形式:新書
出版社:光文社
日本の土壌の30%を占める黒ぼく土が世界的に見ても非常に貴重な土壌であることに驚きました。自分たちの足元への無知をひしひしと痛感する次第です。また、日本の水田土壌が地形的特徴と人間の知恵のバランスで成り立っているなど、改めて昔の人たちは自然と上手に付き合ってきたのだと。 著者の「足元の土にはまだまだ可能性と希望がある」という言葉は、読者である私に土壌に対する関心を深め、自然についてより一層考えるきっかけを与えてくれました。 土壌学だけでなく、地理や化学、生態学に興味のある方にもおすすめです。
それにしても世界一のチェルノーゼム、ヨーロッパのパン籠で戦争が続いていることを考えると人類の愚かさに泣きたくなる。
ニッポニアさん面白いですね😊普段からある土奥深いですね。これは読んでみたい
土、奥が深いですよ、土も有機物だから、植物が育つわけで、細菌や微生物がもたらしてくれたものなんですね。土に対する見方が変わりましたよ。
自分はPrime Readingがメインなので、読みたい本が枯渇しちゃって、最近は仕方無く漱石等の小説も読んでいます。結果、ビジネス書:趣味の本(主に科学や歴史):小説が1:1:1の配分に変化しました。ただ、意外とnakaさんのご心配とは逆で、小説を読むと面白いですが疲れますし、好きなビジネス書や趣味の本で無性に味変したくなります。どうにも雑食でノンフィクション好きなんでしょうね(笑)。 実は自分もnakaさんに習ってKindle Unlimitedを検討中です。出来るだけ興味のある本を読みたいですよね!
ちくわさん、またまたコメントありがとうございます。Kindle Unlimitedですが、支払っている代金以上の本は読んで元は取れているかなと思いつつ利用してます。ただ続き物の最初の数巻だけ読み放題で読めたりして、全巻の大人買いを誘発することがあり何度も痛い目を見ています。
うわぁ『大地の五億年』も面白そう🎶 どちらを先に読むのがお薦めかしら?
読んだのは文庫版で表紙は異なりますが、先に発売された『大地の五億年』を読むのが良いかもしれません🎶 去年読んだ本の中でもベスト10入りするくらい面白かったです♪
本書より✨…風景画の背景の土を塗るとき、子供の頃の私は迷わず黒色の絵の具を選んだ。日本なら、黒色、焦げ茶色、黄土色、灰色を思い浮かべる人が多いだろう。赤色を選ぶ人は沖縄や小笠原諸島に多い。世界を見渡せば、アフリカ中央部の子供たちは赤色を手に取る。中国の黄土高原の子供たちは黄色 、スウェーデンは白色の絵の具を選ぶ。私たちの潜在意識には確かに土の記憶が存在する。球児たちの甲子園の土は、鹿児島県や鳥取県大山の黒土に砂を混ぜて作られている。アフリカのライオンは、赤土の大地で乾いた風にたてがみをなびかせている✨
本書より✨…朝食はチェルノーゼムで育てたパンに北欧ポドゾルでとれたブルーベリージャム。粘土集積土壌の飼料で育てた牛のミルク。昼は熱帯雨林と強風化赤黄色土が育む香辛料のカレーと火山灰土壌でとれたサラダ。おやつに砂漠土のナツメヤシの入ったソースをかけたたこ焼きを頬張る。夜は未熟土の米、黄砂に育まれたマグロの刺身。シベリア永久凍土の冬将軍に怯え、ひび割れ粘土質土壌で生産されたコットンを泥炭土化石の石炭で染めたジーンズを履き、石炭発電したストーブで温まる。オキシゾルを原材料にしたスマホを大切そうに握りしめている✨
【美味しい読書 29】「100億人を養ってくれる肥沃な土」を探して。そう!土こそが全ての食糧の源(あ、海もか)土は究極の食卓。(ちょっと飛躍し過ぎてしまったかな)農業に適した土は世界の30%ほどしかなくそこへ気候条件も加わるとかなり限られてくる。読んでいると肥沃でない土はリン酸が不足していることが多い。『怖い食べ物』の土に還った人の成分分析ではリンが突出していた…最近は墓じまいの問題もあるしこれはぴったり解決するんじゃ…いやいや倫理的、宗教的には大問題でしょう。でも私ならそうして欲しい。肥料になりたいわ。
日本でよく見かける黒い土(黒ぼく土)は世界的には珍しいのだとか。黒い原因は腐植。蒸し暑く雨の多い日本では微生物による落ち葉の分解が速くそこへ多量の火山灰。日本は世界的にレアな土が存在した国だった。へぇ。でもこれは肥沃だが農業に最適な土ってわけではないらしい。もっとも肥沃な土はチェルノーゼムで世界のチェルノーゼムのおよそ25~30%を占めているのはウクライナ。やはり資源大国!
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