形式:新書
出版社:岩波書店
形式:その他
出版社:Audible Studios
→スピノザというと、神とか目的論否定とか、あるいは倫理善悪良心とか、言葉だけだと宗教的道徳的なイメージを持たれそうだけど、全然違う、とりあえず読んでほしい。そして例えば人を攻撃する人にも読んでまずは自分を大切にしてほしい、と思う。
2024年5月3日讀賣新聞P6:主題「人類を特別視せず環境議論:編集委員清水美明氏」の左欄に寄稿あり。大阪大学名誉教授上野修氏。題:スピノザが示した「自然」と「権利」。スピノザのいう"神"は、世界の創造とは無縁で人間を含む無限の事物となって表われ出る。如何なる目的のためにも活動せず、だれも愛さず、だれも憎まない。そんな"神"にスピノザが与えた別名は『自然』。一つしかなく、すべてがその中にあり、だれもその外に出られない。『自然』は『現実』と言い換えてよい。近く刊行:スピノザ考-人間ならざる思考へ(青土社)。
スピノザにとって事物を説明する定義は、事物の内的本質をそれが発生する順序そのものに従って描き出す弱点なんか見当たらない唯一無二の観念じゃなくちゃダメだったためなのか、本書がこだわるのもスピノザが思考を形成していった歩みを順々に追いかける構成。人間が観念と並んで持つ身体の内には欲望や妬み嫉妬なんてないわけがないけど、事物もまた物体としての属性だけでなく観念を宿してることは、スピノザ的にネタじゃなく本気。それゆえ自然法則などの理性的認識を得る時には「自然界に存在している観念に直接にアクセスしている」
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