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ノマディアが残された (単行本)

感想・レビュー
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shikada
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動民(移民+難民)とガーデン(既存の国境と関係ない自治区)が大量発生し、既存の国境を守りたいナショナリストとの対立が激しくなる近未来が舞台。動民を受け入れることを人体の免疫システムになぞらえる語りや、SNS上で特定の意見を代弁する「ソフィスト」が登場するあたりは不思議なリアリティを感じた。ただシナリオのおもしろさは、自分の読解力では説明不足に感じてしまい、よく分からなかった…。
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koteomoitsukan
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△+
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女神の巡礼者
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不勉強のため初読みの作家さんでしたが、硬質な文章と深く考察された世界観に圧倒されてしまいました。なのにこの作品『SFが読みたい!2025年版』では、ランクインできずにランク外の注目作の扱い。たしかに昨年の日本SFは豊穣でしたが、投票を含めてランキングってどうなんでしょうね。それはさておき、本書は未来の話ですが、現代社会が抱える深刻な問題がさらに進んでしまったディストピアの物語。主人公たちのハードボイルドな行動も面白いですが、いっそのこと人類は滅亡したほうがいいのではないかと、ネガティブ思考に陥ってしまう。
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PEN-F
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待ちに待った王城さんのホントに久しぶりの新作。ずっともったいなくて読めなかったけど、ついに手をつけてしまいました。王城さん大好きだからかなり贔屓の目で見てるけど、今のところ今年のマイベスト。次の新作は何年後かな?待ち遠しい。
にいたけ

推しの「天下とるやつ」よりベストとな😁読まねばなるまい💕︎久々の王城さんだしな

02/04 21:57
PEN-F

にいたけさん、ホント久々すぎる王城さんの新作😆 理系×近未来SFって感じでした。ぜひ読んでみてくださいな♪😆

02/04 22:47
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さとみん
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「国家免疫学」という言葉をすんなり受け入れてしまったのは、免疫における自己と非自己のたとえがあまりにも的確だったから。日本に就国したメンバーで構成される複製課が「日本国民のために」働く姿。温度を感じさせない語り口だからか、あるいは私が自分が日本国民であることを疑ったことがないからか、どこか遠くの世界の出来事のように思えた。まだ上手くこの物語を消化出来ていないが、そう遠くない未来にこの物語世界が現実になるかもしれないという気もしている。
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M.T
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す、凄い本を読んでしまった。伊藤計劃の『虐殺器官』を読んだときのような衝撃。それに加えてドラマ『VIVANT』と『HUNTER×HUNTER』の能力バトルを掛け合わせたような面白さ。今年のベストを超えて生涯の十冊に入る作品だなこれは。読めて良かった。大満足。
M.T

漫画化したら凄く面白そうだなぁ

12/19 11:52
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ぱふぱふ
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『マレ・サカチ…』を読んで好きになった作家さん。新作が出たと聞いてさっそく読むことに。近未来SF。外務省直轄の秘密組織「複製課」(自衛隊の別班みたいなもの?)のメンバーたちが,同僚が消息を絶ったことをきっかけに,追跡を開始する。その同僚が映像記録に残した最後の言葉が「ノマディアに行けば。」だった…。残念ながら私にはとても難解で,最後まで読んだけれども,話の筋道がさっぱりわからなかった。SFが苦手だからかも。メンバーのコードネームが鳥の名前なのは,なぜだろうねぇ。
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anxiety
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物語の舞台は、国を持たない民「動民」を既存の国家が拒絶・排斥する世界。この社会構造を異物を排除する人体の免疫系になぞらえ、これを物語の中心テーマとして物語は展開してゆく。どこか伊藤計劃を思わせる様な世界観とSF的ガジェットだけど、更に押井守の「攻殻機動隊」を彷彿とさせるSF的設定と情報量の多さが加わる。途中から意識してゆっくりと読み進めた。情報密度が非常に高く、一語も読み飛ばすことができない。再読に耐えるハードSF。今年のベスト候補。
anxiety

うちの子が小学生の頃「青の数学」を愛読していたので、新刊が出たと伝えたら嬉しそうにしてました。あと「天盆」もボロボロになるまで読んでました。王城夕紀様、是非新刊をお願いします!できれば「青の数学」の続編で笑。

