もう40年近く前になりますが、メリル・ストリープ主演で「愛と哀しみの果て」という映画になりました。監督はシドニー・ポラック、音楽はジョン・バリーでもちろん素晴らしいのですが、モーツァルトのクラリネット協奏曲(五重奏も)が実にアフリカの大自然にマッチしていました。原作もぜひ読んでみたいです。https://www.youtube.com/watch?v=eWZ2adCaKo4
このすらりと背が高く、黒い肌、黒い眼をもつ人びとが旅をし><土をたがやし、家畜を飼い、大舞踏会をひらき、物語をしてくれるとき、それはアフリカそのもが歩き、踊り、もてなしてくれるのだ。>語られるのはだから«常に高貴≫な現地の人びとの姿だ。≪植民者はとるにたらず≫だからアフリカを故郷と考えるイギリスの自由人デニスとの交遊も、ともにアフリカの空を飛行する歓びとその死は描かれるが、<私>との愛人関係の部分は一切語られない。もっと言って夫ブリクセン男爵との別居、離婚に至る経緯等も一切書かれない。登場もしない。
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