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文藝 2019年秋季号

感想・レビュー
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たまり
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ネタバレ西加奈子『韓国人の女の子』▼時間を行き来する恋愛小説の様相にまずキュンときた後に、これが繊細な洞察を擁した小説であることに気づかされる▼40歳の主人公は、若い頃のようにその場しのぎの折衷案で自分をやり過ごすことができなくなっている。元恋人の帰化によって、それがさらに決定的となった今、宙ぶらりんになった主人公の思いはそのまま読者に投げかけられる▼「正しいこと」をしようとしたときに、わたしたちに何ができるのか?答えを掲示しない結末は、とても現代的で誠実なものに思える。
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かふ
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某フォーラムで文芸誌はどこまで読むかという話になり、適当でいいんだろうけど、文芸誌を全部読むなんて今までに一度もなかった。今回はけっこう読んでいるのは、最近の動向を知るのもあるが、特集が『韓国・フェミニズム・日本』だったからだ。それでも全部は読みきれない。で、最初の問題で文芸誌を読むというのは、そもそも普通の人はめったに読まないだろう。需要があるのは、作家志望の人なのだと思うのだが、彼らは全部読むわけでもなかろう。それでも文芸誌が成り立っているのは、そういう人が多くいるからだろうと思うのだった。
miori

文藝は季刊誌だから他より多いようですが、文學界や群像などの月刊誌は発行部数が1万未満らしいので成り立ってるとは言い難いかもです。既刊を中古で買うのは私もよくやりますよ。文藝春秋の芥川賞掲載号を中古で買ったりしています。

06/01 12:59
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夏みかん
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前回のは思ったより天皇がテーマの話はのってないな、と思ったけど、今回は韓国・フェミニズムに関する話がいっぱいのってて満足。韓国の作家さんには興味はあるもののほとんど読んでなかったので。「神秘と抽象」は難しくて分かるような分かんないような感じだったけど興味深い話だった。
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おでんのたまご
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文藝誌ってあんまり縁がなかったのだけど、フェミニズム特集につられて購入。気になる小説だけ読んで放置してた。でもせっかく買ったのだからと隅々まで読んでみようと思って、今更ながら読了。「家出」「韓国人の女の子」「移民とラップ」「大阪」「流卵」「鶴鳴」どれも面白かったし、これ買ってなければ出会えなかったであろう文章。
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たなみー
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去年の秋から、読んでは放置、読んでは放置して、読みたいものだけ読んでいました。私個人は『フェミニズム』という言葉が大嫌いです。が、世の中の全てに於いて、特に未だに男尊女卑思想の残る日本にとっては強烈に必要で、なくてはならない考え方だと思います。フェミニズムを理解しない男ばかりが上の方にいる国や社会は、絶対的に歪んでいます。差別する人は『女のくせに』と言いながら、お母さんの事は大好きなんだから、女だからと目くじら立てずに、人間として大切に扱ってくれたらいいと思います。女性大統領の国、コロナ抑えて良い国多し。
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メルキド出版
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保坂和志+宇野邦一「新たなるベケットと小説の未来」
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ウラタキ
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特集は日本の作家よりも韓国の作家の方が全体的に面白かった。ほかは『流卵』が面白かった。私は小川洋子の感傷的な俗っぽさが苦手だ。客の髪の毛こっそり集めてる清掃員とか客の情報ぺらぺら喋るマッサージ師とか気持ち悪いよ。
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salah
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チョ・ナムジュの短編「家出」がおもしろかった。出遅れに出遅れたが「82年生まれ、キム・ジヨン」読まねば(日本だと「82年生まれ、佐藤由美子」だって!)。楽しみにしてた小川たまかさんエッセイ「日本と韓国のフェミニズム」も良かったし、上野千鶴子氏書評「夏物語/川上未映子」も痺れる。
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3J28
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moment joonの三代(抄)を読むために。
3J28

とりあえず三代(抄)のみ読了。形としては、文藝本誌に書かれているのは途中までで、続きはサイトで、というものだった。とにかく衝撃。moment joonがいつも歌っている軍隊のこと。その凄惨な現実に口があんぐりとする。軍隊はある意味社会の縮図でもあるのかもしれない、極端に粗暴ではあるが。momentがあのとき自殺せず、日本に来て、今もラップをしている、それがどんなに素晴らしいことか!

