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土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書)

感想・レビュー
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Nobfunky
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地学で岩石や地層のことは学んだが、土そのものについては学ばなかった。12種類もあるんだ。ジョークがたくさん散りばめられた分かりやすい文章だが、内容はかなり深刻でであった。
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ぽけっとももんが
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生まれて初めて、土、土壌というものに心を馳せましたよ。地層を見るといろんな色があるなぁとか、酸性の土とか砂漠はさらさらとかその程度の認識でした。土は12種類にわけられ、常に変化している。「若手土壌」「未熟土」、これって土に対する形容詞なのね。肥沃な土地とはさほど多くなく、いかにその12種類の土を生かしてわれわれの食物を生産するかは重要な研究に違いない。もっと知られるべきだよ、おもしろいからこの本もみんな読むといいよ。最後に「『犯罪を生み出す土壌』は存在しない(中略)生み出すのは食と命だ」
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おーかみ
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現場にひたすら足を運んで見た人だけが書ける内容。素晴らしい。近年の日本の農業は養液栽培など土から離れた栽培がかなり増えている。それでもやはり土壌なのだ。恵まれた土壌、そして水。日本の土壌、農業は捨てたもんじゃない、そう思わせてくれた。
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イナ
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土に栄養がないと、そこで育った野菜も栄養なくて、それを食べる人間も栄養不足になるってこと?そんなこと考えたこともなかった…。土ってものすごく大事じゃないか!と本書を読んで思いました。ちょいちょいジョークを挟まないと気が済まないこの作者の他の本も読んでみます。
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So Honda
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世界の土は12種類
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のろのろまちこ
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ガーデニングが趣味なので読んだ。土は作るものなんだということを改めて確認。しかし、世界中どこでも土壌改良して穀物ができるわけではないと知って考え込んでしまった。
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kaida6213
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土壌研究家の人の本。土は12分類しかなく、それをひとつひとつ確認するために世界中旅したらしい。各々の解説と考察は面白いが、最後の提言が少なかった。別著で語られるのだろうか。
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かわせみ
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 人口爆発や食糧危機という人類の喫緊の課題に対し、土壌研究を通じて解決策を探る著者の熱意が感じられる一冊です。 土壌とは何かという基礎的な問いから始まり、世界各地の12種類の土壌とその特徴、そしてそれらが人々の生活にどのように関わっているのかを、化学や地理の視点から詳しく解説しています。特に、著者が実際に世界を飛び回り、様々な土壌を調査した体験紀風で書かれている第二章は、現地での利用や環境問題などの実際についても触れており、地誌的な面白さがありました。 (以下コメント欄に続きます)
かわせみ

 日本の土壌の30%を占める黒ぼく土が世界的に見ても非常に貴重な土壌であることに驚きました。自分たちの足元への無知をひしひしと痛感する次第です。また、日本の水田土壌が地形的特徴と人間の知恵のバランスで成り立っているなど、改めて昔の人たちは自然と上手に付き合ってきたのだと。 著者の「足元の土にはまだまだ可能性と希望がある」という言葉は、読者である私に土壌に対する関心を深め、自然についてより一層考えるきっかけを与えてくれました。 土壌学だけでなく、地理や化学、生態学に興味のある方にもおすすめです。

