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『韓非子』入門

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ゼロ投資大学
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韓非子の大きな思想は「術・法・勢」の3つである。臣下を統御する「術」、賞罰の基準である「法」、権力の淵源となる「勢」。中国の中央集権的な国家体制の根幹を成す韓非の思想は、その後の中国の統治体制に大きな影響を与えた。
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説話を用いた説得術 戦国の七雄と諸子百家: 魏の覇権 斉と燕 趙と楚 合従策 三晉の平定 荊軻と燕の滅亡 六国平定 韓非と韓非子: 司馬遷と史記 史記の特徴 韓の興亡 韓の公子 李斯に敗れる 君主に用いられるには 道と君主: 法を尊ぶ理由 荀子の礼 君主は道 老子の道 絶対権力の行使方法 信賞必罰 国を蝕む五蠹: 孔子と儒家 墨子と兼愛 孟子の性善説 易姓革命論 国を蝕む五蠹 儒家・墨家批判 正直とは何か 臣下を統御する術 賞罰の基準である法 権力の淵源となる勢 韓非を継ぐもの: 秦律 黄老と法 儒教と法
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さとうしん
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入門書として面白みもないかわりにそう変なことも書いていない。割とオーソドックスな概説だと思う。著者の特色が現れているのは終章の秦以後の法思想の展開、中国の律令が儒家思想を法源とするに至るまでを述べた部分ということになるか。
さとうしん

難を挙げるとすれば、「寛猛相済」の説話について『左伝』に見えるものより『韓非子』に見えるものの方が先に成立したと述べている部分。そうなると『左伝』より戦国末期以後のものとされる『韓非子』の方が先に成書されたということになるんじゃないかと思うが。あるいは戦国に複数のバージョンの「寛猛相済」説話が形成されていて、『左伝』と『韓非子』がそれぞれのお好みのものを収録したと理解しているのだろうか?

09/21 21:51
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