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2020年の恋人たち (中公文庫 し 46-4)

感想・レビュー
56

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乙冬
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ネタバレ『出会って別れて、別れてまた出会って、別れて、別れて──あと死ぬまでに何度繰り返すのだろう。』 主人公と同じ年齢だったこともあり、興味が湧いて読んだ。男性に嫌悪感を示しながらも、出会う男と次々そういう雰囲気になり、親しくなり、やがて別れる。現実味のない都合の良い出会いの連続に、最後は疲れてしまった。もっと本質的な読み方ができたらよかったのだろうけど、胸焼けがして仕方なかった。読み返すことはないと思う、が、葵と同じように悩み、それでも抗おうとするとき、この作品を思い出すのかもしれない。
乙冬

だけど、恋愛体質を差し引いても、過去を悲観せず仕事に誠実な葵の方が私よりよほど大人だな、と思う。

02/01 01:59
0255文字
みくる
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母を事故死という形で突然亡くした主人公が、たくさんの人間と出会いながら過去を洗い直していく話。恋愛というものは人間関係の中で格別な力を持つと考えるが、それに身を任せたり逆らったりしながら生きていく様子はどこか他人事とは思えず胸を衝かれるよう。同じ恋愛の話題というのならスキャンダルのニュースを目にするよりこういう話を読んでいたいと思う。
0255文字
yasko_s
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第1回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞作。コロナ禍を踏まえ、一年半もの改稿期間を経て、2020年11月に単行本が刊行。あまり読むことのない恋愛小説だったが、恋愛のみならず、仕事や家族における人と人との関係性や距離感について、考えさせられ、読み応えがあった。葵の恋愛観に母親果乃の影響は大きい。幸村のような男性と出会う必要もなかっただろうし、もっと楽に恋愛も楽しめただろう。女性登場人物の価値観がそれぞれ違うところも良かった。男性登場人物の中では部長がダントツ。飲食店が居場所を提供しているという点も納得だ。
0255文字
なな
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ネタバレ恋愛にばかり振り回されてしまう葵が、毛嫌いしていた母と重なることがすごくもやもやする小説だった。私なら、とつい考えさせられるほどにふらふらと男を渡り歩く葵が嫌だった。 それを、うまく飲み込むことができたのが加藤シゲアキさんの解説のおかげ。小説と解説のコンボで納得させられたのは初めて。
0255文字
月
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ネタバレ再読。自分を愛人にしようとしてくる至極気持ち悪い幸村さん、黒歴史に近い彼氏の港、既婚者の瀬名さん、古臭い男らしさの海伊さんと、揃いも揃って最低orいまいちなメンズに囲まれる葵が不憫だった。最後の藤井誠一さんはどうか良い人であってほしい。葵がモテモテだという感想が多いけれど、この時期ってこのくらいの人数と恋愛になったりならなかったりを繰り返すと思う。瀬名さんとの恋愛を後悔してると思うって言われて憮然とする葵に共感できなかった。惹かれても不倫はだめ。でも非日常なスペイン旅行した後に振るのは格好いい決断だった。
0255文字
なっち
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事故で母を失った葵。悩んだ末にの母が営んでいたバーを引き継ぐことにする。愛人として生きた母、引きこもりの恋人の港、葵を愛人にしようとする幸村、既婚者だけど葵に近づく瀬名、料理屋を営む実直な海伊。いろんな人に振り回されながらも、葵自身もだめなところもある。恋愛がメインだけど、人間関係の複雑な感じもあって面白かった。
0255文字
ののみん
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モテまくる葵は同じ女として羨ましい限り(笑)自立していて一人になることを恐れず、時にばっさりと自ら別れを切り出す姿がかっこいい。
0255文字
Miki
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複雑な家庭環境に育ちながら今となっては独立し自立した女性。会社の仕事をこなし母から受け継いだ店の業務もやりながら、自由であり強く自分の人生を生きる。ように見えてたやすく近づいてくる男性に気を許すのは。安易に信用し懐に入ろうとするのは。そして自分の決断とばかりに相手を振り回す。苦手。大人の恋愛とは。
0255文字
えこり〜ぬ
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なんだかとても生き生きとした小説。映画を見ているような生々しさがあって、それなのに誰に対してもイヤな感じがしない。もちろんダメな性格の人たちも描かれているけれど、共感できない人も世の中にはいるよね〜と見守ってしまう。自分で生きることに一生懸命だけど利己的でない主人公と囲む人々だからかな。気持ちのいい人たちが集まってて大人の恋愛なのにさわやか。好きな作品。
0255文字
kimmy
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32歳の主人公。それなりに自立しているから依存しすぎずリスクも回避しつつ、勢いに流されることもありながら、違和感への感度と信頼度の高さ、行動。帯の通り、まさに大人の恋愛小説。
0255文字
環実
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ひきつける すとんと堕ちる 落ち着く 雑踏 思考を遮断。2020年の恋人たちと過ごした時間は私をそんな心地に陥れた。肉親の急逝や新た、を起こしたからこそ出会えたひととこと。信じるとは?誰を?何を?去る人に寄せた想い以上に来る人は愛おしく。タイトルが恋愛どっぷりを想像させるが、生産性とか精神の越権行為とか幸福の中の凡庸性とか好きだの嫌いになったのだけじゃない言葉に目が留まる。えっ、ここで!それはないでしょ、出来事と人が相まみえるタイミングの投入に飽くことは一度もなかった。そしてそれ以上に洒脱な会話に酔い酔い
0255文字
seven
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主人公の前原葵という人にとても惹かれる。複雑な生い立ちだがグレもせず真っ当な会社の営業職として社内の信頼もあり仕事も出来そうだ。母が残したワインバーを一緒にやる松尾君は、想像以上に公私共に葵の力になってくれた。海伊さんはいい男だけど、女とはこういうもの、とか言ってきそうで彼女には合わない。辛い事を精算してこれからだったのに、結果コロナ禍になった2020年。この店が今も前と変わらずやっていてほしい。そして恋もすればいい。加藤シゲアキの解説もとても良かった。
0255文字
kobeky37
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読みやすかった。
0255文字
ハル
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『ぜひ採用してもらえたら嬉しいです!』 旅行のお供に選んだ本。2020年のコロナ禍がもっと描かれてるかと思ってたら、数ページ。
0255文字
おはぎ
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ネタバレ東京、ワインバーの経営、大人の男女の出会いと別れ…。目まぐるしくて共感どころはなかったけど、おしゃれでスタイリッシュで危うい32歳主人公の人生読んでいて楽しかった。日本産ワインに興味が湧きました🍷
0255文字
はんじゅく
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なんだかややこしい人間関係が描かれていて最初は混乱したが、理解するうちにやっぱりややこしくて主人公は災難だな……と思った。自身の境遇に負けずに生きていこうとする逞しさと、男女関係にフラフラしてしまう危うさは読んでいてハラハラした。2020年という時代はそこまで描かれていない。
0255文字
バーニング
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恋人たち、というサブタイトルから短篇集かと思ったがそうではなく、東京に暮らす32歳の会社員前原葵がこれまで生きてきた半生の精算と、ジェイン・オースティンが書くような恋人探しの長編だった。孤高で有能な葵に対してオースティンよろしく色々な男性が彼女を口説きに来る。その男たちを一人一人吟味しながら、最終的に最後の一人以外を見事に切り捨ててゆく。誰とゴールインするかは案外見え透いているのもオースティンっぽくて、ゴールするまでの葵が抱える葛藤の解決や内面の成長を楽しむ小説でもあるのだろう。
バーニング

