形式:文庫
出版社:集英社
形式:Kindle版
思い出って、修理できるものなの──?仕事と恋に疲れ、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の町に引っ越した明里。さびれた商店街の片隅、ショーウインドウに奇妙なプレートを飾った時計屋さんと出会い、新生活が始まるが…。(解説/中村 航)
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ファンタジーみたいな出来事か現実か分からない箇所に関しては、ファンタジーで良いと思う。黒猫パパこそが父親であると皆が望んでいる。ハルエさんの彼氏が現れたと思った方が夢がある(ただ、ハルエさんとんでもなく自意識過剰タイプだったのは苦笑した)。神隠し夫人は本当に幽霊だったとしか思えない(夫人の言葉をあまり鵜呑みにせず読んでいたら正体知って「ああやっぱりか」となった)。お兄さんは時計屋さんを応援していたのは間違いない。明里はちゃんと由衣夫婦の大切な「孫娘」で時計屋さんの初恋相手だった。後半の希望は確実なんだ。
太一の少々異質なところは「ツクモさん」の正体だからかと思ったけど結局正体不明のまま。真由子さんは最初何か酷いことした人かと思ったら、時計にそれぞれ違った形で執着する兄弟争いの不憫すぎる被害者だった(色々性格的にも実は問題ある人が多い物語の中で聖人クラスかもしれない)。明里の母には「おい……」と思ってしまった。由衣さん夫婦が素晴らしすぎた……というかてっきり亡くなっているかと思っていたから登場には衝撃を受けたけど、確かに亡くなった描写はなかったよな。一作目で付き合うのか。異人館画廊と同作者と今気が付いた。
これ、巷で大人気だったけど、「表紙が中身と合ってないような……」、で「私には合わないだろうな」で諦めたシリーズです。ぺこさんにもイマイチだったんですか………
ありがとうございます、全然人間として未熟です。。
僕はもう熟しすぎてるから、二人をグチュグチュと混ぜ合わせて2で割ったら、ちょうどいいかも。
リアルにファンタジーがちょこっと見える、この作品が大好きです。「時計屋さん」→時という不思議なものを見せてくれる時計という機械を操る魔法使いさん…みたいな素敵な響きに感じます。実際は「シャッター商店街に生息していた素敵なお兄さん」という設定ですけれど。(表紙絵からは爽やかな好青年)
racco201さん、コメントありがとうございます。 なるほど!そう聞くと、途端に見え方が変わってきますね! なるほど、なるほど! 読んでいる間中、違和感しかなかった商店街の時計屋さんと感じた呼び方が、アニメの魔法使いの時計屋さんに変身しました。 いや、まさに私の思い出を修復して頂いた感じです。この感覚で続巻に進めます♪ ありがとうございます♪
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