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団地と移民 課題最先端「空間」の闘い

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sakadonohito
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日本の団地事情の変遷とフランスの移民が大勢住む団地の話。外国人入居者と交流し、解像度を上げることが何より大事なんだろうなと感じました。フランスの自由・平等・博愛は、フランス人として同化できる人にのみ適用され、外国人のアイデンティティを持った人には適用されないようだ。しかしそこは日本人の外国人への態度も似たようなものだろうなと思った。人は自分達と違う人達を、違うままに受け入れる事は可能だろうか?現在の団地では、日本人と外国人というより、高齢者と若者の世代間ギャップの方が問題のようだ。
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Yuna Miyazaki
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日本に限らず何か悪い出来事・不都合なことがあると、その原因として外国人がすぐに疑われてしまう。このような差別が団地内での外国人居住者との共生を難しくしているのか。以前の団地は他の住民のプライベートも把握されているほど、住民間の仲が密接だった。しかし今はどうだろうか。もはや隣に人が住んでいることすら把握していないのではないか。団地が建設された当時からの居住者が昔の団地の方がいいといっているのは無理がないだろう
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三田郎
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団地にまつわる様々な小話で世界を時代を捉える。移民は関係なかったけど、二章の日活ロマンポルノの話が良い。衰退していく団地にはもはや「団地妻」は存在しないのだ。
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Yonowaaru
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移民関連で手持ちの本は一旦読み切ったかな? [住まい]と移民、団地の出来上がりのプロセスという過去と盛んな時期、そして衰退すると思いきや今度はまたよそものという要素が加わって。。安田さんの活字、初めて読んでみたが、着眼点が面白いね。
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わさび
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ネタバレ団地の歴史、都会の限界集落としての現状について、いろいろ考えさせられた。また、排外主義の場となってしまった団地や中国残留孤児の方の帰国後の人生についても考える機会となった。フランスでの移民の問題はもう少し他の本なども読んでみたい。
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二人娘の父
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かつて(幼少期から小5まで)私も川崎区内の団地に住んでいた。そういうものとして、団地がかつてのあり方から大きな変化の中にあることを知り、しばし感慨にひたる。日本が自国民とそれ以外の人びとと、どのように関わってきたのか、また関わってこなかったのか。その一端が垣間見れる内容である。
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ぞだぐぁ
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高度経済成長期に増加する都市部の住民を受け入れるために建てられたURによる団地だが、少子高齢化や外国人労働者の受け入れ等により居住する層は変わって来た。団地を中心として全体が衰えていく街と一方家賃と給与のバランスが取れていれば受け入れるため、民間アパートに入れない外国人が増え生まれる軋轢やそれをなんとかしようとする団体の話等日本の団地の最前線の話や同じ様に外国人が固まって住む仏の団地の話等。
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とっしー
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団地と移民。ベトナム人コミュニティと日本社会をどう繋ぐか。そもそも、日本社会自体が人々の繋がりがなくなっている今、人種間ではない人々をつなぐ発想が必要。
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れどれ
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自身も団地出身である著者が、日本中のいくつかの団地を取り上げて諸問題を論じるルポドキュメント。おもに外国人移民についての問題をクローズアップしている。いかに両者が歩み寄れるか、歩み寄るべきか、歩み寄るのが難しいか…を誠実に書き連ねてあって、読んでると背筋が伸びる。
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マヌタ
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都内の団地に住んでいる人間として、たいへん興味深い内容だった。1950年代以降の団地の流れもおおまかに理解できる。 ページが進むにつれ、団地に住む移民問題に焦点があたり、差別や不平等の話がメインとなってくる。個人的には団地の文化的側面を多角的に知りたかったので、少し物足りなかったが、それでもおもしろい内容だった。 団地の建て替えが住人の高齢化により社会問題となっている今、とても意義のある内容だと思う。
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fseigojp
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首都圏URの経緯がわかった ある程度の経済力のある移民に対象を移しつつある
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De PalmaX
