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植物たちの戦争 病原体との5億年サバイバルレース (ブルーバックス 2088)

感想・レビュー
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kamekichi29
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植物の病気とそれに対抗する植物の戦略とその戦略に対抗するウィルスや微生物の対策など。動物の免疫や抗体といったものと同じような仕組みがあるのだなと。 それぞれの詳しい内容はちょっと難しかったけど面白かった。
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記憶喪失した男
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ネタバレ植物の病原菌の話。大自然についての理解が広がる良い本だった。
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jackbdc
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ネタバレ専門用語が多用され難解な印象も受けるが、大まかな内容は理解できる。植物が微生物病原体と闘い、また共生してきた歴史やメカニズムの詳述である。米国の歴史と深い関係のあるアイルランドのジャガイモ飢饉の原因が疫病と初めて認識した。昨今、地元の雑木林で蔓延っているナラ枯れ、本書では特に登場しなかったがググってみると同様な事例であると知る。ナガキクイムシという昆虫がナラ菌を運ぶこの事例は、植物と病原体に昆虫まで加わった複雑さが面白そうと気付く。病気にかかった植物の写真を見てたら昔のTVCMソングが頭の中で再生された。
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きみたけ
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ちょっと難しかった〜😅植物と病原微生物との戦いを、最新の研究成果をふんだんに織り込んで、その分子基盤に至るまで詳しく紹介した一冊。病気を防ぐために様々な工夫を凝らす植物たちの意外な側面や、感染を成功させるためにあの手この手を使う微生物たちの進化の不思議さが何とも面白いです。植物病理学とは、「植物を病気からいかにして守るか」を命題とした、植物を対象とする医学のような学問分野だそうです、知らなかった。。「タバコモザイクウイルス」の螺旋状の構造のイラストが印象的でした。
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へ~ジック
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植物と微生物(病原菌)との戦いを分子生物学の視点でご紹介。あまりに執拗且つ苛烈な攻防に、遂に互いの武器と防御の仕組みを利用し始める共依存ぶりにやる瀬ない気持ちになった。紹介された範囲で見ていると病気と免疫というより「敵システムへの侵入と防御」というどちらかというと電脳戦の様相で攻殻機動隊かよと思った。
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クリママ
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畑の土1gの中には、100万種、20億の微生物が棲んでいる。その微生物は動植物から栄養を確保し繁殖するため、植物は日々微生物と戦っている。その姿が分子レベルで徐々に解明されてきた。植物の病気などについて書かれているが、初め何とか読み進めても、遺伝子、分子レベルの研究の解説は専門的で、私にはとてもついていけないのが残念。ただ、5億年のサバイバルレースや、植物を守るための研究の精度を知り、引用されたリン・マーギュリスの「水や空気を介して触れている地球上の生き物全てが共生体」という言葉が印象に残った。
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chimako
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植物と細菌やウィルスとの関係は戦国時代の武将が領地を取られたり守ったりの攻防を思わせる。全くの文系頭には理解の範疇を越えた記述も多く、読むのが面倒になる専門的な説明も有る。が、自分なりに分かる言葉に置き換えて読み進めるとかなり興味深く「へぇ~」の連続だった。例えば、遺伝子組換えはもともと自然界で発生したものでそれを人が少し改良しただけだとか、植物を病気にさせる細菌も生き続けるためにはその植物を枯れさせてしまわない工夫があるとか。そして、菌にも好き嫌いがあるとかね。弟の仕事を知る一助にはなったかな。
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やいっち
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再読。題名副題はだてじゃない。日々庭木や雑草に悩まされ癒されてもいる、我が窓外にこんなドラマが。…むむ、家の内外にドラマありか。以下は、4年前の感想の転記:
やいっち

「一昨年から、人間と人間に共生ないし、悪さもする細菌に絡む本を読んできた。今度は、植物と細菌との関りを知りたくて本書を手にした。  日々、庭や畑仕事に汗を流している。(中略)茶の間の出窓からちょっと外を見ると、あるいは玄関の戸を開けると、庭木や草花やなんといっても、雑草が生い茂っている。樹木の根元には、枯れ葉や毟った雑草などが堆積している。その中には、苔や菌類やバクテリアなどが蠢いているはずである。」

11/20 15:08
やいっち

生物たちの軍拡競争に唖然。熾烈苛烈!

