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2024年11月の読書メーターまとめ

おわか
読んだ本
23
読んだページ
5848ページ
感想・レビュー
16
ナイス
526ナイス

2024年11月に読んだ本
23

2024年11月のお気に入り登録
3

  • hasegawa noboru
  • shun( 早瀬俊)
  • kero385

2024年11月のお気に入られ登録
3

  • hasegawa noboru
  • shun( 早瀬俊)
  • kero385

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おわか
理解できたところだけ…白村江の戦いで敗れた倭国は唐、新羅の襲来に備え急いで中央集権国家を作る必要があった。百済からの帰化人(あえて渡来人とは呼ばず)の知識や技術が大きな役割を果たした。唐の皇帝を模倣せず、儒教的「礼」を受容せず、神話的氏族的な天皇制を継続した。しだいに唐風化し律令制の展開となる。…読むのは簡単ではなかった。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

おわか

1面・山口県宇部市長生炭鉱遺骨収集なぜ民間「戦没者ではない」厚労省。2面・COP29アゼルバイジャン途上国向け資金何らか合意でもトランプだと?6面・米Z世代(約4100万人)でも白人男性トランプ支持高/トランプ落選なら刑事施設収監?当選なら取り下げ公算、自身に恩赦?/欧州16カ国緑の党ハリス支持/ケネディ氏トランプ支持反ワクチン派民主党名門一族。7面・政治的なことかかわりたくない、統治する側にとっては御しやすい、専制体制導き寄せる役割。12面・金融教育の功罪、前のめりな国の施策と教育現場に生まれるひずみ。

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2024年11月の感想・レビュー一覧
16

おわか
理解できたところだけ…白村江の戦いで敗れた倭国は唐、新羅の襲来に備え急いで中央集権国家を作る必要があった。百済からの帰化人(あえて渡来人とは呼ばず)の知識や技術が大きな役割を果たした。唐の皇帝を模倣せず、儒教的「礼」を受容せず、神話的氏族的な天皇制を継続した。しだいに唐風化し律令制の展開となる。…読むのは簡単ではなかった。
が「ナイス!」と言っています。
おわか
妄想ふくらむ時代だけど一条天皇はいうほど賢帝なのかなとか定子とは果たして純愛なのかなとか、いまいち感情移入できずだが楽しい読み物だった。「小右記」実資が贅沢禁止令最中の祝いの席で女房の重ね着の枚数をかぞえている。最後はのちの昔語り「中外抄」で彰子が一条院がかつて寒い夜に人民を思って自分も薄着をしていた事を振り返る話で終わっている。なんだかな…。
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おわか
エッセイ。「私の死生観」葬式について、ずっと自由詩で苦労してきたのだから最後くらい定型に、はちょっと笑ってしまった。同時に読んだ詩集は型のみならず読むほうにとっても自由だったと思う。国民的詩人といわれるけど褒章を受けてないみたい。「ひとり暮らしの弁」人間社会の基本単位は個人かもしれない、と。
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おわか
最近読んだ本でヒンデミットが出てきて、ヴィオラの今井信子さんを思い出したので。バルトークのヴィオラ協奏曲についてバルトークの息子が新版を出し、納得するために自ら電話し会いに行きそれを弾くようになった話は興味深く読んだ。
mitu
2024/11/24 20:46

今井さんのお名前は、お久しぶりに拝見しました。バイオリンとヴィオラの協奏交響曲でしたか?正確な曲名は忘れましたが。

おわか
2024/11/24 21:43

バルトークはヴァイオリン協奏曲の他にヴィオラ協奏曲があるみたいです。今井さんは1943年生まれで現在も活躍されているみたいです。私も懐かしいお名前です。

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おわか
解説書ではなく、紫式部の一人称での語りという形式でまるで小説のよう。慣れると読みやすかった。「世」は抵抗できぬ現実、無力な存在である「身」、「心」は自由。紫式部集より「心だに いかなる身にか 適ふらむ 思ひ知れども 思ひ知られず」心は自由奔放な困りもの、どうしたって私の心は自由なのだ、と訳されている。文庫版あとがきで韓国の論文に本書が記されていたことに触れている。「世」「身」は外国語にどう訳されるのだろうと思った。
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おわか
理解できたとは言えず…。作曲の状況を弁証法的考察へ、ファシズムとナチズムを招いた時代状況への省察。人間を解放して社会の進歩を推し進める原動力となった他方、抑圧し数の論理で物事を推し進め結果として人間性を疎外し、がんじがらめに。シェーンベルクとストラヴィンスキーの対極なものの並列により全体像を浮かびあがらせる。ヘーゲル、主観と客観、反命題、二律背反などの語句がよく出てくる。否定弁証法は矛盾のために矛盾に対抗して矛盾の中で思考する?…音楽からなら哲学に挑戦できるかと思ったけど、ちょっと違ったかも。
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おわか
執筆当時(1943年)はドイツを共通の敵とした同盟国であって、英国にはソヴィエト神話、階級差別と貧富の差が消えた理想の共産主義国とする幻想があり、戦後関係が変化し冷戦を経験した現在とはすこし違う。市井の人々は強制収容所、集団強制退去、裁判なしの逮捕、検閲は真に理解できていない。ナチス体制の本性を見極められないのと同様に幻想を抱いている。
おわか
2024/11/20 11:34

