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2024年1月の読書メーターまとめ

Kanonlicht
読んだ本
12
読んだページ
3354ページ
感想・レビュー
12
ナイス
1549ナイス

2024年1月に読んだ本
12

2024年1月のお気に入り登録
10

  • げん
  • 読書家さん
  • オレオ
  • きくりん
  • miso soup
  • あらた
  • I.K
  • だまし売りNo
  • Kazuki
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2024年1月のお気に入られ登録
10

  • げん
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2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kanonlicht
誰の目も気にせず我が道を行く少女・成瀬を、取り巻く人たちの目を通して語る連作短編集。自分の思いに正直に行動する姿は、確かに滑稽な面もあるけれど、それでもある種の尊さを感じるのは、きっと誰にも真似できないことだから。そしてそんな彼女も内面ではちゃんと人並みに感情のざわめきがあるということを知って、たまらなくなった。一生追い続けたいという親友の気持ちは、多くの読者にとっても共通の思いに違いない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Kanonlicht

2023年は文字数の多い本(『地図と拳』『極楽征夷大将軍』など)に長くかかったことで冊数が伸びませんでしたが、最終的には100冊以上読むことができました。今年もまたよろしくお願いします。2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3304ページ ナイス数:1277ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/967914/summary/monthly/2023/12

が「ナイス!」と言っています。

2024年1月の感想・レビュー一覧
12

Kanonlicht
誰の目も気にせず我が道を行く少女・成瀬を、取り巻く人たちの目を通して語る連作短編集。自分の思いに正直に行動する姿は、確かに滑稽な面もあるけれど、それでもある種の尊さを感じるのは、きっと誰にも真似できないことだから。そしてそんな彼女も内面ではちゃんと人並みに感情のざわめきがあるということを知って、たまらなくなった。一生追い続けたいという親友の気持ちは、多くの読者にとっても共通の思いに違いない。
が「ナイス!」と言っています。
Kanonlicht
『ストレス脳』のティーンエイジャー版なので、学術的な話は控えめで、実践に特化した印象。人類(の脳)は、過酷な自然環境の中で種を存続させるために、あえて恐怖やストレスを感じるように進化してきた。より生存の可能性が高い「集団」でいることを好み、だから孤独でいると不安になる。現代では集団がSNSなどに置き換わり、そこから逸脱することへの恐れがメンタルの低下を招いているらしい。つらい記憶はメンタルの良いときに思い出すとそのときの気分に多少上書きされるとのこと。実践してみたい。
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Kanonlicht
タイトルは、主人公が初対面のキャバ嬢から渡された名刺に手書きされていた言葉。死にたくなったときは私が元気づけてあげる、という意味ではなく、むしろその逆。この女と関わったばかりに価値観が歪められていく話。人の不幸は蜜の味というけれど、それにより優越感にひたるわけでもなく、自分が不幸になることもいとわない破滅的な生き方は、当然ながらそれに巻き込まれた人間も不幸にしていく。ケースは違えど、名古屋大殺人女子学生や札幌ホテル殺人を思い出した。近づかないに越したことはない。
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Kanonlicht
著者の短編をはじめて読んだ。なんというか、ちょうどいい。全編にわたり持ち味である不条理世界が繰り広げられるのは相変わらずで、長編だと酩酊感が強すぎて一気に読めないのを、ほろ酔い気分で「次は何が出てくるかな?」と楽しめる感じ。読んでいて思ったのは、夢を見ている感覚に近い。見た目は現実っぽいんだけど、現実にはあり得ないことが起きて、でもなんか納得感がある。そんな世界を描くのがとてもうまい。「テノリネコ」「採って獲って盗りまくれ」が好き。
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Kanonlicht
つぶれかけの映画雑誌編集部に転職したキャリアウーマン(死語)と、映画を愛する人たちの話。根底にあるのは映画(館)文化の衰退。今はさらに時代が進み「配信」の出現で、映画館に足を運ぶ機会は本当に減ってしまった。1年と少し前、飯田橋の名画座ギンレイホールが閉館したときに、寂しさとともに「もっと来ればよかった」と後悔したのを思い出した。出版業界にも言えることだけど、衰退は世の趨勢とはいえ、その文化を好きな人たちが声を上げることで守れる(ある程度は)ことは必ずあると思う。心温まる物語。
