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神は、脳がつくった 200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源

感想・レビュー
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ダージリン
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丁寧に脳の進化について記されており勉強になった。神の観念がどのように生じてきたかは解明しがたいところだろうが、宗教的な感情をもつ時に活性化される脳の領域があり、宗教心を感じるように進化してきたようだ。脳の機能としては副産物的なものかもしれないが、人類の進化の果てに宗教心を持てるような脳を獲得したことは、大いに意味があり神秘を感じる。
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●●
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ネタバレ2018年の本。
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やま
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期待していた方向性とはちょっとずれていた(神は実在するのか?)か、それでも読み応えあり面白い。後半で神に関する諸説をまていて、大変興味深いです。
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Rootport  Blindwatchmaker
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本書の2/3は、脳の解剖学的な進化と、ホミニン(※化石人類も含めたヒト族の総称)の行動の考古学的な解説に割かれている。いかにも科学者らしい、抑制のきいた文体で印象は◎。どの章も、ざっくりといえば「なぜ●●なのか?という疑問」→「それに対する仮説の網羅的な紹介」→「それら仮説を比較検討したうえでの著者の考察」という順番で書かれており、理系の書籍としては理想的な書かれ方をしていると感じた。
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cochon_voyage
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めちゃくちゃわかりやすかったです~。誰にも等しくいつか訪れる死を怖れつつ人が生きるにはストーリーが必要!脳の進化のなせる業!
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マウンテンゴリラ
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タイトルを見た時、ひたすら哲学、宗教的議論の中での神の定義、といったものを想像したが、脳科学の知見をベースにした展開に、意外性と共に、面白さを感じた。神がテーマというより、人間とは何かという意味で、広がりを感じる内容であった。本書の記述を私なりに解釈すれば、人間は、自らが死を宿命づけられた存在と認識する唯一の動物であり、その唯一無二の存在の原因が脳の発達であり、またそれ故に、死への不安、恐怖を抱え、それをコントロールする術を考え出さずにはいられなかった、ということになろうか。その術の一つ、→(2)
マウンテンゴリラ

(3)人間にのみ与えられた宿命であると観れば、それを手放しで進化として喜んで良いのだろうか。そしてさらに時代は下り、その自ら生み出した神を見限り、科学技術なるものを背景とした物神を中心とする新たな宗教に憑りつかれ、他の生物を大量に巻き込んだ絶滅の危機を迎えようとしているのだとしたら、一体脳の進化とは何だったのだろうか。一方、かくも複雑で、神秘的な進化を遂げた脳を持つ人類が、そのように簡単に破滅に向かうと考えるのも、短絡的に過ぎるような気もする。統一的な意志さえあれば、その科学技術を、毒ではなく、→(4)

04/30 14:03
マウンテンゴリラ

(4)良薬に転換することも、自然界最高の脳を持つ人間には可能であると考えたい。

04/30 14:06
3件のコメントを全て見る
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藤宮はな
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自閉症と神への信仰が逆相関にあり信仰を強く支持する可能性が11%に満たないというデータには衝撃を受けた。記憶と脳との関連で、マウスの神経反応から自伝的記憶というものを持っているのではないかとする研究者が居るのも考えさせられる。自己認識がないと他者を認識出来ない、サリーアン問題か見る心の理論とその二次理論。内側前頭前野は社会的認知の重要な役割を持っている事。子供が死を理解し始める年齢や夢と不死の関係、意味化しようとする人間の本質や宗教の儀式の価値、来世の概念のない宗教、遺伝の関連性など面白い項目が盛り沢山。
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スプリント
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神は、脳がつくったのか。 たしかに人間以外の動物には神の概念はない。 脳の進化の先に神が誕生があるという考えはとても興味深い。
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イカロスのつばさ
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・死の意識→祖先崇拝(亡くなった祖先が生きている者たちの力になってくれるかも知れない)→祖先たちの階層化→神々の出現→神々が社会的・経済的・軍事的などの世俗の任務を担当→宗教 ・農業革命→町や都市への定住→世俗権力の階層化→支配者による神権の主張→宗教 ・メソポタミア:文書に残された初めての神(水の神 エンキ、6,500年前の神殿) ・「神は、脳がつくった」のであれば、脳が進化するとともに神も進化するのだろうか? また、グローバル社会に相応しい宗教は、今後誕生するのだろうか?
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takao
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ふむ
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evifrei
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神の概念の誕生を、ヒトの脳領域の進歩に由来するものとする。ヒトの祖先は出アフリカの付近で自伝的記憶を獲得した事により死を理解する様になった。その後狩猟採集生活を経たのちに生じた農耕革命の結果、1ヶ所にヒトが定着して住む様になるが、それに付随してその付近に親類縁者を埋葬した墓もたまっていき(共同墓地の誕生)、ヒトのすぐ傍に死が存在することになる。このすぐ傍にある死の概念と、更なる脳の進歩が神・宗教を生み出したらしい。かなり面白い一冊で、紹介されていた脳と神について研究する神経神学という分野にも興味が湧いた。
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ひろ
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3h
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ryochin
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脳科学に基づいた脳機能の進化から神々の出現までの過程を辿る。この進化の果てに、今まさに「思考」している自分を見つめる視点が持てるのは新鮮でおもしろい経験だった。太陽崇拝や祖先崇拝から絶対神への移行などに興味があったがそのあたりは触れられていない。二分心の考察はもっと欲しかったかな。
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本の蟲
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宗教と神の始まりを、脳科学の面から考察した本。猿と人との脳の違い、どのように脳が進化していったのか(自己や他者への認識、内省能力、過去や将来への自己投影)を解説し、宗教が生まれた理由とその転換点を見極めようと試みている。特に前半は猿・類人猿・幼児の脳の違いが、脳科学専門用語入り乱れて記されて取っつきにくいが、各章ごとに最後は短い「この章のまとめ」が書かれているのはありがたい。終盤は祖先崇拝から始まった各地域の宗教の説明と、その役割の変化、現在における宗教の効能について、様々な学者の意見が紹介されている。
本の蟲

