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言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

感想・レビュー
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サアベドラ
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マルチリンガルの脳が持つポテンシャルを様々な実験から紹介するノンフィクション。著者は3つの言語を操る言語学者。言語学習はよく言われるボケ防止以外にも想像力や集中力など様々な効能があるという。全体的に幼少期からのマルチリンガルを対象にした話が多く、多言語学習者の観点からはあまり参考にならなかった。唯一興味深かったのは、マルチリンガルは一つの音から習得しているすべての言語の単語を連想するという話。言うならば脳は言語ごとではなく、あらゆる言語の単語を一つのデータベースに納め、毎回検索をかけているらしい。
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碧
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言い方を変えて複数の言語を操れる人は優れ、一つの言語しか使えない人は劣っているということが繰り返し述べられる。最後に他言語を学ぶための方策が少しあるが目新しいものはない。5人が死の危険にあるとき、別のひとりを死なせることによってその5人の命を救うことは合理的で、複数の言語を使う者のほうがそう考える者が多いとある。人数や能力で人の価値を計っているように感じる。言語の習得には資質や環境も関わる。…本質的なことが感じられない。何に価値を見出し極めようとするかは、反社会的なものでないかぎり個人の自由だと思う。
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チャー
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言語学や心理学を扱う著者がバイリンガルの持つ能力と視点について詳細に解説した本。世界には多数の言語があるが、2種類以上の言語を使えるようになると、視点や気付き、感じ方や考え方に幅が生まれると著者は説く。言語をなす背景には歴史的な考え方やその土地ゆえの理由等、様々な観点か織り込まれており、それゆえに同じ言語でも意味が異なることもある。扱う言語が増えると同じ事象で連想するイメージを複数持つことができ創造性が広がる。言語の種類が行動にも影響することも。過去の記憶も体験当時の言語に影響されるという点は興味深い。
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コバ
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バイリンガルやマルチリンガルの効果について。 最近の言語学習のモチベーションとするために読了。
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Ayako Ishibashi
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ネタバレ本編を読むと、「モノリンガルよりバイリンガルの方が優れているのではないか」とやや勘違いしそうなので、巻末の今井先生のあとがきを読んでから本編を読んでも良いと思う。
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04090364riu
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#読了 #言語学 マルチリンガルになれれば、認知機能も全く異なる。読んでて面白かった。
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いち.に.
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ネタバレ脳の言語処理能力の瞬発力に感心しました。特にバイリンガルの脳では、白質が厚くなったり、灰白質の量と白質の統合度が年齢と共に減少するのを遅らせることができるという点は、かなり羨ましいです。まったく同じ質問を自問自答しても言語によって答えが変わることがあるのなら、感情や意思決定に影響が出そうですがどうなんでしょう?感情の反応を抑えたい時に第二言語に切り替えられるのは便利だと思いました。ブレイン・コンピュータ・インターフェースやニューログレイン。違う視点を持つ今井先生の解説があったので興味深かったです。
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kazu
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他言語を学ぶことについてのメリットを解説した本。マルチリンガルとモノリンガルを比較してメリットについて説明している。多言語を学ぶことにより1つの単語から色んなことを連想できるという点はなるほどと思った。言語は言葉だけではなく、コンピュータ言語等も含まれる。AIが発達しているなかであえて言語を学ぶことの大切さを気づかせてくれる本でした。
