犯罪に女優さん・俳優さんが絡んでくると、ややこしくなってポアロも大変そう。それにしても、今回の犯人は本当に狡猾。巻き込まれた人たちが気の毒でならない。 ポアロの毒舌は相変わらずだけれど、今回はヘイスティングズもかなり毒を持っていたような気がした。

面白かった！おばあちゃんコンビ＋フォーチュンの天然ぶりは可笑しすぎる。つい声を出して笑ってしまい、家族に不審な目で見られてしまった。 今回は友情や淡い想いなど心温まる話も盛り込まれていて、フォーチュンをますます好きになる。

犯罪に女優さん・俳優さんが絡んでくると、ややこしくなってポアロも大変そう。それにしても、今回の犯人は本当に狡猾。巻き込まれた人たちが気の毒でならない。 ポアロの毒舌は相変わらずだけれど、今回はヘイスティングズもかなり毒を持っていたような気がした。

6つの短篇。描写が細かく目で追っていく感じなので、あたかも自分もそこにいるよう。それぞれの作品の中に引き込まれる。日本が舞台の話はどれも、子供の頃に訪れた親戚の家のぼんやりとした記憶と重なって、懐かしい気もしてしまう。 不思議で、ちょっと怖くて、実際にふと迷い込みそうで、この感覚、好きだなぁ。

人とうまく喋れなくて無言になってしまうとおっしゃるけれど、内にはこんなにもたくさんの言葉が溢れている。大変なことも、くすっと笑える話にしてしまうところもスゴイ。 同級生であり妹の夫となったMくんの話が好き。妹さん夫婦のお互いを活かした役割分担もいいなぁ。

読み始めて、なにかいつもと違うとモヤモヤしていて気がついた。ヘイスティングズの語りじゃない。 ヘイスティングズが出てこなくても、ポアロの恋愛指南は顕在なのが楽しかった。キャサリンが聡明で魅力的。 疑惑の人がたくさん出てくるので最後まで真相がわからず、謎解きが始まったところで読み返して伏線が張り巡らされていたことを知る。面白かった。

うちの犬ももうすぐ14歳。この本に登場する同じ歳の老犬スフルクの具合の悪さにのっけから心が痛くなる。 長い長い一日の話の中に未来の話が出てきたり、語り手が変わったり、不思議な流れを感じながら読むのは楽しかった。でも、終始スフルクの容体が気になってしょうがなかったので、主人公の突然の恋と性的衝動に気持ちがついていけなかった。

真梨さんの猫愛があふれている。「戦慄のネコミス！*猫は不幸になりません」と帯にあるのがうれしい。 人間パートはイヤミスでも、間に挟まれる猫側のお話は楽しい。やっぱりちゅ～るは最強！　 それにしても、腐乱死体の話よりこれでもかというくらいに繰り返される排泄物の話の方が苦手。