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鳥打ちも夜更けには

感想・レビュー
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オルツィ
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タイトルと装丁が気に入って読み始める。美しい花畑を観光資源にしたい町長は花畑を舞う蝶の幼虫を狙う海鳥を撃つ『鳥打ち』という職業を作り、管理していた。もともと漁が盛んな港町に於いて冷遇される鳥打ちである三人の男性の葛藤などが静かに綴られていく。現実感の薄い、不思議なおとぎ話のようなふわふわした印象が、終盤でがらっと変わる。刹那的なリュトリュクの街のお話をもっと読んでいたかった。
0255文字
豆大福
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ネタバレ読書記録 信じるってことのうちにも罠が張り巡らされているんだ。 トマトスープを作ってみたいと思った。
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HH
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虚構の中に虚構が入り混じり、童話のような世界観にグイっと引き込まれていく。しかし、入り込めば入り込む程に、現実にもありそうな気さえしてきてしまう。美しく流れるような文章と冷たい空気が溶け合い、小説でしか味わうことのできない静かなドライブを感じた。何を読み取るべきなのかは分からないが、ただひたすらに面白く、他の作品も全て読もうと思った。
0255文字
一歩
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不思議な感覚の本だった。架空の港町の、架空のようなほんとのような鳥打ちの3人。鳥を吹矢で殺す、観光資源の蝶を守るために・・・仕事として鳥を打つ2人もそれぞれの気持ちを抱き、鳥を殺すことに耐えきれなくなった1人の若者が新たな楽園を造る。そこは鳥も殺さず、蝶も飛び交う楽園。でも、そこも発見され、若者は処刑されてしまう。架空の港町の、架空のような、夢のような、現実のような、純粋のような、でも純粋だけでは生きられない世の中。最後に出てくる料理のレシピだけが現実のような気がした・・・夢の中の話なのか?
0255文字
rinakko
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再読。「架空の港町」という呼び方が地名になった町で、観光の呼び物である希少種の蝶アレパティロオオアゲハを保護するため、海鳥を駆除する仕事が必要になった。それが鳥打ちである。採用された3人はそのまま鳥打ちと呼ばれ、10年間ただ鳥たちを殺し続けてきた…。不条理は個人をどこまでも蝕み得るし、逃走することでしか己を救えない人がいる。私には、慰撫のある物語だった。(そして、いぐあな老師のレシピが美味しそうです) “彼は木箱のなかを見つめる。自分のなすべきことが、生涯で初めて心の奥底から浮かび上がってきた。”
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ひろ
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花畑に舞う蝶を啄む海鳥。それを吹き矢で落とす鳥打ち。遠い異国のおとぎ話を聞かされたような、不思議な読みごごちの本。作中の人物に寄り添わず、一貫して語り手としての立場から世界がつくられていく。突如として小説以外の手法が飛び道具的に使われるのだけど、違和感なく受け入れられるのは何故だろう。とても自由度の高い、実験的な文学でありながらも、するする読める。気になって手に取ってみてよかった。他の著作が一体どうなっているのか、興味が湧いて仕方がない。
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くるみみ
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ネタバレ以前から読みたいと思いながらもタイミングが合わず読めなかった本。難しい内容なのかなと思っていたけれどそんなことは無く、唐突にシナリオ風になったり漁師の人物設定がほぼギャグで軽さも感じつつ不思議~と思いながらも読み進んで結果としては重いはずのラストもそうは感じずに終わった。島、鳥打ち、花、蝶の環境設定で繰り広げられる世界はふわふわとした読み心地ながら悲しみも残す童話のようだった。
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まめ
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図書館本。なんだか現実的なようで、とても非現実的なような。鳥打ちって職業も、現実にありそうだけどないか??最後まで不思議なお話でした。
0255文字
merci
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☆☆☆物語全体に流れる空気感がなんとも言えない。独特の世界観は好きな人は好きだろう。大人のお伽噺。
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ฅ^•ω•^ฅ
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不思議な話だった。 ふわふわとしている。
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デール
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物悲しい絵本のような世界感。
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Eee
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一気読み! 摩訶不思議な話で SFチックなものの ノスタルジックな感じもした物語。 自分の思いと仕事の内容との乖離と そこから逃れられない現実。 架空の港町のお話であれど 現実味溢れるお話でした。
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レレレレレ
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すごい職業設定だなと読み進め、後半からの急展開に戸惑っている内に結末を迎えてしまった。天野さんは「道化むさぼる揚羽の夢の」の主人公と同一人物か?と思ったが、この末路を見る限り別人らしい。
