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2025年1月の読書メーターまとめ

レイノー
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感想・レビュー
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705ナイス

2025年1月に読んだ本
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2025年1月のお気に入られ登録
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2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

レイノー
2008年(改稿前底本05年)刊行。著者は元日本共産党中央委員会勤務員・同党国会議員秘書。◆戦前日本共産党に関しては、立花隆の労作があるが、戦後の日本共産党についてはまとまった著作が余りない。それは日本共産党の秘密主義・情報公開の貧弱さに由来するが、そういう意味では日本共産党の中央にコミットし、さらに議員活動にも精通している著者のような存在の内幕暴露は貴重である。本書は元日本共産党の中央・議員活動に近い立場にいた人物による戦後日本共産党史である。批判的に論じたものであることは確か。◆社共対立はよく言われ、
レイノー
2025/01/16 18:33

立花隆の「日本共産党の研究」が文藝春秋誌で公となり(のちに単行本→文庫本化)、ここに書かれていた戦前の「スパイリンチ事件」の実相とこれに端を発した民社党春日一幸の”違憲演説”に端を発する宮本顕治攻撃と、これに対する党・党員の右往左往ぶりである。

レイノー
2025/01/16 19:10

◆補足。本書の解説は”あの”花田紀凱である。彼が文春系の編集者であったことは既知であったが、あの立花隆の「日本共産党の研究」の担当デスクであったらしい。これには一寸驚いたが、さらに花田が立花に対して、戦中・戦後のそれも書きましょうと勧めたところ、にべもなく断ったように見受けられる。この点、朝日ジャーナルでの角栄研究・ロッキード裁判傍聴録の連載に際しての筑紫哲也の口説きと違い、自由に書いていいとまでは言わなかったのだろう。

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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

レイノー

2025/01/24(金)WN(抄)。◆香TVB。⑴ば〇トラ。烏と戦争を続けるならば、露に高関税を課す、との無意味な脅し。①既に対露制裁は多岐に亘る。㈠米露貿易は戦前に比し1/10にも満たないほど激減。🉂露は関税引上げなど痛くも痒くもない。◆昭CNA。⑴印ジャイシャイカル外相、米ルビオ外相と会談。①米側。不法移民の印人。㈠身元確認を進め、印に送還。🉂加からの印人流入は25%。②ジャイシャイカル外相。㈠不法移民と合法移民の峻別は是。印人の不法滞在は容認せず。🉂海外合法移民=能力のある人材の保護を

レイノー
2025/01/24 22:51

企図。◆独ZDF。⑴強請屋大統領。ダボス会議にオンライン参加。①対サウジらOPEC。㈠原油価格引下げ要求。🉂㈠は露の継戦能力を奪う→露烏戦争は直ぐに終結。②EUの非関税障壁への批判。◆独ARD。⑴強請屋大統領。ダボス会議に参加。①米内製造をしないなら関税賦課。㈠税率は不開示。🉂お追従が上手い企業家のば〇トラ賛辞。②対EU。米国に不利・不公平と主張。③ば〇トラ自画自賛。⑵ドイツの最新人口動向。統計局報告。①概要。㈠総人口8360万人。🉂前々年比若干増。🉁移住・新規移民者42万人が🉂に寄与。

レイノー
2025/01/24 22:51

㈣出生数-死亡者数=-30万人。

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2025年1月の感想・レビュー一覧
7

レイノー
2019年刊行。著者は慶応大学大学院法務研究科教授、ジャン・モネEU研究センター所長(EU法・政策、欧州政治)。◇図。◆ブレグジット成立自体、当時の英国為政者としては意外な結果だったようだが、一方、ブレグジットにおける英国政府と同国民の想定は実に虫のいいものであった。つまり、経済的障壁はEU加盟時と同程度で、かつシティは欧州全体の金融センターの地位を維持。さらに、人的流入と通商政策は英国の完全なコントロール下で、英人以外は排除でき、外交自由度は高まるといったもの。が、そんなことが通用するはずもなく、
レイノー
2025/01/31 20:54

決定する同盟のこと。ユーロ通貨圏が典型例)。これらにおいて亜流もある。◇本書刊行後、最終的には共同市場体制からの離脱+広範な範囲の自由貿易地域とするEU・英間の合意(2021年)ができたようであり、FTA体制に落着したと見ることができる。そうだとしても、サービス・物品・労働力の移動に制限が掛かったため、イギリスの労働力の量的枯渇(むしろEU域外からの移民増加)、衛生分野を核とする物品の検査実施による物流停滞、EU域内企業と同等のサービスを提供しようとする企業のEU移転(購買力全体からみて、英単体ではEUに

