変人精神科医・伊良部一郎シリーズ第一弾。 常識は通用しないし、言動も変わってるのに患者に言う事は不思議と的を射ていて名医っぽい。医者と患者の関係を超えて関わって、うっとおしがってた患者も最後は仲良くなっててホッコリする。

2冊目にして殺人事件発生。 謎は解けるばかりか深まるばかり。

最初から最後までずっと残酷で、救いも希望も一切ない。主人公が虫になるという非現実的な内容なのに、家族の反応や扱いがリアルで「虫になっても愛してるわ！」なんて甘っちょろい描写もなく本当に虫として接してて可哀想すぎた。

「みどりの星へ」「ぶっそうなやつら」がわかりやすくてオチも好みだった。

変人精神科医・伊良部一郎シリーズ第一弾。 常識は通用しないし、言動も変わってるのに患者に言う事は不思議と的を射ていて名医っぽい。医者と患者の関係を超えて関わって、うっとおしがってた患者も最後は仲良くなっててホッコリする。

読んでいてずっと悲しかった。今まであかりが幸せに感じたことがあったのだろうか。自由になりたいという訴えが、刑務所に入って人から褒められることに戸惑う様子が特に辛かった。

本の所持が禁じられた社会。本を燃やす仕事に誇りを持つ昇火士の主人公だったが、一人の少女や本とともに自死をした老人との出会いをきっかけに現状に疑問を持ち始める。 最初は突拍子のない会話や描写に混乱したけど、だんだんこの作品の世界に引き込まれた。 チャットGPTやAIの進化が進んできた現在に通ずる部分があって少なからず現実がこの世界に近づいてる感じがする。

好みがわかれる終わり方だった。 実は…からの、実は…の展開のヒトコワミステリー。