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かい
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面白かったです!基本的にはバイリンガルであることの利点がたくさん書かれており、英語学習のモチベーションが上げることができます。ただ日本という環境でバイリンガルになるのは難しいよな〜とも感じました。自分で作らない限り英語に触れる機会はないですし、ゲルマン語でもラテン語でもないので学習が難しいという…。努力、努力あるのみですね…!
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Sosseki
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世界にはバイリンガル、マルチリンガルの方が多数というのがまずは驚いた。外国語を習うと、客観的に物を見るとか、言語に合わせたふるまいや性格に切り替えるとかはわかるが、脳にも良いとか。ただ、言語翻訳の精度とスピードが上がる中、苦労して言語を学ぶ人が増えるだろうか。
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yukinobu_nagae
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バイリンガル、マルチリンガルの勧め 今井むつい監訳
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三月
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ネタバレ購入本。使える言語が増えると脳が変わるということで、やる気のために買ってあった。二つ以上の言語を持つことは、脳の実行機能の向上に繋がり、大切なものに集中し、そうでないものを無視するのがより簡単になる。複数の言語に通じてる人は、物事の間に他の人にはみえないような繋がりを見ることができる。その結果、創造性とダイバージェント思考(幅広く考えることで創造的な発想に繋がるような思考)を用いるタスクのスコアが向上する。母語以外の言語を使うと、より論理的で、より社会全体のためになるような意思決定を行う可能性が高くなる。
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Akiro OUED
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マルチリンガルの脳は、可塑的な変化を受ける。学んだ言語は忘れない。言語が力を発揮するとき、現象を異なる色眼鏡で見ることができるようになる。多言語学習で多彩なマインドセットを仕入れることができる。第二ファウンデーション人が感情で意思疎通を行うという設定、無理筋らしい。好著。
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こたろう
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LLMによる機械の言語処理が注目されるぐらいの世の中においても、人間が言語を学意義は、まだまだあると思い出させてくれる内容だった。
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IN
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第一部個人と言語、第二部社会と言語の二部構成。 複数の言語を話せることの効果をデータを用いて紹介している。複数の言葉を話せると認知症になる確率が低下したり、収入が高かったりする事について、感覚的に感じていることが具体的にわかる。 AIや自動翻訳機能がいかに進化したとしても、複数の言語を話せると世界が広がり、多くの選択肢があり、人生が豊かになる機会が広がっている事がわかる。 言語についてあらたにわかった事や、まだまだわからない事が言語を学ぶことに年齢に制約がないとのことなので今からでも英語をマスターしたい。
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Natsuki
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バイリンガル・マルチリンガルを切り口とした「個人と言語」「社会と言語」という2部構成で、認知、学習、意思決定、政治、ステレオタイプ、数学などさまざまな話題を含んだ重厚な書。サイエンス本にありがちなことで、いくつもの異なる実験から同じ結論を繰り返していたり数ページごとに実験結果や論文を列挙するような部分もあったが、著者のメッセージは一貫して「豊かな言語体験が個人と社会にもたらす利益」について。仕事柄多くの言語に触れるので、特に言語と認知にかんするトピックは興味深く折にふれて考えたいと思った。著者の
Natsuki