0255文字
芦尾堂
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文章がとても綺麗。島の特別な蝶を守るために、鳥を撃ち殺す仕事をしている3人の男たちの変化を優しい言葉で書き連ねている。文章がすっきりしていてとても綺麗。
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金城 雅大(きんじょう まさひろ)
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架空の設定において成り立つ架空の職業を軸にして人間の葛藤を描いた小説。 天野の心境を劇的に変えた何か。それはもしかしたら何でもないのかもしれない。いずれにせよ、そのような、信念を変えてしまうほどに心を突き動かす衝動を私も味わってみたい。
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冬
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街に住む3人の青年は観光資源である蝶を襲う海鳥を打つ仕事に就いているが、1人が仕事に疑問を持ち始めた事から日常の様子が少しずつ変わっていく。日本にどこか似ている舞台、演劇の台本のような場面、巻末についてるレシピ、時折出てくるシュールなシーン等々、面白い設定や工夫が沢山でどんどん読み進められる。天野が作り上げるもう一つの花畑の描写がとてもきれいで、鳥を打つ事や街の暮らしから逃れたい天野が唯一心穏やかに過ごせる場所である事が強調されているのかもと思った。価値観を覆すきっかけは、気付かないところに隠れている。
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メタボン
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☆☆☆☆ 「架空の港町」の花畑で飛び交う希少な蝶々を守るため、それを襲う海鳥たちを駆除する職業「鳥打ち」。天野・保田・沖山の3人の鳥打ちのうち、天野が鳥を打つのに忍びなくなり、謹慎期間を経たのち、鳥が自由に虫を啄める新しい花畑を作ることに「目覚める」。独特な世界観と、緊張感が途切れない緊密な文体で、読ませる物語となっている。
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ペンギン
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“架空の港町”で鳥打ちの仕事をしている3人の話。幻想世界の仕事の向き合い方や付き合い方の違いが、現実世界にも通ずるものがあって震えた。
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ぺ
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だけども人間ってやつは自分の信じたいことだけを信じるようにできている、なあ、わかるだろう、正一、信じるってことのうちにも罠が張り巡らされているんだ、無数の罠だ! それこそ無限だ! 罠っ子の大海原だ! なあ、正一、おまえだってわかっているはずだ、信じるってことには数えきれん程の落とし穴がついてくる、なあ、そうだろう? 信じることのうちにある落とし穴に、もっと注意深くならなきゃだめだ、自ら仮構した運命の奴隷になんてなるな、自分で自分を限定することはない、退路を絶つことは必ずしも誠実さの証明にはならんぞ
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夜行バスでマグロ食う高橋名人
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スピンがついています
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恒々
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一気に読んだ。何も感じなかったというのが正直なところ。与えられた世界の当たり前を疑い、自分なりの在り方を模索する若者(結構イイ年?)の姿がある。自分も含めて、人間は、実はこのようなある狭い範囲の世界で生きているのではないだろうか、というようなことを漠然と思う。監視官という役柄は現実世界の何かのメタファーだと思うが、今一つ思い当たるものが浮かばず消化不良ぎみ。作者の狙いを十分理解できてないのかもしれない。
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もぐ
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図書館本。金子薫氏は初読。胡蝶の夢。リアルかつ幻想的。とても好きな世界観。シンプルなストーリーが複数のシャボン玉のような幻想的で繊細な世界観で次々と彩られ紡がれていく。素晴らしい作者さんとの出会いに感謝。 惜しむべくは、私が鱗翅目の特に成虫が大の苦手であること、そして幼虫が商売敵(農家なので)であること。せっかく素敵な本なのに、現実が邪魔をして中身に没頭しずらかった。あまりに悔しい。ぜひ他の作品でリベンジしたいと思う。
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29square
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新旧時間軸の断層のような舞台の町は昔住んでいた鹿児島の風景が重なる。表紙のルドンの油彩のような退色した感じが郷愁を誘う一方、主人公達の仕事論やそれぞれの選択はドラッカーのMBOから「BULLSHIT-job」に至る、価値観の対立や変遷を照射しているようにも思われる。 最後の一文が現在形で終わる、その余韻最高。
0255文字
みあ
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架空の港町で鳥打ちを生業としている沖山、天野、保田。美しい花畑と蝶の群れ(町の観光資源)を守るために必要な仕事だったが、今は廃れて町人から蔑みの目で見られている。それでも沖山と保田は次々と鳥を毒矢で殺すことに躊躇いはなかったのだが…。短い小説だが美しい蝶や花畑がまるで絵画のように心に焼き付く。私は最初は天野の弱さに呆れていたが、途中から鳥を殺せずしかも花や蝶の美しさを愛でる彼に一番感情移入していた。彼を探すうちに気持ちが変化していく沖山と保田。誰が正しいというよりも、人間としての矛盾がテーマに思えた。
ケロリーヌ@ベルばら同盟