レイノー
2025/01/31 20:54

比肩すべくもない)は進展した。そして最大の眼目であった英米自由貿易協定は進展していない。

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レイノー
2003年刊行。著者はフリーライター。◇図。◆タイトルはミスリード。女流官能小説家とされている作家たちに対し、その来歴、小説家となった経緯やありよう。あるいは少女時代の模様を開陳させた書である。文章を「書くこと」自体が好き(というか、あらゆる欲を超越した“書欲“)でなければ、作家という生業は成立しない。研究者であれば研究することが好きであり、レーゾンデートルであって、これを文章化して公表するのは、生活するための糧という面があろう(AIが発展すれば、論文とする際、少なくとも初稿はAIに委ねる可能性がある)。
レイノー
2025/01/29 19:03

◆内藤みか。時間のやりくり…とにかく仕事を最優先する…。掃除も洗濯も料理も、仕事以外のことは全て捨てる。弁当や店屋物が続いても、洗濯物が山のようになっても、とにかく書くことを優先。仕事が終わってからフル回転で家事を片付ければいい。◆柊まゆみ。想像力をかきたてるには細かく書いてリアリティを出すことが必要。普段から細かいことに気がつくようになれば、細部に対する感覚が鍛えられる。普段からいろいろな面で気配りを心がけること…。◆日山笙子。儲からないから生活は家業で稼ぐしかないが、書かずにはいられない。勿論、

レイノー
2025/01/29 19:05

沢山書いていれば技術が上がる。うまく書けるようになる。しかし作家として大事なのは自らの世界観である。独自のカラーを出すには、自分の世界観を大切にしてとにかく量を書くこと。◆開田あや。儲けるには速く(そして沢山)書くしかない。座右の銘は「書くしかない」。(ちなみに開田さん。ポルノないが、横手美智子さんと共作したことがあるらしい。横手さんが多忙になり、結局は自分だけで連載を続行したよう)。◆鷹澤フブキ。SM系作家で、個人的には苦手。そんな彼女曰く「ポルノは(読者を)立たせてナンボ」ということは意識して執筆。

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レイノー
◆2002年(原著「THE APE AND THE SUSHI MASTER:Cultural Reflections by a Primatologist」2001年)刊行。著者はエモリー大学霊長類行動C・Hチャンドラー教授(動物行動学、霊長類行動学)。◆人間だけが文化を有する。当然のようにも思える言説だ。ただし、文化が人間の遺伝の産物が環境の産物か?という問いは容易に回答することができない。この点とある霊長類学者の言がある。彼は一つの形質を生み出すのはどこまでが遺伝で、どこからが環境によるという議論は
レイノー
2025/01/17 22:49

のは、行動心理学者(特にアメリカの)である。手を加えることなく観察することを重視する著者は、芸を仕込むかのような強制的な仕込みを動物に施す行動心理学者に対して、研究者の立ち位置の違いを越えた原理的な嫌悪感を持っていたのだろう。◆一寸驚くべきことは、①霊長類に関する言語研究の成果を受け、”1980年”(1880年でも1780年でもない)には、動物に関する言語研究を禁止しようとする動きが国際学会で生まれ出たらしい。著者は霊長類言語研究に対する脅威を(キリスト教文化圏における)研究者の一部が感じたからだと

レイノー
2025/01/17 22:49

しているが、キリスト教によるとしても研究活動の自由の侵害に直結する所為で、いくら何でも無茶ぶりが過ぎる。◇また、見もしないで、自分の価値観で他者の研究成果を歪曲して理解し、吹聴し、批判・誹謗する事態も、数多紹介されている。特にボノボについての曲解は甚だしい。メス主導の社会が感情的に容認できないのか、事実を直視できない男性研究者の一部の言動は無茶苦茶である。

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レイノー
2008年(改稿前底本05年)刊行。著者は元日本共産党中央委員会勤務員・同党国会議員秘書。◆戦前日本共産党に関しては、立花隆の労作があるが、戦後の日本共産党についてはまとまった著作が余りない。それは日本共産党の秘密主義・情報公開の貧弱さに由来するが、そういう意味では日本共産党の中央にコミットし、さらに議員活動にも精通している著者のような存在の内幕暴露は貴重である。本書は元日本共産党の中央・議員活動に近い立場にいた人物による戦後日本共産党史である。批判的に論じたものであることは確か。◆社共対立はよく言われ、
レイノー
2025/01/16 18:33

立花隆の「日本共産党の研究」が文藝春秋誌で公となり(のちに単行本→文庫本化)、ここに書かれていた戦前の「スパイリンチ事件」の実相とこれに端を発した民社党春日一幸の”違憲演説”に端を発する宮本顕治攻撃と、これに対する党・党員の右往左往ぶりである。

