読書メーター KADOKAWA Group

〈叱る依存〉がとまらない(Kindle版)

感想・レビュー
29

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
ん。
新着
いってることの半分は、理解も同意も出来るのだけれど、中絶に関しては思い込みが強過ぎ、ついて行けず。123~126頁の記述を読んでこの人、大丈夫か? と本気で心配したわ。要約すると、「日本では、子宮から胎児を掻き出す方法を用いているが、世界的には柔らかいチューブを使って吸い出すやり方や薬剤投与による堕胎が主流。中絶する女性に罰を与える目的で、身体的リスクの高い方法を強要しているように、自分には見える」。中絶そのものを禁止する国は少なくないし、チューブや薬の方が安全性が高いと決めつける根拠が薄い。
0255文字
mamorunp
新着
叱ることの効果は危機介入と抑止力のみ。叱っている自分を叱ることも叱る依存とは面白い発想。
0255文字
Y.m.Kim2
新着
ネタバレ・朝日、日経 書評掲載★★★『「できる」ためのサポートをしようとすると、どうしても「ああしなさい」「これはだめ」「このやり方にしなさい」などと、やるべきことややり方を決めてしまいがちです。それでもある程度までは、知識や技能を身につけることは可能でしょう。ですがそれでたどり着けるところには大きな限界があります。一番の問題は「自分で学ぶ」ことができなくなってしまうことです。これは大人、子どもにかかわらずとても大切なテーマだと思います。』
Y.m.Kim2

高校野球の季節だが、生徒に対して怒鳴ったり叱ったりする監督に対して「こういう厳しい人が必要だ」というコメントをちらほら見かけるが、「叱っても意味がない」という本書のメッセージをぜひ受け取ってほしい。生存者バイアスや自己満足の連鎖をいかにして消し去っていくか。引用した部分は高校生の時からそう思っていたことで、教材や講習を山ほど詰め込む学習塾に通っていた生徒の学力が、高校に入るとなぜ伸びなくなるのか?疑問に思っていました。「自分で」というのが、その人の真の力になるのだと再認識しました。

07/31 11:22
0255文字
とろりんとう
新着
「叱るの定義」(権力がある人がない人に対して、言葉を用いてネガティブな感情体験を与えることで、相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールしようとする行為)は、すっと腹落ちする。「叱る」と「怒る」の違いは、叱る側の感情の違いに過ぎない。処罰欲求のメカニズムや実際の処罰は効果が薄いことも科学的・統計的な理由を含めて説明があり、とても納得感があった。しかし、現実社会は「叱る」で溢れ、且つそれが肯定されるケースが殆どで、日本人の意識変革が必要だと思った。
0255文字
ばんだねいっぺい
新着
社会の「ブラック化」に一役以上をかっているものの正体は「叱る依存」だった。相手の立場も気持ちも考えずに自分を権力者として「相手を変えたい」欲求を満たそうとする「叱る」行為に明るい未来はない。あ、これは、自分のことだなと思い当たりすぎて、ショックを隠せないが、なんとか、 これを受け止めて、価値観を更新して、やっていきたい。
空猫

読みました!読めて良かったです!また教えてください\(^^)/(おいらは紙媒体で読んだので共読にならず(/o\))

