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思考の庭のつくりかた はじめての人文学ガイド (星海社新書 221)

感想・レビュー
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武井 康則
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最近風当たりの強い人文科学について、その復権を提唱する。学問分野として分析の理系に対し、データを集め分類、類推を学問の方法とする人文学は間違いも多いだろうけど、飛躍の思考を秘めていると私は思っているのだが。本書はデータ集めの読書論、表現のための読み書きから、批評、言葉、近代、歴史、芸術と進むのだが、結局誰かの行ったことを並べているだけ。そのあとの自分の意見、オリジナリティーがない。テキストは織物で誰かの書いたものにつながり、引用しと著者は書いている。その通りだが、その結果がない。肩透かしを食らった感じ。
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静かな生活
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REVIEW SCORES 80/100
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kaho
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タイトルは、日本には広場が無いといわれるが庭はある、という処から来ている。編集の重要性、負荷量の決め方、普遍力、作家の感染、小林秀雄の自意識、コミュニケーションはキャッチボールでなくクラウドの重なり、感情をあてにしない、批評より広告か、人生の不条理と啓蒙の関係…等。取上げる著者・著作は古典的で基本的なものが殆ど、それらが何を齎してきたかを軽くガイドしながら、更に自分の中で落とし込み表現に繋げるためにどう調理するかのノウハウ本、という処だろうか。高校生くらいが読むといいのかな。
kaho

ツカミ本というのかな…採り上げている本も、話題としての切り口も 目利き感があってとても面白いのだけれど、何か…現代的な片手間感を大切にしているのか?、それに馴化しているのか?、サクサク進められるしサクサク読めてしまうし、で…私には深み不足だった。まぁ新書だからそんなもの、といえばそうなのかもしれないけれど。 高校生だったら、講義のディスカッションテーマ集のように使うとか、読書案内本的に読むといいのかも。

