ネタバレ自分の心の隙間（孤独）を埋めるために、他者へ施しをする。しかしその行為は自分の為であり、他者の心情を慮るものではないゆえ感謝されず、また自分の苦しみを共有することもできない。 それでは心の隙間を埋めるにはどうすればいいのだろう？ ひとつの方法として、同じ孤独を共有する他者と暮らすことが挙げられている。 大勢の人々のなかにいても埋まらない孤独。その苦しみを共有し、共に支え合うことができる他者を見つけることができれば幸いである。 豊かで便利なだけでは埋められらない「孤独」を描いた、強く印象に残る作品だ。

ネタバレスイッチを入れると電気が点く、蛇口を捻れば水が出る。普段は意識せずに使用している生活基盤が、どこから来ているのか。都市の生活が自然とどのように繋がっているのか、読み進めるとみえてくる。描かれた建物は絵の隅々まで平仮名で名称が振られ、細かな描写と相まって大変な情報量である。好奇心を掻き立て、ページを捲らずにはいられない構成と、子どもに寄り添った平仮名表記。その優しい心延えに深く感銘を受けた。また最後のページには、著者の思いが強く込められており、現代の生活を考えさせられる。この作品に出会えたことが大変喜ばしい

ネタバレ自分の心の隙間（孤独）を埋めるために、他者へ施しをする。しかしその行為は自分の為であり、他者の心情を慮るものではないゆえ感謝されず、また自分の苦しみを共有することもできない。 それでは心の隙間を埋めるにはどうすればいいのだろう？ ひとつの方法として、同じ孤独を共有する他者と暮らすことが挙げられている。 大勢の人々のなかにいても埋まらない孤独。その苦しみを共有し、共に支え合うことができる他者を見つけることができれば幸いである。 豊かで便利なだけでは埋められらない「孤独」を描いた、強く印象に残る作品だ。