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テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

感想・レビュー
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ドロレス
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アセモグルの技術革新の不平等の1000年と重なるし(度々引用あり)面白いがさすがに550pは長すぎる。330pからのAI時代への考察かれだけ読めばよかった気が…。
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こどもおねむ
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機械が登場して仕事を追われた職人が暴動を起こし、便利になるはずの機械を破壊する。結局人間は個人としての利益のために動くのであり、機械化が世の中を豊かにする、などと楽観的な思考にはならない。 とあるアーティストが、サブスクリプションは利益がないから無くなって欲しい、との発言をして話題になった。程度こそ違うがまさにラッダイトの一つではないだろうか。 長期的に見ればプラスだろうが、職を追われる側からすればマイナス以外でない。AIによる技術革新は止まらないのだから、先を読み行動するしかないのだろう。
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_sakadon_
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ネタバレ新しいテクノロジーが労働置換型か労働補完型かによって、仕事が奪われるかが変わる。産業革命期のイギリスでは労働置換型で、大人の男の仕事が機械と小さな子供の仕事に変わった。その後、機械が複雑になるころ、機械を扱うのが大人の男の仕事になった。
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shin
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AIがどのように仕事に変化をもたらすのかを知りたい、忙しい人は最後の章をつまみ食いしても良い。 AIではスキル習得の容易なタイプの労働が代替される、というのがこの本が書かれていた頃の流行だったけど、今のアメリカを見るとIT産業が真っ先にレイオフしているので、この本の主張からのアップデートは必要かも。
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ほしどん
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めっちゃ読み応えあっておもしろかった 産業革命前はどんな時代だったか、どのように産業革命が起こったか、なぜその前に起こらなかったのか、丁寧に書いてある これからの時代も、分からないようで歴史から分かることもあるよと書いてあって、どうしたらいいかにも言及してる 長いけど飽きなかった
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エジー@中小企業診断士
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ネタバレ現在進行中のAIによる自動化は私たちの仕事を奪うのか。「技術の進歩に人々がどう対応するかは、所得が増えるか減るかに左右される」機械化は一部の人々の所得を減らし、社会不安を招き、政治家が望む現状維持を危うくしかねない。支配階級は何とかして機械化を食い止めようとした。これがテクノロジーの罠である。技術革新が“労働置換型”か“労働補完型”により異なる。産業革命期の機械化により生産性が向上し利益が拡大しても労働者の所得が増加しない「エンゲルスの停止」が再び起こるのか。自動化の社会的コストに対応する方法を提示する。
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雲黒丸
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工場から葬り去るものとしての義務、的なモチベーションだったと思う。ようはやりよう、だと思った。真面目にコツコツ?
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numainu
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評価B
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竜騎
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ネタバレ少し長いけどなかなか面白かったー! 機械化による産業革命と同様、AIによる革命が現実的になっている今こそ、楽観的に構えつつも必要なスキルを磨くべきと感じたね
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shikada
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読むのに時間かかったけど読んでよかった。古来、技術は進歩し続けてきた。その度に新しい仕事が生まれ、古い仕事がなくなってきたけど、仕事を奪われた人たちはすぐに新しい仕事(スキルが必要)につけるわけではなく、貧困にあえぐことも多かった。たとえば無人レジはレジ係の仕事をなくすけど、レジ係だった人は次の日から無人レジの開発に携わるのは難しい。昔あった仕事(街灯の点灯夫やエレベーター操作員とか)や、新技術で仕事がなくなると分かった人たちが起こした暴動や、政府がどう対応したか、の具体例が豊富に載っていておもしろい!
shikada

新しい技術の導入が、規制のせいで実現しないことにモヤモヤを感じることが多かったけど、この本を読んで少し考えが変わった。「仕事がなくなる人がいても、新しい仕事につけばいいのでは」と思ってたけど、話はそう簡単ではなくて、再就職は簡単じゃない。ただ、新しい技術は長期的には社会全体を豊かにするから、規制を増やすよりは、再就職や職業訓練を支援して、新しい技術の負の影響を抑えるようにした方が良い。