バックグラウンドや、日本語でこの本を読むという行為で読み方にかなりの制約が生まれていると思うが、(監訳の)今井むつみ先生による解説のおかげで少し引きで本文の内容を捉えられると思う。個人的に以前から気になっていた「文法に性がある言語は認知にどのような影響があるのか、ないのか」という疑問へのひとつのヒントになる実験なども紹介されており面白かった。この後は参考文献の中から気になる記事や論文をさらっていきたい。

06/15 14:24
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さりー
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言語に関する研究を一般的な読者に読みやすくまとめた本、の日本語訳版。 「もう一つの言語を持つのは、もう一つの魂を持つのに等しい」神聖ローマ皇帝カール大帝(伝) 改めて、バイリンガル以上の言語の勉強頑張ろうと思った!インプットの量を増やそう
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おさと
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一応、マルチではあるので、、興味深かったけど、、ちゃんと使ってないから、当て嵌まらなさそう。外国語、使う機会を増やしたい。勉強は続けよう。
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ジュニア
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マルチリンガルはええよという内容を筆者の経験談&様々なデータを用いて解説してくれている本書。言語を始めるのは早いほうがよい&早いのは何時だって今日からという当たり前なんだけれども大事なことを伝えてくれている。日本語はアラビア語!と同じカテゴリー4という高難易度に位置づけられており、日本語を話す外国人に頭が下がるばかり。一方、私も含む日本人は英語すらまともに話せないのは詰まる所、なんの為に?が腹落ちせずに勉強して来たからかもしれない。試験でいい点をとることが目的ではないはず。良い機会なので考えてみる。
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Gamemaker_K
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最後の方がとっちらかってしまったので読後感がどうにもこうにもなのだが、マルチリンガルは確かにいろんなことに意識が向くだろうし、そうでない人よりも言語に関する感覚は豊かになるだろうね。ただ、脳にかかるストレスって結構なもんじゃないのかなあ。・・・ただ、外国語の勉強を始めるのに遅いことはないという一節には勇気をもらった。中国語を諦めない、と心に誓うのであった。
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遊動する旧石器人
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2023年12月21日初版発行。バイリンガル・マルチリンガルが、どのような認知構造を有しているのか、また言語というものがどのような社会構造を構築するのかの焦点を当てた1冊。使える「言語」が増えると視界が広がる、というのは自身も経験済みであう。この場合の「言語」とは、海外の言語のみを指すものではなく、日本の中における方言であったり、尊敬・謙譲・丁寧語という場面に応じた言葉であったり、とりあえず使い分けが必要な他の「言語」である。そうした意味において、本書を読むと、現代日本社会の乱れは言語の乱れが原因かも。
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わたぼう
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マルチリンガルは実務の処理をはじめ、いろいろな機能面でメリットが大きいらしい。その考えを念頭に語学の勉強に励みたいものだ。
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takao
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ふむ
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Nosuke.M
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AIの自動翻訳の性能が加速度的に向上している中で、外国語を学ぶ意義とは何か?母語以外の言語を学ぶ人は、認知機能のエクササイズを無意識に行なっているらしい、使う言語を切り替えると活動ニューロンのネットワークが変化し、外界に対する知覚が変わる、現実の解釈も変わる。新しい経験やアイディアに対してもオープンな性格になり、日常的な形で創造性が発揮されるそうだ。また、人の思考が言語で行われているのだから、その国の人の考え・価値観を理解する上で外国語学習の重要性は自動翻訳の機能が進歩しようとも変わらないはず。
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ホシ
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機械翻訳がますます巧みになるのに外国語を学ぶ意味は?帯に惹かれましたが、率直に言って心は動かされませんでした。むしろ今井先生の解説の方が得心の行くものだった。本書では複数の言語を話すことが知覚、記憶、意思決定、感情、創造性などの脳機能に肯定的な影響を及ぼすことが多く示されます。それはちょっとクドいほどに…。もちろん著者の研究は尊いし、紹介される個々の内容はとても興味深いのですが「外国語の学習は脳に良いから学ぼうぜ!」っていうのが本書のコンセプトだとしたら、それは浅はかとしか言わざるを得ません。
ホシ

著者は心理言語学者なので仕方ないのでしょうが、もっと社会学や哲学的な観点から外国語を学ぶことの意義を知りたかった。だって外国語の学習が脳に良いってのは当然と言えば当然だからね。私は本書が言うバイリンガルに該当しますが、本書で紹介される事に心当たりがあります。でも外国語を学ぶことの素晴らしさって、そういう事じゃないんだよね。韓国語は日本語より形容詞が発達した言語ですが、それら形容詞の意味・用法を学ぶと言葉が持つ奥深さと豊かさを本当に実感するのです。

03/31 20:07
ホシ

そして、そうした言葉を用いながら喜怒哀楽を表し、生活を紡ぎ続けきたこの国の人々を敬意する心が自然と湧き起こってきます。外国語を学ぶ意味はここじゃなかろうかと。月並みですが、ITがここまで発達しても世界の分断が一向に埋まる気配を見せない現代において外国語学習の意味はコミュニケーションを取って、まさに相手を敬う心を育むことに集約されるのではないでしょうか。まぁ、私の主張に「科学的な根拠」を与えるためにも著者の研究がすごく重要なのは分かるのですが、ビオリカ先生、もうちょっと突っ込んだ議論をしてほしかったな。