学説の紹介がメインだったので、多神教と一神教の性質の違いをもっと掘り下げて欲しかった。2012年米国で行われた調査では3/4が「いわゆる普遍的な神」がいるのは間違いないと答えたそうな。人知の及ばない力(自然・運勢)にすがったり、困難や悲劇の慰めを求めたり、社会・集団の結束や福利としての神は理解できる。でも仮に、宇宙を創造した神がいたとして、そんな巨大な存在がちっぽけな人間ごときを「一人一人見守り、愛し、導いてくれる」って本気で信じるのは狂気の沙汰だと思う日本人です

02/29 03:42
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まいこ
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ネタバレスケールの大きな人類史と脳の話だった。ヒト族の我々は、脳を発達させて様々な認知を獲得していく。自己認知から他者認知へ、「他者が自分をどう思っているか」という二次の心の理論に、「考えている自分を考える」内省的自己を得て、噂話など話すべき話題を得た。他の種が喋らないのは内省的自己がなく、話すべき話題がないからという。そこから「神が自分をどう思うかどう裁くか」という視点も持つようになる。時間的自己を持つようになり、過去から将来へ続いていく存在としての自分を意識するようになると、いずれ死ぬことを知る。
まいこ

10万年前にはホミニンが類人猿の祖先たちから別れて590万年ほど経過していて、それは分岐から現在に至る期間の99%。その間、類人猿と特に変わることはなくイノベーションは起きなかったのに、残りの1%で、アンコールワットやシャルトル大聖堂を築き、マクベスやメサイアを記し月に飛んだ、すごい。