葵とは性格も生い立ちも異なるタイプの妹も登場し、その妹も含めた恋愛劇という要素もオースティンの『高慢と偏見』や『分別と多感』に似ているようにも思った。恋愛小説の古典として、いくらか意識したのかもしれない。

05/28 21:57
0255文字
tomo.uttsu
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葵の人に頼らない姿勢、自力で生きることに重きを置いてるのはよくわかるな。でもそんな風に生きなくても良いんじゃないと言ってくれる人がいたり、自分の心と向き合うことで少しずつ変わっていく姿が良かった。そして要るもの、要らないものを選んていけるのが素敵だった。 自分を守り叶えるために、他者と対等であることが本当の自立。それに気づいた葵が依存でもなく、一方的に受け入れるのでもなく、自分らしくいる恋愛ができていますように。
0255文字
クロマキー
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甘ったるい。
0255文字
シャオフイ
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ネタバレ① 葵の世界は意外と広いようで狭いなと感じた(人のことは言えないけれど)。人が人と関わりを持ち交流が広がって輪が繋がっていき、皆が横の繋がりを持ち、いつの間にかそれもまた世界が行き詰まるような感覚を覚えた。常識って何だろう?何が正しくて何が異質なのか分からなくなる。~~「葵ちゃんには色々過去があるからな」…どうして男の人はいま目の前にいる私ではなく、過去の私にばかり目を向けるのだろう。~~②へ続く
シャオフイ