10/03 07:26
ばんだねいっぺい

40人を待ったのですね。おつかれさまです。こちらこそ、教えていただきたいです。

10/03 22:37
4件のコメントを全て見る
0255文字
kimamabito
新着
自分の子育てで感じる葛藤や、これまで見聞きしたパワハラなどがすべて鮮やかに説明されたようだった。すごく良い本です。
0255文字
明日香
新着
私は<叱られ続け育った人>で、うなずきながら読みました。「叱られないよう」常に親の顔色ばかりうかがって過ごし、50代になった今頃「自分育て」をし直している日々です。今、隣に住んでいるお母さんが毎日子どもに怒鳴り散らしています。理由は「決められた順序を守らないから」。<叱る依存>に陥っているのでしょう。私もきっとそうだったのでしょうが、「親自身のストレス」を癒す存在がないとその発散先が「子」になってしまうのかな、と感じます。著者にはぜひ、次回は<叱られた側>に立った本も書いていただければ、と思います。
0255文字
しゃりん
新着
怒るより、叱ることが大事と言われたが腑に落ちない部分があった。叱られた人は苦痛を回避しようとし、防御システムが働き、冒険システムが停止する。そのため、事前に対処方法を説明する「前さばき」が必要。説明を理解するための学習する側の準備、心身の準備をレディネスという。不適切な養育「マルトリートメント」を回避し、脳機能の低下を防ぐ指導方法が大事なんだと理解できた。例外として、緊急時の危険回避のための叱責は必要。これについても、事前に説明が有ったほうが良いよね。指導者は伴走型が理想かなと思いました。
しゃりん

叱る依存を読んでから思うのは、叱る側の指導力不足が大きい。現状把握が疎かなまま行動しているから、同じことを繰り返す。これは依存というより、思考停止であったりするのかなと思った。自分は正しいと思い込み、バイアスからの脱却が課題。何が間違いで、何が正しいのか、どうすることが正解なのか。人によって回答が変わるだろうし、問題を解決する方法は数多くあるので、問題が繰り返し起きたら、同じ叱り方、改善方法を繰り返さない。叱り方、改善方法を改善するのが大事だなと思った。

07/24 13:00
0255文字
tamami
新着
日頃から到るところで叱りまくっている自分を振り返るべく、本書を手に取る。著者は、現代の叱る、叱られる本質を、権力のある者がない者に対して行う「非対称性」にあると説く。そして多くの場合叱ることには考えられるほどの効果がなく、却って叱る者が依存症に陥ることがある、とする。わが身を振り返ってみて、大いに納得させられる。終章で、依存症に陥らないための処方箋が示される。相手の行動を予測し、事前に手を打つ、できないへの対応を工夫する等々。本書との出会いを縁として「一度深呼吸して問題と距離を置く」ことを実践してみよう。
0255文字
シュウヘイ
新着
しかるという行為 パワワラとの違いがよくわからない 相手のためを思ってしかるというのは本当なのか
0255文字
日常
新着
叱られる側の「叱られる」ことによる効果と副作用と、叱る側の「叱る」依存が脳科学的に説明されていて勉強になる。
0255文字
YASU
新着
叱られて活性化するのは偏桃体の防御反応.よって効果はその時だけ.一方叱る側の処罰欲求は依存性が強く脱せられなくなる.人が「学習する」のは前頭前野の働き.よって前向きな意欲を引き出すのが肝要.言われてみれば簡単だが実行するのは難しい.本書の良さはわかりやすさと,叱る人への批判で終わっていないこと.人とかかわるすべての人(親,指導者,支援者など)必読だと思った.
0255文字
あられしろくま
新着
叱っても叱られても、なんだか気分が悪い。叱ってばかりいる人と叱られてばかりの人がいるのはなぜだろう。ずっと疑問に思いモヤモヤしていて手に取り読んだ本。 思いやりが大事。でもこれがなかなか難しい。
0255文字
violinprince
新着
「最近は“真剣に叱る”人が少なくなってきていて、嘆かわしい」 「愛情を伴った叱りを受けることによって、人は苦痛を乗り越える力を身に着け、成長する」 「愛をもって“叱る”ことと、感情に任せて“怒る”ことは異なる。しつけ・教育のために、愛を伴って叱ることは必要だ」 これらのフレーズはよく聞きますが、果たしてどうなんでしょう、“叱る”ことと教育的効果の因果関係はどのようなものなのでしょうか?→
violinprince

→言われてみると、長年自分は教員をやってますが、めったに生徒、あるいは後輩を叱ることはしてこなかった、それはおそらく自分でこの本が述べているようなことに気づいていたからかな、なんて感じたりしています。「先生に叱られたおかげで、成長できました!」なんて言われたことないし、言われたらうれしいかもしれないけど、自分本位の満足に終わるだけでしょう。“厳しい指導”が何も“叱る”だけではない、“叱る”に頼らなくても必要な厳しい指導はできる、といったことも、文中に述べられています。→