11/13 20:19
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ちくわ
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土壌学専攻だったので『こんなドマイナー分野が実用書に!』と感慨深い。やっと土の面白さを一般の皆様へ興味深く伝えられる方が出てきたかと。ただ、海外だと土壌学は結構メジャーである。大学時代、先生の留学先のパースへ遊びに行ったが、立ち寄ったUWAにはSoilScience単独でドデカいビルが建ってて驚嘆した。食料自給率が低く農業が軽視されがちな日本との格差を痛感し、土壌学研究者の道を諦めた記憶が蘇る。食料生産のベースは『土』なんだけどな。 余談…中盤に出てきた黒ボク土が懐かしい。教授が黒ボク土狂だったな(笑)。
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すな
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面白かった。おもえば当たり前に日頃見ているはずの土のことを何も知らなかったんだなと…。種類の違いも漠然としてしか認識してなかった。そりゃ争いの種にもなるわけだ。本書でも触れられているとおり、砂を巡った熾烈な売買競争や耕作地放棄などこの先確実に悪い結果を生むであろう状況があるわけだし、ちゃんと概要だけでももう少し掘り下げたくなった。
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千
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100億人の食糧を賄うための土を探す本。土は12種類。砂岩に植物死骸が追加されて土になるけど、土壌と土は本書内で区別されないのに、図では土壌に植物死骸はなくて混乱している。
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Uz あなぐま
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土壌というのは化学であり、思った以上に微妙なバランスで成り立っていることに驚きを感じた。地球に存在する土壌は火星にも月にもない貴重な資源であり、いつでも当たり前にあるものでもなく、食糧生産に使える土壌は限られている。汚染された土壌を回復させるのは簡単ではなく、コストもかかる。今ある土壌を有効に利用して、少しでも長持ちするような取り組みか必要。ヒトほど土を資源として多種多様に利用する動物は他にいない/食糧を輸入することは土の栄養分まで輸入すること/私たちは土から供給された養分を植物を介して食べている。
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つきもと
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すごくおもしろかったです! まず、土が世界でも12種類しかないことに驚きましたが、12種類を巡る旅から始まり、土それぞれの特徴や地理的な話、土を取り巻く問題など「土」の大枠を知ることができます。写真や図も多いのでイメージもしやすい。土の資源問題は水ほど話題になっていない印象ですが、バーチャルソイルという観点には考えされました。さらっと書かれていますが、苦労が多かったのではないかと思います。あとがきの恩師のエピソードにじーんときてしまいました。
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Cana.t.kazu
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 土と岩石,地球の豊かさを感じさせてくれる良書です。
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takao
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ふむ
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chang-3
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同著者の『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』と異なり、土壌そのものの性質や地球環境にフォーカスした本書もまた興味深い。土壌は12種類に分類される。粘土集積土壌、強風化赤黄色土、若手土壌の3種類、陸地面の30%未満で世界人口の半分を養っている。陸地面積の20%を占めるチェルノーゼム、ひび割れ粘土質土壌、砂漠土が世界人口の40%を養っている。肥沃な土壌も水や養分も偏在しているので、土壌を肥沃化して世界人口を養える技術革新が期待される。砂の持ち出しという深刻な問題にも注目したい。
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tbtmtk
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食糧問題はこの先世界規模で深刻な課題となっていくことは理解していたつもりだが、どちらかというと気候変動だったり紛争だったりが先に頭に浮かぶ。しかし、もっと重大というか根本的な要因は、まさに自分たちの足元にあっただなんて、本書を読むまで考えもしなかった。 農家さんや農業関連産業で働いていたら、当たり前なのかもしれないが、新鮮な驚きと同時に、妙な焦りも感じてしまった。 文章的には藤井博士がほぼ同年代なこともあって所々の比喩がツボにはまっておもしろかった。
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baboocon
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土にこんな種類があるとは知らなかった。その種類や特徴は一度読んだだけでは覚えきれないが、肥沃な土であっても、完璧な土というのはないんだなと(連作すれば肥沃な土であっても痩せてしまう)。
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すくすく
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同著者の「大地の五億年」が土の縦軸(時間)を語る本で、本書は平面横軸(地球上各地域)の本だ。世界の12種類の土を知ることができる。NHK BS ヒューマニエンスは本書から構成しているのでは?ウクライナや、北米中西部、南米プレーリーに広がる肥沃なチェルノーゼムが農業大国を産み、時として戦争すら引き起こす。アマゾン他の熱帯雨林に広がるオキシソルは金属を多く含み、農業には不適であったりする。一方で火山国の日本に広がる黒ぼく土も酸性土壌をさまざまな手法で克服している。地球全体の営みに思いを馳せられる良書。
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ぱぱんだん
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何気ない土、身近すぎてあまり関心を持っておらず。たまたま、チェルノーゼムのことを知り、この本を読み、世界中の土の種類、現状を知れた。アリの本もそうだけれども、色んな生き物がいることで人間は色々発展できてきたのだなと改めて感心した。
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志村真幸
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 著者は、世界中をまわって土の研究をしているという人物。  地球上の土を13種類に分け、現地を訪れて確認していく。日本には黒ぼく土が多いので、土というと黒っぽくイメージしているひとがほとんどだ。しかし、真っ赤なオキシソル、タイの白い砂質土壌、永久凍土や泥炭土といったものもある。それぞれ特徴が異なり、作物の育てやすさも異なる。  主として農業との関わりから土を分析していくのだが、実際に現地を目にした体験が、深い思考と使命感へつながっている。  土について改めて考えさせてくれる。  独特のユーモアも楽しい。
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奈良 楓
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【良かった】● 森林保護活動に着手したため購入。地元の山が粘土質らしく、ではそれってどうなのかと思い本書を読みました。 ● フランクな文体になじむかどうかで評価が分かれそう。 ● おおよそ世界の土壌は12種類に分類できるようで、そのすべてを自ら現地に調査しに行ったようです。 ● 文系でもおもしろく読める内容ですが、イオンや化学式の知識が必要なのには若干てこずりました。
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meow3
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これを読むと土というもの自体が地球上でも稀な物だということが分かる。耕作し農業のできる土が少ないことに驚いた。土の紹介もしてくれていおり、粘土質の土というものが、保水力保肥力ともに優れているということを知ってびっくり。物質のイオンのレベルまで考えないといけないんだな。土壌改良は不毛な土地ではほぼ不可能で、大金をかけて化学肥料や灌水を行わないと耕作地にならない。その中でのインドネシアでの著者の実績は素晴らしい。ユーモアのある文体でさらっと書かれているけどこれぞ持続可能な農業と思う。
meow3