②価値観の一致・不一致、片側からの愛情の重さや比重、全てが完全なことなんてないよな。あー面倒くさい。一気に読むには疲れてしまい食傷気味な感じになったけれど、嫌な感じではなく。やっぱり好きだ、島本理生さんの作品。

05/01 00:04
0255文字
エドワード
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始まりは2018年。会社員の前原葵は、仕事を続けながら事故死した母のワインバーを継ぐ。情熱的かつ冷静な葵が魅力的だ。親類たち、会社の人間関係、様々な問題が描かれる。癖のある男たちもものともしない。葵は結婚も子供も要らない。新しい女性だ。ストーカー男から葵を守り、スペインまで一緒に旅行した“恋人” 海伊とも別れる。数ページだけ描かれる、2020年のコロナ禍の飲食業の模索。最後が2019年のクリスマスの煌めきという構成が面白い。コロナ禍は歴史の確たる1ページだ。2024年、葵の店「白」は輝いていることだろう。
エドワード

市谷柳町から、四谷三丁目、内藤町大京町を通って渋谷まで行く都バスがあるはず―東京にいた頃よく乗ったから―と思ったら、地下鉄大江戸線が出来てなくなった!変わりゆく東京を感じる瞬間だ。新幹線の社内販売でコーヒーを買う。これも過去になった。変わりゆく鉄道を感じる瞬間だ。