11/21 17:16
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mia-r
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これは、凄いな。伊藤計劃を想起させるガジェットとSFのマインド。チリチリとセンサに引っ掛かる言葉と散文的な構成。解釈を考察する事を要求するギミック。散りばめられた断片から、それを読み解くのは読書自身だ。優れたSFであり、今現在を映す鏡。
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安藤
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ネタバレミッションインポッシブルみたいな顔複製、顔認証システム、網膜pc、スキル持ちと盛りだくさんのスパイ小説。 面白いがキャラの背景はほとんどなく、主人公やチームメンバーへの感情移入があまり出来ないままに、どんどん進んでくのが残念。 消えたメンバーとの関係性も途中で入れてくれてたら、最後の盛り上がりも凄かったと思う、思い出をラスト直前に挟み込まれても唐突だし、だろうねって感じのやっつけ感しか感じない。 ギミックを使った戦いも最後まで温存されるから、せめて中盤にも一盛り上がりを入れてほしかった。
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watcho
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82点
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snow's library
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これは近い未来のことなのか。それとも、すでに起こりつつあることか。難民キャンプで未知の感染症が発生し、テロが疑われた。このキャンプから姿を消した同僚を追うエージェントたち。戦争や迫害で国を追われる人達がいる。どこにたどり着くのか、いつまで流浪するのか。いつ、何が起こるのか分からないのは本の中だけではなく現実にもあること。密かに世界中を駆け回る者がいるのかもとハラハラ、残酷で哀しすぎる物語に胸を痛め、未来に希望があることを願いながら読み終えました。
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ひびキング
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ノマド。移民や国土を巡る紛争は長く続いているが、今ここで、こういった形で取り上げることの意味を探しながら読んだが、最後まで分からなかった。ただ、日本も少子高齢化、人口現象、国際競争力の低下で国家の体を無くしてしまうかもしれない。例えば「日本沈没」は日本人を中心に据えた、「オーシャンクロニクル」は地球規模としての国土の喪失を描いたが、これは現代の現実的な未来として捉えることができる。
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黒猫堂▽・w・▽
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今年のベスト読書になった。SF、謀略、サスペンス、ミステリー、ポリティクスなど様々なジャンルを横断する力作。描かれる未来はディストピアであり今後もユートピアへ向かうことは無いかもしれないが一握りの希望を抱かせるような物語。読んでください
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ブラフ
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【図書館】待ちに待った王城夕紀の新刊。いやもう、時間かかる×2^^; 「マレ・サカチ〜」よりはまだ分かりやすいけど、苦手なSFだった。いやまぁ、王城夕紀自身、生物物理系の人なのかな、、、まったく理解が追いつかない。だけどなぜか読んでしまう。王城夕紀の文章にはそんな魅力がある。ただ、苦手なジャンルだけに読むのに時間がかかってしまうんだよなぁ、、、とは言え、今作はサスペンス仕立てだったので「マレ・サカチ〜」よりは大分マシだった^^;
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本の蟲
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1億を超えて常態化している移民や難民、《動民》問題に悩まされ、分断の果てに都市や共同体が国家から独立。虫食い状態で混乱する世界を舞台にした近未来SF。日本国籍を取得した移民で構成された外務省複製課のチームが、難民キャンプで消息を絶ったメンバーを追っていくと…。現在の問題を突き付け、未来へのビジョンを示すSFとしては面白く読めた。ただ軍事スパイ物としての一面からか、欲張って登場させた多数の未来ガジェットに混乱する。変装用の複製技術、ノマディアに関わる録画はともかく、戦闘用アプリとその解説はない方がスマート
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りむ
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★★★★★
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Kazumasa Nakano
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世界が難民で溢れている中での、SF軍事スパイもの。面白いがなかなかこの世界観と言葉に追い付けなかった。難民を日本国民とする条件としてスパイとして使い捨てする。でも難民、動民としての矜持が良かった。
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アヒコ
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謎と危険に満ちたSF軍事スパイ冒険小説であり、感動に涙する物語。難民として漂流し、日本国民とされるために危険な任務を行うしかない彼らたち。ノマディアという謎めいた言葉に導かれ、死者と対話する旅。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2024年8月初版。書き下ろし。近未来SF譚。初読み作家さんでした。最後まで読みましたが、結句何を描きたかったかよくわかりませんでした。
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みみ45
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SFなのはいいのだが。。。 なんか、釈然としない点がのこったような。。。 続くのか?
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よっち
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シリアの難民キャンプで謎の感染症が発生。バイオテロが疑われる中、キャンプを訪れていて消息を絶った同僚クイナの行方を追う物語。ビューログに残された「ノマディア」という謎の一語を手がかりに、クルディスタン、イスタンブール、ウィーン、スカンジナビアと痕跡を追うノスリたち外務省直轄の秘密組織「複製課」の面々。帰属する国が無い南半球の人々が、北半球へ移動して『動民』となっている世界で、できることが規定されている自分に果たして何ができるのかを問われる構図でしたが、想いを繋いでいくことに見出す希望が印象的な物語でした。
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外道皇帝
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世界が移動する難民であふれ、国の中にがん細胞のように難民の自治区が出来ている。そんな世界での諜報戦とテロを描いたSF。読み応えある。
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nas
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【オススメ】めちゃくちゃ面白いし良い。近未来SFエスピオナージもので難民がテーマ。今年ベストな気がする。攻殻機動隊とか伊藤計劃作品が好きな人は好きなはず。答えのない問題にどうにか答えるという作品が好きなんだけどこの人の作品は毎回それがめちゃくちゃカッコ良くて痺れる。今回も色々やってて英雄の定義も良かったけど課長の動く理由がめちゃくちゃ良かったな。あと世界を変えるのはテクノロジーっていうのがそうだよなって感じで好き。実際は色々要因になるんだろうけど今はその発達が一番速くて他はもう追いつけない気がするんだよな
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かなで
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ネタバレ『動民』と呼ばれる、帰属する国が無くなった主に南半球の人々が一億人を超え、ほぼすべてが北半球へ移動してくる世界。外見を全くの他人に変えられる技術と特殊能力と、元動民が大多数を占める外務省複製課の一人が失踪した。生死含め捜査を命じられたノスリは、同僚─クイナを探すうちに全世界的なテロが起きようとしていることに気づく。しかし、日本国民のためになることしかできない複製課の面々。そして、クイナが最後に残した『ノマディア』とは。→動民が悪とされる世界で、帰属する国がない少女に手を差し伸べられるのか。良心、という(続
かなで

