形式:新書
出版社:マイナビ出版
形式:Kindle版
第7章「現代において宗教に何ができるか?」という章立てに「無神論の台頭」という1節が設けられており、生物学者リチャード・ドーキンズ、宇宙生物学者ステイ―ブン・ホーキング、哲学者ダニエル・デネット、評論家クリストファー・ヒチンズなどが氷山の一角として挙げられていますが「科学的知識人の多くは潜在的に無神論者であると言っていいでしょう」と著者も指摘しています。またペシャワール会の中村哲氏はクリスチャンでしたが宗教という枠を越えてアフガニスタン復興に尽力した人物として著名であり、単純に信仰心の有無だけではない…
「また、『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』などで有名なノヴァ・ノア・ハリは、テーラワーダー仏教(小乗仏教)のヴィッパサーナ瞑想によってさまざまな事態の冷静な観察の技を学んだそうです(べつに仏教徒になったわけではありません、ニューエイジ時代のクリスチャンやユダヤ人にはインド的瞑想に学んだという人が少なくありません)。」(本書202頁より引用)単純に、その人を「一つ」の宗派で縛る時代は終わっており、マインドフルネスなど、禅に近い瞑想法も取り入れられている昨今です。一筋縄ではいきません。
神秘的な面が強い。西洋社会はビジネス的にひどく割り切れた側面と、キリスト教のロマンチックな側面を持っている点は、以前から不思議だったが(本書では深掘りされていない)より知りたいと思った。ムハンマドは超有能な政治家で、イスラム教は当時はかなり先進的で、弱い者に寄り添い、合理的だった面は意外。釈迦のロジックは神経生理学的だったが、人間の物語好きが高じて神秘的な物語がどんどん追加される。とにかく人間は物語や神秘が好きなのだと思った
言い訳というと聞こえが悪いのですが、こうした知的操作を重ねることで、信者は人生の奥深さに目覚めていくことができます。人生には裏があり、裏にはまた裏がある·····この経験的事実を、神学もまた教えてくれるのです。
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