それにしても世界一のチェルノーゼム、ヨーロッパのパン籠で戦争が続いていることを考えると人類の愚かさに泣きたくなる。

03/26 15:39
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ニッポニア
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これは面白いなあ。土ですよ、身近すぎて舐めてましたよね、みんな。これがないと人類は何もできなかったんですよ。以下メモ。裏山、を探索する奥深さ。月に有機物はなく、植物を育てる土壌はない。農業をするための有機物の絶妙な混ざり具合、永久凍土では植物は育たない。現実は楽観的で、土壌劣化の場所でも、まだまだ植物は育っている。奇跡的な水と有機物の量が地球の繁栄を支えた。100億人が食べていける土壌を生み出さないと地球に未来はない、もうまもなくその時代へ。ミミズ、フンコロガシが土壌を耕す。やはり火山は人類を支えた。
MI

ニッポニアさん面白いですね😊普段からある土奥深いですね。これは読んでみたい

03/26 06:03
ニッポニア

土、奥が深いですよ、土も有機物だから、植物が育つわけで、細菌や微生物がもたらしてくれたものなんですね。土に対する見方が変わりましたよ。

03/26 06:06
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naka
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著者は土壌学の研究者で世界で12種類とされる土壌を実際に現地へ行って調べている。学生時代に世界の気候を勉強して温度と降水量から分類していたのを思い出しましたが、世界の土もその影響を大きく受けて、色や状態が変わっていくのが説明されていました。ちょっと難解なところがありましたが、日本に水田が適していることや、酸性になりやすい土壌に対して石灰などのアルカリを加えることで中性を好む作物に適した状態にすることなど興味深い知識が得られました。
ちくわ

自分はPrime Readingがメインなので、読みたい本が枯渇しちゃって、最近は仕方無く漱石等の小説も読んでいます。結果、ビジネス書:趣味の本(主に科学や歴史):小説が1:1:1の配分に変化しました。ただ、意外とnakaさんのご心配とは逆で、小説を読むと面白いですが疲れますし、好きなビジネス書や趣味の本で無性に味変したくなります。どうにも雑食でノンフィクション好きなんでしょうね(笑)。 実は自分もnakaさんに習ってKindle Unlimitedを検討中です。出来るだけ興味のある本を読みたいですよね!

03/16 11:38
naka

ちくわさん、またまたコメントありがとうございます。Kindle Unlimitedですが、支払っている代金以上の本は読んで元は取れているかなと思いつつ利用してます。ただ続き物の最初の数巻だけ読み放題で読めたりして、全巻の大人買いを誘発することがあり何度も痛い目を見ています。