01/23 02:13
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izw
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現代ホモ・サピエンスを含むホミニン(ヒト族)が、如何にして「神」という概念を獲得して、宗教を得るようになったかが、現時点での多方面の研究成果を元に、分かりやすく解説されている。知能が向上し、自己認識をもつようになり、他者が自分と同様の考えを持っていることを認識するようになる。自伝的記憶をもつようになり、過去の記憶と同時に未来の姿を思い描き、死、死後の世界を考え、恐れるようになる。そこから祖先崇拝、自然の背後に意図を感じ、絶対的な神を創り出した。生活する集団が急激に大きくなったことでも宗教の必要性が増した。
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グラスホッパー
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脳の発達により、自分に死が訪れることを知った。死の恐怖から逃れるために、神が生まれた、ということが書かれている。「神」は脳が作った妄想かな? 「自分がわかる自己」「思いやりのある自己」など、脳の発達段階がおもしろかった。 ピラミッド、ストーンヘンジなど今は、遺跡となっている宗教施設の記述で、知らないことが多く、興味深かった。 膨大な時間をかけて、獲得した神が、今は争いの原因になっているが、これから、違う方向に変えていければいいな、と思った。
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y
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宗教の歴史と脳の進化を絡めた面白い本でした。 ただ、内容的にはそれほど目新しいものはなかったです。 並行して読んでいる別の本もそうですが、どうもアジアの情報が薄くて、ちょっと不満です。
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starbro
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書店で気になったので、図書館に予約して読みました。想定内の内容でしたが、読み易く解り易かったです。必要悪だとは言え、人類が捏造した宗教に拘って、1万年以上も戦争や争いを行っているお馬鹿な人類は、どうしたら良いのでしょうか?宗教で結束を固めている公●党、創●学会が強いというのも事実ですが・・・
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乱読家 護る会支持!
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ヒトの脳の発達と宗教心の発達について。。。読みながら、なぜ我々は国家、民族があり、肌や顔つきの違いがあり、言語に違いがあるのだろうと考えた。約4万年前に人間革命とも言われる認知能力の発達があったようだから、当時、ホモ・サピエンスが同一言語を使っていたのなら、言語に痕跡が残されているはず、、、などと考えた。個体発生は系統発生を繰り返す。系統発生の中に「教育」や「文化」も含まれているのなら、ホモ・サピエンスの脳は進化、いや深化、神化しているのかも、、、
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あやの
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猿からヒト、さらにヒトが火を使い文明を築きあげるまで、脳のどの部分が進化してその進化により世界、自己の捉え方がどう変わって進化してきたか。生命の発生の過程は進化の過程を繰り返す、とは習ったことがあったけれど、脳の進化の過程は子供が大人になる時の脳の変化と似ているらしい。かつては自己と他社の境目が曖昧で、時の流れも認識しておらず、過去の自分から連続して存在する自己というのを認識していなかったらしい。その特定の脳の部分が損傷すると、その自己認識が上手くいかないこともあるそう。興味深し。
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matsu
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非常に面白かった。ホモ・サピエンスの脳の進化とそれによる認知能力の向上によって、ヒトがいつどのように神という存在を創造したのかを論じている。内側前頭前皮質と外側前頭前皮質の進化と文化、認知能力の向上についての考察は特に興味深い。
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Jiemon
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ネタバレ脳の発達によって、自分自身の未来が予測可能となると死は逃れられないものとして恐れられた。死を自分たちの存在の終焉として受け入れるしかないというより、天国へ行くなり、生まれ変わるなり、何らかの形の来世に入るなりすることを望めるのであれば心は安らぐ。それが宗教の恩恵。神はひとたび現れると、時の為政者に取り立てられ、司法的、社会的、経済的な責任を担った上に軍事的責任まで引き受けた。信仰心を持つ集団は資源を分かち合い、外部の脅威から集団を守ることに意欲的で、全体的に協力する度合いが高い故に生き残る可能性が高い。
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Book shelf
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人類史を脳科学からみていくという内容。子供の描いた絵をみて、初期人類の描いた絵と似ているなと思ったことがあるのですが、初期人類の頭の中が、現代人の子供と同じレベルという見方で研究してる人はいないのかな?と思っていたら、この本。もちろん私は思いつきでしかなく、脳科学はもっと複雑でしたが、世界中に見られる初期人類の痕跡が、よく似ているのは脳科学から解決できるというところがおもしろかったです。脳科学は発展途上の研究分野ですが、人類史に応用できるところまで来ました。
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wanted-wombat
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サピエンス全史+既存の脳科学の焼き直しといった印象。
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サアベドラ
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神々と宗教の起源を、サルからヒトへの脳の進化の過程から解き明かす。著者はアメリカの著名な精神医学者。脳が増大・複雑化し、認知能力や記憶能力が向上するたびに、ヒトの思考力や想像力が豊かになっていき、その結果生まれた死への恐怖と祖先崇拝、そして社会規模の拡大が引き金となって、人は最終的に制度化された宗教と階層化された神々のパンテオンを持つに至ったと説く。脳の発達と人間の思考力をリンクさせる議論は、妥当性はともかく中々に刺激的。有史以降が駆け足気味で、特に多神教から一神教が生まれた経緯が端折られている点が残念。
サアベドラ

E. Fuller Torrey (2017), Evolving Brains, Emerging Gods: Early Humans and the Origins of Religion, Columbia University Press.

11/22 20:10
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夕力
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宗教が絡んでくると途端に難しくなる。読みにくく苦手な本だった。
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ATS
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★☆☆やや冗長で個人的にはそんなに面白くなかった。要は神がつくられたのは、脳の進化によるとのこと。その進化というのは①知能の向上②自己認識③他者の考えに対する認識④内省⑤時間旅行の能力〈自伝的(エピソード)記憶〉。これらの脳の進化により農業革命・死の意識が発生し、それが発端となり祖先崇拝から神の誕生、権力者による神の擬人化による宗教化となっていったとのこと。P297の図を見れば本書は読まなくてもなんとなく理解できるように思う。脳科学の研究でも神=人は示唆されており、とくに目新しいことはなかったかな。
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