04/24 13:23
0255文字
かすみ
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東京タワーの表紙が好きで買ってから、長く積ん読していた。好きな色のカバーを選ばせてくれる有隣堂で、この表紙のイメージもあってこれは間違いなく青色だわと強めの直感で選んだ色が、"葵に似合う色"として登場していて嬉しい。葵が選択していくすべてに全力で頷きながら一気に読んだ。時々疲れて泣いた。「誰に強いられることもなく自分が選んだのなら、どちらだって。」胸の中で"始めない"と呟いて無理やり防御力を上げて自分を守ろうとしていたのに、ひとつ踏み込んだ場所へ行けるようになって、葵はたしかに自由になった。
0255文字
咲穗
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色んな選択があるけど、葵の選択は本人にとってよいものだったんだろうなと思ったり
0255文字
藤倉悠也
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★★★面白かった。 強くあろうと頑張っている葵ちゃんを応援したくなるなと思った。
0255文字
GORIRA800
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ラブコメ、小説版みたいな感じ 漫画とかでやったらなんでそんな出会いあんなん笑ってなってしまいそうだけどなんかこの作品独特のムードに引っ張られて、結局主人公は恋人に恵まれないかわいそうな物語なのだと気づいていったら主人公のことが愛おしく思えていった でも魅力的な異性がたくさんいたとしても付き合うことができないのは現実的だ 両思いなのだとしても付き合えない そんな事実に気づき、この小説のひとつの見方に気づいた自分は少し大人に近づいているのかもしれない
0255文字
ぱぴこ*2
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装丁が素敵です。葵さん、モテすぎ。島本理生さんの中ではヒリヒリ感少なめかな。読みやすかったです。【積み本:7】
0255文字
かぼちゃん
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大好きな作家さん。凝ったストーリーではないはずなのに、この人が書くと、どうしてこんなに濃密な物語になるんだろう。1ページ目からスーッと引き込まれる没入感。言葉は削ぎ落とされて無駄がないのに余韻は深く、玄人の小説家の凄みが出てきたなあ。 いつもながら登場する男性はみな魅力的。そこに安易に寄りかかれない複雑ない女性像が現代的。個人的には松尾君のバックグラウンドをもう少し回収して欲しかったかな。
0255文字
みみ45
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読んだとおもってたけど読んでなかった。 島本理生ワールド前回。 恋とお酒がいとおしくなるお話で最高でした。
0255文字
くるり
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表紙が可愛い。青が似合う何かを秘めたような主人公は、山本文緒さんの作品に出てくる女性のよう。想像していたよりもかなりビターな恋愛小説で読みやすい筆致だけれど私も少し気落ちしてしまった。ワインの匂いがする小説。白よりも赤のイメージ。
0255文字
Soliflore
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読みやすい文章だったけれど、読了後あまりスッキリとしなかった気がします。主人公の周りの次々に男性が現れるけれど、どの男性もあまり好きになれず、主人公に共感することもできなかった。
0255文字
ちーちゃん
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ネタバレ☆3.5 恋愛小説でしたー主人公がありえないでしょう、というくらい次々モテる。32歳の恋愛の話で、もう恋なんてしない、の気持ちであっても、こういう人は50過ぎても結局、途切れなく誰かがいますよね、周囲にこういう感じの人がいるので、現実味はあり、ありえない話ではない。そしてこれでもか、というほど、どの男もダメ、ここも一致。爽快なほど恋愛小説でした。恋愛に何かを求めるのではなく、自分のテリトリーを守ってから、そっからの一緒にいるっての、不幸になりません。
0255文字
OHNO Hiroshi
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主人公、だらしない。アルコール飲まないでおこう。
0255文字
Yuki
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「第一回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞受賞作」だそうです。もう恋愛小説にハマる年齢でもない私ですが、サラッと頭に入ってくる読みやすい文章で一気に読めました。主人公の葵には次々と出会いと別れが訪れ、本人はモテようという意識もないのになかなかに恋多き女。序盤に松尾くんが登場したときには「彼が恋のお相手になるのね!」と思ったのに、そんな単純なお話しではなく、予想外の方に話が転がって面白かったです。最後はコロナ始まりの頃の東京も描かれて、懐かしい気持ちにもなりました。
0255文字
こころ
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やっぱり島本理生すきだ!! 年が近いこともあってか、恋愛観がスッと入ってきて読みやすかった。私は葵のキャラが好きでした。 自分の生き方は自分で決めて行く。その力強さに元気をもらいました。
0255文字
し( ^ω^ )ず
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ネタバレ加藤シゲアキさんが解説とのことで読了。次から次へと現れる男性が問題ありで頭を抱えた。しかし出会って人間関係を構築してそれなりの関係性になれることが羨ましくもあった。生い立ちがややこしい主人公・葵が抱えた過去や同棲相手、既婚者との恋などひとつひとつを消化というか排除?していく様にドキドキモヤモヤハラハラしながら読んだ。しかし私の読み方、というか解釈は浅かった。解説を読んで、ただ読み進めていた部分に色々な意味が込められていたことに感嘆とした。幸村さんの過去部分が明かされた時は「キモっ!」って声が出た。
0255文字
るりいろのぬの
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ネタバレ6 / 10 島本さんの書く男性たちってナイスガイばっかりだけど、やっぱりどこか嫌いだ。それでいて島本さんの書く女性主人公って複雑で面倒くさくって、どこか私みたいだ。葵はずっと1人で生きてきたし生きてこれた。葵のせいじゃなかったはずなのに周りは面倒な人ばかり。私が「え、この人は合わなくない…?」と思った男とは本当にダメになってた。全体としてすごーくハマったわけではないけど、他人事じゃない気がして読み止まれなかった。それに、食・ワイン・スペインは私の好きな要素で、加藤さんの解説も相変わらず素晴らしかった。
0255文字
オスカー
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母親の交通事故死から始まり、登場人物の関係性がわからなかった😅 恋多き女、恋愛遍歴の女の話は読みきれないかも、と思っていたけれど嫌悪感はなく(やたらにベタベタした場面が少なかったからか?)髙樹のぶ子さんと村上龍を足して2で割ってプラスαみたいな印象を持った。主人公より義妹の方がイヤだし、男性陣がなんかキモい💦 同棲相手が引きこもりになった理由、自分でも主人公と同じ選択をするだろうなと思った。いろいろ気になることが散りばめられていて思っていた以上に楽しめた1冊だったので他の作品も読んでみたい。
0255文字
すもも
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小説版東京カレンダー
0255文字
羽花
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私にしては珍しく2日で読み終えてしまった。私は20歳で学生でまだまだ葵のような大人にはなれないけれど彼女に少し憧れた。葵のような自立した大人の女性でもそのときどきで自分の足りない部分を満たしてくれる、体を預けられるような人を欲してしまうのだなと思った。第1回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞受賞作ということで、今後の受賞作も読んでいきたいと思った。少し前までは学生のピュアな恋愛に憧れていたけれど、今は大人な恋愛に心を奪われている。
0255文字
フキノトウ
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ネタバレ昼の仕事をしながら、母の遺した店を切り盛りする葵。昔からの常連幸村さん。身内のようでいて距離を取る葵が不思議でしたが、これは本当に気持ち悪い人でした。
0255文字
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