03/17 18:47
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月猫夕霧/いのうえそう
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前半は世界の土壌を12種類に分類してそれぞれの土を訪ねていきつつ特徴を説明し、後半ではどの土壌が食糧生産に適しているのかを考えます。肥沃な土壌と言えばチェルノーゼムですが、それも現代の大規模農業で使い込むとあっさり栄養が無くなるそうで土だけに頼るのも難しいのですね。それにしても、こういう自然科学系の本を読むと、日本列島って変なところだなぁと改めて思いますね。
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てい@名前変更検討中
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2024年1冊目。「なんか高校時代の友人と話しているかのようなノリだな。懐かしい。」それがこの本を手に取ったきっかけでした。(ちなみに調べてみたら著者と同郷・同年代でした。納得。)一口に土と言っても色んな種類があって、いろんな要素から構成されている。当方農業に携わっていますが、なんとなく行っていた数々の施肥の理由がより理解できました。また、 世界では食糧を通り越して土の争奪戦になっているという話など、考えるきっかけになる事柄もたくさんあってとても刺激的でした。面白かったです。
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マリリン
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ネタバレ土壌とは、岩の分解したものと死んだ動植物が混ざったもの...ならばソローキンの『吹雪』の作中のあのシーンも、女性が妊娠中に土を食べたくなるというのも頷ける。内容は『大地の五億年』同様面白く興味深い。調査という名の探検のようだ。薬や化粧品にもなる土の話や、植物工場と露地栽培について、食糧事情を厳しいものにしているのは食生活の肉食化(牛が大食漢)、土は12種類しかない、表土の下が永久凍土でもでも育つブルーベリー等々。 日本人の土との関りを再現したバーチャルソイルが面白い。土を知ることは食を知り生命を知ること。
ガジュマル

うわぁ『大地の五億年』も面白そう🎶 どちらを先に読むのがお薦めかしら?

02/08 05:48
マリリン

読んだのは文庫版で表紙は異なりますが、先に発売された『大地の五億年』を読むのが良いかもしれません🎶 去年読んだ本の中でもベスト10入りするくらい面白かったです♪

02/10 02:44
4件のコメントを全て見る
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パセリ
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黒ぼく土は"肥沃"な土だと思っていたし、酸性に寄ってるのは酸性雨のせいだと思っていた。知らないことがいっぱいある。土に生かされていた。別の本も読んでみたい。
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kamekichi29
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土壌の研究者による土の本。土壌は地球にしかなくて、12種類に分類される。100億人を養うことができる土壌を探し求めて、世界を巡ってます。
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いとう・しんご singoito2
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前著「大地の5億年」が面白かったので、こっちも借りてみました。予習の成果もあったのかもしれませんが、前著に比べて、なんとかイオンが云々という化学的な説明が減ったこともあり、また、世界の12種類の土そのものに絞り込んだ構成となっていたこともあって、分かりやすかった印象でした。適度に親父ギャグを織り込むサービス精神はも健在で、面白くてタメになる読書になりました。
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ねこ5号
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土というのは実は約12種類あること。岩石の風化と植物等の腐植の混合が土の定義であること、粘土がリンを吸着し植物の栄養吸収阻害になるなど各種元素の割合や吸収が植物の生育に重要なことなど知らないことが多く刺激的でした。
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三等星
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土の種類と特徴、成り立ち、人口増加する地球で食料を確保ためにはどうすればいいのかなど、語り口が軽快で読みやすい。 化学(NaとかKとか…)については、はっきりわかったとは言えないけれど、土、面白い。土といえば茶色でどこにでもあって、特に関心を持ったこともなかったけど、知ればハイキングや旅行の楽しみも増えそう。あと何回か読み直そうと思う。
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エレ舞
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ここ。二重線。 <巷では「無農薬・無施肥」をウリにする野菜まで売られているが、無施肥でも育つのは過去1万年かけて黒ぼく土に蓄積した腐植、窒素、リンが眠っているのと〜>
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k
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知らないことだらけだった。
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Ayana
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なにげなく読み始めたらとてもおもしろかった。土のことなんて考えたこともなかったけど、こんな世界が足元にあったんだなぁ。土をめぐる世界旅行に連れて行ってもらったみたい。わくわくした。「肥沃」ってすごいことなんだね。
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KO
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家庭菜園をしていると否が応でも土のことを考えざるを得ないが、世界の土はたった12種類で、そのうち農業に適した土というと更に限定される、というのはちょっと衝撃だった。そしてウクライナが地政学上重要な理由も土(チェルノーゼム)に起因するのだな。改めて日本に生まれた幸運に感謝。
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やすらぎ
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なかなか光が当たらない存在の「土」には未知なる可能性が眠る。地球には12種類が存在するという。裏山にも土はあるが、世界中を探検しなければ全種類とは触れ合えない。遥かなる土を求めての旅。愉快で丁寧な文章は読みやすく、視野が広がっていく。この星の大陸にある肥沃な土壌、そこに人間は自然と集まっていく。各々の土の特性を調べて土壌を改良する術を研究する目的は人類のためである。作物を作れば土から栄養が奪われる。人間は土を質でも量でも使いすぎている。土を大切に。植物を支える土をこれまで以上に愛しく見つめてしまうだろう。
やすらぎ