金子薫さん、気になっていた作家さんです。"いぐあな老師" のレシピ、本当に想像するだけで美味しそうですネ(*´艸`*)

03/17 11:55
みあ

けろりんさん、こんにちは。でしょう?13種類のレシピがあってどれも美味しそうなのですが、作風から考えると正しいかは不明です~。あと、私は単行本で読んだので、文庫本に載ってるかも不明です~。けろりんさん、是非作ってください♬

03/17 12:14
3件のコメントを全て見る
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zel
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ネタバレ架空の港町の鳥打ちが、新たな楽園をつくる。といえばそれまでなのだけど。独特な世界に、読後も感想がまとまらず。新鮮。なんと枠組みしていいのやら。あえて似た作品を結びつけるなら、オーデュボンの祈りと村上春樹かな。読んで良かった。
0255文字
ヴェネツィア
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ネタバレこれまでの作家の中から似ているかと思えるのは、安部公房か。金子薫もまた虚構世界をあえて前面に打ち出す手法をとる。主人公の3人の若者たちは鳥打ちを生業としている。しかも武器は毒を塗った矢をつがえた吹き矢である。そして、物語の主要な場は「架空の港町」。この港町の歴史はといえば、13世紀にアレパティロ大王の率いる船体が難破し…云々というもの。物語は3人の鳥打ちの1人である天野がドロップアウトして、新たな楽園を夢見るという以外にはさしたる展開があるわけでもない。これで小説世界を仮構するのは偏に文体のなせる力か。
ヴェネツィア

金子薫がこれまでに上梓した本は、本書を含めてまだ4冊。これまでそのうちの3冊を読んだが、そこに新しい文学の可能性を感じる。あるいは期待を大きく持ちすぎているのかもしれないが、どれでもいいので一読を薦めたい。

03/06 18:33
ヴェネツィア

巻末に「いぐあな老師の置いていったレシピ」なるものが付録(?)に付いているのも、どこまで本気なのやら。なお、レシピ自体は特別なものではなく、いたって普通。

03/06 18:39
0255文字
manatee
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架空の港町で鳥打ちという架空の仕事に従事する 3 人の男の話。現実なのか空想なのか不思議な浮遊感が心地良い。鳥打ちという職業にそれぞれが感じる思いが交錯する。仕事として鳥の命を落とすことに各々が自責の念や責任感を持ち、中でも熱の後、天野は鳥を生かすことを夢見る。閉塞感や時代錯誤な考え方の行政、設定は架空の世界なのに取り巻く人間は妙にリアルだった。
0255文字
オーウェン
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架空の港町で暮らす沖山と保田と天野は海鳥を撃つ鳥打ちの仕事に従事していた。 しかし不況の煽りで鳥打ちが要らないと叫ばれるようになり、天野は疑問を持ち始める。 職業としてどうなのかという鳥打ちだが、天野の選択はさも当然のように映る。 そこを許さない監督官という存在は閉鎖的な空間を匂わせる。 次第に町が変わっていく過程の中で、最期の時が迫る。 ある意味ハッピーエンドのようなバッドエンドのような。 変わらざるを得ない覚悟が見て取れる。
0255文字
b☆h
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ある島では、鳥打ちという職業がある。その職業に就いた3人が三者三様の考えで人生を変えていく話。
0255文字
(C17H26O4)
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蝶が舞うお花畑の透明感ある明るさと、アレパティロオオアゲハとかネルヴォサといった童話のような名称、そして毒矢で鳥を何百と撃ち殺す仕事に従事している若者の逡巡との重なりが、不調和で不思議な印象をもたらしていた。連続と終止と始まり。惰性と迷いから抜け出す動因が希望を見つけた同僚の失踪と処刑だというのは、淡々とした描写と相まって随分と寂しい。戸惑いを残す読後。
(C17H26O4)

