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自殺した者のみが集まる死後の世界で、各々の自殺にまつわる傷を保持した人々が普通の生活を営んでいる。生きていても死んでいても同じ、であるならば、この物語の舞台がそのまま作中で言及されるイスラエルの首都テルアビブでもあるような感覚を抱かせる。小さな奇跡を起こしたいと願いながら自分勝手にグロテスクに暮らす人々は、読者たちともそれほど離れていないのではないか。

ナイス ★3

コメント(0)2024/10/14

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イスラエル人作者のフルカラーの漫画（？）というものかなかなかにおしゃれ。いきなり死人の世界に連れていかれ戸惑う。話の内容はむつかしいし、登場人物の関係も世の中が一筋縄でいかないようにとても複雑で入り込むのにわからないことばかり。アリ、とリヒという人物の躍動感や自分の思念というものを通す感じも花を添えている。なんとも世の中がろくでもない中生きている、死んでいるというのもどっちでも一緒という価値も感じて錯覚してしまうのだろうか。

ナイス ★1

コメント(0)2024/08/11

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ネタバレバンド・デシネにあたるのかな。単発じゃなくて関連作品もあるのかも。死後の世界の話。死んだ際の姿で現世のように暮らしているという死後の世界観。死んだ姿というのがキャラとしての見た目の個性感。キャラ達はなんとなく自分が主体っていう感じがする。他人や環境やらに合わせて自分をどうするかではなくて、他人や環境の中で自分はどうするかという事。なんか色々考えたり思い耽ったりしてるけど、事があれば動けるし、軽口も言える姿は暗くても陽キャじゃんって感じ。関わって動かしてくれるアリは良い友だな。天使は警察や政府筋ってポジ。

ナイス ★3

コメント(0)2024/03/16

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自殺者だけが集まる世界での物語。切ない物語。人生において、自分の意思で人生を中断する人はおそらくその次の世界があったとしても同じ課題を背負って繰り返すのかもしれない。悲しいけど、そういうことを感じる物語だった。

ナイス ★2

コメント(0)2023/10/22

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イスラエルは、バンド・デシネの文化圏なのかな。アメリカのオルタナティブ・コミックを連想するダウナーな奇跡の話。死後の世界のイメージはユダヤ教の影響下にあると思われるが、キリスト教的なそれと特に違いは見出せない。作中でアラブ人たちが出てくるし、天使に触れられるが、この死後の世界は明確な宗教性はないのかも。自殺者だけが集まる世界ってのは地獄の一種だろうと思う。人口過多になっていないらしいところをみると、中有なのかもしれない。

ナイス ★17

コメント(0)2023/07/09

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バンドデシネのようだと思って、購入した次第。特に和の要素はない。自殺したものが集まる天国でも地獄でもない世界での日常生活を描いたもの。興味を持てる話題が始まるところで話が終わっていて残念。

ナイス ★1

コメント(0)2022/11/12

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マンガの原作が未読なので、早く読んでみなければ。ケレットの作品は少し不思議で、でも日常で。それが面白いところだ。

ナイス ★2

コメント(0)2021/12/26

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何も知らずに読み切った。作者の「クネレルのサマーキャンプ」って話を漫画風にしたもの、なのか。自殺者の世界っていう、生前の世界の延長にあってもっと暗めな雰囲気。クネレルが何者なのかは途中で予想がついてたな。気が滅入るほどじゃないけど、全体的に画面が黒っぽくて印象的。独特な世界を味わえる一冊。

ナイス ★13

コメント(0)2021/08/05

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自殺後も生きるため(？)の生活、苦悩が続く…。なかなかユニークだが、それはそれで大変なんだなぁ。

ナイス ★57

コメント(0)2021/04/03

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ケレットの作品の中でも特にユニークで好きな話の「クネレルのサマーキャンプ」のグラフィックノベル版。海外の漫画はほとんど読んだことがないが、洗練された画風で原作の文体とも合っていて満足。ハードボイルド感も増していた。描かれるのは自殺者だけが集まる世界。といってもその世界は普通の現世とそっくりだ。働いたり、友人とバーで語らったり。でも一度訳ありでこの世とケリをつけたのに恋愛やら何やらで日々の何気ない悩みは尽きない。結局、人は人であるようは変わらないものだということか。終わり方も現実的で切ない。

ナイス ★100

コメント(0)2020/04/10

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ネタバレ2020-13たまたまＴ書店で。通りがかりに表紙の題名が目にとまった。すごく不思議な話。自殺した死後の世界。最近、暗い話はあまり読みたくないんだけど、最後まで興味を失わず一気に読めた。結構気に入っている。作者がイスラエル生まれで両親はホロコースト体験者。こういう人の作品を目にする機会もあまりなかったから、すごく新鮮だった。

ナイス ★6

コメント(0)2020/02/01

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