不確かで不可視の想いを繋ぐことで、世界に立ち向かえるのだという希望を示した話。持病を抱えている私でも、助けを求める手を握ることはできるのかな…と思えた。あとは自ら作っていた隣人との柵を乗り越える一歩の勇気だけが必要で、クイナはそれを示してくれたと思う。それにしても複製課課長、上司に欲しい。

09/29 01:26
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どどんぱ
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この作者は初めて。動民を捜査する動民出身の捜査官達の活躍。ストイックな主人公達はかっこいい。地味な特殊能力も、良い。動民の問題を免疫系に例えての語りも、何となく解ったような気になった。色んなところで火種になっているテーマなので読んで良かったと思いました。
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みゃお
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”あんたが国なんだよ” 名もなき死者にされた人たちを 2度殺さないように 立つべき大地を失った多くの人のために。 本当は 境界線なんていらなかったのかもしれないのに。 けっして絵空事でない いろんな問題提起がされているかと。 久しぶりに読めてよかった。
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ふかわ
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半分程読んで挫折。よく分からなかった。
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ペンギン
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待ち望んでいた、久し振りの新刊。言い回しやワードセンスが雰囲気とマッチしてて、世界観にのめり込んだ。ただ、作中の専門用語が多くて難しい。
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ルーツ―
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ネタバレ久々、待ちに待った王城さんの作品。独特の感動をいただきました。各章のタイトルが印象的で、『手』『名前』など人に備わるものが心に残りました。オープニングの手では、攻撃する器官と指導されたエピソードがあったのに対し、エンディングの手ではクイナとノスリの手の描写があり、チャンネルやネットワークより繋がりを感じました。ストーリーは、敵味方入り乱れ、土壇場でテロ兵器の虐殺対象者を反転とか、先の読めない楽しさ満載でした。いやあ、誰かと手を繋ぎたい。
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イツキ
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祖国を失い世界を放浪せざるを得なくなった人々「動民」が1億人を超えた世界、動民で構成される日本の諜報機関が行方不明になった同僚を追う過程で巨大な陰謀に巻き込まれていくというストーリー。謎めいたノマディアという言葉とそれを取り囲む思惑や物語の断片を筆頭になかなか難解で入り組んだ要素が多く読むのに苦戦しましたが、上の命令に従わなければならない立場ながらも自分の思いを少しでも実現しようと足掻く人々の姿と、ハッピーエンドとは言い切れないながらも人類はなんとか前進できると思わせてくれるラストが感動的でした。
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イル
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面白い。 少し難しかったが作者らしさがあった。
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かも
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お前がここに来たことには、意味がある。生者を救おうとするのは、生者だけなんだ。お前が生者のためにこんな地の果てまで来たからこそ、できることがまた生まれるんだ。(本文より)
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