形式:新書
出版社:講談社
形式:Kindle版
「一昨年から、人間と人間に共生ないし、悪さもする細菌に絡む本を読んできた。今度は、植物と細菌との関りを知りたくて本書を手にした。 日々、庭や畑仕事に汗を流している。(中略)茶の間の出窓からちょっと外を見ると、あるいは玄関の戸を開けると、庭木や草花やなんといっても、雑草が生い茂っている。樹木の根元には、枯れ葉や毟った雑草などが堆積している。その中には、苔や菌類やバクテリアなどが蠢いているはずである。」
生物たちの軍拡競争に唖然。熾烈苛烈!
糖質は、植物内で病原菌の好物なので、人間内も同じように思った。植物は、自ら病原菌を倒すために活性酸素を作り、相打ちすると書かれていた。人間も糖質を取り過ぎ、病原菌を減らすために同じことをしてる可能性を感じた。まだまだ、知らない面白いことが書いてある。
個人的に生物の共生にすごく興味があって、根粒菌や腐生菌なんかの本は探して読みたいなと思いました。くっそ嫌だなぁとも思いますが分子生物学的なものは今後のヒトと生物のかかわりを左右するさいせんたんてくのろじーになると思うので、やっぱワクチンがどうこう騒ぐ前に自分で研究データ読んでそれを楽しめるくらいの科学リテラシーがほしいな~って思いました。遺伝子のことについて学ぶのに、下手な教科書よりもこの本は立派な説明とイメージ付けをしてくれるように感じます。他の方のレビューにすごく共感できました。
本書では病原体と植物が攻防のいたちごっこをしてるよってお話が舞台(細胞壁・細胞内・RNA・miRNA:siRNA・DNA)違いで延々と繰り広げられているのですが、植物(生物)と病原体が生存競争をしながら共生関係を維持してきていることの美しさや、この分子レベル争い方にみるいのちの複雑さに深い感動があります。まあ、この“領域(レベル)”の話は、こむずかしいおよみものをおべんつよと気張らず好きなものを好きだから好きなように読んでるような社会の落伍者ひもQちゃんにしかわからないような気がする。楽しくつかれたな~♡
動物たる我々は、気に喰わない相手がいたら、その場を立ち去ることができる。が、植物は原則、その場を動くことはできない。逃げるという選択肢はない。そんな植物に菌糸が襲い掛かってくる。バクテリアに襲われるがまま……のはずはない。では、どうやって防ぐのか。疑問は尽きない。 本書は日本植物病理学会の編著。小生は、こうした学会があること自体、初耳だった。書き手は全て農学部の方たち。植物たちと細胞との攻防。共存の仕組みを含め、ひたすら学ばせてもらった。
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