03/21 11:13
shikada

技術は、人間の仕事を助ける「労働補完技術」と、人間の仕事を奪う「労働置換技術」の2種類に分類できる。前者はたとえば望遠鏡。望遠鏡は研究者の仕事を助けるが、性能の良い望遠鏡ができたせいで仕事をなくす人は少ない。後者はたとえば工場で使われる産業ロボット。人と違って疲れず、文句も言わずに働き続けるロボットが低コストで導入されるようになったら、その作業をしていた人間の仕事はなくなる。

03/21 11:18
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kubottar
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かなり分厚い本だったので読み応えがありました。今、AI絵で色々問題が勃発しておりますが、それは産業革命の時と告示してることがわかります。機械に職を取られる危険性と、その安全性を勉強することで未来を予測できる。そんな本でした。
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Ryo  Nishimura
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分厚かったけど面白かった。知的好奇心くすぐられた テクノロジーには雇用を減らす労働置換技術と減らさない労働補完技術がある 前者の技術が普及する時労働者は反発する 労働置換技術も長期的に富の総量を上げるかもだが、それを待てない労働者もいる 現代の技術は使える人が限られてきており、アクセス出来ない人は自動化の波にやられ、雇用を失うなど負の側面を享受してる こうした人たちの学び直しや世代にまたがる社会移動性を高める必要がある 彼らが自分たちの力でこの差を埋めれないと絶望すると治安悪化やポピュリズム台頭に繋がる
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人生ゴルディアス
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自動化が職を奪う、いや奪わないとか、自動化は今の定型作業をそのまま差し替える形式ではなく、自動化に合わせて職場ごと作り変える必要があるから導入が遅れる・抵抗される、みたいなDX論議まで幅広いが、じゃあ昔はどうだった?というのは意外に少なく、本書はその貴重な一冊。手工業を壊滅させた産業革命は、長期的には人々を豊かにしたが、その長期的とは三世代で、その三世代の中・低スキル層の労働者は辛酸をなめた。ではAIの黒雲が迫りくる現代は……。この手の本には政治的な先入観が多いのだけど、それが無くてとても読みやすかった
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ニッポニテスは中州へ泳ぐ
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☆=3.5/5 労働者が技術的進歩を受け入れるかどうか、これを労働補完技術と労働置換技術という二つの概念を用いて分析(要するにそのテクノロジーは、私の作業の負荷を節約してくれるのか、それとも私の社会的アイデンティティもろとも仕事自体を「節約」してしまうのか)。 言い換えると労働者たちが①テクノロジーと手をつないで一緒に問題を「解決する側」になるのか、それとも②テクノロジーによって「他の問題と一緒にまとめて”解決”されてしまう側」に回るか。 ①②のどちらであるかにより技術は受け入れられたり拒否されたりする。
ニッポニテスは中州へ泳ぐ

自動化の恩恵は長期的には皆にもたらされる物というデータは揃っている。だけど本書に引用されるケインズの「長期的には私たちはみな死んでいる」(関係ないけど『絶滅へようこそ』を連想した)という指摘の通り、長い目で見れば無視できるほどの「短期的な弊害」が、その人にとって一生に匹敵するほどの長さ続くことになるとしたら?(実際産業革命以後の労働者階級は三世代にわたって困窮を経験した) 自動化に反発する事自体はそれほど奇妙な話ではないと著者は指摘する。

02/01 01:43
ニッポニテスは中州へ泳ぐ

全体を通して、他の自動化にまつわる議論一般ではスキップされがちな細かい論点も拾いつつ、痒いところに手の届く分析が展開されてるなと感じた。問題群についてのかなりクリアな整理が得られるかと。 また、「補完技術か置換技術か」という補助線を入れることで歴史の諸事象の動向になんとなくパターンが見えてくる(技術を分類するカテゴリーとしての労働置換/労働補完は、マクルーハンのホット/クール、イニスの時間バイアス/空間バイアスといった分類と同様に私たちが日々接している「技術」なるものに新鮮な観点をもたらしてくれます。)