オーウェルは4つの出版社から断られ、危惧するのは情報省や政府筋の干渉ではなく世論を恐れている事、知識人の臆病心である。変節した自由主義、民主主義を防御するには全体主義的な方法によるしかない主張が蔓延している、民主主義を愛するならばいかなる手段をもってでもその敵を叩き潰す、は私たちに差し迫った問題かもしれない。付録1出版の自由。付録2ウクライナ語版のための序文。訳者解説ではディストピアのおとぎばなしはオーウェルが言うほどには「多国語に簡単に翻訳できる」わけではなかったと。

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おわか
宇治市源氏物語ミュージアムの、20周年(2018年)の連続講義から。山本淳子さん「光源氏の<光>」目当てに。光源氏の自嘲…不義の子を抱え、(白居易の「頑愚は爺(ちち)に似ることなかれ」は単に子への期待だが)源氏はその子の二人の父(実父柏木と養父である自分自身)の愚かさを思う。…その他、井上幸治氏「頭中将の実像」や高橋知奈津氏「六条院にみる平安時代の庭園の四季」などおもしろく読んだ。
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おわか
おもしろかった。本を読んでみようという企画。先輩風のかまどさんが愛情あるツッコミを入れながら、みくのしんさん(32歳)が読む。「走れメロス」「一房の葡萄」「杜子春」「本棚」。最後の雨穴さんもだけど、男の子(男の人?)たちが楽しそうにしているとほっとする。何でもいいから読んだらいいんだよね。
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おわか
中間集団全体主義は複数存在する秩序のうち、群生秩序(群れの勢い、ノリ、空気)が優位になる。戦後、学校と会社を媒介として中間集団全体主義が受け継がれて肥大し、国体が護持されてきた。全体主義の苦しみに着目して社会変革へとつなげる。学級制度廃止、普遍的なルールが力を持つよう法にゆだねる、新しい義務教育、権利として、教育バウチャー制(特殊貨幣?)など構想。
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おわか
栄花物語が史実を曲げ(意図的に記事を前後したり、突然に話題を差し込んだり、印象操作をする)なぜそう描くのかレトリックの意味は興味深い。本書はウラの権力の変容やシステムの揺らぎ(降嫁、入内、女院制度)や、生む性と生まない性について。男たちの昇進の記録からは見えてこないもうひとつの歴史といえるし、物語を読むことについても考える。
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おわか
史実と虚構の比較から「歴史を語ること」について考えたい。道長の栄華、仮名による物語であることは共通する。栄花物語(作者は女性?)は年次にそった「編年体」で、道長は光源氏になぞらえられる。大鏡(作者は男性?)は帝紀から列伝へ展開する「紀伝体」で、登場人物たちの座談形式によって複数の立場から言葉がはさまれ批評が生じるが、道長を称える歴史語りである。…本書巻頭で石川九楊氏(書家)が道長と藤原行成(三蹟)の書を比較し、水準が高いと。なるほどとも思うし、あまりきれいな字には見えないような…。
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おわか
ニュース番組をテーマに写真を撮る取材から中沢啓治氏の追悼本をとのこと。証言として、元週刊少年ジャンプ編集者、妻中澤ミサヨ氏、広島平和記念資料館前館長。学校図書館に対しての閲覧制限や、政治的という理由で「はだしのゲン」が教室に置かれなくなったと聞く。あらためて作者の強い信念に心打たれる。
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おわか
なかったことにされても、誇りとして確かに存在してる。なんでもいいから叫んでくれ、YO、朋輩(ニガー)!
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おわか
3つの時制、前近代(古楽)クラシック(近代)、現代。現在の長音階に対し、グレゴリオ聖歌の音階「旋法」、オルガヌムは二声でポリフォニー(多声楽)の最初期。バッハはいえば調性音楽の父で、平均律(1オクターブを12等分)、対位法としてフーガは構造を作ること、やや古めかしいが技芸の極致に到達そして対極のドラマ性。ウィーン古楽派になると広く人々の感性に訴えるため、バロックの対位法と通奏低音を廃止(旋律と伴奏和音だけ)ソナタ形式、ベートーヴェンは二つの主題を対立させ最後に和解へ、統合するのは「人間」。
おわか
2024/11/05 17:32

ロマン派の半音階ダイナミズムの効果の他方で中心音をぼかしてしまう。後期ロマン派マーラー(疑似ミサ宗教的)、R.シュトラウス(スペクタクル物量主義)、ドビュッシー(ハーモニーの解放、五音階、旋法)、ストラヴィンスキー(リズムの解放、拍子、予定調和的な時間枠の破壊)シェーンベルク(十二音技法)、ブーレーズ(セリー)など。たとえばドビュッシーが音楽史上なにをしたのかなど簡単にわかってよかった。気になるのは現代音楽に対し、クラシック音楽のクラシック化(演奏解釈の違いを楽しむ)など。

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おわか
近代の研究と現代語訳について書かれていて参考にしたい。秋山虔は研究者の最高峰の訳文で、寂聴、林望、大塚ひかり、角田光代さんの背後には「秋山源氏」が厳然とあり、与謝野晶子や谷崎潤一郎が格闘した時代とは異なる環境の現状だと。ここで紹介されてるわけじゃない岩波文庫全9冊(原文、注解と補訳)が新しくて読みやすそうな気がして購入予定だったけどどうしよう…
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/11/03(2224日経過)
記録初日
2018/11/06(2221日経過)
読んだ本
1721冊(1日平均0.77冊)
読んだページ
452437ページ(1日平均203ページ)
感想・レビュー
188件(投稿率10.9%)
本棚
0棚
自己紹介

歴史、社会、文学、人間に興味があります。

みなさんの感想になるほど!と感心しています。
よろしくお願いいたします。

感想は読後の再確認のようなものでどうかお許しください。

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