鬼となった経緯もべろっと明らかになり、禰豆子を喰らうために手段は選ばないだろうことが伺える。それにしても、半天狗もそうだが無惨も人間の頃から大概救いようがないな。鬼となり気質が変わったのではなく、元来の狭量と残忍さ。鬼たちが鳴りを潜める内に、と鬼殺隊は"柱稽古"に勤しむ。平隊員の強化と柱たちの痣出現のためだが、スパルタっぷりがすごい。わだかまりが解消された冨岡さんの変化が楽しみ。
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きーこ
ネタバレやっぱり巻頭扉絵かわいい~。スタイルいい二人が思いきったポーズしている清々しさよ。今巻は文化祭の寸劇オーディションから配役発表まで。彩が、さらさが、それぞれ持つ引き出しに才能を掛け合わせて、今できることが形を成した。あのあっけらかんと見せる明るさにいつも紛れてしまうけれど、さらさにはさらさの鬱屈がある。憧れを裂かれ、焦がれるものに手が届かない。それを身を以て知り、表現に昇華できるさらさティボは、きっととても魅力的だろうな。暁也とのまるで取り決めのような彼氏彼女関係もまだ何か含むところがありそう。はてさて。
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きーこ
ネタバレ大海原にぽつんと浮かぶ島に鬼ばばは棲む。おばばが覆い尽くせるほどに小さなその島には、時折流れつくものがある。やっかいなもん、とんでもないもん、なさけないもん、うっとうしいもん、を拾ってしまうおばば。子供さえも捨てて独り生きていたのに、世界はおばばを放っておいてはくれない。その度になんだかんだと世話を焼いて、別れに心を軋ませる。「かまわんとならんもんが、おらんのはええ。いつくたばってもええ。心残したら、かなわん」そして思わぬ展開に。その執着は生存条件ではなかったのね。見届けて本を閉じる。どうか、よき門出を。
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きーこ
ネタバレ姉弟子マリーに会いにふいに旅に出るコレット。村の人たちに盛大に見送られ、ここが帰ってくる場所だと気づく。実感できてよかったなぁ。全体的にほっこりとかわいいがたくさん詰まった巻。コレットの介抱まっしぐらのハリーも、ハデス様に褒められてでろっでろ骨抜きになってるシェフも、オレのハデス様自慢で大盛り上がりしてる骨たちの番外編も、師匠がハデス様に語って聞かせるコレットの話も。読んでると嬉しく楽しくなってしまう。「やんごとない系キャリアウーマン」デメテル様との再会はいつだろうな。きっと大騒ぎになるだろうな。楽しみ。
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きーこ
ネタバレ世界の奥深くに残された竜の子と、地球を救うために竜を探し出した女の子。竜と先端技術。かけ離れているように思えるものをフル活用するアイリーンの知恵とパワフルさが物語を開き、動かす。「手段」と見なしているとはいえ、ふやけた飛べない竜のポテンシャルを何よりも信じて発破をかけるアイリーンになんだか元気をもらう。彼女の両親は、祖父母は、どんなリアクションをしたのだろう。世界は「真実」を知るところとなったのだろうか。それは分からない。これはあくまで竜の子とアイリーンの物語。佐竹さん画のアイリーン、ポップでかわいい。
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きーこ
ネタバレ亡くなった「未知生」について、関わりのあった七人の視点で語られた一冊。元同級生、元カノ、元同僚、通りすがりの高校生、家族。七者七様。ほんとうの姿とか真実とかなんかそういうの、ない。総意なんていらない。あるいはここで語られた「未知生」をピースにしたところで、パズルの3割も埋まらないかもしれない。その人がどんな人かって、どういうことなんだろうな。そして、亡くなった人のことを思い出したりその人の話をしていると、結局は自分の話になるんだな、としみじみ思う。人は独立した像として存在できない。誰かを通し、誰かを映す。
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きーこ
"「偶然性による結果的ポエム」についての考察"、と書くと堅苦しいが、穂村さんが耳に、目にした言葉、やりとり、気に留めなければあっという間に埋没することが次々と差し出される。言葉の高感度ソナーを備えているかのよう。のほほんと、目を光らせて、ずっと張られた網。好きなラジオパーソナリティが「分からないことをあーだこーだ推測するのが楽しいのであって最短距離の正解がほしいわけじゃない」と話していたのを思い出す。"間違い"の後ろに広がる無数の世界を遊歩する小気味よさ。メニューに「ヌーン」と書かれた世界線もきっとある。
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きーこ