03/08 23:26
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もこもこ
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本屋さんでは買えなかったので図書館で借りた。キムジヨンが売れて、その前から韓国の翻訳本が沢山出版されている。面白いものがあればまた読んでみたい
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Monsieur M.
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読んだもの:吉村萬壱「流卵」、李龍徳「あなたが私を竹槍で突き殺す前に」、小川洋子「約束された移動」、柚木麻子「キネマ文藝 美しいあの女」。吉村萬壱は「ボラード病」以来。「あなたが私を……」はついに完結。李龍徳は文藝賞受賞作以降、「文藝」に掲載された作品はすべて読んでいるが、いずれもすごい。今号から始まった柚木麻子の連載はなかなか楽しく、今後も楽しみ。「火口のふたり」は観に行きたかったけど結局行けなかったなあ。
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ロータス
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特集「韓国・フェミニズム・日本」に惹かれて読んだ。もちろんその特集は面白かったのだが、上野千鶴子が書いた川上未映子『夏物語』の書評がとても腑に落ちるもので、このような批評は他に類を見ない。
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あしぶえ
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韓国・フェミニズム・日本、という特集。図書館でたまたま手にして、即没入。あっという間に返却期間が来たけど、まだ読み終わってないよ〜。西加奈子さんは在日への差別を敏感に捉えて他とまるで違うのが印象に残る。チョ・ナムジュさんは韓国家父長制の課題をうまく掬い取った佳作を寄せている。ゴージャスな執筆陣で飽きない。やっぱりこれ、買いに行こう。
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yuna☆
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梅雨明けした7月の終わり頃から読み始めたから約一月半かけて読んだ。韓国と日本の小説が交互に組み込まれていて、それがちょうどいいメリハリとリズムを生んで読んでいてとても面白かった。また、最初から順番通りに読んでいて狙ったわけではないのに、奇しくもちょうど8月9日に読み始めた作品が「鶴鳴」だったことに驚いた。こういう読書体験もちょっと貴重。文芸誌って何だか縁遠く感じていて今まで読んだことがなかったのだけど、テーマに沿って色んな人の作品を読めるのってすごくいいなと思った。
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akiu
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特集は「韓国・フェミニズム・日本」。翻訳者、斎藤真理子さんを水先案内人とした韓国文学入門になっている。フェミニズム的な課題が日本より色濃く出ているという印象。兵役の影響も大きそう。「大きな物語が崩れたことはない」というのも興味深い。作品は、パク・ミンギュ「デウス・エクス・マキナ」がツツイ的世界観がハルキ的文章で綴られていて面白かった。特集外作品では、吉村萬壱「流卵」は思春期ドロドロ妄想でよかった。文藝は全体的に、カジュアルでとっつきやすい文芸という感じ。本誌を入り口に他文芸誌にも手をのばしていきたい。
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ウニプロ
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どこへ行っても売り切れ。86年ぶりの3刷はすごい。なぜこれだけ買い求めるひとが多かったのか。かくいうわたしもその一人。それだけ、韓国文学・フェミニズム・LGBTに関心を寄せる人が増えたのかな。テーマ性がしっかりしてて読み応え◎ パク・ミンギュさん新作短編『デウス・エクス・マキナ』と小川洋子さん『約束された移動』が良かった。小川さん読了後ガルシア・マルケス熱高まって、新訳のエレンディラポチりました。
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henry
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☆☆☆☆☆
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よっぴー
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政治史を知る機会はあっても文学や文化を知る機会は異常なほど少ない。我々は知らないという暴力を知らず知らずにしている。相手を深く理解するというのは最大の愛情表現だ。そしてそれは自分を理解することでもあり世界を理解することにもつながる。憎しみを政治利用する政治家が許せないと改めて思った次第。
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URYY
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〈問題〉か、〈村上春樹技巧〉か、短編集だから仕方ないが、〈ライト〉過ぎてつらい。他の特集関連じゃないの、腰を入れて読もう。
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garth
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韓国では、「大きな物語」が崩れたことは一度もないと思います。ーー斉藤真理子
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kenitirokikuti
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特集 「韓国・フェミニズム・日本」。『キム・ジヨン』翻訳者らの対談、日韓両国の現代作家の競作、その他読み物から成る。表題にある「フェミニズム」にはそんなに焦点は当たっていない。翻訳家方は、キム・ジヨンが日本でそこそこ売れたのは、翻訳というフィルターがあるから、という。〈翻訳というのは、少しファンタジーが混ざる感覚〉▲韓国文学キーワード集から。クィア文学もリードしてるが、本特集では扱わず。「住宅と先渡し金(チョンセ金)」。持ち家優位ではなく、集合住宅も家賃式でなく、銀行からの借り入れ習慣などが独特。
kenitirokikuti

