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残された人が編む物語

感想・レビュー
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あおけん
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行方不明者捜索協会を訪れる人達とそこで働く静香の5編からなる短編集です。最初の「弟と詩集」から引き込まれたした。若い時に家を出て疎遠になっていた弟が亡くなっていた事が判明する。彼がどんな人生を送っていたのか?通っていた定食屋やスナックを訪ねて暮らしぶりを聞いていく。4作目の「社長の背中」が好きですね。最終章は静香にも探している人が居て…って話です。涙なしには読めませんでした。
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藏
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縁が切れた人、または行方不明になった家族を探し亡くなっている事が判明してからの物語 五話、5人の物語で書かれている、三話しか読めなかったけど 一話目は長年縁が切れていた兄の事、二話目は大学時代の親友、三話目は夫の話 三話目だけはそれまでとは毛色が変わって面白かった 作家 桂望実さんのコメントは下記に https://nozomi-katsura.jp/books/nokosaretahitogaamu.html 官報:行旅死亡人情報と言うのは実際ありますね https://kouryodb.net/
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たかもん
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再読だったのに、また引き込まれてしまった。やっぱり、静香の物語に涙した。
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ats
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ネタバレ失踪者のその後と死の理由やそこに至る道筋を辿るストーリー。自殺や事故、事件に巻き込まれたなど理由はたくさんあるが、発見されぬまま時間が経ち不審な点がなければ調べられることもなく忘れて去られてしまう。 残された人たちには真実だけが救いになるのではなく、知らせずにいることが幸せなこともある。 それぞれが信じたいことを信じればいいし、自分で真実だと思う物語を編むことで救われる。
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ゆかり
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ネタバレ全て残された人が主人公の物語で、基本的にすっきりほっこり終わるんだけど、途中で「それ今さら気付いてももう亡くなっちゃってるよ……」ってなることが多くて辛かった。特に一番最後の「幼き日の母」は号泣した。自分は今身の回りにいる人のことを大切にできてる?っていう私自身を鑑みるきっかけにもなる本だった。亡くなってからじゃ遅いよ、っていうことの方がきっと多いけど亡くなってからでもまだやれることもあるんだなと思った。
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caffè e llatte
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突然の失踪や、久しく連絡が途絶えていた中での音信不通。「死人に口なし」で本当なことは分からないけれど、「きっとこう過ごしていたんだろう」と足取りを辿ることは、残された人が気持ちを整理するために必要不可欠だと感じました。 個人的には5つの短編の中で「ヘビメタバンド」がよかったです。
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Atsuko  Kawase
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トリニト
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行方の分からなかった知人の死を受け止める為にその足跡を辿る物語。とても良かった。
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ううちゃん
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人生のどこかで別れてしまった家族や友人たちがすでに亡くなっていた時。私だったらやはりその足跡やどんな人生だったかを知りたいと思う。どの物語も知らなかった真実に時に涙し、時に呆然とし、特に「弟と詩集」は知ることができてよかったのではないかと思えた。「ヘビメタバンド」と「社長の背中」切なかったなぁ。ラストは寄り添ってきた行方不明者捜索協会職員の西山静香の物語。光が見える終わり方だった。
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M6
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行方不明者捜索協会で働く西山静香。亡くなった人の過去を訪ねる…隠し通したい事、知りたくない事、疑問は多い。けれど「物語」は落ち着き 前を向かなければ という気持にさせてくれる
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しゃばみつ
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人とのつながりは、深くても浅くてもいろいろあります。忘れていることがほとんどだけど、ふと思い起こされる今日この頃、年取ったってことでしょうか?いつ死ぬかわからないから会いたい人がいたら会おうと思いつつ日頃の雑事に追われています