11/20 15:12
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志村真幸
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 日本植物病理学会に所属する9名の研究者が執筆したものだ。  植物と病原体(細菌や卵菌やウイルスなど)との戦いについて、最先端の研究成果をもりこみつつ、わかりやすく紹介したもの。  攻める側も守る側も相互に巧みな進化をとげており、驚くほどの機構が発達している。病原菌が植物内に侵入する手段や、それを防ぐための植物側の防御体制は、さすが5億年もかけて形成されてきたものだけある。  書きぶりはまちまち。やや分かりにくい章も……。
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なをみん
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大変面白かった!高校時代にDNAとRNAを初めて知った時のワクワク感の続きが楽しめた。植物の病理学もいつのまにRNAレベル化学物質分子レベルで解析されている時代。DNAと比べてRNAの役割というか重要さがイマイチ身に染みていなかったんだけど、なるほどたっぷりと説得力を持ってよくわかりました。ゲノムの水平伝播の不思議さ重要さ。5億年のサバイバルレースを、わりと一気に読み抜けてしまいました。Kindle Unlimitedにて。
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maqiso
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生きた植物というニッチに棲む微生物のうち、植物に利益を与える菌根菌などは安定しているが、植物と敵対する病原菌は激しく進化している。寄生に特化してATP合成酵素すら失った菌もいれば、病原性をもつが普段は腐葉土で暮らす菌も多い。植物も病原菌への抵抗性を進化させ、多くの菌は特定の植物にしか感染できない。新しい品種が既存の病原菌に弱く農業に打撃を与えることもある。植物はマイクロRNAで遺伝子の発現量を調節しているが、ウイルスもそれを利用するため、感染中の植物では遺伝子の発現が変わって目に見える病徴が表れる。
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kinako_pan
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植物は動けない.だから病原菌やウィルスに対抗して様々な策を講じる.すると敵もそれを上回って来る.そこでさらに対抗策が出てくる.軍拡競争の語は生物学でも使われる.平易な言葉で読みやすい一方で,分子や菌等の名称・現象名の多さは避けられない.オキシダティブバーストなど必殺技の名のようだ.息が上がりそうになったところで,おやつみたいに黒穂病や二十世紀梨の紹介などトリビア的な話や黒田官兵衛の名前出てきたりして,授業中に眠くなってきた頃面白い話をする先生みたい.たぶん何度も読むだろう.
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影実
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植物と病原菌の関係を研究する植物病理学について、日本植物病理学会が最新の研究成果を盛り込んで一般向けに説明した一冊。植物の病気の原因についての解説や、動けない植物が病原体からの攻撃に対抗するためにどのように進化してきたかなどが語られている。専門的な内容も多く門外漢には少々難しかったが、要所要所でミニコラムや雑学的な話が挿入されており、最後まで興味を失うことなく読むことができた。
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ふじにたか
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基礎からここ10年の最先端の研究までカバーしており、植物病理学の面白い部分が詰まっている。かなり専門的な内容も盛り込まれていて、農学・生物系の大学生から一般向けの教養としても役立つと思う。
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しゅわっち
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面白かった。本に感謝します。いろいろ新しい発見があり、すごく楽しめた。生物の奥深さを知りたい人にはぜひ読んでほしい本と思った。病原菌から守るために植物たちの外皮は、人間にも役立っている。お茶のカテキンを始め、玉ねぎの外皮も捨てずにお茶として飲むようにしようかと思った。病原菌と植物の戦争は、進化に役立てるというのはとても印象深い。ジャガイモの飢饉を読んで。とても多様性が必要に感じた。鳥インフルエンザも多様性のない状態が、大きな被害を起こしてるように感じた。
しゅわっち