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「孤狼の血 LEVEL2」にも出てきた基町団地には一度映画を観る前に一度行ったことがある。圧倒的な存在感の建物と時が止まったような静けさの商店街が印象的だったけど、こんな歴史がありそれが地続きの団地だとは知らなかった。本書を読みながら、あの静けさをずっと思い出していた。その静けさの中にある高齢者や日系人、移民といった住民たちの生活を丹念に取材したルポ。日本人の他者との関わりの薄さは、他の国から見たら特殊なんだろうか?日本で日本人と関わり続けていると分からないことも多いなと改めて反省した。
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きのこスタイル
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国内の団地の問題だけでなく、パリにも焦点をあてていたのがよかったです。
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jackbdc
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対照的な2つの話が収められている。ひとつは寂れたオールド団地の時計が止まっているかのような静かな話、もうひとつは賑やかに移民が来て騒動が起きて、やっかいなトラブルのタネが生じる団地の話。この2つは違っているようで共通する話でもある。団地は昔から移民(田舎から都市部へ)の受皿であった。団地という機能が残る以上は、中の住民の入れ替えはあっても今後もそういう国内外の移民たちの受け皿としての機能を果たして行くのだろう。そういう人が住むコミュニティというのはここで初めてできたものであり、新しい社会問題なのだろう。
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西昭太朗
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限界集落化している団地のルポ 実際に郊外団地へ足を運んで当事者たちから意見を拾うことで孤独死や移民との関係性などがリアルに描かれている
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PCsasa
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グローバル化と格差拡大による軋轢や偏見や対立が凝縮した課題山積の絶望的な空間でありながら、そのどこかに希望の萌芽を感じさせるのは何故なのか。自分が住んでいる地域社会の方がよっぽど形骸化し荒んでいるように感じてしまうのは何故なのか。この本で描かれているような団地で先鋭化してき問題の多くが、今まさに自分のすぐ近くで着実に進行している。
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Daisuke Oyamada
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戦後高度成長からの団地という住宅政策。 人口減少に伴う高齢化。 そして限界集落化。 外国人の街になった団地。 地方に住むものとしては、身近なものと思えないことも多くありますが、地方だからこそより高齢化。限界集落化は深刻なのだろうと感じます。 近くに、外国人の街やコミニティが現れたとき。 自分はどんな風に接するのだろうか。 そんなことを考えさせられます。 「団地妻 昼下がりの情事」 日活ロマンポルノのシリーズが生まれた背景。 妙に納得してしまいました。笑
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トマス
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高度経済成長期の住環境を支えた団地。しかし50年以上経ち、団地は半分が日本人高齢者、半分が外国人労働者になっている。取材を重ねた生の声により、無理解からくる移民への偏見があらわになる。多様性を前向きに捉えて交流する取り組みも紹介。
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oimokko
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読みかけの饗庭伸『平成都市計画史』の補助線として読む。パリ郊外の話はブルデュー『世界の悲惨』のアパート管理人の章とリンクした。足を使い地べたで声を聞く、とても誠実な仕事。閉塞や断絶に風穴を開ける存在として、まず住民がおり、触媒としての学者や大学、起業家などの役割が紹介されている。メディア報道が偏見を強化することへの憤りも。この本のトーンが報道の基調であればよいのに、そのための制作組織のあり方など考えさせられた。
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livres
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私の住んでいるマンションは、築年数が古く、高齢者が大勢住んでいる。 子育て世代ではない私は、むしろこの点を利点として、ここに住むことに決めたのだが、ここ数年、低価格からか20代の新婚さんの入居が増えてきている。 この方達でさえ、古くから住んでいる高齢者は歓迎しない。 管理組合も自治会も、引き受けるのは中高年だけだ。 同じ日本人でも、ご近所というだけでは、分かり合えない。 団地に住む高齢者の方々が、自分の子供や孫でさえ交流のない毎日だとしたら、世代や国籍を超えた交流なんて、お手上げではないだろうか。
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たまさか
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団地に海外からの移民が増えているという旬の話題で、著者は安田浩一さんだし、表紙もいかめしいし、さぞかし心がガサガサするような本だろうと構えていましたが、思いがけず元気の出るような本でした。もちろんウンザリするようなヘイトの話もあるのだけど、古くから団地に住んでいる人と海外から来た新たな住人の双方による断絶を埋めるための努力と、それを支援する地域の人々の取り組みが幾つも紹介されると、少し希望が出てくるというか、現実的にここにしか未来はないよなという気持ちにもなります。文章も柔らかく、真摯で優しい本でした。
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トマシーナ
