形式:単行本
出版社:筑摩書房
「[前略]工場や団地、ジャンクションといった都市建造物などの写真を撮る写真家の大山顕は、「水運インフラのための日本橋川(これだって人工だ)、街道インフラ整備としての日本橋、そして昭和の大インフラ・首都高、と各時代のトランスポーテーション・インフラがミルフィーユのようになっている貴重な風景なのだ。ついでに地下には銀座線もいる。全四層」と、レイヤー型に積み重ねられる都市の構造を指摘する。大山にいわせると、「“醜い景観”があるわけじゃなくて“醜い見方”があるだけだと、ぼくは強く思う」」(:200)
「鉄道は、交通手段、テレビは映像メディア。両者はまったく別の分野に見えるが、メディア研究者のマーシャル・マクルーハンによるメディアの定義は、人間の身体を拡張するテクノロジーということになる。移動のための足の拡張である鉄道はメディアだ。また、線路というネットワークの向こうに接続された街について想像を巡らすことができるという意味においても十分メディア的である。」(:204)
〈速水健朗〉1973年石川県生まれ。ライター、編集者。専門分野はメディア論、都市論、ショッピングモール研究、団地研究など。著書に「フード左翼とフード右翼」「自分探しが止まらない」など。
キューポップさん>コメントありがとうございます!幸福度は東京だけじゃありませんが、ユニクロの服買って満足してる時点で、国力が下がり一人一人、同じ服を着て何かなと。ほんとに東京が狭苦しく感じませんか?西側で育った身ですがね、山手線の恵比寿駅のヱビスビール跡地の広さ!何があるの、大崎?といったノンビリ感が消えちゃって。次の本に繋がりますが品川と大崎の中間にあるSONYムラが今は消えかかってます。それでも無駄に新しいビルを造るって思考停止に達したなと感じてます。
東京が狭苦しいとは余り思わないんですが(災害時の密集度はここでは除外で)、人の表情がもう死んでるなと思う事はよくある。息苦しさ、生きづらさは物凄く感じますね。 ノンビリ感はほんとに感じられなくなったわ。
あーでも普通に「作品論」として読んだら良いのか
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「[前略]工場や団地、ジャンクションといった都市建造物などの写真を撮る写真家の大山顕は、「水運インフラのための日本橋川(これだって人工だ)、街道インフラ整備としての日本橋、そして昭和の大インフラ・首都高、と各時代のトランスポーテーション・インフラがミルフィーユのようになっている貴重な風景なのだ。ついでに地下には銀座線もいる。全四層」と、レイヤー型に積み重ねられる都市の構造を指摘する。大山にいわせると、「“醜い景観”があるわけじゃなくて“醜い見方”があるだけだと、ぼくは強く思う」」(:200)
「鉄道は、交通手段、テレビは映像メディア。両者はまったく別の分野に見えるが、メディア研究者のマーシャル・マクルーハンによるメディアの定義は、人間の身体を拡張するテクノロジーということになる。移動のための足の拡張である鉄道はメディアだ。また、線路というネットワークの向こうに接続された街について想像を巡らすことができるという意味においても十分メディア的である。」(:204)