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ぱふぱふ
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行方不明者捜索協会(本当にあるのかな?)をモチーフにした連作短編集。どの話も,主人公の身近な人が行方不明になる。警察に相談するが,行方不明になったのが大人であることもあり,積極的には探してくれない。そこで,行方不明者捜索協会を紹介される。そこに依頼すると,行方不明者を探してくれるとともに,その行方不明者の周辺情報も一緒に調べてくれるのだ。主人公たちは,行方不明者の自分が知らなかった面を知り…。サポート担当の西山さんが有能ですばらしい。身近な人が失踪するってどんな気持ちになるだろう…。
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おかだ
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タイトルと淡く綺麗な表紙から、優しい物語なのかと思った。違った。残された人が知る情報は耳障りの良いものだけじゃないよね…その中で残された人間が納得できる物語を編み喪失と向き合う…とでも言いますか。どれも興味深かったけど1番好きなのは『最高のデート』かな。その人が亡くなってから判明した事実によって、見えてる世界がガラリと変わることがある…あるのよ。だって生きてる時にその人の全部が見えてる?そんな訳なくない?お月様みたいに、こっちに向いてる部分しか知らんのよ、人の事なんて。今の私にはわかりみが深い小説でした。
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ヒロミ
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面白かった。探している人が、なくなっているお話しなのでかわいそうだけれど、故人の生きてきた歴史を知り、行きた人が前をむける。心があたたまる話しでした
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fukufuku
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行方がわからない人を探してくれる民間の調査会社。そこで、調査とは別に依頼者のサポートをする部門のスタッフ西山静香。探している人の死亡が確認された依頼人たちに寄り添い、彼らが自分を納得するために紡ぐストーリー。断片から編まれるのは正解か否かわからないが、残された者に必要な作業なのだと思う。死はゆっくり訪れたり、突然やってきたり、既に襲っていたのに気づかなかったりする。残される側にはそれを消化するための物語が必要かもしれない。
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ゆきらぱ
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多分読んだ人は皆ぎゅっと胸をつかまれるような感覚になると思う。ありきたりではないのに素直に読める。読み応えがある。とても良かったです。
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まゆこ
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行方不明捜索に依頼され探していくストーリー。 西山さんがサポートをし、行方不明者と向き合っていく。 西山さん自身問題を抱えてるからこそ、依頼された方々への言葉が染みる。冷静でありながら、静かな思いが伝わる。 社長との話がグッと来ましたね。誰かに頼るって簡単なことじゃないけど、貴方もどこかに貴方の事を思っている人がいるはず。
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たかもん
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長年、交流がなかった人が亡くなったとき、どう悲しんでいいのか、後悔していいいのか、わからないときの物語だなと。西山の弟のセリフに泣かされる。
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かずみ
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突然いなくなった人を探す仕事とそこへ集う人の、人と人との物語。連作短編で主人公の西山さんはとてもいい人。しんみりしつつ切なくなりつつ読みました。
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れん
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行方不明者を探す民間会社で働く静香。本作品の中ではご遺体で再会することが多く、その後の物語が始まっていく。誰にでも平等に訪れる人生の終末。各々の生き様と、残された人々の思いがぐっとしみてきた。とても良かった。おすすめです。
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koko
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タイトルからお涙頂戴的な話なのかと思ったけど、あまり泣かせにかかってる感じがなく、サクサク読めました。け亡くなった人の目線では一切語られないので、本当に残された人が物語を作り上げていく過程を一緒に辿って、彼らがどう折り合いをつけていくのかを描いた作品でした。初めての作家さんでしたが、他の作品も読んでみたい。
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四男の母
