北極の氷が2020年までに溶けてなくなるとか、キリマンジャロ山の雪が消失だとか。冒頭から世界有数のメディアが気候変動予想を大きく外す、そしてヨーロッパの治安の悪化の話が続くのかと思われた。アメリカでは日本のマンガの売上げが高騰している。海外の若者の現実世界は格差が凄まじく、高レベルの表現能力が要求され、常に緊張を強いられているので日本の癒し系アニメにニーズが集まっているのがその理由。身の引き締まる現実を感じたが、世の中には”しょうもないこと”が多いので、深刻にならず気晴らしに読んでくれと締めくくっている。

北極の氷が2020年までに溶けてなくなるとか、キリマンジャロ山の雪が消失だとか。冒頭から世界有数のメディアが気候変動予想を大きく外す、そしてヨーロッパの治安の悪化の話が続くのかと思われた。アメリカでは日本のマンガの売上げが高騰している。海外の若者の現実世界は格差が凄まじく、高レベルの表現能力が要求され、常に緊張を強いられているので日本の癒し系アニメにニーズが集まっているのがその理由。身の引き締まる現実を感じたが、世の中には”しょうもないこと”が多いので、深刻にならず気晴らしに読んでくれと締めくくっている。

薬屋にも幼少期につらい過去がある。猛毒の茸、興味本位で少し触れただけで赤く皮膚がただれ、流水しても腫れ痕が消えず、それを趣味とか実験扱いで片づける。先般の毒おしろいに続き、今回は女郎の堕胎剤に使う香辛料の調合と獰猛にストーリーが展開する。猫猫は子翠、桜花とともに怪談に引き摺られる。禁忌の森に僧侶が唱える経。そんな「十三の話」よりも猫猫には壬氏から贈られた秘薬「牛黄」にご満悦のようだ。絵を描く趣味があっても昏君とか女帝も傀儡と罵られながら毒性の塗料で絵の保存を効かす。世界有数の画家も成せる技であろうか。

インターネットの情報に依存していると、物事を深く、創造的に考えることができなくなる。現代の生活習慣への警告そのものである。『〆切本』にでてくる数々の偉大な作家、マンガ家が抱える”締切”という問題、「終わり」が迫っていると精神状態や知恵に飛躍を促し、驚異的な洞察をもたらすという。学校の宿題や受験準備も直前に迫まらないと本腰を入れられない、人間とはそんな生き物。多くの人が無意味な人生を歩き回っていて、人生とは半分寝ているようなものだ、と見過ごせない事実をたたきつけられた。