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Kanonlicht
肥大化していく妻をかいがいしく(浮気を知られた後ろめたさもあり)世話する男。次第に日常生活もままならなくなるカフカ的な不条理が展開される中で、夫婦の絆はより深まっていく。主人公が妻を頑なに世間から隠そうとしたのは、自分を良く見せたいという自己愛によるところも大きいだろうけど、在りし日の妻を思い返す描写に、まぎれもない愛情を感じてぐっときた。夫婦であれ、家族であれ、いつまでも同じ関係ではいられないし、互いに老いていく中で、いずれは必ず介護や看取りがあることを考えさせられた。
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Kanonlicht
大河ドラマの参考に。『源氏物語』は中流貴族の女性という読者層を明確に意識し、彼女たちの願望をくすぐるように書かれている。欧州で小説が登場する700~800年も前にこの作品が誕生し、作中人物同士が物語について議論するメタ要素まで取り込んでいるのだから恐れ入る。光源氏の人物像は複数の男たちがモデルになった可能性があるそうだけど、最後に愛する中将の君を紫式部自身になぞらえ、藤原道長との永遠の愛(作中では光源氏の最期は描かれていない)を匂わせたという説はなかなかロマンティック。
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Kanonlicht
恋人と同棲中で、ほかに愛人もいて、それでも唯一心を開けるのは男女の垣根を越えて仲が良い男友達。性に奔放とも純愛ともちょっと違う主人公の心の揺れ具合に、人間ってそういうもんだよねって素直に思った。ところで「男女の友情は成立するのか」はさんざん言及されてきてるけど、肉体関係がないことを友情の成立条件にするのは個人的にはちょっとどうかと思ってて、関係が変わるのを恐れて互いに一歩を踏み出せないのもある意味不幸かなと思ったりもする。でもそれとは関係なく、何でも話せる異性の友達がいるっていうのは、とても素敵。
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Kanonlicht
『ちょっと今から仕事やめてくる』の後日譚であり、前作主人公の職場の先輩とその友人をはじめ、葛藤を抱えながらも新しい道へと一歩を踏み出す人たちの群像劇。現実としては、まず生きるためには収入が必要で、家族を養うことも考えると、そう気軽に転身できるものではないけど、何かを変えたいと思ったら、自分から動かないといけないし、そのとき背中を押してくれる存在がいるのといないのとでは大きな違いなんだろうな。人のつながりの大切さを考えさせてくれる。
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Kanonlicht
足を失い舞台を降りた当代一の女形と、その足代わりを務める朴訥な鳥屋のコンビが、江戸の芝居小屋で役者になり代わった鬼探しに奔走する。犯人当てを中心にしているけれど、ミステリーというよりどちらかというと人情噺。芝居に生きる(芝居にしか生きられない)役者たちの胸の内はそもそも常人とはかけ離れていて、鬼などいなくても平生から魑魅魍魎の世界というのが面白い。ただ、現実に即しているのかファンタジーなのか終盤まで明らかにされなかったのが個人的には惜しい。
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Kanonlicht
トースターを、文字通り「ゼロ」、つまり鉱山で鉱物を入手したり、プラスチックの原料を確保するところから、加工、成型、組み立てまでの過程を追うドキュメンタリー。我々は文明の利器に囲まれて生活しているけれど、それがどこでどんなふうに作られているのかをもっと気にするべきというのがこのプロジェクトを通じて著者が伝えたかったこと。15年前の活動にもかかわらず、カーボンニュートラルやフェアトレードといった現在の企業が順守すべきことにいち早く目をつけていた先見の明には恐れ入る。
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Kanonlicht
世界の代表的な宗教について、それぞれの専門家に質問形式で解説をしてもらった本。キリスト教がユダヤ教から派生していたり、そこからさらにイスラム教が生まれていたり、そもそものはじめにゾロアスター教があったりと、宗教同士のつながりを知ることができた。他宗教と戦うことが教義にあるイスラム教徒が、今世紀中には全世界人口の3分の1になるという予想もあるらしい。信仰としてではなく日常の行動に宗教が浸透している日本人が、これからの世界とどう折り合いをつけていくのか、典型的日本人の自分には想像もつかない。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/30(1984日経過)
記録初日
2019/02/05(1978日経過)
読んだ本
1103冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
387583ページ(1日平均195ページ)
感想・レビュー
405件(投稿率36.7%)
本棚
0棚
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