もぐさん、実はわたしはこれは今ひとつひかれなかったんだよ。明るい情景と内容のアンバランスさが最後まで馴染めなくて。でも文章はとても魅力を感じるんだよね。『双子〜』を読みたいのだけど、いつも行く図書館になくて先にこちらを読みました。

12/12 17:29
(C17H26O4)

もぐさん、双子は暗めなんだね。心の準備しておきます。ありがとう。

12/13 06:48
3件のコメントを全て見る
0255文字
rooots
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物語を読み進めていくにつれ、どんどん舞台の様子が様変わりしていく。日本から外国へ、現在から過去へ、現実から非現実へ。いい意味で自分の思い込みが崩されていく。面白い。あらゆるものが意味を持っているような気もするし、そうでない気もする。これは時間を開けて再読せねば‼️これまで読んだことのなかったジャンルのようでとっても良かった。ちょっと村上春樹や伊坂幸太郎のような雰囲気がなきにしもあらず😅感想を書くのも難しい感じです。きちんと読み取れてないからかもですが…。
rooots

一曲のクラシック音楽のような感じ。読み終えた感じもオーケストラの演奏を聴き終えた時とよく似ています。

12/02 20:15
0255文字
ぷる
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前作に続き、メタ視点を巧みに利用した語り口は健在。ただ、少し狙いすぎ感が透けて見える。前作くらいの淡白なバランスのほうが個人的には好きだった。好みの問題だろう。
0255文字
あべこべらぼう
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鳥打ちの青年が、三者三様に描かれている。自分はどのタイプか考えてみる。角度によって見え方は違えども、彼の純度は眩しくて直視していられない、羨望ですから。
0255文字
西葛
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架空の町という町名が町民に及ぼす、架空性の物語。
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マリリン
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美しい旋律が聴こえてくるような作品。特に突発的な発熱に襲われてからの天野の心の変化を書いた部分は、楽曲の第二楽章のように耽美的である。鳥打ちに携わる天野・沖山・保田、3人である事がバランスを保ち、一見不穏で意気地なしのような天野と職業意識が高い安田の別の側面の描き方が見事に対をなしている。見聞録を何度も読んだ末書き換えた天野の姿に涙が出た。この(著者の)作品に惹かれたのは、構成の面白さと、魂の輝き。戯曲の場面で漁師・鳥打ち3名が共に酒場で過ごす場面から物語が動き出すのも面白い。後ろに誰かいる感が消えた。
マリリン

4人の監察官は黒、新町長は白、姿顔でイメージできない(個性がないから?)。辛うじて姿を感じるのはイグアナ老師か。不思議な作品だけど読むほどに味わい深いし不思議と手に取ってしまう。また読むかもしれない。