糖質は、植物内で病原菌の好物なので、人間内も同じように思った。植物は、自ら病原菌を倒すために活性酸素を作り、相打ちすると書かれていた。人間も糖質を取り過ぎ、病原菌を減らすために同じことをしてる可能性を感じた。まだまだ、知らない面白いことが書いてある。

07/05 20:22
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SFTT
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植物病理学会が音頭を取って第一線の研究者により執筆された、という一冊。非常に専門的な内容も多くみられるが、初学者に伝わりやすいように、と丁寧な文体・説明に終始しており理解が進みやすい。今や全く田畑に関わらない不肖の農家の息子であったが、めぐり巡っていまの生業とのつながりも感じられて楽しい読書となった。
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ミースケ
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植物の化学物質とかRNAとかの話がめっちゃあり、わかんないなりになんか植物すげえな化学とか遺伝とかでこんな用語があるんだなということがわかりよかった。
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Falgorou
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一般文系脳にとってはなかなか難しい内容。けれどもめちゃくちゃ面白い。一生懸命想像力を働かせながら、ほぼ一気読みした。植物と微生物の間ではお互いの生存をかけた容赦のない戦いが何億年という途方もない時間をかけて行われてきたと思うと、生命の進化に驚かされる。動物との違いには脱帽した。また後半は宿主となる植物との共生を選んだ微生物たちの生存戦略や植物の病気からうまれた研究が、私たちの日常生活の多くを支えている事なども紹介されており、非常に充実した内容だった。とりあえず、高校生物、一度勉強し直したいと思った。
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豆苗🌱
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植物は楽そうで良いなぁと漠然と思っていたが、おもっていたよりも大変そう笑 毎日見えない相手と戦っているとは思いもしなかった。 あと驚いたのは、細菌が植物を品種改良するということ。とんでもねえや、、、
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🍭
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ネタバレ植物病理学(分子生物学)の世界、縦も横も奥行も広すぎる……生物史としても、科学基礎を発展させた入門書として一級の面白さ。専門用語がアホほど出てくる上に、ずっと概念的な❝微❞の世界が描かれていくのでとても読むのが苦しいところもありましたが、事前に講談社ブルーバックスから刊行されている『新しい高校生物の教科書』を読んでおいたおかげで、なんか読めた感があります。ワクチンのことで騒いでる人とかもこれ読んだほうがいいかもです。思ってるよりもラフな感じでmRNAとか遺伝子を弄る技術が生物由来って話がでてきて面白いです
🍭

個人的に生物の共生にすごく興味があって、根粒菌や腐生菌なんかの本は探して読みたいなと思いました。くっそ嫌だなぁとも思いますが分子生物学的なものは今後のヒトと生物のかかわりを左右するさいせんたんてくのろじーになると思うので、やっぱワクチンがどうこう騒ぐ前に自分で研究データ読んでそれを楽しめるくらいの科学リテラシーがほしいな~って思いました。遺伝子のことについて学ぶのに、下手な教科書よりもこの本は立派な説明とイメージ付けをしてくれるように感じます。他の方のレビューにすごく共感できました。

03/20 05:24
🍭

本書では病原体と植物が攻防のいたちごっこをしてるよってお話が舞台(細胞壁・細胞内・RNA・miRNA:siRNA・DNA)違いで延々と繰り広げられているのですが、植物(生物)と病原体が生存競争をしながら共生関係を維持してきていることの美しさや、この分子レベル争い方にみるいのちの複雑さに深い感動があります。まあ、この“領域(レベル)”の話は、こむずかしいおよみものをおべんつよと気張らず好きなものを好きだから好きなように読んでるような社会の落伍者ひもQちゃんにしかわからないような気がする。楽しくつかれたな~♡