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ネタバレ行方不明(故人)の捜索の物語。題名からすでに亡くなっていることはわかっているが、行方不明と思ってた人がどう過ごしたか、どういう人だったか知りたいと思う。知ることで残された人は亡くなった人とおりあいをつけていくのだろう。西山さんも自分の身近な人たちの大切さに改めて気づいたようで良かった。
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aaachan248
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「行方不明者捜索協会」のサポーターという今までにない視点で進むストーリー。長らく会っていない人でも死を受け入れるのはなかなか難しい。残された人で繋ぐ物語、事実でなくても良いというのはなるほどなと思った。死人に口なし、確かにそうかも。
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さとみ
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全部とてもいいお話だったけど、生きている間も死んだ後も、自分のことをわかるのは自分だけなんだなあ、それでもわかろうとしてくれる人、わかりたいなと思う人がいることが幸せなんだなあと思った。
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かいちゃん
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毎年行くへ不明になる人が全国であるということ、、突然姿を消されたら、、事件性がない場合以外、途方にくれるだろう、探したいと思うだろう。そういえば昔TVでいなくなった人の捜索願いをやってたのを思い出した。その後どうなったのだろう。「その人」を知ってるようで知らない、残された人が「その人」を知っていく切ない物語
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しいたけ
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行方不明者捜索協会へ依頼してくる人たちの物語。繋がりが途絶えた人の、その人生の終点に至るまでを調べる。亡くなった人の物語を知ることが、残された人の傷に早くかさぶたを作るという。物語は真実である必要はない。その人を思い想像するストーリーが、今を生きている人に明日への一歩を踏み出させるものであって欲しい。たとえ後悔や理不尽を抱えて生きていくとしても。書かれているものを受けとめるだけの読書ではなくて、登場人物と共に想像し、共に「そうだったらいいね」と編む物語。とてもよかった。
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みさどん
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行方不明捜索協会の西山さんのところに依頼されたケースが4つ。どれも警察の身元不明遺体の中からみつかる。死ぬ前の動向を探っていくもので、亡くなってからその人の人物像や本心がうかがえていって、足取りを探す人は悲しんだり決別の意思が強くなったりする。でも、亡くなったらそれまでで、読んでいて虚しさは消えなかった。自殺のケースだとなおさら。身元が分からなくなるような死って悲し過ぎる。西山さんのお母さんは最後に何か分からないかと期待してしまった。ごめんねという気持ちはどう消化させればいいのだろう。
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akiᵕ̈
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身近にいた人が突然居なくなったら…。行方不明捜索協会を通して、4つの依頼人の物語と、最後に共に手助けし携わってきた静香の物語へと続く5話からなる短編。それまで普通に暮らしていた人、疎遠になっていて音信不通になっていた人と協会を通して所持品を見ていく中で、思い出の品を見つけその死を知り、そこからどんな経緯でそのようになったのかを、当時付き合いのあった人たちに話しを聞きながら、今は亡き人たちの秘めた思いを知ることに。そこからその人たちの思いを受け入れ今の自分に重ね、気持ち新たに前向きに進む姿が清らしかった。
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Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
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初読みの作家さんですがとてもよかった。長年会っていなかった弟、学生時代の友人、失跡した夫、尊敬していた昔の会社の社長。行方不明者捜索協会とそこを訪れる人々が、足取りを追って見えてくる失跡者たちの秘められた人生。それを知るうちに残された人々の心のなかで紡ぐ物語がそっと背中を押してくれる。第1話「弟と詩集」、最終話「幼き日の母」が特によかった。登場人物は誰もが平凡で善良な市民で強さも弱さも持っている。そんな人々が喪失を乗り越えて再び歩き出すストーリーは、悲しいけれどとても優しい物語だった。
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ありす
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ささやかな人の生き様を、丁寧に、過剰にならない程度の慈しみを持って描いてくれる桂望実さん。主要キャラも、ほんの一時登場するだけの人も、善人悪人一辺倒の人がいないところもいい。人の大小の凸凹が、こんなにいくつも入り混じっていたら、全体で見るとメリハリなくなりそうだけど(そう感じる人もいると思うけど)、私は、読むといつも心がじわーっと温かくなっていくこの人の作品が大好きだ。久しぶりで手に取って、また読んでいきたいと思った。