レイノー
2025/01/16 19:10

◆補足。本書の解説は”あの”花田紀凱である。彼が文春系の編集者であったことは既知であったが、あの立花隆の「日本共産党の研究」の担当デスクであったらしい。これには一寸驚いたが、さらに花田が立花に対して、戦中・戦後のそれも書きましょうと勧めたところ、にべもなく断ったように見受けられる。この点、朝日ジャーナルでの角栄研究・ロッキード裁判傍聴録の連載に際しての筑紫哲也の口説きと違い、自由に書いていいとまでは言わなかったのだろう。

が「ナイス!」と言っています。
レイノー
2009年刊行。著者は東京大学大学院経済学研究科教授。◇図。◆歳出論では読ませる著作を出した著者だが、本書(特に6章)を読んで、歳入も交えた全体的財政論では疑問符が付いた。つまり歳出抑制ありき、かつそれに限局した立論で、仮に歳出抑制に是があったとしても、どのように歳出分配し社会を構築していくか、という哲学が皆無で、何を言ってんだかとしか見えなかった。◇大体、経済成長が(も)重要なピースだと言うが、人口減少社会で経済成長を実現するのがいかに困難かという点に全く配慮なく、方途も示さず、結論だけを言い募るなぞ、
レイノー
2025/01/06 19:34

である。本書のあらゆる主張が自分の様々な既得権維持のためのではないかとすら疑わしめるほど(ちなみに本書刊行後、ほどなく国税庁の審議会に天下りしているよう)。◆まあ世代間不公正の問題の他、不公平かどうかは同世代で見る必要があるとか、クロヨンが抱える形式的不公正が新規参入の障壁を低下させる要因の一とか、興味深い指摘はあるし、給付付き税額控除など消費税増税が繰り返される現状における逆進性解消の有効手段も開陳しているが、全体的に根拠薄弱、印象論に留まる。本著者につき、若手の頃の論文ならいざ知らず、時間的余裕の

レイノー
2025/01/06 19:34

ない場合には、特段読む必要のないものだとも感得できた。

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レイノー
ネタバレ2024年刊行。◆ルビーは兎も角、アクアはルビーを家族(妹)・患者としてしか見ていなかったのだから、ルビーと恋仲・夫婦として幸せになる選択肢は、アクアには無かったろう。他方、患者だったルビーを死に追いやったことに対する罪悪感を思うことは、職業医としてあまり褒められはしないが、そう思ってしまうのも宜なる哉ではある。だからこそ今度こそルビーを活かしたいとアクアが考えたことは等閑視し得ないし、彼の願いと見得るものだ。◇もう一つ。巷間ではカミキが社会的制裁を受けるかの如きだが、果たしてそうか。あるいは自分自身が
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レイノー
2017年(原著「THE TETRIS EFFECT:The Game that Hypnotized the World」16年)刊行。著者はテクノロジー・ニュースサイトCENT編集者。◇図。◆テトリスと言えば、子供の頃、ファミコンで遊んだ記憶がある。時間のかかるロールプレイングゲームと違い、短時間の息抜きに利用した。これがロシア(というかソ連)のゲームと知った時は一寸驚いたが、シンプルなゲームを生み出せるのかぁとも感嘆した記憶がある。だが、本書を読むと、必ずしも技術レベルが上ゆえに、かかるゲームを創作
レイノー
2025/01/02 22:44

生み出す脳内機序をテトリスで遊ぶことで阻害する(少なくともゲームをしている時には)ことが観察されたことである。そしてテトリスの特徴は、視覚にのみ干渉するだけで、出来事を記憶すること自体には干渉しないところにあるという指摘にもへぇーと思わざるを得なかった。◆さて、本書全体を見るに、真に特異な部分は、ソ連という超官僚国家との間での、コンピュータープログラムに関するライセンス契約の顛末が詳細に書き込まれている点である。一歩間違えば首が飛びかねないことに怯えているソ連側の担当者は事なかれ主義、上司の決裁と判断を

レイノー
2025/01/02 22:44

時間をかけて獲得していく必要があり、金だけでは転ばないという事実。一方で、テトリスというゲームがどのようなプラットフォームで遊ばれるか、そして遊ばれる可能性があるかについてあまりにも情報を取得していないまま交渉を続けていたこと。その抜け穴を上手く利用しようとした東側出身の英国人の狡知は余りに不誠実であるが、ソ連側の担当者の無知・情報入手不足から気付かれないまま推移した可能性もあったこと。これらの模様はソ連崩壊直前の、ソ連の生活実相と絡められながら叙述されている。この件は類書をみない。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/03/10(5094日経過)
記録初日
2006/01/14(6975日経過)
読んだ本
20122冊(1日平均2.88冊)
読んだページ
5081472ページ(1日平均728ページ)
感想・レビュー
17079件(投稿率84.9%)
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性別
現住所
大阪府
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