07/13 01:21
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oooともろー
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人文学・人文知とはどういうものか。考え方の道しるべ。
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Танечка (たーにゃ)
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要再読。方言のこと、文体のこと。
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konor!
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「読書」索引を作る「批評」一番面白かった。ダイイングメッセージとしての批評(キレイ)、今書いてるのもわかんないんです、小林秀雄の異質なエッセイからの引用、書き続けるモチベたるアポリアとギャップに繋がる自意識の話など、批評家という人々の生々しいあり方「言葉」〜である調ってダウンロード商品だったのか「近代」プレモダン/モダン/ポストモダン「歴史」国のアイデンティティの確保に歴史が使われる「芸術」会田誠のよさがスッキリ説明されている、遅効性の物を植え付ける 後半普通にボロボロ読書だったけど種植ってますように
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yukigumo
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★★★★★若い読者を想定していると書かれているが、今まであまり考えたこともなかった領域で、思ったより難しかった。批評とは?近代とは?歴史とは?芸術とは?ということを考えるための、とっかかりを教えてくれる。特に、批評というもの、近代や歴史をどう見るかということについてあまり考えたこともなかったので、世の中の捉え方についての基礎知識を教えてもらった感じ。取り上げられた話題の範囲が広くて理解しきれなかったので、またいつか再読したい。
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辻井凌|つじー
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再読。人文系学問についてどのように学び、どのように考えたらいいかそのとっかかりや前提知識を福嶋さんなりの考えを元に手ほどきしてくれる。ちょうどこの分野に改めて興味を持とうとしてる初心者の僕にはぴったりの本だった。福嶋さんも、僕が最近気になってる哲学者の谷川嘉浩さんも著書の中で生き方や思考の仕方として「庭」というあり方を共通して提唱しているのが興味深い。2人の解説を聞くとその例えは納得がいくものだし、僕も自分なりの「庭」を頭の中に作っていこうと思える。自分の中に山縣有朋を作るんだ。おすすめ!
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ご〜ちゃん
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本とは非線形な道具箱である、ということばを受けて、さっそく乱雑な自分の部屋の積読本の片付けをしようと思った。
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訪問者
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最近、個人的に注目している星海社新書であるが、サブタイトルに「はじめての人文学ガイド」と謳った本書もユニークで面白い内容。久しぶりに小林秀雄の名前を読んだ気がする。繰り返し読んでいきたい一冊である。
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おおにし
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今まで文芸評論家の立ち位置がよくわからなかったのですが、福嶋さんの”テキストを読むようにして世界を読む人”という定義で納得できました。加藤典洋さんが文芸評論家だと名乗っていた理由がよくわかりました。また「本とは適当に拾い読みするくらいでも、十分に役立つものです。」という言葉に救われた気がします。積読本の多さに苦しんでいますが、著者のいう”ぱらぱら読み”をやってみようと思います。また、「理解はしばしば遅れてやってくる」という言葉を信じて難しい箇所で挫折せず最後まで読むように心掛けたいです。
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アキ
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人文学を学ぶためのガイド本。「読書」、「批評」、「言葉」、「近代」、「歴史」、「芸術」についてどのような視点で学ぶことが重要かが書かれている。大学卒業と同時に学問まで卒業してしまわないように様々なことに見て触れて感じることが必要だと感じた。とにかくたくさん読み、それをもとに生産を行う。「書くこと」は自己とテクストのコラボレーションという考え方に納得。新しいものは過去のあらゆる作品から影響を受けて生み出されるものなのだろう。
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tossy
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人文学の本は初めて読んだ。本書は自身の思考の庭を作ることを推奨している。庭には成熟した部分や未成熟な部分が混在しており、全体としてまとまりを成している。
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Defricheur
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本書のテーマである「思考の庭」とは、複数の関心事を同時に抱え込み、かつそれらに「時差」=思考の成熟度に菜がある状態を許容すること。このような思考の型は、外山滋比古『思考の整理学』や森博嗣『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』にもみられるところであり、知的生産者には共通したフレームワークであるように思われて興味深かった。
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chie
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読みやすかったので最後まで読めたけれど、頭がついていけなかった。入門書にしては内容が濃く、この本自体「思考の庭」というイメージがよくあてはまっていると思った。
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神田川昌平
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人文科学入門の入門、といったコンセプト。門外漢にも入りやすい、滑らかな文章とわかりやすい説明。ゆっくり読書できる学生のころ出会いたかった。
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やまやま
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前半は読み書きの技術です。技術として、マニュアル的な要素を多く入れていますが、それだけでなく、作品を読んで批評を行う意義をまとめています。要は、本に何が「書かれていないか」を問うていくのが批評という理屈になります。これは分かりやすい説明ですが、現代はそれは問うなという気風もあり、悩ましいところです。後半は歴史とアートが主題ですが、本書内の表現を使って評者がまとめますと、歴史は自己証明のツールであり、理念的な物語である、アートは人間が「力との接触」をした痕跡である、と整理できるような気がしました。
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いとう
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「問題を考えている間は、その問題を対象化し、客観的に捉えることができる。それは、その問題から自由でいられる、ということでもある。」大阪大学の金水先生が式辞で文学部の意義についておっしゃっていた。 金水先生は文学部の意義を、本書は自由になるための方法を伝えている。 思考を鍛えるためのことばは借りものであってはならない。借りたことばによる思考は、既に誰かの思考に塗れている。「他人の養分を消化」(63)していき、「より正確な言葉を探索し続ける」(46)こと。
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な
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読書のハードルが下がったので、自分にとっていい本だった。ものの見方を改めて考えるきっかけになった。しばらくしたら再読したい。
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TM
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人文系の学習をするに際しての、一つの考え方を提示してくれる本。この本に書かれている内容が唯一の正解ではないと思うけど、とりあえずどうすればいいのか分からない文系の学習者は、本書を読んで参考にして良いのではないかと思う。一つの、思考の方法論を示してくれていると思う。
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Go Extreme
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考える心のセットアップ: 人文知への招待 目詰まりをとるために 引っかかるポイントは誰しもさほど変わらない 実学に限界があるのは常識 考えるヒント 読書―読んで書くためのヒント: 作品をテクストとして読む 作品どうしに対話させる パースペクティブを獲得 本はノンリニア 純粋な精読は無意味 批評―考える“庭”を作る 言葉―まずはニュートラルに話そう 近代―われわれはどんな時代に生きているか 歴史―急所が分かれば十分 芸術―「力」との接触 ブックリスト「二〇代の自分に読ませたい本」二〇選
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ザフー
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昨夜見かけたある炎上にもまつわり、「近代」の章、現代の言語環境の読み解き、「SNSのプロフィールは造花」という喩えが響いた。ポストモダンでは理性を信用する教室の中で他者の他者性・不透明性に、誰もが怯えている。絶対的基準のない我々は他者の反応に依存するしかなく、自作自演の記号として「造花」という成長のない自己イメージの記号(プロフ)で武装せざるをえない。難解な思想も平易な生活も、読み書き思考=言葉で繋がっているはず。要請された自粛など要らない。無知の知を底辺に、粛粛と生きた「庭」を咲かせることに加担したい。
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とみー
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書くという行為についての記述が面白かった。「僕の考えでは、書き手を突き動かす力は「問い」です。しかも、それは容易には解けない問いでなければなりません。問いをもって書くことは、何かを求めることです。この希求する心がないと、書くことは長続きしません」
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kumoi
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高校生の頃、人文系の学問の面白さを理解できなかった。当時の自分は、科学で全ての問題を解決できると信じ切っていたのだと思う。大学に入学して文系教養科目で教育学を受講した。いじめは加害者と被害者の関係だけでなく、それを傍観している生徒も関与していることを学んだ。構造主義との出会いだった。その後、哲学に熱中した私はポストモダン、実存主義と思考の庭を広げ、耕し、育てていく。不均質で開放的、ネットワークが張り巡らされた自分だけの庭がどんな姿になってくのか。考えるだけで鼓動が早まる。
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小鈴
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2022年一番の本かもしれない。この複雑かつフラットな社会でどのように考え方の筋道を立てることができるのか。考える心のセットアップ、「活きた」人文系の知識をコンパクトに伝えることに成功していると思います。読書、批評、言葉、近代、歴史、芸術、すべての章が、わかりやすいのに深いところまで届きます。読んでいて面白かったのは近代、歴史、芸術です。福嶋亮大さんの見立てを知っているか知らないかで世界の見え方は変わってくると思いますよ。自分の視点を変化させ、深めるためにもオススメの一冊です。
小鈴

