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2025年10月の読書メーターまとめ

かくかく鹿々
読んだ本
12
読んだページ
3171ページ
感想・レビュー
12
ナイス
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2025年10月に読んだ本
12

2025年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かくかく鹿々
ネタバレこれも、本の店&カンパニーの「&文庫」より。書き出しは、「そもそもの始まりは間違い電話だった。真夜中にベルが三度鳴り、向こう側の声が、彼ではない誰かを求めていたのだった」という謎めいたもの。ミステリアスな導入部分や謎解きの要素があるところから、ミステリかと思ったが、後半から、一気に不条理な世界へ。イシグロの「充されざるもの」のような不可解な世界(ちょっっと違うか)とにかく、なんだかスゴイものを読んだと言う感覚だけは残りました。この後、他の方のレビューを読むのが楽しみ。いつか再読したい。
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2025年10月にナイスが最も多かったつぶやき

かくかく鹿々

9月もマンガで水増しされています。「選択の科学」を再読できてよかった。 2025年9月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2424ページ ナイス数:121ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/950353/summary/monthly/2025/9

が「ナイス!」と言っています。

2025年10月の感想・レビュー一覧
12

かくかく鹿々
本の店&カンパニーの企画、「&文庫」の1冊。女優としての石田ゆり子は結構好き。あ、いや、違う、大好きだが、著書を読もうと思ったことはなかったので、読めて良かった。書き出しは、「春、ある一日。大安吉日。妹が結婚式を挙げた。」小説かと思った。30代前半の石田ゆり子の、ウフフで、エヘヘで、時にトホホな日々の出来事と雑感。ある日はおばさんのうるささに憤り、別のある日にはおばちゃんはスゴイと言う適当さがよい。そして書名が的確すぎる。しかし時々、グッと来る箴言が出てきて、背筋が伸びることも。
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かくかく鹿々
以前から気になっていたが、たまたま手に取らないままになっていた。三宅香帆さんの書評を読んだ後に往来堂書店で遭遇したので購入。食事というものは生命維持に欠かせないものであると同時に人とのつながりを育むものでもある。なので、自分としてはなんとなくポジティブに捉えてしまいがち。飲み会好きやし。しかし一方で、「食」に楽しみや喜びを見出さない人たちもいるのだ。(イギリス人には多いと思うけど、日本人にもいるのだろう。)「食」に対する無批判な肯定に対して、再考を促されたような気持ちになった、面白くてそして重苦しい一冊。
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かくかく鹿々
著者の自伝的エッセイ「あらゆることは今起こる」が良かったので、作品も読んでみたいと思っていた。本書は、往来堂書店の「D坂文庫2024年夏」の選書。(今確認したら、選者は柴田元幸氏だった。直前に読んだポール・オースター「ガラスの街」の翻訳者で、意外な接点を感じる。この本に出てきそうなエピソード。)かなり短い短編ばかりだが、それぞれの作品に長い時間が凝縮されている。面白いかと言われると、そんなに面白くないのだけれど、なぜか妙に味わい深い。
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かくかく鹿々
ネタバレこれも、本の店&カンパニーの「&文庫」より。書き出しは、「そもそもの始まりは間違い電話だった。真夜中にベルが三度鳴り、向こう側の声が、彼ではない誰かを求めていたのだった」という謎めいたもの。ミステリアスな導入部分や謎解きの要素があるところから、ミステリかと思ったが、後半から、一気に不条理な世界へ。イシグロの「充されざるもの」のような不可解な世界(ちょっっと違うか)とにかく、なんだかスゴイものを読んだと言う感覚だけは残りました。この後、他の方のレビューを読むのが楽しみ。いつか再読したい。
が「ナイス!」と言っています。
かくかく鹿々
三宅さんの古典解説のエッセンスは、各作品や作者のテイスト・ポジションを現代に置き換える翻訳力だと思う。方丈記が鎌倉時代のタワマン文学とか、万葉集はXで古今和歌集はインスタグラムとか。(笑)読んでみたいと思わせる筆力(というか対談なのでトーク力はさすが。若い方々が(いや、若い人だけでないけど)古典作品のランドスケープを一望するのに最適な一冊。面白いですよ。
Kazuhiro Okamoto
2025/10/20 18:45