03/31 20:41
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Shinjuro Ogino
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バイリンガル、マルチリンガルの能力の卓越性と早期教育の重要性を一貫して主張する。日本では、早期教育の弊害も指摘する識者が多いので、そういうものかと思った。何れにしろ高齢者の私には無縁の話だ。  各種の言語を比較したエピソードが多く楽しめる。例えば、3-4種類の色名しかない言語が少なくとも20ある。英語でpay attention (注目する)の表現で、動詞に、スペイン語では英語のlend、仏語では英語のmakeとさまざまだ。
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Ardor
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言語を勉強するとなにかいいことがあるのか、という問いにある程度の答えをくれる本。脳が単語の音や文字を見たとき、どの言語家を問わず、すべての言語1音1文字ずつ検索をかける、というのには驚いた。脳の部分に日本語と英語の区分けなどない、と。メタ認知能力や選択と集中の機敏さが養われるのはうなずける。でも、ずっとバイリンガルの調査ばかりしていて、「バイリンガルとはなにか」という前提がはっきりさせられておらず、また、バイリンガルには程遠い人が、どの程度でこれらの効果が得られるのかなかなか出てこないので途中で止まった
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踊る猫
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再読したのだけど、やはりこの本に対する疑念は消えない。脳の機能がすぐれているかどうかと多言語話者でありうるかどうかはまた別の問題だろうから、気をつけて論じないと優生思想にまで行き着きかねない(多言語話者を気取るぼくよりもその内省・思索の強度において抜きん出ている人なんてゴロゴロいるだろう)。だが、本書はふんだんに最新の知見を盛り込み読者にわかりやすく・フェアに伝えんとする労力を惜しまない。そのフェアネスを評価したい。だから、本書の議論を閉ざして祭り上げるのではなく、類書と接続していく作業が必要だと思われる
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どどんぱ
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マルチリンガルは凄いんだ!ということを延々と説明されて、なんだかお腹いっぱいになりました。
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藤原
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解説を先に読んでから読んでも大丈夫だし、その方が良かったかな。想定されるマルチリンガルは日本にはそんなに一般的ではなかろうと思っていたけど、今井むつみさんの解説でそれすら甘い想定だったかなと思った 自分の言語学習モチベのために読んだけど、言語と思考のかかわりとか、日本語教育を考えるにあたって気をつけないといけないことが多いな…
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Dヨッシー
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言語が持つ予想以上の力。言語の思考へのの影響はサピア・ウォーフ仮説のように昔から言われていましたが、遺伝子や神経、算数にまで及ぶとは目から鱗でした。バイリンガルとモノリンガルの比較の研究を根拠にし、展開しているため、説得力があります。私はI部の3.6が特に、興味深いと感じました。社会が変化していく中でも、言語の大切さが学べると同時に、今からでも遅くないと勇気をもらえます。私は大学時代にサボってしまったインドネシア語と英語を再開しようと思っています。おすすめです!!
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Ami Salon
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「思考・価値観・感情」など新しい言語を持つと世界が変わる理由を書いた本です。 難易度:★★★☆☆ 明るさ:★★★☆☆ 言語というコードの捉え方:★★★★★
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読書熊
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言語が持つ多様な効用。解説も光る
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Go Extreme
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もう一つの言語≒もう一つの魂 心理言語学 橋の性別→敷こう 個人と言語:言葉の限界≒世界の限界 ストループ課題 言語は感情に影響 ドメイン固有の言語経験→一般の認識変化 マルチリンガル→創造性の基盤 サピア=ウォーフの仮説ー言語決定論・言語的相対論 マガーク効果 心の倫理課題・誤信念課題 未来時指示の強弱 言語を使ったラベリング 社会と言語:ブーバ・キキ効果 自然言語と人工言語 人間独自の能力 ブレイン・コンピューター・インターフェイス テルミン 言語と心の動き=意識の研究 多重知能 認識と思考の変化
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踊る猫
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訳文も読みやすく「目からウロコ」な事実も多々収められており、そうしたベースのクオリティの高さと手堅い論理展開にうならされる。ぼく自身英語を学ぶ身として、自分が外国語の中に身を置いて考え抜くことがどのような意味をもたらし効用を堪能せしめるかは常々わかってきたつもりなのだけれど、ここまではっきり書かれるとモチベーションも上がってくる。その意味で、言語学習に挑みたい方にとっては好個の着火剤としての1冊になるかもしれない。ただ、言語学習の進化は個人差もある。あくまで個人が自身の成長と虚心に向き合う姿勢が必要と思う
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なかじ
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言語習得によって得られるメリットは多い。新たなことを学習することは、内容問わずそれをやること自体に大きな意味があると思うけど、特に日頃使う言語だとその恩恵が分かりやすいのかなと感じた。
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