06/08 16:58
violinprince

→ それで最初の3つの「 」の問いかけですが、いずれも我々の思い込みのたぐい(著者はこれを“素朴理論”と呼んでいます)で、科学的見地からは全く真実ではない。とそのあたりのことも、この著作では詳しく解説してくれています。“叱る”“叱られる”ことの本質を見極めたい人には必読の一冊です。

06/08 16:59
6件のコメントを全て見る
0255文字
minaokukita
新着
神経科学者である著者が世の中に蔓延する「叱る」という習慣の弊害を多様な観点から論じている。「叱る」とは状況を定義する権力を持つ人間が相手に恐怖などのネガティブな感情を持たせることで、相手の行動をコントロールすることである。そのようなネガティブな感情を喚起することは、危険な行動をすぐに止めさせたいような場面では役に立つが、学習をしたり新しいことを試みたりする場面ではマイナスでしかない。さらに慢性的にネガティブな感情を持たせられると人間は無気力に陥ってしまう。(続く)
minaokukita

従って一般に叱ることの効果は非常に限定的である一方で、その弊害は大きい。むしろ叱れば叱るほど相手は学習や問題解決ができなくなる。ではなぜ人は人を叱るのか。叱ることが気持ちいいからだ、と著者は言う。悪いことをした相手を罰する時、脳内の報酬系が働いて罰する人間は快感を得ている。それと同じように、叱っている人間は実は快感を得ており、それが度重なると行動嗜癖、依存のような状態になるのである。

06/07 17:17
minaokukita

この社会では、家庭、学校、会社、スポーツチーム、司法、行政などの様々な場面で、状況を定義する権力を持つ人々が、「叱る依存」に囚われて正しい振る舞いを取れないでいるのではないか、と著者は危惧している。