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一軒家に住んでいた自分は子供の頃は団地住まいに憧れたことがある。大人になって、いつ頃からか団地に住みたいという気持ちは消失していった。社会人になるまで住んでいた地域は下町で、隣近所が全て顔馴染みという世界が団地の世界にどこか似ている部分があったように思う。今は下町でも代替わりしてしまって、顔馴染みの隣人の数が減り、お互いに素性が知れない間柄の住人の多くなったことでは現在の団地の住人達とあまり変わりがないように思う。正面きった他人との繋がりの希薄さはこれからどんどん加速していくような気がする。
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S
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団地が、高齢者と移民という社会問題の接点になっている、そのルポ。とはいえ、実際には、当たり前だが、そこは「なんでもない生活の場」であり、多くの問題は誤解に基づいたものである。その問題を解決しようと試みている活動も取り上げられ、街づくり、社会作りという観点からも興味深い。
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岡村博之
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ネタバレ外国人の街になっていたとは。 日本の団地は英国が産業革命行こうにつくりだした、労働者住宅をモデルにしている。 なにかのはずみで、無関心は容易に憎悪や不寛容に変化する。差別は、そうした場所に入り込む。憎悪を煽り、亀裂を持ち込む。 フランスの同化主義。
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owlsoul
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高度経済成長期、人々に憧れと希望を抱かせた新たな住環境「団地」。それが今では建物の老朽化や住民の高齢化に直面している。そんな過疎化の進む団地が今、外国人労働者の住居として機能しはじめているという。団地特有の公共性が、社会的弱者である彼らのセーフティネットとなっているようだ。『移民のゲートウェイ』としての新たな団地の姿を模索する著者は、異文化共生に向けた各地の取り組みを取材する。外国人に対する差別や偏見によって、彼らの集まる団地が日本社会から隔絶され、スラム化するような未来は避けなければならない。
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ルッコラ
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小学生の頃には団地や社宅に住む同級生が多かった。母親が教育熱心で部屋には家族写真や手作りの手芸作品が飾られているような家庭が多かった印象がある。その団地が今では高齢者と外国人が住む課題最先端の空間になっていることを知った。老人たちは自分が長年住み慣れてきた空間が外国人コミュニティによって汚されたと嘆いているのかもしれない。しかし、もしも彼らが来なかったら団地は更に悲惨な限界集落と化してしまうのではないか。日本の産業や社会はすでに彼らと共生しないと維持できなくなっていることを国民は認識するべきだと思った。
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mustache
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信頼するルポ・ライター安田浩一のこの本にようやく目を通す。日本への移民のゲートウェイとなることによって、高齢化と限界集落化をたどる日本の団地に新しい動きが生まれていることを読み解こうとする、その意気や良し。面白く一気に読んだ。
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Hiroki  Nishizumi
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とても面白く読めた。団地という存在が、かつては良い意味での田舎であり故郷であったこと。移民のゲートウェイとして存続していることなど興味深い内容が多かった。自分が団地という言葉から連想していたこと以上に奥深いことがよく分かった。良いルポだった。
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Willie the Wildcat
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文化・生活環境の差異などが、相手に見えないのが問題。”交差”点を、如何に見出すか?他力であれば団地の在り方を行政が示すか、自力であれば住民たち、中でも先入観の少ない(関係者それぞれからの)若者たちによる継続的な協業が必須という感。痛いのは、日仏、どちらも現実には政治力が見えないこと。仏ほどあからさまではないにしても、日本の行政も存在が見えない。保美団地の事例で教育にまで影響が出ている点も、フランスと共有する悲しき共通項。”非日常”の空間?嫌な言葉だ。
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那由田 忠
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どういう関連でこの本を読もうと思ったのか忘れてしまったが、一部の団地が外国人の「街」に変わっていることを認識した。基本的には高齢化にともなって立て替えをどうするかが問題となっていて、近くにはその団地が再生した成功例があるので、その話が全く出ないのがちょっと気になる。団地を外国人が借りやすくコミュニティができやすい、というのは面白い。大学研究者などが関係すると連携をつくる活動が生まれるけれど、中々難しいだろうな。その意味では特殊な事例の紹介となっている。普通に外国人が住める環境ができるといいなと思った。
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みやこ
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団地って昔のものというイメージが強かったですが、高齢者はともかく、今や外国人が住んでるんですね!知らなかった…。外国人と高齢者が支え合い共生していく姿は素晴らしいと思いました。団地は取り残された文化であるどころか、社会の最先端として歩んでくれていると感じました。
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パウダーモード
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たった4年のマンション暮らしにも辟易とした俺には、団地住まいどころかご近所付き合いも無理。 孤独死まっしぐらの人生、まだ取り返しがつくのか?