03/20 05:33
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時短
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植物と病原菌との分子レベルの攻防の話。菌といっても細菌や菌や卵菌と系統が動物と植物レベルにかなり異なる。こんな精巧で複雑な仕組みがランダムな変異の進化で得られるのだから生物学はものすごくとても面白い。自分の脳は生物についてどこまで理解し楽しめるのだろうか。
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にやにや
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植物病理学と聞いても全くピンとこない門外漢ですが、毎日少しづつ読み進めて、ついに読み終わる。 文中に「ご存知の通り、RNAはDNAに保存された遺伝子情報を読み取り、その情報をもとにタンパク質を合成する際の云々」などと書かれている。いや、わかるよ、わかるけど、自分よりもきちんと生物学んだ層に向けて書かれた本なので、中々頭に入ってこなかった。 植物と病原体が繰り広げる見えない戦いをしっかり学べた本でした。 メモ サドンデスオーク病が必殺技っぽくてかっこいい。イネばか病はもう少し名前をなんとかしてあげたい。
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bapaksejahtera
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植物病理学会編とあるが中身は作物病理学であるので、この学問の背景には、極々最近になって人間の干渉が及んだ単純化された農業の世界の外、植物という複雑世界が控えている。これは本書でも論及される事だが、気が遠くなる。現代人からは身近とは言えぬ素材を用いた科学の本ではあるが、得る所が頗る多い。特に後半、生物史に話が及んで深く考えさせられる。寄生と共生、病原性などは進化的に紙一重の差である。分類学上は大きく異なる微生物間の遺伝子の並行移動は、ヒトに松の木の遺伝子を埋め込むと同じ事。それが頻繁に生じるというのである。
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ゲオルギオ・ハーン
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植物と病原体の時に争い、時に共生するサバイバルを戦争に例えて日本植物病理学会に所属する学者の方々が執筆された一冊。植物側は病原菌対策として索敵(病原菌のべん毛のたんぱく質に反応する受容体)をして、細胞壁の強化、囮の侵入口の作成(細胞壁と細胞壁の間に閉じ込めて兵糧攻め)、最後の手段として焦土作戦(過敏感反応)を行い、病原菌は索敵にかからない対策や焦土作戦をされようが繁殖する種も出てくる。また争ってばかりでもなく、害虫対策を交換条件に寄生させてもらう病原菌もいて読んでいて興味深かったです。
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うぃっくす
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何気なく読んだけど植物vs病原菌の静かなバトルがすごかった。どうにかして内部に侵入しようとしたり入ってきた病原菌ごと自分の一部を自死させたりさらに遺伝子書き換えしたりして書ききれないくらいの攻防があってバトル漫画読んでるみたいでなんだかわくわくしちゃった。こういうテーマで本を書きたいという書いてる方々の熱意みたいなものも伝わってきてよかった。まあタンパク質とか染色体うんぬんとか理解はできてません。大まかな流れだけ…。植物病理学っていう世界を垣間見れてよかった。
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ルーシー
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植物と病原菌の攻防が細胞レベルどころか遺伝子、分子レベルで起こっていることに驚愕した。「戦争」という言葉そのままに、相手の手を読み妨害したり罠を仕掛け囮を使う…。遺伝子組み換えも人間より遥か昔から細菌と植物の間で起こっていたとは。本当に驚くことばかりだった。
0255文字
みん
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★★★★★(5)
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シャンピニオン
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生きているということは、微生物からの攻撃を防御している状態であることを、再認識。 面白い、不思議だな。長い長い時間の中で、自然に構築された、生き続けるスパイライルに陥っている状況が、いま生きている種ということか。それにしても、多様な現象。まだまだ分からないことだらけ。何等の意志もなく構築されることも、一つの意志なのか。物理現象の宇宙の中で、偶然生まれた地球で沸々と進む生物のスパイラル。ヒトもその一部でしかない。興味は尽きない。
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ぎんぽ
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こんなにエキサイティングな分野があったとは!学生のときに少しだけ植物関係の勉強もしてたけれど全然知らなかったなぁ。それにしても植物と病原体の攻防の仕組みがあまりに良く出来ているので感動してしまった。
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乱読家 護る会支持!
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植物病理学は、「植物を病気からいかにして守るか」を命題とした、植物を対象とする医学のような学問分野だそうです。 生死をかけた戦争を繰り広げてきた植物と病原菌。 病原菌の侵入戦略(植物の硬い細胞壁を加圧分解させ内部に侵入する付着器、毒素で気孔を開けさせて侵入)、化学兵器vs化学兵器、兵糧攻め、大量破壊兵器と迎撃ミサイル、感染すると細胞がアポトーシスする「自爆機構」、植物との共生を目指す菌種など。 と書くと面白そうですが、専門用語が多く、ちと難しいかな。