06/07 17:17
0255文字
ふじよし
新着
他人の目を気にしてついつい叱っちゃう自分のための一冊。あまりにも自分のことすぎて何回も中断しながら読んだ。 後手(叱る)ではなく先手を考える癖をつけたいと思った。 相手の困り感を想像しながらトライ&エラーしていきたい
0255文字
Arick
新着
明らかに自分のことだ。 それを認めることはつらいことだけれど、認めよう。 なんとなく気づいていたことを、目の前に理知的に見せつけられたような強い衝撃を受けている。 つらい。
0255文字
いちは(精神科医)
新着
とても素晴らしい本だった。スタッフ向けの病院図書に推薦する。
0255文字
MZ
新着
叱るという行為には報酬系回路を活性化して依存に陥らせる力があること、叱られた側は脳が防御モードに入って脳が非活性化するので叱ることに教育効果はないことなど、脳科学や認知科学の知見に基づいて説明されていて分かりやすかった。 著者は叱ることを全否定しておらず、叱る側を依存から脱却するための支援・教育が必要なことを冷静に論じており、単なる問題提起ではなく解決の方針も示している。 ネット炎上・虐待・苦情電話・部活問題・理不尽な校則などが昨今話題になっている中、この本が広く読まれたらいいと思う。
0255文字
アシア
新着
叱るのは良い、あるいは悪いと極端な話にはせず、叱る脳・叱られている脳のそれぞれに何が起きているのか、なぜ起きているのか、叱るがもてはやされる子育て、教育現場、スポーツ業界、香川のゲーム条例まで出てきて何が起こっているのか等、興味深いうえ読みやすい文体で一気読み。叱る効果は限定的であることや、厳罰化が進むと現代のコロッセオ化が起こるのでは、あたりは印象に残ったし、中絶の話はなかなかにコワイが確かに業界人には一度読んでほしいとは思った。
0255文字
yucco
新着
良かれと思って叱っても、それによって相手に生じるネガティブな感情体験には「自分の為を思って言ってくれた」というタグはつかない…もうこれに尽きますね。誰かを処罰する事で脳の報酬系回路が活性化されるという事実、まだまだ続く子育てにおいてしっかりと覚えておきたいです。人は苦しまなければ変化・成長出来ないという理論からの脱却、「叱る」に学びや効果があるという理論を乗り越えなければならない…保護者だけでなく、教育現場の方々にも広くお読み頂きたい内容でした。
0255文字
はるちゃん
新着
タイトルと表紙画はありがちな啓発本のようですが、問題点を網羅的に追っていて、参考になりました。続編も出るといいなあ
0255文字
miyako
新着
[叱る行為は叱る側のニーズ]かつてのパワハラ上司を思い浮かべて読んだ。理不尽に叱られた事が未だに頭から離れなかった。5年前に「ご迷惑をおかけしてすみません」と謝罪して退職した自分が情けなかった。でもこの本で「叱る行為は叱る側のニーズによるもの」と科学的に説明されて、とても気持ちが楽になった。叱る欲を向けられた側が背負い込んで、超克していく必要なんかない。自分の気分で叱って一時的にスッキリする方が楽な人生にも見えるけど、著者自身が真摯に向き合ってコントロールしようとしているので、自分もそうありたいと思えた。
0255文字
nickkk
新着
当たり前に被経験したことが綴られているなという印象。自閉症などの研究?社会運動?が他の分野に於いて応用できるほどに発展しているという事実に感動した。叱るも怒るも受け取る側は一緒で、叱る行為には、人の学びを促進する効果はないと断言する。「馴化」「鋭敏化」の繰り返しでは状況に合わせた行動レパートリーを増やせない。「前さばき」を重視し、「未学習」「誤学習」の区別をつけ、未学習には学習準備を行い、冒険モードを邪魔しない、誤学習には報酬を設ける。この当たり前がなぜできないかというと自他共に未学習だからなんだよなあ。
0255文字
ひで
新着
この本を読んで感じたこと。叱るは相手に苦痛や恐怖を与える行為。学びの獲得にはつながらない。叱る、体罰、虐待全て地続きの行為。体罰がなぜダメか、科学的に分析し披瀝することは大事。そうしないとなくならない。叱るとは、つまるところ人が他人を体よく支配したい欲求に基づく。科学的にはなんら教育的効果はない。となれば、それがいかにおかしい行為かがわかる、など。若干恣意的な論理展開も見られるが、概ね冷静に分析されている。職場で部下がいる人、子育てしている人、教師などはとりあえず読むべき本。
0255文字
たろっくす
新着
これは全人類に読んでほしい。『叱る』という行為が有効だと思っている人からすると全てをひっくり返される感覚を覚えると思う。定期的に読み返して自分を顧みるようにしたい一冊。数ある刺さったワードから一つを選ぶとしたら「実際に叱らなくてはならない状況を招いてしまった時点で本来は叱る人の失敗だと考えるべき」という部分だった。これを常に頭の片隅に置いておきたいと思う。
0255文字
トダ―・オートマタ
新着
政治家の失言や芸能人の不祥事など叱る依存に陥りやすい状況がいろんなところにあるなと思う 日本だけのことかどうかわからないが、一時期話題になった香川県のネットゲーム依存症対策でもネットやゲームを制限をする方向もある意味「叱る依存」だと思う しかもそれは結果としてうまくいかないとも書いている。
0255文字
TH
新着
読みながら自分の生育歴を振り返りました。叱る依存や叱られる側が力を奪われていくメカニズムがとてもわかりやすく言語化されており、首がもげるほど頷きながらあっという間に読みました。と同時に、自分自身も叱る依存に陥ってしまった過去に気づき、自責の念にかられました。とはいえ、最後まで読み切れたのは、筆者の穏やかな文体や、叱る依存に陥った人を告発したり、その人の心の在り方を叱責するようなトーンではなく、叱る依存に対してどのような支援が必要なのか?ということを冷静に論じるスタンスがあったからだと感じています。よい本!
0255文字
maimai
新着
叱る依存が起きやすいのは、相手のため社会のためと、自らの欲求に大義名分を与えてしまったとき。 前さばきの概念など、心掛けるべき事柄が含まれる書籍。
0255文字
全29件中 1-29 件を表示
〈叱る依存〉がとまらない評価100感想・レビュー29