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酩酊石打刑
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わたしの住んでいる駅周辺は、1960年代に千葉県住宅協会により戸建住宅街として開発された。賃貸住宅団地よりも、戸建ての開発を進めたらしい。今散歩すると、その地域にも空き家が多くみられる。建て替える様子もなく、荒れ果てた状態の家が目に付く。団地だけでなく戸建て住宅にも、住宅事情、家族形態、所有概念の変化が顕在化しているのを感じる。土地転がしなるものが云々されていた頃に、友人と土地は〈班田収授法〉に戻すべきだなどとほら話をしていた。そんなことを考えながら読み進んだ。
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Z03
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20歳まで団地で育ち、そして今も団地が実家な身として、この本が書き出した過去と現在は私自身の体験とも多く重なる部分があった。願わくは、本書で書かれた様な、差別を克服した多文化が息づく団地の様な所で暮らしたい、と心から思う。
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tamioar
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これがグローバリゼーション。
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minamimi
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とても面白かった。映画の中で気になっていた事が、いくつも解消されてスッキリした。お互いに興味が無く、知り合いになろうとしない姿勢が、ヘイトや恐怖、差別意識を生むんだなと。
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furu_sato_sf
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現在の団地は、今後外国人受け入れの増加に伴い日本各地で起こる事象を先取りしている、問題先進地域と呼べるのかもしれない。確かに移民との対立という問題もあるが、その解決に向けた取り組みも進んでおり、今後様々なコミュニティでの取り組みのヒントになるものが何かしら存在しているように思う。
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hk
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団地は現代日本の簡易縮図である。団地では高齢者の日本人と働き盛りの外国人が反駁しながら同じ建物の中で生活しているのだ。ここには日本人vs外国人という対立構図がまず1つ垣間見える。そしてもう1つの対立構図が高齢者vs若者という対立構図である。この2つが目下日本に横臥している2つの対立構図であり、2つがまさに同居している建物が「公共団地」となる寸法だ。本書はこの団地を取材の舞台とし、足元の日本ひいては世界で広がる外国人排斥機運の根を抉り出そうという野心作。繁栄の象徴から差別の中枢に、団地の変遷をたどっている。
hk

『食寝分離』 職住分離とはよく聞くが、食寝分離とは本書で初めて知った文言だ。1950年代に公共団地の建設ラッシュが始まると、広々とした間取りで暮らすことができるようになった。するとそれまでの台所に布団を引いて寝るという、食と寝が一体になった生活から、台所とベッドのある寝室は別物という食と寝が分離された生活への移行が進んだのだ。 この布団からベッドへの寝具の移行や生活スタイルの洋風変節を食寝分離というようである。この食寝分離は職住分離と同時並行で起こった。というのも、郊外の公営団地を官主導で普及させたのは、

01/07 21:22
hk

働く都市中枢部と生活する都市郊外部を分離するのが目的だ。その郊外公営団地の普及が同時に台所と寝室の分離をもたらした訳であるから、両者はへその緒で繋がっているといえる。 『農地から団地に』 もともと都市部郊外には農地があった。ここに団地を建設し地方から若い労働者を呼び寄せる。当然農地を半ば強制接収されるかっこうの農家は反対した。だから団地というものは、もともとその外部からは忌み嫌われた場所であり、だからこそ団地内部の紐帯は強くなったのではないだろうか。ここにいきなり外国人が入ってきたのがフランスである。

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まぶぜたろう
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過疎化し、外国人が多く住むようになった団地、いわばこれからの日本のモデルケースとして「団地」での様々な共生の試みをルポした作品。と書くと立派な本なのだが、その試みは単調だし、読む前から大体想像つくもので、まーそういうものなんだろうが、読み物としては退屈。■むしろ団地に住む高齢者の懐古譚が心に残る。作者も取材を続けるうちに、当初の思惑よりも、高齢者の話の方が面白くなっきたように思うがどうか。
0255文字
Roko
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日本人は外国人に対していまだに鎖国しているなと思うことが沢山あります。不法にゴミが捨てられていたら、暴力行為があったら、すべて外国人のせいで済まそうとしていることが本当に多いのです。いろんな悪いことを実は日本人がやっているのかもしれないのに。外国からやってきた人たちを、自分より下のレベルの「ガイジン」扱いをしたがる日本人が、何でこんなに多いのでしょう!?逆の立場に立ってみたら、いかに嫌なことか分かると思うんだけど、そういう想像力のない人が本当に多過ぎ!人間同士として付合っていけば、きっと分かり合えるのに!
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