ネタバレそうだよこれ少女マンガ(n回目)。ことあるごとにはっとするほど、まばゆい。あまい。ハデス様が全然擦れてなくて、歪んでも拗らせてもいないから、向ける好意がなんとまあまっすぐなことか。「好き」って言ったよこの人。言動すべてがキラキラ甘い。神様と人間、異なる存在が想い合うこと上で避けられないずれを、どう描くのか描かないのか。地に足が着きすぎた報われない脳を華麗に裏切ってほしい。コレットがこの村に留まる"理由"のエピソードもあり。ディオの宴もよき甘イベントでした。いいなぁ、居心地のいい寝床と、交わす「また明日」。
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きーこ
ネタバレ怖いと思ってたし、思ってる。その笑顔の下で手段を選ばないのも、厳しいのも、けしてフェアでなくそれを良しとしているのも。でも。スピンオフにハートを撃ち抜かれた。その本気の根本があまりに強くまっすぐだから。優劣とかグラデーションとかじゃなくて好きは等しく裏表なく、ただ好き。きっと嫌いも同じ。推します、聖先輩。性格悪いと言われながらも昇りつめるのを見ていたい。予科生の寸劇オーディションが始まり、一皮剥けた愛ちゃん。必ず知らないと成立しないことなんてない。代替に思えてもときに本物よりも強く輝くのかもしれない。
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きーこ
ネタバレ大運動会は無事閉幕。10年後もどうか変わらず、と次へ繋がれるバトン。好きなものを愛で応援できる平和な世を願い繋ぐバトン。リレーメンバーに抜擢されたさらさは一皮剥けたか。どうしたって目立つから「トップしかない」の言葉はその通りで。一方で多くの才能が集う中、どこまで行けるのだろう。音高受験の難関を突破し、才能があり努力してもなお夢が叶わないことがあると痛いほど伝わるスピンオフ。お姫様に憧れた女の子が、あのティボルトを演じた。人に見られているその一瞬一瞬すべてが舞台と、かっこいいを演じつづける。その途方もなさ。
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きーこ
ネタバレ来ました。大運動会。劇団員、専科、音高生総動員の十年に一度の大イベント。沢田姉妹のエピソードも挟みつつ、着々と準備を進めていく。スピンオフは受験生時代の薫。その思いの強さを甘酸っぱさとともに味わえて、なんとも眩い。4巻のスピンオフを読んでから読み返すと、里美の「お気に入り?」が含む(であろう)思いにによによしてしまう。それにしてもやはりエピソード0を読まねばだ。色々と大事なエピソードを取りこぼしている感がある。毎度巻頭絵でさらさと奈良っちが一昔前の流行りポーズをして生き生きとしているの、かわいいなぁ。
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きーこ
短編集。内一編にドロップが登場するからか、色々な味のドロップをなめているような心地になる。甘いの、何味だろうとなめているうちになくなってしまうもの、平気な顔してなめていたのに最後のひと味にぎょっとして呑み込みたくないと思う前に喉の奥に消えて少し途方にくれるもの。次の味にすぐ掻き消されてしまうものもあれば、すべてをなめおわってもまだ後味が残るものもある。「レモンの目」「ごしょうばん」の味が濃く残る。「Droppin' Drops」はラストの形勢逆転というか、偶像が生身の人間になった艶やかさにドキリ、くらり。
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きーこ
必要なときに呼ばれる。学校に忽然と現れる「第二保健室」。そこは疲れてしまった中学生が休める場所、「かねやま本館」に繋がっている。その時々に合わせた効用のお湯につかり、体も気持ちも考えもほぐしていく。なんといってもまかないがおいしそう。/こんな抜け道があったら、こんな風に休めていたら、中学生の自分が首をもたげる。最近よく思う。みんな欲しくて、でもなくて、あったらいいなと思って、だから物語になり、読まれるのだと。みんな、一人で頑張ったり頑張れなかったり折り合いつけたりつかなかったりしてきたんだな、同じように。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/11/20(5701日経過)
記録初日
2008/11/11(5710日経過)
読んだ本
3854冊(1日平均0.67冊)
読んだページ
732733ページ(1日平均128ページ)
感想・レビュー
1924件(投稿率49.9%)
本棚
3棚
血液型
O型
職業
専門職
自己紹介

本が好きです。本のある空間が好きです。好きが高じての図書館勤めも10年経ちました。

好きなものも読みたい本も途切れません。
日々、積読本山脈で遭難していて時間の有限性に途方に暮れてます(つまりは欲ばりなんです)。

ご縁あってのぞいたコメントや感想をたよりに少しずつ「お気に入り」を増やしています。
よろしくお願いします。

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