本書より✨…風景画の背景の土を塗るとき、子供の頃の私は迷わず黒色の絵の具を選んだ。日本なら、黒色、焦げ茶色、黄土色、灰色を思い浮かべる人が多いだろう。赤色を選ぶ人は沖縄や小笠原諸島に多い。世界を見渡せば、アフリカ中央部の子供たちは赤色を手に取る。中国の黄土高原の子供たちは黄色 、スウェーデンは白色の絵の具を選ぶ。私たちの潜在意識には確かに土の記憶が存在する。球児たちの甲子園の土は、鹿児島県や鳥取県大山の黒土に砂を混ぜて作られている。アフリカのライオンは、赤土の大地で乾いた風にたてがみをなびかせている✨

10/04 07:45
やすらぎ

本書より✨…朝食はチェルノーゼムで育てたパンに北欧ポドゾルでとれたブルーベリージャム。粘土集積土壌の飼料で育てた牛のミルク。昼は熱帯雨林と強風化赤黄色土が育む香辛料のカレーと火山灰土壌でとれたサラダ。おやつに砂漠土のナツメヤシの入ったソースをかけたたこ焼きを頬張る。夜は未熟土の米、黄砂に育まれたマグロの刺身。シベリア永久凍土の冬将軍に怯え、ひび割れ粘土質土壌で生産されたコットンを泥炭土化石の石炭で染めたジーンズを履き、石炭発電したストーブで温まる。オキシゾルを原材料にしたスマホを大切そうに握りしめている✨

10/04 07:45
0255文字
Hirotsugu  Fujii
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土について,幅広く考えさせる本.この著者の本は2冊め.一般の読者を狙った小ネタが多い.研究者駆け出しの頃から,世界の12種類の「土」を巡る話.世界人口100億人を養うことができるのか(というのがキャッチフレーズ).各地を訪れ土の性質を調べ,また農業生産と土の関係を解説する.土の写真や図が多いので読みやすくなっている.日本の土についても一言.しかし著者の化学的な理解の説明と一般向けの比喩的なコメントが混在して混乱する.世界の土について化学的地質学的に一貫した説明をするブルーバックスを書かれることを期待する.
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kiyoka
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このまえ土に還った人の話を読んで、土って何?考えてみたこともないかも、と思い読んでみた。「土壌は"ファイナル・フロンティア"つまり地球最後の謎といわれている」まだわからないことが多いらしい。土壌の定義とは「岩の分解したものと死んだ動植物が混ざったもの」だから土は生物のいる地球にしか存在しない。世界の土の種類が12しかないというのも意外。その12種の土を求めて著者が世界中を飛び回る。新書だけどカラーの写真や図が載ってるし語り口も軽めで読みやすい。著者のやってることは本当にすごいと思うしとても勉強になった。
kiyoka

【美味しい読書 29】「100億人を養ってくれる肥沃な土」を探して。そう!土こそが全ての食糧の源(あ、海もか)土は究極の食卓。(ちょっと飛躍し過ぎてしまったかな)農業に適した土は世界の30%ほどしかなくそこへ気候条件も加わるとかなり限られてくる。読んでいると肥沃でない土はリン酸が不足していることが多い。『怖い食べ物』の土に還った人の成分分析ではリンが突出していた…最近は墓じまいの問題もあるしこれはぴったり解決するんじゃ…いやいや倫理的、宗教的には大問題でしょう。でも私ならそうして欲しい。肥料になりたいわ。

08/26 02:28
kiyoka

日本でよく見かける黒い土(黒ぼく土)は世界的には珍しいのだとか。黒い原因は腐植。蒸し暑く雨の多い日本では微生物による落ち葉の分解が速くそこへ多量の火山灰。日本は世界的にレアな土が存在した国だった。へぇ。でもこれは肥沃だが農業に最適な土ってわけではないらしい。もっとも肥沃な土はチェルノーゼムで世界のチェルノーゼムのおよそ25~30%を占めているのはウクライナ。やはり資源大国!

08/26 02:29
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土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書)評価72感想・レビュー192