子どもが高校生か大学生になったら薦めたい本ですね。学問の枠組みや書くためのスキルというよりも、今の「世界の見方」として知っておくべきことが簡潔につまっている本です。

06/21 13:53
小鈴

福嶋亮大さん。有名だから本は何冊か買ってあるが積読のままでした。時間のあるときに他の著作も読みすすめていきたい。

06/21 13:55
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大泉
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人文学的なものの見方を伝える入門書。読書、批評、言葉、近代…と各章に付けられたタイトルについて平易な言葉で語るスタイルで、それぞれ独立性が高い。特に本の読み方の指南は結構大胆で、一つの本をさらって二、三個持ち帰れるものがあればいいじゃんみたいなのはほんとそうよなと思う。通勤電車の中で読んでいた本書から、わたくしがどれくらい持ち帰れたのかはわからんけど…
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グレートウォール
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どのように世界を見て思考するか、人間の生み出してきたまのについてどのように考えるか、経験が足りないと、考えるピントが合わないので、本書によって世の中の視方を知ろうという趣旨…だと認識した。む、難しい。 読書、批評、言葉、近代、歴史、芸術に分けてどのように捉えればいいかの視点が得られる。 ちゃんと物事を考えながら生きているのだろうか?本書に「考えるとは頭脳に日常とは違う負荷をかけること」と書かれていた。書くにしても何にしてもこれくらいでいいやは御法度。考え続けることでおそらく解像度が上がるし、視座も変わる。
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ザフー
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良書。「一般アップデート版人文学入門」以上のものを感じる。今まで好きで読んできた「積読」「読まずに」「書込み」などの読書論、知的生産、テクスト論や批評。それら各々得てきたものは少なくないけど、いつしか渾然と独学の座りの悪さを覚えた。まずその背骨を整えて貰うような気持ち良さがある。ひとえには著者の学生に相対した教育の蓄えと、それを教養本に高める作書力があるが、それだけでない。引用やブックガイド、芸術論で著者の位相に惹くに終えない、開かれた本を束ねる言葉の端々に、思考の骨身を感じた。小林と吉本の箇所がアツイ。
ザフー

文系-理系、芸術-科学などの分け方が悪いのではなく、それを横とした教育(養)-情報という縦がないんだよなと。国語算数理科社会だけでなく生活まで束ねる「読み書き」。一生驚き続けられるほど面白い、読むだけではない「読書」。…というのは本書を読んでした私の単なる妄想です。著者は書評は誰でもできる評論の基本といい、学生字数制限のある書評を課題としている。ちょっとマジに読書メーターを書いてみたいという方にもおすすめしたい良書です。半分ほど読んだが、引き続きノンリニアに。書くとは恥であり、批評とは素人でいること。

06/10 14:35
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ころこ
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表向き大学生に対して書かれた学問のプロトコルであり、その様に読むのが素直です。しかし、著者の改題の要素が随所にみられ、著者の仕事に興味がある一般の読者でも十分に興味を持って読んでいける内容でした。「テクストを読むようにして世界を読む人間、それが文芸批評家です」批評家不要論がいわれている中で、批評という行為の重要性を示した批評家の定義です。著者は随所にこの様な歌舞伎の見得をつくりますが、これが巻末にあるブックリストの一番手に載せている柄谷行人の所作に似ています。SNSの浸透によって「言葉にする」ことの一方で
ころこ

こんにちは。「東一派」の裏切り者の福嶋さんですがwこの方が一番才能豊かだと思いました。東さんのいい方だとテクストの外部もテクストなので、福嶋さんの身の振り方も含めての評価になるのかも知れませんが…

06/10 15:15
ザフー

ご返信ありがとうございます。なるほどですね笑。端々の言葉の切れ味に良い感触がありました。周辺事情など不勉強なのですが、今後も少し追ってみたいと思いました。

06/10 15:36
4件のコメントを全て見る
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辻井凌|つじー
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ほとんど論文を書かずに大学を卒業した自分には、文系の学問や批評は気になるけど、今さらどうとっついたらいいかわからないものだった。人文学のとっつき方のヒントをいくつも示してくれる。まだ消化できない箇所があるので、時間を空けてまた読みたい。「庭を作るイメージで思考する」という著者の提案は、社会科学で分野は違うが、なんとなく内田和成『スパークする思考』に書かれていることに通ずるものを感じる。
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稀白
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面白い。読書だけじゃなくて、情報の取り込み方の価値観が変わる。本を読むのはなぜか?ここにいる皆さんの人生のガイドたり得る本。人間はテクストによってつながる動物ゆえに。 知識を体系化するために布状に本を読んでいく方法など、新たな学びがいくつもあった。 何よりも、自分の思考フィールドを庭として扱うことで、何を栄養とさせるか?という感覚になり、愛を注げるようになる。 おすすめです。
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思考の庭のつくりかた はじめての人文学ガイド (星海社新書 221)評価61感想・レビュー32