形式:単行本
出版社:河出書房新社
形式:Kindle版
金子薫さん、気になっていた作家さんです。"いぐあな老師" のレシピ、本当に想像するだけで美味しそうですネ(*´艸`*)
けろりんさん、こんにちは。でしょう?13種類のレシピがあってどれも美味しそうなのですが、作風から考えると正しいかは不明です~。あと、私は単行本で読んだので、文庫本に載ってるかも不明です~。けろりんさん、是非作ってください♬
金子薫がこれまでに上梓した本は、本書を含めてまだ4冊。これまでそのうちの3冊を読んだが、そこに新しい文学の可能性を感じる。あるいは期待を大きく持ちすぎているのかもしれないが、どれでもいいので一読を薦めたい。
巻末に「いぐあな老師の置いていったレシピ」なるものが付録(?)に付いているのも、どこまで本気なのやら。なお、レシピ自体は特別なものではなく、いたって普通。
もぐさん、実はわたしはこれは今ひとつひかれなかったんだよ。明るい情景と内容のアンバランスさが最後まで馴染めなくて。でも文章はとても魅力を感じるんだよね。『双子〜』を読みたいのだけど、いつも行く図書館になくて先にこちらを読みました。
もぐさん、双子は暗めなんだね。心の準備しておきます。ありがとう。
一曲のクラシック音楽のような感じ。読み終えた感じもオーケストラの演奏を聴き終えた時とよく似ています。
4人の監察官は黒、新町長は白、姿顔でイメージできない(個性がないから?)。辛うじて姿を感じるのはイグアナ老師か。不思議な作品だけど読むほどに味わい深いし不思議と手に取ってしまう。また読むかもしれない。
窮地に追い込まれ、鳥を討てず苦しみ抜いた天野が監察官を討ち泣き出した場面から天野の優しさが伝わってきた。感覚で動く天野ならではの行動は、仲間の気持ちのみならず島民の心も動かした。死は終わりなのだろうか? 天野の視線の先には春の気配すら感じた。美しい三才文を読んだような感覚に陥る。 「数学は生命の燃焼によって作るのです」 岡潔(数学者)の言葉を思い出す。天野の気持ちに寄り添ってしまったのか...初読時に胸のワンポイントが奇妙なポシェットに感じたのは、思い返すと笑えた。
マテリアル「自分のしていることを常に知っていなくてはならない」「なあ、信じることのうちにある落とし穴に、もっと注意深くならなきゃだめだ」「自ら仮構した運命の奴隷になんてなるな、自分で自分を限定することはない」
句読点は打ち過ぎても打たな過ぎてもリズムが壊れるんですが、この著者は絶妙でした!この作品、かなり後を引きますよね。また読みます!
天野がなぜ監察官を打ったのか?は、考えちゃいますよね。わたしは何とも言えないんですけど、逆に監察官はなぜ天野に打たれなければならなかったのか?という物語としての必然性で考えたりしています。監察官は番号でしか区別されていないもっとも記号性の高い存在で人間的でない人間だというあたりからだったり、鳥打ちは3人で監察官は4人で、これで同数になるなとかだったり、まとまってはいないんですけどね。…ところで4冊とも昨日発注したので数日中には届くはず。すでに借りてる本が結構あるのでそっちが先になるけど、気もそぞろですw
この作品はらぱんさんとのコメントのやり取りが大きかったです。3回読みました。私の拙いコメントにお付き合いくださってありがとうございます。お休みがあけたらまた宜しくお願いします。
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