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関東のカササギ
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植物と病原菌との戦いを、分子生物学の視点から書いた本です。自分のような植物病理出身者からすると丁寧な書き方がまどろっこしく思える反面、初学者には難しい印象でした。内容は素晴らしいのですが、ちょっと人を選ぶ本ですね。
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ミカヅキモ
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理科の植物の単元をいかに適当に話を聞いていたか思い知らされた気がした。
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さきん
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植物に蔓延る病原菌との攻防、ウイルスよりも生物かどうか怪しい植物のDNAを活用するタイプもあり、植物もやられないように動物と同じく抗体抗原反応に似たような機構を持っているし、病原菌側も機構が働かないようなホルモンを出したりする。一般的には単なる色素として知られる物質がミクロな世界だと頑丈なコーティング物質になり、病原菌の侵入を助け、農薬がその形成を抑える仕組みがあるなど、何回も読み直したい。
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えぬ
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病原体と植物の争いをここまでピンポイントに話題にしている本、めずらしい!前提知識として高校生物が定着している人はより楽しめると思います!
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たか
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文系の自分にはわからない専門的な部分もありましたが、植物と病原体の闘争の一端がわかって面白かったです。農学部って農業というだけでなく、研究者の側面も強いと感じました。
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籠り虚院蝉
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植物が微生物と長く繰り広げてきた生存競争の一端。彼らの間には生死に関わる厳然たる戦いがあるわけだが、微生物による植物の絶滅というのはあまり耳にしないし、逆もまた然りに思う。人間の戦いは「彼を知り己を知れば百戦殆からず」といった感じだが、植物と微生物の間の戦いはむしろ「切磋琢磨」のような印象だった。個人的には水草も取り上げて欲しかったと思う。
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ふぁの
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目に見えない世界で様々な攻防があり、それは人間世界にも大きな影響を与える生死を賭けた戦いであった。内容はとても面白いが、生物系の自然科学出身でない自分には、用語が難しかったり馴染みがないため難しい内容であった。
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やいっち
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一昨年から、人間と人間に共生ないし、悪さもする細菌に絡む本を読んできた。今度は、植物と細菌との関りを知りたくて本書を手にした。  日々、庭や畑仕事に汗を流している。日々といっても、体調不良で最近はやや休みがちだが。それでも、茶の間の出窓からちょっと外を見ると、あるいは玄関の戸を開けると、庭木や草花やなんといっても、雑草が生い茂っている。樹木の根元には、枯れ葉や毟った雑草などが堆積している。その中には、苔や菌類やバクテリアなどが蠢いているはずである。
やいっち

動物たる我々は、気に喰わない相手がいたら、その場を立ち去ることができる。が、植物は原則、その場を動くことはできない。逃げるという選択肢はない。そんな植物に菌糸が襲い掛かってくる。バクテリアに襲われるがまま……のはずはない。では、どうやって防ぐのか。疑問は尽きない。  本書は日本植物病理学会の編著。小生は、こうした学会があること自体、初耳だった。書き手は全て農学部の方たち。植物たちと細胞との攻防。共存の仕組みを含め、ひたすら学ばせてもらった。

08/02 21:42
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さるたん
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植物と病原菌の感染・防御の攻防をリアリティもって記述された1冊。生存に有利なはずだったはずの病原体の遺伝子が、逆に植物に利用され、またそれが逆に病原体に利用され… 長い時間をかけてそんなレースが行われながら淘汰と進化が繰り返されているのだと思うと、日常の植物を見る目も変わりそうです。 そこに人間の技術が入り込むことによって、そのレースをある程度制御・改変できるようになったわけですが、それも所詮大自然の営みの一部に過ぎないのだろうと思うと、不思議な気持ちです。 ちなみに生物の基礎知識がないと結構難しいです。
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Akxvigs
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結構内容が細かくて意外に難しかった。内容的には面白い。
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