02/01 01:46
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よっしー0215
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分厚い本だったが、何回かに分けて読むことができた。 しばらくしてからもう一度読み直してみたい
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smapx
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読み易いけど耳が痛い
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中川 勇也
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★★★☆☆ 労働置換型のイノベーションは長期的には経済地盤を押し上げるが短期的には失業者を生み出す。かつての産業革命においては選挙権が限定的だったため社会的弱者の声を切り捨てることができたが今日の広く選挙権が認められた世の中にあっては政治でうまく対処をすることが求められる
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Lily13
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労働置換技術vs労働補完技術 AIが仕事を奪う、という主張をどう捉えるか テクノロジーという大流の中でどういうポジションに置くか
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Hiroo Shimoda
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産業革命・ラッダイトやIT化の歴史を丁寧に振り返り、AIやロボットにより労働者の仕事が奪われるか考える。なぜイギリスで産業革命が起こったのか?が面白い。
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ねぐせ
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大学のゼミで扱ったため、約3ヶ月をかけて読了。第一次・第二次産業革命の機械化、20世紀末以降のIT技術の発達から、今後のAIによる自動化が人の営みにどのような影響をもたらすのかを考察する一冊。とりわけ「課題は技術の分野にあるのではなく、政治経済の分野にある」との指摘は示唆に富んでいる。確かに、AIが新たな雇用を生み出さないのであれば、社会的な課題の解決は政府による分配政策に委ねられる。自分の関心分野にも通じるものが多く、退屈せずに読むことができた。
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スクワッター
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ここ数年で読んだ本で、最も衝撃的だった本の一つと断言できる。名著だった。 膨大な研究と歴史に裏付けられた、AI時代の予見書。読みやすく、歴史本としても素直に面白い。ITテクノロジー関係者に限らず、製造業や、政治経済分野の専門家にもぜひ読んでほしい。
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Targaryen13
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ネタバレテクノロジーが社会に与える影響を人間史、特に産業革命以降について膨大な参考書籍から整理した内容。 改めて第一次、第二次の産業革命と当時の状況や蒸気技術が浸透していった背景などを認識する事ができた。 イギリス政府は労働者でなく機械化の側についた最初の政府。第一次産業革命当時、子供が労働力として大人にとって変わった事。AI時代のコンピュータに何ができて何ができないのか?
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ももんが福
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途中寄り道して時間がかかったが、とても面白かった。 テスラのギガファクトリー、器用に宅配の荷物を運ぶ二足歩行ロボットの動画などを見ると、いつも心が躍るのと同時に「仕事」が減ることが不安になる。その不安が少しだけ和らいだ。 この本は歴史を丁寧にみていくことで、技術の進歩により今後社会がどうなっていきそうか、の見通しを示している。なぜベーシックインカムが真剣に議論されるのか、がわかった。「真面目に働け」と言うだけではどうしようもない世界に私たちはいるのだということが、よくわかった。
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まなふぃ
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ボリュームがある一冊だったが読みごたえがあり面白い内容だった。労働置換技術と補完技術の違い、失業を恐れた労働者による反対運動、商業界の政治への関与、そして現在に至る背景について。ざっと流れを理解することができた。もう一度いつか読み返してみたい。
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かっさん
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テクノロジーの世界経済史 #読了 技術の発展が経済、特に所得にどんな影響があったかの流れを整理してくれてる。長いけど、わかりやすかった。技術発展による社会の変化の波のコストをどう社会で負担してきたか、解消したかを追える。ITとAIがもたらす環境予測のヒントはもらえたと思う。#経済史 https://t.co/F6H2QZHAaq
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ta_chanko
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労働置換技術の進展によって低スキル労働者は職を奪われるが、長期的に見れば労働補完技術が進展して多くの人が高スキル・高賃金の職につき、皆が豊かになる。しかし職を奪われる当人にとっては、短期=一生を意味し、やがて高賃金の職に就けることも、豊かになることも有り得ない。今まさに産業革命期にイギリスで起きたこと(マルクスやエンゲルスが危惧したこと)が繰り返されようとしている。ポピュリズムや排外主義の広がり(トランプ現象)がその証拠。不満の矛先がテクノロジーに向かえばラッダイト運動の再来も…。
ta_chanko

なぜ18世紀後半まで産業革命が起きなかったか、なぜイギリスで産業革命が起きたのか。テクノロジーの進展によって人々が失業することを拒み、社会不安が広がることを君主が恐れたため。名誉革命後に議会主権が確立し、商業資本家が地主に替わって政治力を持つようになった結果、テクノロジーの進展にブレーキが掛けられなくなった。たとえ職人や労働者の反対運動が広がっても。国際競争力を高めたイギリスが世界の覇権を握り、他の国々も追随した。やがて労働補完技術も進展し、新たな雇用が生み出されて人々も豊かになっていった。しかし近年…。

