形式:単行本
出版社:文藝春秋
形式:Kindle版
ヒュームから盛んに言われる「私は存在しない」論法。存在するのは独特の「現存在している感じ」であり、それは有機体としての根源的な感覚とも言える。では、「いま」「ここで」認識を生んでいるのが「私」でなければいったい何なのか。この「感じ」を生んでいる主体はいったい誰なのか? それは「大きな生命」なのだろう。はばかりなく言えば神とか仏とかの名で呼ばれてきた「超越者」なのだろう。そう思う。中島は絶対にそう「神」と結論づけしないだろうけど、その「主体」というか「働き」には間違いなく気がついている。
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