おもしろそうですね。読んでみます😊

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かくかく鹿々
本の店&カンパニーの新企画「&文庫」。文庫本が袋綴じになっていて、作品の書き出しの数行だけ紹介されているという趣向。「タイトルはRCサクセションの『甲州街道はもう秋なのさ』からお借りした。この歌が大好きで、少し大人になってからひとりで初めて甲州街道を通ったときは嬉しかった。」自伝的エッセイ。吉本ばななは、子供の頃千駄木に住んでいたとのことで、不忍通りとか、須藤公園とかが出てきて、親近感を覚えつつ、著者の独特な感性や考え方は自分には無いものなので、非常に興味深かった。
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かくかく鹿々
青山文平は安定の面白さ。どうやって、こういう話を思いつくのだろう。本作は行商も行う本屋、松月平助を主人公とする連作中編集。いつの時代にも本を愛し、本を拠りどころにして生きた、名もない人々がいた。自分もその1人になりたい。
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かくかく鹿々
1月から始めた源氏物語を読む会も、終盤へ。若い女三の宮が光源氏に嫁入りしたと思ったら、さらに柏木に密通して出産、さらに出家してしまうという怒涛の展開。紫式部がノリノリで書いたのだろう。落葉の宮のことで光源氏に説教された夕霧が「人への説教は大したものだけど、あんたが言うか」と思うところは、時空を超えて、源氏物語の全読者が膝を叩きまくるところだと思う。
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かくかく鹿々
三宅香穂さんの新刊。「好きを言語化する技術」では、感想をいかに言葉にするのかという切り口だったが、今回は、書籍や映画をいかにして、自分の話のネタにするかという切り口で書かれている。「比較」、「抽象」、「発見」、「流行」、「不易」という5つのテクニックが紹介されているが、自分としては、そこに書かれていないものを見つけるという「発見」が特に参考になった。実例として紹介されている著者の書評は、比較的最近の作品のものを対象にしており、三宅さんがどのようにネタにしているのか、わかりやすかった。
かくかく鹿々
2025/10/20 20:08

これ、実際は書評集ですね。作品からどうやってネタを仕込むかという方法論を提示することによってノウハウ本に昇華させているということかなと。

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かくかく鹿々
著者が40代後半だったコロナ期に書かれたエッセイ集。加齢に伴う、難しさやもどかしさをテーマにしたものが多い。私は男性で著者より一回り近く年上ですが、共感するところ大。あとがきで、「生きることって、永遠の微調整。足りないところをありもので埋めたり、余分なところを手でちぎったりしながら、グラグラと揺れつつベターを目指してやっていく」とされているところには、全くその通りと膝を打ちました。「ベターエイジング」でいこう!
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かくかく鹿々
最初に主人公である長沢圭氏が城のお濠に落ちた謎というプロローグにグッと惹きつけられたが、これはあくまでツカミだった。実質的に藩主が2人いるという橋倉藩の複雑な統治構造、4代目藩主・重明と鉢花衆による「ご成敗」、長沢が父親から強制された過酷な稽古の内容、やっと春が訪れたかと思われた矢先での藩の重鎮の暗殺の謎などなど、なんでこんなストーリーを思いつけるのだろう。青山文平、恐るべし。なんか面白い小説を読みたいと思っている、そこのアナタにお勧めします。
かくかく鹿々
2025/10/05 21:50

書き忘れてました。文庫本の解説は、インベカヲリ⭐︎さんが買いてます。これでワンポイントアップ!

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かくかく鹿々
三宅香帆さんがゲキ推ししたいたので手に取った、特に和歌を切り口とした源氏物語解説本。各キャラの各場面での心情を和歌を解読し深読みすることで掘り上げられていて、非常に納得した。そして取り上げられた和歌に、著者が三十一文字で現代語訳を付しているのが凄い。私は本編を読んでいる途中(只今36帖「柏木」)ですが、本編を読む前に読んでも、読んだ後に読んでも面白いと断言できます。源氏物語関連本ではこれまで購入したものの中でもベスト3に入る名著。源氏物語フリークは買う鹿ない一冊。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/25(2547日経過)
記録初日
2014/01/01(4366日経過)
読んだ本
946冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
250687ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
787件(投稿率83.2%)
本棚
6棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

神戸出身で、東京都文京区在住。能と読書とアントラーズの日々。

惜しむとて 惜しまれぬべき この世かは 身を捨ててこそ 身をも助けめ(西行法師)

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