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結衣花
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長年会っていなかった弟に、友人に、突然いなくなってしまった夫に。「会いたい」「所在を知りたい」と願う人々が頼るのは《行方不明者捜索協会》。やっと行きついた先に待ち受けている状況は、安堵ではなく悲しみの方が多い。そんな依頼者をサポート役として同行し、複雑に入り乱れる感情を淡々と、だけど確かに寄り添うように傍で結末を見届ける西山静香もまた、人を探していた。あのときもっと話を聞いていたら、もっと素直に話していたら。人生に後悔はどうしたって付き纏う。でも、明日も生きていく私の為に。偽りでもいい。物語が必要なんだ。
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律里
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いなくなってしまった人を探す会社に依頼して見つけてもらう話 居なくなられるって辛い いろんな人生の物語
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とろこ
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良かった。大切な人を亡くした後、残された者は哀しみもするし後悔もする。死を現実として受け入れることができないかもしれない。そのような時、残された者の心を癒すのは物語なのだ。それは必ずしも、全てが事実である必要はない。逝った人が生前不幸だったと思うよりも、大変なことも沢山あったけれど幸せな人生だった。残された者がそう信じたほうが、逝った人たちも喜んでくれそうに思う。私も亡父と亡母の物語を編みながら、この先の人生を感謝と共に歩んでいきたいと思う。
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ぽーちか
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亡くなった人に対する後悔とかに苛まれる人はこういうところがあれば助かるんだろう。私はドライなのか、やはり色々は考えたけど、私と合わなくなってからの人生を知りたいとは思わなかった。あれこれあってあの時離れるという決心は間違ってなかったと思うから。最後の失踪した母親には思いが残るだろうなあ。
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ゆかり
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行方不明の人を探す「行方不明者捜索協会」に相談に来た人たちの連作短編集。【①弟と詩集②ヘビメタバンド③最高のデート④社長の背中⑤幼き日の母】関係者に話を聞いていくうちに、行方不明者の意外な一面、知りたくなかった一面がわかっていく。心にしんみりくる話だった。
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かなえ🧸
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ネタバレ【行方不明者捜索協会】行方不明になった人を探す調査員西山静香。気性の荒かった弟の最期がホームレス、青春時代に同性愛者と告白してくれた親友、夫の真の性格は真逆ので騙されたとわかった、お金で自分の人生を変えてくれた女社長が金欠で、昔、突然娘の前から消えた母親。 この世を去った跡を辿り、真偽に関係なくその人の物語をつくることは、残された人が整理をすることなんだなと思った。
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snakedoctorK
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行方不明で探してみたら、亡くなっていた。 亡くなった方の最期を物語で埋めていく。
0255文字
あんこ
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捜索してもらった結果は悲しいものだったけど、会わなかった空白の期間を埋めるべく、関わりのあった人に確認作業をしていくうちに、だんだんとその死を受け入れていけるようになる。 じんわりと心に沁みるような物語でした。
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イヤサカ
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ネタバレ結構物語としては淡々と進む 最後の章で真実はどうだっていい。自分が好きな物語にすればいい。という言い回しはこの小説の読み方のことも言ってるのかなと感じた。 嫌いではないが、まぁ普通。でも言い回しはきれいで好き。最後の章の筍を食べるという前後の言い回しが自然体で特に好き。
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さくらこ
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ネタバレ行方不明者捜索協会を訪れる依頼人と、そこで働く西山静香。消えた人の人生を「物語」と呼ぶには、ある事情があってーー。捜索のはてに、彼らがみつけたものとは。5連作集。▼かつて親しかった故人の人生を知ること。それは、自分と故人との関係の見つめ直しであり、自分の将来を考えることにもなる。▼お気に入りは「最高のデート」。由佳は、エリート銀行員だった夫の真実に行きつくと、不倫相手の女性を罵倒、夫の遺骨を風呂敷包みのまま義父母に渡す。紙コップに入れた結婚指輪をゴミ箱に放り捨てた。現実逃避から脱却した痛快な場面でした。
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