キーワード続き。「ご近所さんの呼び方」。もともと、ご近所なだけで赤の他人な人物を「姓」で呼ぶ習慣がない。かつては「××ちゃんのお父さん/お母さん」などと呼んでいたが、単身者が増えたこともあり、アパートの部屋番号で呼び合ったりする。別に無作法だったりよそよそしかったりすることはないそうな。むしろ、「実名」で呼び合うと「あやしい」。 なるほど、「名前呼び」にそんなニュアンスがあるのな。

07/14 13:21
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Narr
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個人的には、チョ・ナムジュ『家出』、パク・ミンギュ『デウス・エクス・マキナ』、西加奈子『韓国人の女の子』、ラッパーMooment Joonのエッセイ、それとイ・ラン『あなたの可能性を見せてください』が印象に残っています。最近の韓国事情を知る上でも良い取っ掛りになるのではないでしょうか。
Narr

どうしてこんなに穴を探すのか。     小さいときよく遊んだ人形みたいに、人の体にも凹や凸みたいなものがなかったらいいのに。もしも人を作ったのが聖書に書かれているあの神様なら、神様は凹側なんでしょうか、凸側なんでしょうか?  創造のとき、最初に作った人間が凸側だったから、ほとんどの神様もそっち側だと思ってるみたいだけど、ほんとうにそうなのかな?  聖書には女性化された神が一人も出てこないらしいけど、じゃ、人間を作るとき、どうしてあえて凹を作ったんでしょう?

02/20 03:55
Narr

こんな神の創造の仕方は「クリエイティブ」だと考えるべきですか?  もしも私にこの創造プロセスすべての審査が任されたら、私は神様にA〜F評価のFをあげますよ。     あなたの能力をもう一度、見せてください。来週までに。」(93) イ・ランさん、めっちゃ面白い。

02/20 03:56
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ko1先輩
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ネタバレ町田康【ギケイキ(第二十六回)】巻五(承前)。さて佐藤忠信。義経四天王の1人である。ションベンちびるくらいに強い。死のうとしても死ねないくらいに強い。まだ生きている。頭蓋骨割れて脳がはみ出てもとる覚範の首を太刀の先に突き刺して肩に担いで歩く。歩く歩く。そして退却していく連中に追いつく。続く。
ケイ

こうやって読むのが本当のファン。読みたくてたまんないから。

07/08 16:56
ko1先輩

待ち遠しくてたまんないです。3ヶ月待って、ものの20分くらいで読んでしまう

07/08 16:59
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りん
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大学の図書館で一気読みした。また読みたい
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夜のみだらな猫
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エポックメイキングな雑誌。特に、パク・ミンギュの短編が良かった。
0255文字
ミョウガ
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マンスプレイニングの収穫がデカすぎた
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