01/01 18:54
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Shin
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AI・ロボットが人間の雇用を奪う、とい言われて久しいが、そもそも技術は人間の仕事・雇用とどういう関係を持ってきたのか。それを産業革命以前の歴史に遡って解き明かしていく。技術には人間を補完するものと代替するものがあり、前者の場合は生産性と生活水準の向上(ひいては雇用の増加)に貢献するが、後者はラッダイト運動に象徴されるように抵抗を生む。20世紀の大量生産による劇的な生産性の向上は社会余剰を生み、中間層を形成することで付帯的な雇用も多く生み出したが、コンピュータの普及は徐々にホワイトカラーを不要にしてきた。
Shin

AI・ロボットが置き換えていくのは、まずこの底辺層の雇用であることは確実であり、本書でもそれに備えてベーシックインカムについて多くのページを割いて検討している。ある程度高度な仕事については、他の”テック楽観主義者”が書いている本よりは抑制的な見通しになっているが、とはいえ「文句を言わずに24時間働く労働者」の増加に伴い、乗数効果は低減して他の仕事も減っていくシナリオは十分にありえる。

11/27 13:30
Shin

ベーシックインカム、教育、再訓練、等々、やや重苦しい雰囲気で対策案を論じる最後のパートは、解決法の提示にはなっていない(それは誰にもできないと思う)ものの、私たちが今後向き合わなければならない人間社会の難問の良きアジェンダになっている。テック楽観主義でもなく、いたずらに危機感を煽るでもなく、バランスを取って歴史を俯瞰する良書だと思う。

11/27 13:34
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まいこ
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ネタバレ第一次産業革命は技術的にはもっと早く起きてもおかしくなかったけれど、国際競争のなかった時代、それを統治者が歓迎しなかったことと、奴隷など安い労働力が潤沢だったため動機がなかったという。日本でIT、デジタル化が進まないのも安い賃金で真面目に働くからかも。そして第二次産業革命の頃に工場労働者が大量に生まれ、非大卒者が厚い中間層を作り、格差は縮まりみんなが豊かになった。90年代から自動化とグローバル化で製造業の雇用が減っていき非大卒の賃金はこの30年下がり続け、中間層がなくなっていく、自分の両親祖父母世代も同じ
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も、な、
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ネタバレ産業革命がイギリスで最初に起こった理由ー技術的に進んでいたからというよりも、世界的な位置を脅かさる中で、技術革新を抑圧しなかったこと。他国は労働者の陳腐化をによる社会不安を避けるためにむしろ技術革新を望まなかった。 産業革命に時計台が果たした無視できない役割。
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Go Extreme
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大停滞→大分岐→大平等→大反転→未来 イギリスの工業機械化:支配階級が実業家と発明家の側についてから 初期の機械化:イギリス国内での大分岐=エンゲルスの休止 技術革新:労働置換型→労働補完型 技術革新から得るもの有→技術への人々の姿勢変わる 1850年以降:ホワイトカラーの仕事↑ 機械化→賃金二極化 暴力→投票で政治に声を反映 技術進歩の恩恵大→抵抗する理由なし 消費者であると同時に生産者 労働置換型へと技術変化→労働者が労働市場で苦境に立たされるリスク↑ 今後の課題:テクノロジーの分野<政治経済の分野
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パトラッシュ
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産業革命以来、機械や技術の発展は多くの仕事を失わせると同時に新しい仕事を創出してきた。結果、人類は危険な重労働から解放され、高賃金と便利な生活を手に入れた。少なくとも20世紀は好循環が続いたが、21世紀には人しかできないとされてきた仕事も自動化する勢いでAIが発展している。生活の根幹を崩壊させかねない事態に対し、かつての機械打ち壊し運動のようにテクノロジーと共存から対決へ移行するのか。300年近い経済産業史を振り返り、新技術がもたらす富の分配方法を今から考えねばと訴える。その時になって慌てても遅いのだと。
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hide
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長期的には技術革新は人々の生活水準を向上させるものの、その技術が労働代替的か労働補完的かによって格差へ与える影響は異なる。 生活水準に関する名著には『ファクトフルネス』があるが、それと比較して歴史寄り、リアリズム寄りな内容。 非常に分量は多いが技術革新に関する論点及び事例を一冊で網羅できるため読む価値は高い。
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