10/25 14:48
0255文字
R C
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ネタバレ「架空の港町」で鳥打ちに従事する三人それぞれの仕事への向き合い方を書き、本来の目的や意義を考えることなく日々諾々とお役所仕事を続ける様子が現実世界と二重写しになっていて、前半はうまく構成されていると思いました。三人のうちの一人がそういう循環からの脱出を試みたものの後半で無残に破綻するのですが、わざとらしく不調和や不統一を重ねて破綻に行きつく過程を描写しているのが個人的にとても嫌でした(必要性がわからない設定、処刑場面のそぐわない滑稽さと後に続く妙に詳細な説明が多いレシピなど)。
0255文字
マリリン
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ネタバレ観光客を呼び込み島を活性化させる一環として採用した3人の鳥打ち。島民から羨望の眼差しを向けられたが、事業の低迷に伴い鳥打ちの仕事は軽蔑されるようになる。仕事への姿勢は3人三様、とりわけ感覚で動く天野は不穏な空気を纏っている。愚直なまでの申告で謹慎を喰らった果て、海鳥が飛びかう楽園を創るものの、守るが為に監察官を射る。結果処刑されるが、死の間際にイグアナ師のレシピを想うが最後に視たのは海鳥の眼差しで上空から見た自分で創った花畑。レシピの文字すら満面に花を咲かせた畑のように見えた。春の声が聞こえるかのように。
マリリン

窮地に追い込まれ、鳥を討てず苦しみ抜いた天野が監察官を討ち泣き出した場面から天野の優しさが伝わってきた。感覚で動く天野ならではの行動は、仲間の気持ちのみならず島民の心も動かした。死は終わりなのだろうか? 天野の視線の先には春の気配すら感じた。美しい三才文を読んだような感覚に陥る。 「数学は生命の燃焼によって作るのです」 岡潔(数学者)の言葉を思い出す。天野の気持ちに寄り添ってしまったのか...初読時に胸のワンポイントが奇妙なポシェットに感じたのは、思い返すと笑えた。

09/29 00:06
0255文字
Y2K☮
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ネタバレ著者初読。句読点の打ち方が巧みで読み易い。北方謙三の歴史小説を読むと、軍人は司令官の意図を考えず命令の遂行に集中すべしという件がよく登場する。成果と数字しか見ない輩からしたら思考停止して職務に打ち込む部下は最高の奴隷。アイヒマンを連想するまでもなく考えないよりは考える方が良いが、本作が良心の呵責に苛まれて脱走した末路を暗示しているとしたら恐ろしい。天野にとっての最善策は美しい理想郷ではなく薄汚い料亭にあった。悪くないと思える生きる道に出会えて幸運だったのに。でも彼の決断が仲間を救ったのも確か。やるせない。
Y2K☮

マテリアル「自分のしていることを常に知っていなくてはならない」「なあ、信じることのうちにある落とし穴に、もっと注意深くならなきゃだめだ」「自ら仮構した運命の奴隷になんてなるな、自分で自分を限定することはない」

09/09 16:19
Y2K☮

句読点は打ち過ぎても打たな過ぎてもリズムが壊れるんですが、この著者は絶妙でした!この作品、かなり後を引きますよね。また読みます!

09/10 07:55
0255文字
マリリン
新着
ネタバレ舞台は南の島の架空の港町。貴重なチョウを保護するために鳥打ちとして雇われた3人。お揃いの花柄つなぎを着て、花柄ポシェツト(サコッシュ?)をあてがわれ、花畑で仕事をするが、鳥が打てず、死んだ鳥の建墓に精をだす天野は、出来ない事を告白し謹慎を言い渡される。が、謹慎中に天野が考え実行した事は中々理にかなった事だと思う。発見され監督官を打ち殺した天野は死刑になる。鳥打ち仕事に精を出していた仲間達も仕事をする気になれず、生き方を考える。天野の遺体を鳥たちの墓地に埋める事が供養と考えた二人。じわっと涙が溢れた。
らぱん

天野がなぜ監察官を打ったのか?は、考えちゃいますよね。わたしは何とも言えないんですけど、逆に監察官はなぜ天野に打たれなければならなかったのか?という物語としての必然性で考えたりしています。監察官は番号でしか区別されていないもっとも記号性の高い存在で人間的でない人間だというあたりからだったり、鳥打ちは3人で監察官は4人で、これで同数になるなとかだったり、まとまってはいないんですけどね。…ところで4冊とも昨日発注したので数日中には届くはず。すでに借りてる本が結構あるのでそっちが先になるけど、気もそぞろですw

09/03 20:51
マリリン

この作品はらぱんさんとのコメントのやり取りが大きかったです。3回読みました。私の拙いコメントにお付き合いくださってありがとうございます。お休みがあけたらまた宜しくお願いします。

10/25 14:55
21件のコメントを全て見る
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