講談社「ペルシア帝国」と対比すると、あちらは「ポストコロニズム」というべきか、ギリシア視点の従来の研究批判が強いわけだが、こちらは「まだまだギリシア史も捨てたもんじゃない」とヘロドトスら3人の文献から読み解く。その意味かなり本紀・歴代王の記録ではあり、高校世界史で注目される政治機構については全く触れられない。注目すべしはその疑い深さ・なにしろ出典により名前の違う人物は記号で書くほど。初期二人の王はよくわからないことがわかったが、一番の疑問「初代王がキュロス2世…じゃあ1世は誰だ?」については答えてくれず。
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